No. 12

本日の例会
2013年9月24日(火)  第2576回
◆唱歌 赤とんぼ
◆献立 和食
◆委員会事項  出席表彰
◆卓話  山本 潔さん   野田英明さん

次週の例会
2013年10月1日(火)  第2577回
◆君が代・奉仕の理想
◆献立 100万ドルミール
◆委員会事項  誕生日御祝
◆卓話  霜村哲男さん   松田恭子さん 
※例会後 定例理事会1階「梨花の間」

先 週 の 例 会
2013年9月17日(火)
会長挨拶  
9月は災害の多い月ですが、この連休中は日本全国が台風18号に翻弄されっぱなしでした。それにしても、このところの雨や風は異常というにはあまりにも桁違いで、本当に恐ろしいことです。幸い、鳥取地方は被害が少なく、農作物への影響もなかったようでよかったですね。  このたび近畿地方北部には初めての「大雨特別警報」が発令されました。「特別警報」とは、気象庁が今年の8月に制度化したもので、重大な災害が発生する恐れが著しく大きく、直ちに命を守るための行動を起こす必要のある時に発せられるものです。このたびは警報の予測どおり、河川は氾濫し、多くの住民に避難勧告や避難指示が出されました。そのおかげで、大きな災害であったにもかかわらず、犠牲者がすくなかったように思います。予測の正確さに驚きつつも、このような大災害に襲われた時の「自分の命の守り方」を日頃からよく準備しておくことの必要性を痛感しました。  
河田惠昭先生(元京大防災研究所長)は、実際の災害の現場では単なるマニュアル的な対処では応じきれないことが多く、自分の身を守る技術を「文化として伝承」し、さまざまな形で日常的な話題にしていくことが「減災」につながる、と言っておられます。「津波テンデコ」という言い伝えが三陸地方にはあったということを、あの3・11大津波のときに何度か耳にしました。このような地域の防災についての言い伝えや風習のことを「防災文化」と言うのだそうです。  
防災には、この「防災文化を地域に根付かせる」ことが大切であり、巨大都市災害を想定すると、「公」の取り組みや支援がいくらあったとしても、まずは「自力による減災が絶対に必要だ」と、河田先生は強調しておられます。特に本格的な災害多発時期に入った現在では、防災への取り組み、それも「自力減災への取り組みの遅れが生死を分ける」と指摘されておられます。  このような折に、もう一度自分の身の回りの「減災」について、点検し、いつでも行動が起こせるように準備しておくことが必要ではないでしょうか。本日のお話のネタ本は「河田惠昭著:スーパー都市災害から生き残る」(新潮社)でした。

幹事報告
A)到着文書
・鳥取県臓器アイバンク  
第6回グリーンリボン公開講座のご案内  10/6(日)倉吉未来中心にて
B)例会変更
・米子東RC 2013.10.9(水)観月夜間例会へ  ビジター受付 定刻定例会場
C)報告事項
・ワンコインボックスを回します
・10/8 明石家さんの出欠をお願いします

委員会報告
◎出席率報告  
9月17日 会員50名中 欠席13名 74%  
9月3日 補正後   欠席11名 78%
◎創業記念日等御祝  
入江宏一さん 田中和夫さん 古川 徹さん
ビジター  
鳥取西RC 平野敏和さん  
鳥取中央RC 駒井重忠さん  
*スマイル報告(本日11,000円 累計166,000円)
駒井重忠さん(鳥取中央RC)本日は宜しくお願い致します。9月23日にとりぎん文化会館第1会議室にて憲法改正に関するシンポを開きます。ぜひお越しください。
平野敏和さん(鳥取西RC)本日はお世話になります。
古川郁夫さん 台風一過の清々しいお天気になりました。今日は久しぶりの会員卓話を楽しみにしています。
山田雅文さん 最近の災害地域を見ますと、8月島根江津市の大雨激甚災害、この度の台風18号は京都・兵庫の災難、なぜか鳥取を避けているようです。非常に有難いことだと思います。
植田哲朗さん 先週末、中国印章業連盟鳥取大会が無事終わりました。北ロータリークラブ他関係の皆様にはご協力感謝致します。ロータリーの手法を駆使したいい会でした。
田中英教さん 先々週のメーキャップできず御容赦を!
早退 2件
*四大御祝(本日6,000円 累計58,000円)
古川 徹さん
入江宏一さん 創業記念日等
植田哲朗さん 結婚記念日等 
*ワンコインスマイル(本日9,578円 累計24,942円) 

