腰痛の治療と予防

変形性膝関節症の治療と予防

スポーツ障害について


 腰痛は、その原因は多彩で中には内臓の病気によるものや,悪性腫瘍の一症状である事もあり、まずその原因を

正確に診断する必要があります。

しかしその多くは椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症などの器質的疾患か、いわゆる”ぎっくり腰”や、産後の腰痛など

レントゲンやMRI検査などでは異常の見られないものが大部分です。

それらの腰痛に対しては、ストレッチ体操や腹筋背筋の筋力強化訓練や、姿勢の注意などで治す事ができます。

 さらに、最近では骨盤と背骨の間の関節(仙腸関節)のすべりがうまくいっていないために起こる腰痛が多く見られます。

これに注目し、博田節雄先生の関節運動学的アプローチ(AKA)療法が、短時間で頑固なあるいはぎっくり腰の

ような急性腰痛について有効な事が注目されています。

まだ一般に馴染みがないためカイロプラクティックスや、整体と混同されていますが、患者さんに苦痛を与えず

道具を使わず実施できるため、現在日本AKA研究会の専門医を中心にこの治療のできる医師が増えつつあります。

当院でも10年前より博田先生に指導を受け、1日約40人の患者さんにこの治療を行い、

9割以上の患者さんの痛みの軽快を得ています。

時間は、5ないし10分で注射や機械を用いず手で柔らかい力を骨盤に加えるのみで終了します。

 変形性膝関節症は、多くは40代以上の人に見られ膝関節の軟骨が、本来の柔らかさと厚みを失い

正座や蹲踞が出来なくなったり階段の昇降が、困難となる病気です。

関節に水がたまる病気で御存知の方も多いと思います。

特に重いものを運ぶお仕事や、斜面や階段を昇降する頻度の多い人に多く発生します。

日本人にはO脚変形型が多く歩行時に膝の内側の痛みが出現します。治療としては初期では

大腿四頭筋の筋力増強訓練や、関節軟骨の成分(ヒアルロン酸ナトリウム)の関節注射で、痛みは軽くなります。

 しかし、進行したものでは人工関節置換術しか治療がなく、この手術は総入れ歯と思えば納得できるでしょうが、

親から貰ったものが一番良く、O脚変形は真っ直ぐになり痛みは軽くなるものの膝の曲がりは直角近くしかできず

畳の上の生活では不都合な事があります。

 スポーツ障害の原因の多くは、練習の方法の誤り、特に練習の量の多さに起因するものがほとんどです。

 だからといって練習を止める必要もありません。

各競技者の年齢,種目,競技レベル(プロスポーツ,実業団,国体レベル,インカレ,インターハイ,地域スポーツ,

レクリエーション)によってそれぞれ対策は異なってきます。

ですから治療にはそのスポーツの知識を有した(できれば経験者)の医師が望ましいと言われています。

スポーツ種目,スポーツ歴,ポジション,により運動強度や、技術が違うために

何を禁止し何を実行可能と判断するか選手にとって重要だからです。

特に発育期のスポーツ障害においては、痛みのみならず一生後遺症を残すものとなるため過大な禁止をされる傾向にありました。

 しかし、現在ではスポーツ医学の研究も進歩し、装具や短期間の練習の一部制限により現場復帰が可能です。

今後スポーツ医と現場の指導者,選手との情報交換によりさらに予防と治療が発展するものと期待されています。

当院でも院長は剣道,居合,スキー,ゴルフ,卓球,ゲートボール,バレーボール等経験があります。

アスレティックリハビリテーションは、当院の大きな業務の一つです。是非ご相談ください。





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