Area.24(H1) 誤解がうんだ涙… 【Bタイプ】

 

 ・・・           ・・・・・
 まるで「あきらめ」を要求するかのように
『みんなでする方がいい』といった彼女

 僕だってそう思ったさ
 でもそう思う「あきらめ」より
“できれば2人で…”
 って希望の方が大きかったから
「あきらめ」が決定する恐怖を抱(いだ)いて
 君にそっとと聞いてみたんだ

 君がこぼした一言は
 僕にあきらめを要求した
 君が要求したんじゃない
 一言が要求したんだ
“できれば2人で…”
 なんて希望はしょせん 僕のいきがった
 うぬぼれでしかなかったんだ
 君の一言に神経細胞全てを奪われた
 五感がはっきりみせた あのザマが
 君の心と僕のうぬぼれが創る
 フォッサマグナやメジアンラインの大きさを物語っていた

 君がそう言うなら 僕は何も言うまい
 君がそういうからこそ 僕は何も言うまい
 恐怖を抱(いだ)いたカノ問いに「2人がいい」の一言で
 十字に宿るカノ人の生まれ降りたる日のイヴを
 できれば2人で過ごしたかった

 そんな思いが心を揺らしたのは
「本当は私も2人がいい」と彼女が
 言ってくれた夜、その日の朝だった
 でも「本当は私も2人がいい」と彼女が
 言ってくれた夜は、その日の夕方に
 そんな誤解が彼女の顔に2筋道をひいた後(あと)だった。