No.40
本日の例会
2010年5月18日(火)第2420回
ロータリーソング 我等の生業
献立 和食
委員会事項 創業記念日御祝
卓話 「目指せ!世界ジオパーク」
  岩美町役場 商工観光課長 川上寿朗氏
※例会後次年度理事会1階「梨花の間」

次週の例会
2010年5月25日(火)第2421回
唱歌 金太郎
献立 洋食
委員会事項 出席表彰
卓話 道上正矢見さん
※例会後50周年実行委員会1階「梨花の間」

先 週 の 例 会
2010年5月11日(火)

会長挨拶
 ゴールデンウィークも終りました。皆様いかがお過しでしたでしょうか。連休中、鳥取砂丘の砂像美術館、倉吉博物館の竹下夢二展、境港の妖怪ロード、それぞれに成果を上げていたようです。
 何といっても、行政と市民一体となって取組んでいる境港市の活況は目を見張るものがあります。NHKの朝のドラマ「ゲゲゲの女房」の効果も当然あるでしょうが、ロードの商店街が観光客にトイレを開放している事からも、行政・市民一丸となって一つの観光目玉に取組んでいる成果の現われと思います。
 つい先日、テレビを視ておりまして、一つは腹立たしさ、もう一つは感動という両極端を覚えました。腹立たしく思いましたのはNHKの番組で、未婚の若者とおとなの討論でした。若い男性にグループでケーキ作り、スイーツ作りを喜ぶような傾向が現われ、また発言に「自分は」「私は」が前面に出て、社会の一員として働き、次世代を生み育てなければならないと言う義務感、責任感の欠如した若者が非常に多くなっていることです。日本人1億2,500万人という歯車の一つの歯として働き、貢献する義務感が、なぜ育たなかったのか、考えさせられる番組でした。
 もう一つは、民放(山陰中央)の番組で、横峯式幼児教育に関するものでした。卒園するまでに倒立歩行や飛箱など、すべて出来るようにきびしく指導し、「自信を持たせて」卒園させていました。
 そして両親への感謝の心を育てる教育に感動しました。
 運動会でお手々つないでみんな一緒にゴールイン、みんな一等。出来る児童の芽を摘み、その児童の一生涯に役立つ「自信」を持たせないといったことをやって来た、どこかの県の教育は、まさに先に申し上げた無気力の若者に結びついているように感じた次第です。
 最後になりましたが、大変うさんれしい事に、20才台の新進気鋭の小谷経三郎さんに入会していただく事になりました。小谷寛さんの息子さんで、親子でご活躍いただく事になり、おめでたい事です。

幹事報告
A)到着文書
 1)ガバナー事務所
  ・訃報のお知らせ
   パスト・ガバナー 橋田 勤様(松江南RC)
   享年85歳
   葬儀:5/11(火)14:00〜
   場所:松江葬祭会館 喪主 令夫人 信子様
 2)鳥取いのちの電話 広報誌31号
B)例会変更
  ・鳥取中央ロータリークラブ
   2010/5/31(月)夜間例会
   ビジター受付 定刻定例会場
C)連絡事項
  ・本日より 小谷経三郎さん入会

新入会員(小谷経三郎さん)入会式
小谷さんの紹介(福石さん)
 小谷さんは、昭和58年生まれで現在26歳。鳥取西高、防衛大学、を卒業後、海上自衛隊に入隊されました。その後、亀甲やで営業活動をされています。おじいさんの代から三代に亘って、当クラブの会員ということになります。
小谷経三郎さんの挨拶
 入会をお認めいただきありがとうございます。祖父と父が、鳥取北ロータリークラブは尊敬できる方ばかりと申していました。私自身がこうやってクラブの一員として入会させていただき感激しています。奉仕の精神をもったロータリアンになれるように頑張って参りたいと思います。

委員会報告
◎出席率報告
5月11日 会員54名中 欠席9名 83.33%  
4月20日 補正後   欠席3名 94.34%  
◎誕生日御祝
山田雅文さん 笹野眞紀さん 西川淳次さん
松長政幸さん
◎結婚記念日御祝
乾 康彦さん 西浦伸忠さん 村上保雄さん

