No.41

今週の例会
2017年5月23日(火)   第2741回
◆ロータリーソング  鳥取北RCの歌
◆献立 カレーバイキング
◆委員会事項
 創業記念日等御祝
◆卓話
 坂根 裕さん
 米澤信也さん

次週の例会
2017年5月30日(火) 席くじ  第2742回
◆ソング
 鳥取県民歌
◆献立 和食
◆委員会事項
 出席表彰
◆委員長・担当リーダー挨拶

先 週 の 例 会
2017年5月16日(火)

会長挨拶 
 先週の日本海新聞に国連加盟国の分担金の記事が掲載されていました。以前から、理事国でもない日本が多くの分担金を払っていることに「おかしな話だなあ?」と思っていました。そこで、なぜ日本が多くの分担金を払わなければならないのか、その背景を調べました。
 国連分担金の仕組みは、各国の国民所得(GNI)に基づいて決められており、豊かな国は負担が重く、貧しい国は負担が軽くなっております。また3年ごとに分担額は見直されるそうです。日本は、分担金をGNIの9.86%(約1割)拠出しています。しかし、アフリカ諸国の大半の分担金は、下限のGNIの0.001%だそうです。ところがGNIの9.68%の国も0.001%の国も、国連では同じ発言力なのだそうです。
 日本の常任理事国入りを反対している中国は、日本の分担金の半分以下です。さらに、常任理事国ではないものの、同じく日本の常任理事国入りに反対している韓国の分担金は、日本の約1/5です。拒否権を持っている常任理事国のイギリス・フランス・ロシア・中国より、我が国が多くの分担金を払っていることに、どこかおかしいなとも思います。
 日本は高い分担金を拠出している国として、言うべきことははっきりと言い、きっぱりとした態度をとるべきではないか、あるいは適正な分担金配分を主張すべきかと思いますがいかがでしょうか。分担金も我々の税金なのですから。
(表:主要国の軍事力、軍事費およびGDP比較(日本海新聞掲載資料から))
軍事力 軍事費 GDP
1位 アメリカ 60兆1,000億円 1位 アメリカ
2位 ロシア 8兆4,500億円 2位 中国
3位 中国 21兆6,000億円 3位 日本
4位 日本 4兆1.600億円 中国のGDPは日本の約2.3倍
5位 韓国 6兆2,300億円

幹事報告
A)到着文書
 ・ロータリー米山記念奨学会より
  ハイライトよねやま206号
C) その他連絡事項
 ・5/23(火)はカレーバイキングです。食事の時間は12時からです。
 ・6/13(火)は物故会員法要例会です。場所は、湯所の天徳寺。
B) 例会変更・メーキャップ情報
クラブ名 日にち・会場
鳥取RC 6.22(木)アクティビル5階
鳥取中央RC 6.5(月)ホテルニューオータニ鳥取
鳥取西RC 6.16(金)
境港RC 6.20(火)アジアンレストランアグニ
6.27(火)
倉吉RC 6.13(火)倉信うつぶき支店2階
6.20(火)
6.27(火)
米子RC 6.23(金)米子全日空ホテル
米子東RC 6.21(水)
米子南RC 6.26(月)

委員会報告
◎出席率報告
5月16日 会員49名中 欠席7名 出席率85.71%
※5週連続90%以上を目指しましょう
◎メモリアルデー
乾 康彦さん 西浦伸忠さん
◎R財団松本担当リーダーより
 R財団と米山記念奨学会寄付は会長目標の一つです。
たくさんの寄付を宜しくお願い致します。
*スマイル報告(本日5,000円 累計577,490円)
山田雅文さん 昨日、沖縄復帰45年でした。ひめゆりの塔に献花をしてきました。
本家勇子さん 今日は良い天気です。朝夕冷えますので気をつけてください。
伊藤教史さん R財団補助事業を申請していましたが、やっと正式採択の通知が来ました。里山をきれいにして、秋にはクヌギを植えましょう。
*四大御祝(本日0円 累計304,000円)

