学校にいるあいだにおまえはこまり始めた どこにほほがあるのかわからないけど 顔色が変わっていった
学校を出るころおまえは泣き出した いくつ目があるのか不思議になるほど たくさん涙が落ちてきた
家に着くとおまえは泣きやんだ どこに耳があるのかわからないのに 小鳥がそっと話しかけていた
でもたまにおまえはおこるんだよね どこに口があるのかわからないのに 大きな声でどなったりして…
夕食が終わるころおまえはまた笑った どう見ても目の位置がわからないけど 見てる僕までさわやかになった
ベッドに入るころおまえは先に眠ってた 結局どんな顔してるのかわからなかったけど 顔一面に星を散りばめて幸せそうに…
夢の中で僕はおまえにこう言ったんだ おまえが気まぐれでなかったら誰もこまらないんだって
そんなことも知らずにおまえは眠り続け そんな夢が終わるころおまえはまた瞳をあける