こんなことをして・・・いいんだろうか・・・。 でも、いくらなんでも、3週間という空白期間は、FCに入会
していない方々にとっては長すぎるのでは・・・という気がして・・・。 ただイタズラに過ぎていく毎日。
なぜ、終結するのか未だハッキリと本人たちの具体的な言葉を貰えずにいる人たち・・・。 私が
こんなことをしたところで、それが癒されるわけではないでしょうし、会報用のインタビューということも
あって、内容が会員でない方にむかない部分もあるかとは思いますが、彼らがどのような経過で
決心するに至ったかを知ってほしくて、こんなことをやってしまいました。 

この下にひろがる文字の嵐は、会報でFC会員へ向けて、“終結”するに至った経過を、インタビュー
という形式で必死に伝えてくれようとした、フーリューズのお2人の言葉です。 

                                          2000年3月26日  kaoru

○2000年2月発行 FC会報より

***「フーリューズ インタビュー」・・・< C:Chap / P:Pug / F:FC >**********************


F:2000年を迎えてから早くも2か月が過ぎようとしていますが、みなさんは元気にしているでしょうか?
 年末にはミレニアムとか2000年問題とか騒々しかったんですが、2人はどう過ごしていたんですか?

C:年末はクリスマスパーティーをやったよね。“栗鱒”を作ったあとだったから、ライブの中にコーナー
 があるような内容にしたんだ。 久しぶりに「夕焼けの丘」をアコースティックで歌った。 みんなの携帯
 の着メロを披露してもらったり、なんちゃってシャンパンを飲んだりしたよね。

P:正月は去年は地味ながらも初詣へみんなで言ったりしたんだけど今年はなくてフーリューちゃんは
 なにをしてるんだろうとか思っていた人もいると思う。 ミレニアムイベントとか、カウントダウンイベント
 があっちこっちで行われていたからね。 何かやらないんですか?っていう手紙なんかももらったり
 していたんだけど。歴史的な瞬間を一緒に過ごしたいって。


F:そうですね。結局はファンクラブでのイベントはなくて、2000年問題も大きな事故などは起きな
 かったんですけど、その瞬間は2人は何をしていたんですか?

C:俺たちなりにいろいろ考えながらいる内に、2000年を迎えたという感じだった。

P:あっという間に過ぎた。

F:そして、今年最初の会報ですが、今回はフーリューズの2人から話したいことがあるということで、
 3/5〜5には、集会も予定されていますが。

C:普通、年の始めとか、ミレニアムという時には「今年もよろしく」とか「2000年はこうしたい」とかが
 最初の挨拶なんだろうけど、今、フーリューズとして何をみんなに言えるだろう、どんな言葉で伝え
 られるだろうって思ってはいる。1999年っていうのは2人にとって正直にいうと、本当に苦しい一年
 でした。 悩んで、悩んで、悩んだ一年。 そしてまた焦ってぶつかって、何度もそれを繰り返して、
 進んだようでまた戻って・・・。 そんな時間がグルグルまわってた。

P:うん。“栗鱒”をみんなに送った時も、ホームページでもそんな気持ちは言ったんだけど、その後
 にクリスマスパーティーがあって、本当はそこで、「来年はヤルゾー!」って胸を張って言いたかった。
 でも、言えなかった。

C:悩んでいる間も「俺たちだけじゃないんだ。待っているみんながいるんだ。」って思っててそれは2人
 の支えであったはずなんだ。フーリューズとしてスタートして3年になる。いろんなことをやってきた。
 だけどどうしても見つからなかった。ライブをやっても、曲を書いても答えにならなかった。


P:後ろ向きになったことはないと思っている。いつも進まなきゃ、前に行かなきゃってもがいてた。

C:今年最初の会報でみんなに伝えたい、伝えなきゃならないことがある。 きっと一番聞きたくない
 ことだとわかっているけど、このままだと空白の時間がただ過ぎていくだけになる。 どうしても、
 2人で進む道が見えない。俺達は、この2000年春にフーリューズを終結させることを決心しました。
 本当に待たせるだけ待たせて、みんなが望んでいる答えとは全然方向が違ってしまったと思う。
 何を言えばいいんだろうってずいぶん考えた。ごめんとか、申し訳ないとかそんな言葉じゃ表せ
 ない気持ちなんだけど、ただもう迷っちゃいけないと思ったんだ。

P:今までやってきて何度もみんなに助けられたし、いつかみんなに応えたい、応えようとしてたけど、
 やりたいこと、やるべきことがここまでやってきて見つからなかった。

