藤太郎坊
むかしむかし(千五百年ぐらい前)のこと、下山口という村がありました。
三、四けんの家があり、おこめを作ったりやさいを作ったりしてくらしていました。
その中の一けんの家では、おじいさんとおばあさんが、なかよくくらしていました。
おじいさんとおばあさんは、赤い牛を一ぴきかっていて、じぶんの子どのもようにとてもかわいがっていました。
ある日のこと、おじいさんは、山へ木をきりに行き、おばあさんは、家でみそを作っていました。
ところが、その日のお昼すぎ、この赤い牛がなににおどろいたのか、とつぜんとをやぶってはたけの中にとび出してしまい、あちらこちらの田んぼやはたけをあらしまわりました。
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