No.34
本日の例会
2010年3月23日(火)第2414回
18:00〜
ロータリーソング 鳥取北RCの歌
献立 パーティー料理
委員会事項 出席表彰
鳥取厚生年金会館お別れ会
※3/30 休会

次回の例会
2010年4月6日(火)第2415回
君が代・奉仕の理想
献立 米山ミール
委員会事項 誕生日御祝
I DMの報告
※例会後 定例理事会 ホテルモナーク鳥取
1階レストラン内「梨花の間」にて

先 週 の 例 会
2010年3月16日(火)

会長挨拶
 最近のニュースの中に我が子を虐待、食事も与えず死なせてしまうと云う、かわいそうな暗澹たる事件が報道されました。
 昔は、継母による継子いじめが問題といえば問題でしたが、近年は実のわが子いじめや子殺しが多いことに心が痛みます。
 自然の小鳥やネズミから大動物のクジラに至るまで、子育ては学校で学ばなくても本能的にしっかりやれるようになっております。
 しかし、動物園で育った動物の中には、産む事はしても子育てをしない親がかなり出ることが認められています。これは母親が子から親へと育つ過程で、子育て本能を獲得できない何らかの要因、たとえばストレスや外敵がなく食料も求める必要がないなどが、働くことによるものと思われます。
 今回の社会でみられるわが子虐待が何が原因で増加しているのか、早急な究明と対策が望まれるところです。
 孟子の説く「惻隠の情」は、性善説の根拠とするところであり、子育てや教育の原点ですが、それが薄れ細っていきつつあるように思えてなりません。
 わが子にひもじい思いをさせまいと、親は食べなくとも、子どもには腹いっぱい食べさせるのが親の姿。こんな話も昔話になったようです。
 至れり尽せりの世の中では、本能も、煩悩を制御する教養も身につかないと云う事なのか、ストレス多く愛情に乏しい中で育つと、子育て本能や情愛が育たなくなるのか、いずれにしても将来を憂えずにはおかれないところです。
 若い世代は働き、子どもは人生の経験と智恵の豊富な祖父母に委ねる農村的育児の復活も、金はかからず良い子が育つ一つの行き方と思っております。

幹事報告
A)到着文書
 1)財)ロータリー米山奨学会
  ・ハイライトよねやま121号
 2)青少年育成鳥取県民会議
  ・「とっとりの青少年活動 平成19・20年度版」
   送付について
 3)鳥取大学
  ・広報誌「風紋」24号の送付について
 4)2009鳥取・因幡の祭典実行委員会
  ・「いなば絆ドリーム」閉幕セレモニーについてのご案内
 5)国連UNHCR協会
  ・ニュースレター20号
 6)鳥取ロータリークラブ
  ・クラブ活動運営計画書
B)例会変更 なし
C)連絡事項
  ・鳥取ローターアクト例会
   3/18(木)19:30〜
    鳥取市文化センター
  ・3/23(火)18:00〜
    鳥取厚生年金お別れ会(夜間例会)

委員会報告
◎出席率報告
3月16日 会員53名中 欠席7名 86.79%  
3月2日 補正後   欠席5名 90.57%  

◎創業記念日御祝
坂根 徹さん
朝倉通憲さん
村上保雄さん
岡森 裕さん

ビジター
鳥取RC 岡嶋公則さん

スマイル報告(本日 22,000円 累計 686,000円)
田邉賢二さん 植田幹事、先週末には会長エレクト研修会に代理出席していただきご苦労様でした。
福石幸市さん 入院に際してましては、色々と御迷惑を御かけ致しました。
植田哲朗さん 厚生年金会館もあと2回の例会となりました。ゆっくりと味わいたいと思います。
笹野眞紀さん 小谷さん、先日は兄がお世話になりありがとうございました。
岡森 裕さん 朝倉通憲さん 創業記念日
坂根 徹さん 村上保雄さん

「卓話」
温暖化と梨産業
 田村文男さん
 2月に入会をしましたので、プロフィール、入会しての感想、そして今やっている仕事について紹介いたします。
プロフィール
 米子の弓浜地区の出身です。鳥取大学に入学後園芸学の林教授の人柄にひかれ専攻したのがこの職業につけたきっかけです。大学卒業以来、数年県職員をしていましたが、大学に戻って以来20年教員をしてきました。その間、単純に研究が面白く、また学生と過ごす時間が楽しいのでやってきました。従って社会への貢献などとはあまり考えずに過ごしてきたといえます。
入会して思うこと
 入会して、自らの仕事を通じて社会への奉仕を行うという基本理念にいたく共感いたしました。先ほどのように社会への貢献といったことに疎かったわけですが、自分なりに仕事に精を出せば、貢献できるということに気付かせていただきました。また、留学生や勤労学生への援助を行っておられることを知り、是非そういった奉仕に参加させていただこうと考えています。
温暖化から梨産業をまもる
 現在、温暖化が進んでいますが、本県特産の梨も大きな影響を受けることが予測されています。これまでの研究の結果、約2℃上昇すると二十世紀梨は非常に作りにくくなることがわかりました。冬の間に5℃くらいの低温に長時間遭わないと春になってから発芽しない自発休眠といわれる現象が問題となるからです。
 二十世紀梨は休眠がさめるのに、合計1400時間程低温に遭うことが必要です。これに対して豊水などは800時間程度で十分休眠がさめ、発芽できます。従って、温暖化が進むとまず二十世紀梨が作れなくなるので、低温があまり必要ない品種への転換を提案しています。
 一方、九州などの産地では現在の品種よりさらに低温を要求しない品種の育成が必要になります。5年前からその育種プログラムを開始していますが、約15年後をめどに完成させる予定です。 また、いろいろなストレス、特に呼吸を阻害するような処理を行いますと、休眠から目覚めることも発見しました。
 このような品種ができれば、あるいは休眠を制御できるような技術ができれば温暖化が進んでも梨産業を守ることができます。
 さらに、ブラジルや東南アジアでも梨や落葉果樹が作られていますが、現在でも発芽しないなどの障害がみられます。
 ロータリアンとしてこのような研究を通じての社会奉仕、国際貢献ができるよう頑張ってゆきたいと思います。
(担当 秦野諭示)

※新例会場(4月6日より)
 ホテルモナーク鳥取 2階「鳳翔の間」
  住所 鳥取市永楽温泉町403
  TEL 0857-20-0101