卓話
「日本の現状」                 
古川 徹さん
○母からの雑学  
『おあいそ』は『こんなものしか出せなくて、おあいそでお会計を戴いてもよろしいですか?』という意味なので、お客サイドは使わないほうが良い。『あがり』は最後に飲むお茶を指すので、最初に飲む場合は使うべきではない。新入りを指す言葉で『新米』は間違い。『新前(新しい前掛け)』が正当。
○本論
日本は、世界第二位の長寿国(第一位はスイス)であり、2010年『平均寿命』は男性79.64歳、女性86.39歳となっております。また誰の手も借りず、独力で日常を送ることが出来る年齢という解釈である『健康寿命』は男性70.42歳、女性73.62歳であり、その差は男性9.22年、女性12.77年と10年前に比べても差は広がる一方です。つまり、日本人は健康な体のままで寿命が伸びているのではなく、医療と介護技術の進歩により『生かされている』期間が長くなったという事です。  
少子高齢化も進んでおりますので、子どもの世話になる。という事も親と子どもの人数バランスが合いません。このように長くなった、しかも高額な医療費・介護費がかかるだろう人生に一日も早く備える必要を切に感じます。  『貯蓄』と『医療保険』の準備。日常生活に追われていると中々考えないものですが、たまには立ち止まり、真剣に考えなければいけない重要課題であると考えます。

「耳垢について」                 
竹田達夫さん  
縄文から弥生へ ー日本人の来た道を示す耳垢遺伝子の多型を特定ー  
去る2006年1月29日「Nature genetics」オンライン版に、人の耳垢のタイプはABCC11遺伝子の一塩基多型によって決められている事が世界で初めて発見された記事が載りました。本日のこの話はそれに登場された元北海道大学医学部教授で世界にもまれなる耳垢遺伝子の研究を成し遂げた科学者、新川教授の話をします。  
北東アジアに多く分布するドライタイプの耳垢。カサカサしたドライタイプとベトベトしたウェットタイプ、日本人の耳垢には2種類があります。古くは江戸時代から近年においても多くの学者により、この分野の研究で日本は世界を大きくリードしてきました。この理由はドライタイプとウェットタイプの耳垢を持つ人が混合するというまたとない好条件に恵まれていたからです。  
実は世界を見ると少しばかり事情は異なります。なぜならもともと耳垢はベトベトしたウェットタイプが基本で欧米やアフリカでは99%以上がウェットです。ところがアジアの一地域ではこれが逆転して中国北東部・韓国で92%、日本でも85%以上がドライタイプと圧倒的に乾燥型の耳垢で占められ世界的には少数派であるドライタイプが北東アジア一帯では主流になっています。  
ドライタイプの耳垢は突然変異によってもたらされ、そして突然変異の原因は氷河期を生き延びる寒冷適応かと考えられています。さて、ここで耳垢タイプの違いがABCC11遺伝子の一塩基多型がもたらすものとわかったものの、何故ウェットタイプがドライに変異したのかという疑問に対しては現在のところ「必然性はなかったのでしょうが、自然淘汰には関係しただろうというのが一般的な考え方です」とするしかありません。今後も明日の科学者をめざす高校生と協力して、日本における耳垢遺伝子の分野で調査中なのです。              
(担当 笹野眞紀)