C:このまま、見つからないまま時を過ごすようにフーリューズという形を残すことも出来たかもしれ
 ない。でも、それは行く先のない舟みたいなもので何の希望も将来もない。去年もファンクラブの
 イベントばかりでせっかくのみんなの応援もその場がなかった。みんなの気持ちをこれ以上浮いた
 ままにしておくことがもう出来ない。


F:2人がやることなら待つという人もいると思いますが・・・。

C:実際、手紙なんかでそう言ってくれた人もいたんだけど、自分達が2人でやっていく形を見い出せ
 なかった。 本当に勝手なことをしていると思う。 みんなはずっと期待して我慢もして、待っていて
 くれているはずなのに。 その気持ちを裏切ってしまうのはつらいんです。 みんなに対してもそう
 なんだけど、代官山プロダクションもDAIPRO-Xも、俺達が行く先を見つけるのを待ってくれた。
 だって自分たちで動けない状態を作っていたのに、そんなんじゃ、仕事が来るはずないのに、
 「クビだ」なんていわずに「やりたいことを探せよ」って言ってくれた。大抵ならアッサリ「契約切れ」
 の状態なのに、会社は待ってくれてた。なのにこんなにたくさんの人を待たせておいて、恵まれた
 環境にあってそれを活かせなかった、何も返せなかったことが悔しい。それを自分達から終結を
 言い出すなんてそれすらありえないことなんだよね。

F:INGRY'S解散から復活の後の2人をみんなと一緒に見ていましたからね。

C:そう。悩んでいることも、もがいていることも知ってくれてたよね。 でもね、最後のこの答えを
 自分達からださせてもらったことにも意味があると思っている。 そこまでさせてくれたんだって。
 「クビだ」っていわれたら、そうするしかない俺達なのに、自分達で考えることをさせてくれたって
 思ってる。そしてこうして、みんあにも自分達から伝えることが出来るのは、「契約切れ」じゃ
 出来ないから。


P:もしかしたら、自分達さえ気持ちを誤魔化して続けていけばまだ続いたかもしれない。でも、
 それはしたくなかった。2人で15年も一緒にやってきて今更やめることもないとも思ったよ。
 好きな様に気ままにやっていればいいじゃん、例えば。 けどいつもファンクラブのイベントで
 会って言われるのは「頑張って下さい。」だった。みんながじっと待ってくれているのがその一言
 で感じられるんだよね。 誤魔化すなんて出来ないよな。

F:ファンクラブにも「イベントは何か決まりましたか」とか「リリースはいつですか」という問い合
 わせの電話がかかってきて、決定しているスケジュールが今はないですと答えてもしばらく
 するとまた電話をくれる。 待ってくれてることをいつも実感していました。


C:待ってくれを繰り返して、リクエストをしたいと言ってくれるのさえ待ってもらって、ツアーでは
 チケットの手売りをしてもらって。 そして東名阪のツアーが出来た。 本当にみんながいてくれた
 から、俺達ここまでやってこれたんだ。 感謝してる。 だからこそ、この結果を伝えるのも考えに
 考えたんだ。

F:5年前、INGRY'Sを解散しましたよね? そこからは何が変わったんでしょう。

C:INGRY'Sを解散してみんなが集めてくれた署名や熱心な手紙からもう一度やってみようと再
 スタートを切ったんだけど、その時は悩んでるヒマなんてなかった。 自分達が迷ってることさえ
 わからないくらい、がむしゃらにやっていた。 あえていえば結果を出すことに焦っていたのかも
 しれない。 一発ドーンといくぞみたいな。

P:いんぐりもんぐりから10年も、やってて実は知らないことがたくさんあったんだって知って愕然
 としたこともあった。


C:そのたびに壁にぶつかって、負けられんないと歯を食いしばってきた。 事あるごとに新田社長
 からは、FANのみんなの大切さを教えたられて、そして、リゾートツアーやライブなんかで、自分
 自身も身をもって実感したことも何度もあった。 だからこそ、いつかきっとと本気で思ってた。
 キャンペーンやゲリラライブで出会った人達にも何をどう言っていいのか正直今はわからない。


P:2人が離れていくことを選んだのも、音楽性の違いとか、憎み嫌いあってとかそんなんじゃない
 んだけど、ただ2人で何をしているか見えなくなってた。それぞれがフーリューズとは別の仕事・・・、
 俺はコンピュータ関係、Chapはディレクションとかを日々やっていて、でもそれもいつかはフー
 リューズにとってプラスになると思っていたんだ。


