No.16

本日の例会
2015年10月27日(火)  席くじ引き 第2671回
◆唱歌 もみじ
◆献立 ミール
◆委員会事項
 出席表彰
◆卓話「国際大会の報告」
 田邉賢二さん
 本家勇子さん
※11/3休会

次回の例会
2015年11月10日(火)  四つのテスト 第2672回
◆君が代・奉仕の理想
◆献立 米山ミール
◆委員会事項
 誕生日御祝
◆卓話
 R情報 入江宏一さん
 会員  福石幸生さん
※例会後、定例理事会「梨花の間」

先 週 の 例 会
2015年10月20日(火)
会長挨拶
 ノーベル賞受賞とラグビーワールドカップ3勝の五郎丸フィーバーといいますか余韻はいまだ続いています。
 大村智さんについて若干訂正があります。特許料すべて寄附ではなく30億円はいただき美術館などに投資したそうです。また高校生の頃は、韮崎の石浜朗としてモテモテだったそうです。ショックですが事実のようです。
 大村智さんは本当に北里柴三郎さんの申し子のような方です。北里柴三郎さんについて少しだけ紹介して挨拶に代えます。
 彼は33才のときにドイツのベルリン大学へ留学し、コッホのもとで研究をします。そして1889年破傷風菌の純粋培養に成功。1890年血清療法を確立。第一回ノーベル医学・生理学賞の候補にノミネートされ、世界中で「世界の北里」のヘッドハンティングの嵐が吹き荒れます。ケンブリッジ大学からも細菌研究所初代所長の話が舞い込んだほどです。
しかし彼はお金も名誉も選びませんでした。選んだのは日本。ところが帰国した柴三郎を待っていたのは日本政府の冷遇でした。彼は失職状態に陥ります。
 この柴三郎に救いの手をのばしたのが、福沢諭吉です。私財を投じて柴三郎のために伝染病研究所を設立したのです。
 北里はこの諭吉から受けた恩を弟子の赤痢菌発見の志賀潔に送り、さらに野口英世に送りました。諭吉の死後、柴三郎は慶應義塾に医学部を創設し、諭吉の多年にわたる恩に報いました。
 以上湯梨浜学園十周年記念講演で、白駒妃登美氏が熱く語ってくれた内容です。
 孔子は「君子は義に喩り、小人は利に喩る。」君子は正しいかどうかを判断基準にするが、人間の出来ていない人は、どちらが得をするかをまず考える、と言っています。
 柴三郎さんも大村智さんも「義に喩る」人物だったと思います。

幹事報告
A)到着文書
 1)ガバナー事務所より
 ・公共イメージ向上作戦について
 2)ロータリー米山記念奨学会より
 ・ハイライトよねやま187号
B) 例会変更・メーキャップ情報
クラブ名 日にち・会場
倉吉東RC 11/5(木)倉吉シティホテル
鳥取中央RC 11/30(月)ホテルニューオータニ鳥取
米子南RC 11/30(月)米子全日空ホテル
米子東RC 12/9(水)ホテルサンルート米子
米子RC 12/18(金)米子全日空ホテル
C)その他連絡事項
 ・11/17(火)明石家夜間例会 送迎バス有り。

委員会報告
◎出席率報告
 10月13日  会員49名中 欠席8名85.04%
◎創業記念日等御祝
 植田哲朗さん 入江敏夫さん 宮ア正彦さん
 入江容子さん 福石幸生さん 大山茂生さん
 伊藤教史さん

