千賊山のおに
むかしむかし、千賊の岩やに『三面鬼』というわるいおにがすんでいました。くにじゅうをあらしまわり、人びとは、とてもこまっていました。
同じころ、曳田(河原町)の村のちょうじゃに、とてもうつくしいむすめがいました。
その名を八上姫。
八上姫のうつくしさは、だれもがみとめ、ちょうじゃふうふにとてもかわいがられ、しあわせな日をすごしていました。三面鬼は、ある日、ふと八上姫のうつくしいすがたを見て、
「おお、なんと、うつくしいおひめさんだろう。」
と思いました。それからまい日、八上姫にあいたくてたまらなくなりました。
そしてついにわかくてうつくしい男にへんしんして、まいばん八上姫のところに行くようになりました。
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