「卓話」
地域経済の活性化
〜米国シリコンバレーから学ぶこと〜宮ア正彦さん
 昨年の11月15日から21日の日程で、県内の三十代〜五十代の経営者他、総勢22名で米国加州のシリコンバレーとサンフランシスコを視察してきました。
 シリコンバレーは、AIやIOTあるいは先端技術を有するベンチャー企業が集積し、現在もグーグル、アップルやアマゾンなど世界的企業の本社が置かれています。何故、こうした大企業がいくつも集まり世界中に影響を与えているのか、その現状を見るのが訪問の趣旨でした。
 また今回の視察は、鳥取県出身で、ソニー、楽天USAを経てシリコンバレーで起業した本間さんとの出会いが発端であり、彼が「鳥取の経営者達に、是非シリコンバレーの現状を見て欲しい」と語ったことで実現したものでした。
 今回の視察の結論として、地域経済の活性化にはシリコンバレーのエコシステムの枠組み(ここでのエコは、様々な技術、アイデアを持つ起業家の卵を育てる意味)が必要であるという事です。このシステムは、ベンチャーを志す起業家がいて,それを支援する組織として、資本家(ベンチャーキャピタル)、起業家が不得手な法律・財務を支援する弁護士・会計士チーム、起業家がアイデアを公開できるプレゼンサービス、資金不足に喘ぐ起業家の為のコワーキングスペース、有望なベンチャーを経営支援する大企業、最後にベンチャーを生成し技術を見定める大学、研究所という枠組みです。それらがシリコンバレーには揃っているのです。
 ベンチャー支援の順序は、まず大学の中で、いろいろなアイデアを持っている連中がスタートアップチームを作ります。すると投資家が初期の後押しで出資し、製品の見本等が作られます。その段階で事業性が再確認され、更なる投資に繋がり事業が進展します。さらに成長すると経営専門家のCEOが参画し、上場できる企業に成長させることになります。しかし、多くは上場せずに、グーグル等の大企業が、そのベンチャーをM&Aで買い取って企業は更に成長、起業家も満足となるのです。このように、いいアイデアを持っていれば大企業が買い取る環境がシリコンバレーに有り、世界中から能力のある若い人が集まる仕組みとなっています。
 そこで、これら一連の枠組みを構成する企業・組織を訪問・視察しました。「ベンチャーキャピタル」としてドレイパーネクサス社、「大企業」としてグーグル本社、「大学」としてスタンフォード大学、「起業家」として本間事務所、「サービス提供者」としてプラグ&プレイ社を訪問しました。
 まずドレイパーネクサス社では、日本人マネージングディレクターである北村氏から起業家への投資について説明があり、10社投資のうち1社で元金が回収でき、3社で利益が上がれば、後の6社で未回収でも良しとすること、ベンチャー投資では、3割当たれば良しという考え方であるとのことでした。最近は、銀行業務や自動車業界にもベンチャー企業が多数進出し、既存の企業を脅かしつつあること、こうした動きに関して日本企業の取組みは大変遅れているとのことでした。
 この後、グーグル本社、スタンフォード大、プラグ&プレイ社を訪れた後、今回の視察のきっかけとなった本間さんのイノベーションファクトリーを訪問しました。本間さんの話として、鳥取県内から世界に通用する起業家を輩出すべきこと、日本一、起業家が住み易い町にすべきこと等の提言がありました。また工場誘致やインフラ整備でなく起業家誘致が重要であること、英語・IT教育等に力を入れ世界に通じる人材を育成すべきこと、チャレンジする人を応援し、失敗を許容、再チャレンジを促すこと、新しい人やモノ・考え方に融合して、都会の真似でなく、鳥取の良さを理解して自信を取り戻す、そのような鳥取の未来を作っていただきたいという提言を頂きました。この後、テスラモーターズ、総領事館、デジタルガレージ、エアーB&B社、ナパバレーオーパスワンワイナリーを訪れ帰国しました。多くの刺激、感動を受けた今回の視察でした。
(担当 松原雄平)