ビジター
 鳥取RC 11名  鳥取西RC 1名
 鳥取中央RC 2名

メークアップ
10/15 鳥取RAC 福石幸生さん
10/19 鳥取RC  大山茂生さん  田中和夫さん

*スマイル報告(本日7,000円 累計221,000円)
坂根 徹さん 気持ちの良い日々が続きます。ありがたいことです。明日は新潟出張です。
村上保雄さん 長いロードも今日で終わりです。皆様、ご協力ありがとうございました。
大山茂生さん 9月8日に例会参加以来の出席です。どうも申し訳ありませんでした。この間、色々とありました。メイキャップ(サイン)と鳥取RCビジター出席で何かとつないでいます。
早退  2件
*四大御祝(本日22,000円 累計108,000円)
植田哲朗さん 入江敏夫さん 
宮ア正彦さん 入江容子さん 創業記念日等
福石幸生さん 大山茂生さん 
伊藤教史さん 結婚記念日等 創業記念日等 
田中和夫さん 結婚記念日等(9月)創業記念日等(9月)
塚田 隆さん 誕生日

卓話
「四つのテスト 新しい解釈」 塚田 隆さん
 1929年から始まった世界大恐慌の時期に、ロータリアンがなしとげた大きな業績の一つに、四つのテストの制定があります。1931年、包装済食品戸別訪問販売の職業分類でシカゴ・クラブの会員であったハーバート・テーラーHerbert Taylorは、不況のあおりを受けて、莫大な借金を抱え倒産の危機に瀕していたクラブ・アルミニウム社の経営を引き受けることになりました。もしも、会社の再建に失敗すれば、250人の従業員が仕事を失うことになります。
 彼はこの状況から脱出して、会社を再建するためには、合理的な指標がどうしても必要だと考えました。従業員が正しい考え方を持って正しい行動をすれば、会社全体の信用が高まるに違いありません。社員全体が簡単に憶えられて、自分を取り巻く全ての人たちに対して、考えたり、言ったり、行動したりするときに応用できる指標が必要であることに気づいたのです。
 社長室の机の前で頭をかかえながら、思い浮かんだ24語の言葉を書き留めたのがこの四つのテストです。
 現行の「四つのテスト」は、東京クラブの本田親男氏の翻訳によるもので、1954年以来、日本人ロータリアンが座右の銘として親しんだ名訳ですが、その一方で、ハーバート・テーラーがこのフレーズを作った意図が完全に翻訳に反映されているか否かについて、疑義を抱いている人も多いようです。
 まず、最初に考えなければならないことは、この四つのテストは、決して事業の倫理基準や商道徳を高めることを目的に作られたものではなく、倒産の危機に瀕していた調理器具メーカーを再建させるために作られた、極めて現実的な基準だということです。
 すなわち四つのテストというのは、商取引をする当事者同士が納得尽くで取引できる基準を示したものなので、学校や駅に貼り出したりして日常生活に適応するものではありません。よく、癌の告知や死期の告知に四つのテストを適用すべきか否かとか、醜い女性に、正直に醜いと告げるべきか否かと言った議論をする人がいますが、四つのテストはあくまでも商取引にのみ適用するように作られた基準であることを忘れてはなりません。商取引はシビアなものですから、それを厳密に判定する基準が必要ですが、一般の生活に夢や希望を与えるためにつくささやかな嘘は、人生の潤滑油として必要不可欠なものなのです。
Four way test 四つのテスト
 「事業を繁栄に導くための四通りの基準」ならば、当然Four way testsと複数形になるはずです。これが単数形であるのは、事業を繁栄に導くためには、四通りの基準を一つずつクリアーすればいいのではなく、四つ纏めたものを一つの基準として、そのすべてをクリアーしなければならないことを意味します。ロータリーの綱領がObject of Rotaryと単数形であり、四つの項目が渾然一体となって、一つの綱領を形作っているのと同様です。
Is it the truth? 真実かどうか
Is it fair to all concerned?  みんなに公平か
Will it build goodwill and better friendship? 好意と友情を深めるか
Will it be beneficial to all concerned? みんなのためになるかどうか