ビジター
鳥取西RC  平野裕章さん
鳥取中央RC 田中 清さん 駒井重忠さん

メークアップ
5/10 鳥取中央RC 田中英教さん

スマイル報告(本日 26,000円 累計 845,000円)
平野裕章さん(鳥取西RC)今日はお世話になります。
田中 清さん(鳥取中央RC)昨日、会長幹事会でお世話になりました。
駒井重忠さん(鳥取中央RC)また、本日お世話になります。
田邉賢二さん 早川先生、大変ありがとうございました。山田さん先日はありがとうございました。
福石幸市さん 小谷経三郎さん御入会御目出度う御座居ます。一緒に頑張りましょう。
植田哲朗さん 小谷経三郎さん、ご入会おめでとうございます。早くなれて下さい。
角脇篤彦さん 小谷経三郎さんのご入会を祝して!
笹野眞紀さん 1.会の皆様には、いつもお店がお世話になり、ありがとうございます。2.誕生日
出席表彰
 坂根 徹さん 
 宮崎正彦さん
 山田雅文さん
誕生日
 松長政幸さん 
 西川淳次さん
結婚記念日
 村上保雄さん 
 乾 康彦さん
早退 1件

卓話
「木器について」古川郁夫さん
 木器というのは、木で作った器具とか道具のことで、古代の物が遺跡や遺構から出土します。私の専門は、木材科学、なかでも木材の組織学ですが、これが木器を鑑定するのに役立っていますので、このことについてお話します。
 先日のIMで、佐古さんが「考古学は未来を照らす〜出雲的世界の鳥取〜」と題して講演されました。佐古さんによると、出雲的世界というのは出雲・伯耆・因幡を含むのだそうですが、私が20年以上木器を鑑定してきて、「鳥取の木器は出雲と関係があるのではないか」と直感的に思っていたことと合致しています。
 古代の木器が出土する形態は、水に浸かって湿った状態か、炭の状態かのどちらかです。乾いた木が出土することはありません。木の種類を見極めるには、木を小さく切って分析します。分析すると、細胞の種類や配列、細胞壁の構造がわかります。その情報から、木の科、属、時には種を言い当てることができます。
 木器の材料となった木の種類と使用目的の2点が重要です。考古学的には、使用目的と年代が大事なようです。使用目的は簡単なようでそうではありません。私は樹種を調べるのが専門ですから、樹種と用途の関係を調べてきました。
 山陰地方、特に因幡から出てくる木器に特徴がないかということが興味の対象になってきました。調べてみると、鳥取にしか見られない木器があります。例えば、米子の目久美遺跡から出土した三つ刃の鍬、青谷上寺地遺跡から出た高杯や蓋付容器などがそうです。竪穴住居に使われるのは広葉樹、高床式では杉、ということも調査の結果わかりました。このように、鳥取に特有の木の使われ方があることがわかってきたというのが現状です。

「遣唐使・吉備真備について」田中紀章さん
 鳥取に来まして1年になります。鳥取・因幡と、以前住んでいた岡山・備中との歴史的な関係があることを見つけたものですので、そのことをお話させていただきます。
 平城遷都1300年の今年、日本が発注し中国で造られた21世紀の遣唐使船が大阪より万博開催中の上海に向けて出発しました。遣唐使と言えば吉備真備です。2回も遣唐使を務め、無事帰還した幸運の人物ですが、754年、2回目の帰国の際、九州沖で嵐に襲われ、賀露沖の宮島に漂着し、これを賀露の人たちが助けたと伝えられています。真備の分霊が賀露神社に祭られ、春の大祭ではホーエンヤという海上神輿が繰り出すそうです。
 真備は現在の岡山県小田郡の出身。隣に私の住む浅口郡があります。真備は私にとって郷里の偉人ということになります。
 真備は22歳で遣唐留学生となり、717年に阿倍仲麻呂らと共に唐に渡りました。18年間、儒学、天文学、兵法などを学び、735年に経書130巻、天文暦書13巻を携えて帰朝しました。真備は日本の兵法の祖ともされています。751年、再び遣唐副使を命ぜられます。当時の遣唐使は遭難の危険が高かったのですが、真備は無事役目を終えて754年帰国しています。
 真備が賀露に漂着した年の5年後、759年元旦、大伴家持は因幡国府で、万葉集の最後の歌を詠んでいます。「新しき年の始の初春の今日降る雪のいや重け吉事」。家持の歌の中で里雪は吉兆でありましたが、この里雪をもたらす対馬海流が吉備真備の船を九州から賀露の海岸まで運んだと推定されます。
 このたびは因幡と備中の関係をめぐって、遣唐使吉備真備についてお話させていただきました。
(担当 秦野諭示)