C:そして、改めて2人で顔をつきあわせてフーリューズについて話したとき、どこで、誰にむかって
 どんなことを歌っているのかが、なかなかはっきりした形にならない。焦った。悩んだ。でも、そう
 していてもしょうがないから、とにかくやってみようとやってみたけど、自分達のものにならない。
 また焦る。 考える。 その繰り返しの中でいつかは見つかると念じるように思い込むようにして
 続けてきた。


P:そこに、いくつかの無理も絶対にあったんだよね。 やってみて一体どうなるんだろう的な・・・。
 やってみてから答えを探すみたいな逆行したやり方。 やっぱり違うかって。


C:以前に決起集会で言われたことあるんだよね。「代官山プロダクションはフーリューズをもう
 やらないとか考えたりしてるんですか」って。 1年とかで契約切られるアーティストっていっぱい
 いるし、俺達も5時SATや、HOT WAVEやっててたくさん見て来たしね、そんなグループ。でも
 ファンのみんなにも会社にも「フーリューズがやるなら、やめろとか、やめるとかは言わない。」
 って。俺達自身なんだって、そん時も思った。

F:具体的に終わらせようとか2人の中で実感したのはいつなんですか。

C:もう、答えをださなきゃいけないところにきたのかって実感したのは俺の中では、去年の冬の
 リゾートツアーのライブで感じた。悩んで、苦しいのに、平気なふりしてステージに立って、結果
 ボロボロになって、情けなさでいっぱいになって、みんなの顔を真直ぐ見れなかった。ライブの
 チケットを何人にもフラれながら必死になって手売りしてくれたこと、カッコ悪い俺達でも一緒に
 なってここまで来てくれたみんな。 正直に悩んでいることを話して心配もかけたよね。でも
 応援してくれた。 いろんなことを考えた。 落ち込んだよ。 とことん落ち込んだ。 それまでは
 どんな穴に落ちても 「まだやれる。」って信じて這い上がってきたけど、「もうやめよう。ここまで
 だ。」って初めて思った。


F:葛藤があったということは以前のインタビューでも話していましたよね。

C:うん。ここまでだと思いながら、みんなに対してもまだ何もやってないじゃないかという気持ちと、
 何のために今まで頑張ってきたんだという気持ちとで「ここまでだ」っていう心の声みたいなやつ
 をかき消して、またやりはじめたんだ。 そして春のツアーがあって、それまでには経験したこと
 がないくらいのプレッシャーを感じた。これを乗り越えたら答えが見つかるような気がして、それも
 2人でそう思っていて、数ヶ月の間、何やろうか考えてた。 でも出来なくて、その間は心の底から
 笑えた日はなかったよね。


P:いつからだろう。2人のそれぞれの気持ちの中に「終わりにしたほうがいいのかもしれない」って
 いう思いが生まれてきた。でも口には出さなかったし、出せなかったよね。 それを言ったらすべて
 が消えてしまうっていう不安があったから。みんなにはそんなこと言えないだろうって思ったし。


C:確かにやめたらどうなるのかなって不安も大きかった。でもそんなことは考えてもいないフリを
 しばらくしてた。 それは自分自身に対してもそうだったと思うよ。


F:何かきっかけがあったんですか。

C:そんな時だよね。フーリューズのホームページが更新されていなくて、これは自分たちがやって
 いくっていうことでもらったページだったのに、答えが見つからないからやることもわからない
 みたいな状態になってて、ホームページが止まってしまってたんだ。 「どうして。」と言われて、
 ハッとした。すごく責任も感じた。俺たちがハッキリしないからこんなことになってしまうんだって。
 このままじゃ絶対ダメだ。その時に決心したんだ。

P:続けるならグダグダ言わずに続ける! やめるんなら自分たちに責任があることをハッキリ
 自覚して、カッコなんかつけずに、何かのせいにしたりしないで俺たちらしく終わりにしよう!
 そして、そこからまた2人で考えた。 話もした。


C:そして決心したんだ。 2000年春、終結させようって。 グループ名を変えて再スタートとかじゃ
 なく INGRY'S以来のこの2人という形も。


P:いろんなことを思う人がいると思う。 本当は誰にも迷惑をかけたりしないできっちりケジメを
 つけて終わらせなきゃいけないんだろうけど、もうここまでみんなを付き合わせてしまった。
 そして、何かやり遂げたことが俺たちに出来たワケじゃなく、もうそれだけで迷惑という人も
 いるかもしれない。