「米山記念奨学事業と奨学生について」
米山記念奨学金担当 松原雄平さん
 9月6日、岡山市全日空ホテルにて第2690地区の米山記念奨学事業の担当リーダーの研修会が開催され参加しました。佐藤芳郎地区ガバナーや来賓の挨拶に続き、米山記念財団の武本泰子学務・学友担当から、奨学事業に関する説明がありました。武本氏は、話の冒頭部分で、「奨学生をお客さんではなくファミリーの一員として対応してほしい」、「各担当リーダーにおかれては、10月の米山月間中に卓話の時間を取って頂き、事業の紹介と豆辞典の配布、事業内容のクラブ内周知をお願いしたい」と前置きした後、米山記念奨学事業の説明がありました。
米山記念奨学事業について 武本氏は米山記念奨学事業の特徴として4点を挙げられました。
1)事業開始当初から一貫して、日本で学ぶアジア圏からの留学生を対象としていること
2)日本のロータリークラブ独自の奨学事業であり、国内34地区約2300の総てのクラブで推進される合同プロジェクトであること
3)事業費は、会員各位からの寄附金と利子収益等によって総て賄われていること
4)世話クラブにカウンセラーが配置されており、留学生への経済的支援や就学支援などが図られていること
特に、武本氏は、4)のカウンセラー制度では、奨学生 1人に世話クラブのロータリアン 1人がアドバイザーとして配置され、奨学生の個人的ケアに当たっており、他団体の奨学資金制度には見られない特筆すべき制度であること、奨学生がロータリーの奉仕活動や交流事業を通して、日本文化に接し、将来や奉仕について考える機会をもち、ロータリー会員と留学生とのこころの通った交流が図られていることを強調されました。
財団の沿革と受け入れの現況 米山記念奨学事業は、ロータリーの父と呼ばれた米山梅吉氏の功績を偲ぶ事業として、東京RCで1952年にスタートし、1967年に財団設立となったものです。米国のフルブライト奨学金をモデルとして、「2度と戦争の悲劇を繰り返さないためにも、平和日本を肌で感じてもらいたい」という理念で活動が始められ、これまでの63年間に世界123の国から18,600人を超える留学生が支援されており、民間の奨学事業としては世界最大規模となっています。2015学年度における留学生の国別地域別の割合は、中国39.7%, 韓国14.4%, ベトナム11.1%となっています。累計では、中国33%, 韓国22.9%, 台湾18.3%が上位となっています。中国からの留学生が多すぎるのでは、という声もありますが、留学生の選考に当たっては、「学業」に対する優秀さと熱意、異文化理解能力、コミュニケーション能力などで評価されており優秀性と国籍バランスとを勘案して受け入れがなされています。このことは2011年度の中国人留学生の割合が50.8%であったのが、2015学年度では39.7%までに減っていることからもわかります。しかし、中国人留学生の絶対数が多いことと、その中で狭き門をくぐり抜けてきた優秀な学生として中国人留学生がいることも事実です。
奨学生の活躍の現状について 鳥取北ロータリークラブの奨学生受け入れは、1991年度韓国海洋大学校から鳥取大学大学院工学研究科修士課程へ留学された金昌済(キムチャンジェ)君から始まり、以来、今年度まで延べ人数で計18人が受け入れられています。国籍は中国13人、韓国4人、マレーシア1人であり、2003年度からは中国人留学生の受け入れが続いています。これらの奨学生に対しては、その後の活躍が期待されるところですが、韓国に帰国したキムチャンジェ君、イサンテ君、ピーシェンファン君達は韓国海洋大学校の教授として、教育と研究で活躍しています。 この他、63年間の18000余名奨学生の内から、2名の駐日韓国大使、モンゴル初の3年制高校を設立した奨学生や3名の地区ガバナーや女性の自立支援(ネパール・ラオス)業務で活躍する奨学生等、各国で著名人が輩出されています。
2016年度ソウル国際大会へ 2016年5月28日〜6月1日に韓国ソウルでの国際大会が開催されます。隣国での開催でもあり、初日に世界の学友が集まる米山ナイト・イン・ソウルの開催や翌日の分科会、期間中は米山ブース等も開設されます。韓国に戻って活躍している本クラブの奨学生も参加いただけるでしょうから、再会も期待できるかと思います。多くの皆様のソウル大会への参加をお願い致します。
(担当 山本潤一)