F:ファンのみなさんは本当に驚いてこのインタビューを読んでいると思います。

C:みんなには、俺たちが想像出来ないくらいの衝撃があるかもと思ってる。それも実はなかなか
 言い出せなかった理由のひとつでもあって・・・。でも中途半端な優しさで傷つけたくないから
 黙っていよう、ってそれは本当に裏切りになる。 みんなの気持ちを弄ぶことになってしまうから。
 あえて告げる勇気も必要だろうって。


P:一方的に結果報告みたいに会報だけで発表しないで、3月に直接話す機会をファンクラブで
 作ってくれたんだけど、全員が参加できないかもしれないからこうしてほぼ同じ時期に会報でも
 伝えられるようにしてもらって、正直な今の気持ちを話すことにしました。

C:うまく話せるかはわかんないけど、直接話せたらなとは思ってます。

F:そうですね、2人から聞きたいともみんなは思ってると思います。

P:みんなの気持ちは全部はわからないかもしれないけど、みんなにとってもフーリューズが終結
 するってことは大きいことなんだろうって思ってる。そんだけ一緒にいたもんな。

C:いま、きっと世間から見たらフーリューズって終わっても何も不思議じゃないところにいると思う。
 ここまでやってこれたのが逆にありえないぐらい恵まれていたと思うもんな。だからこそ、みんな
 悔しいって思っちゃうんだよね。頑張ってほしいって思っちゃうんだよね―そう言われてたりも
 したよ。みんなはもっと頑張ってほしいんだろうし、そう言いつづけてきた俺たちなんだけど。


P:約束が果せなかった。それがやっぱり心残りでもあるよな。

F:でも義務感でやるものでもないですよね。残念ですけど。

C:あとはこれ以上やり残してしまうことがないように、少しでもみんなを待たせた時間を埋められる
 ように、フーリューズとしての時間を精一杯やっていくつもりでいます。 これから先、どうしていく
 かはそれから考えるよ。

P:後悔のないようにしなくちゃね。 うつむいて終わりにしたくないからね。

C:今年最後の会報でこんな話になっちゃったけど、ここで言わなければまた無意味にズルズルと
 時間を引き延ばすだけだと思ったし、何よりもみんなにこれ以上甘えてしまってはいけないと、
 決心したことを話させてもらうことにしました。

P:今回の俺たちの話はみんなに100%わかってもらえないことだってあるかもしれない。 でも、
 説得しようというつもりはないんだ。意見や言いたいことがあって当然だろうし。


C:ただ、いまは俺たちはどうやって最後の時をみんなと笑って迎えられるかってことは考えて
 いきたいと思う。 自分たちだけのためじゃなく、いままで関わってくれたたくさんの人達の中
 に俺たちらしいフーリューズを残したいね。

P:最後まで悪あがきしたいよね。

C:全国の中でフーリューズのライブを一度も見たことがない人達や何年も行ってない場所から
 も応援してくれていた人達、そしていつも笑顔をくれたみんなに心から感謝して「ありがとう」
 を伝えたいと思っています。気持ちばっかり話してしまったかもしれないけど、俺たちの正直な
 言葉です。 会って話せたらいいね。

F:最後になりますが、きっとFCのみなさんも気になっているライブなんですが・・・。

C:詳しいことはこの会報が届く頃までには決まっていると思うんだけど、やります。 というより、
 やらせてもらえます。ここまで好き勝手にやっている俺達なんだけど竿後まで見てくれている
 事務所のみなさんに本当に感謝したいと思います。

P:半端には出来ないよね。大切な時間だよ。何よりも。

F:ぜひ、2人とも笑顔でみんなに会ってくださいね。

C&P:そうしたいよね。 悔いはもう残せないから。


***「会報を作り終えて」*****************************************************************

今こうして会報を読み返してみると、本当に、勝手なことをしてしまうんだなと実感しています。3月に
みんなと逢って、どうなるか・・・どんな話になるのか不安もあるけれど、二人の考えを少しでも伝え
たれたら・・・。そう思っています。そして、5月にFoolyouSとしてLAST TOURが決まりました。二人で
唄う最後のツアー、LIVEです。その機会を与えてもらった事に感謝して、ここまで一緒に歩いてくれた
みんなと忘れられない時間を過ごしたいと思います。 後悔のない様、残された日々を精一杯過ごし
ていきたい。 LIVE・・・待っています。

                                  2000年2月 フーリューズ Chap.Pug


***「ラストライブ日程」******************************************************************

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○3月3日の集会で聞いたこと

今しばらくお待ちください。(現在、まとめているところです。)