○映画「オーシャンズ11」…★★★★(5つで満点)
先行レイトショーにて鑑賞。
スティーヴン・ソダーバーグ監督のクールな視点は、「トラフィック」のような社会派作品よりも、
こういうエンターテイメント作品にこそ合うような気がする。
観客は、まるで神の視点から俯瞰するようにストーリーを追うことができる。
ただしクールすぎて、登場人物の誰にも感情移入できないのが玉にキズだが。
ラストもらしいといえばらしいが、なくてもよかったのではないか。
ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットが並ぶと絵になるなあ。
○ORIGINAL LOVE「夜行性/アダルト・オンリー」
ORIGINAL LOVEひさびさのニュー・シングル。
3rdアルバム「EYES」以来、太いヴォーカルに慣れ親しんでいたので、
「夜行性」のあまりの軽快さに「ついに田島貴男も大衆に媚びを売ったのか?」と最初は否定的だった。
作詞に巨匠・松本隆を起用したのも「もはや田島の詞は世間に受け入れられなくなったと見たうえでの起用か?」
と穿った見方をしていた。
しかし何回も聴いていると、例によってけっこう良くなってくるのである(^_^;)。
松本隆の詞も、ORIGINAL LOVEの永遠のテーマである「夜」と「孤独」をテーマにしつつ、
それらにとらわれずにすり抜けていこうとする主人公(=田島貴男)を描写しており、
ORIGINAL LOVEが次の段階に移行したことを予感させる。
主人公の一人称が「俺」ではなく「僕」なのも松本隆っぽい。
両A面の「アダルト・オンリー」の方は田島貴男らしい太いヴォーカルで、私はやはりこちらの方が好きだ。
こちらは田島貴男自身の作詞だが、「夜行性」同様「夜」と「孤独」、
そしてもうひとつの大きなテーマである「セックス」を題材にしている。
そしてボーナス・トラックとして昨年夏の「TRIAL SESSION」より「接吻」を収録している。
これも「過去のヒット曲でウケをねらったのか?」と穿った見方をしてしまったが、やはり名曲は名曲。
「夜」と「孤独」と「セックス」というORIGINAL LOVEの3大テーマを全て内包している。
実は、遅ればせながらファンクラブに入会してしまった。
3月にニュー・アルバム発売、そして5月にツアーがある予定なので、
さっそくファンクラブ優先予約でチケットを手に入れようっと。
○映画「オー・ブラザー!」…★★★★(5つで満点)
ジョージ・クルーニー率いる脱獄囚3人組が、宝の山を求めて旅をするというロード・ムービー。
その旅の間に色々な人たちと関わっていくのだが、そこはそれコーエン兄弟のこと、揃いも揃って変人ばかり。
3人組とその変人たちとのやりとりが何とも楽しい。
そして、全編を通して流れる、というか登場人物たちが歌うカントリー・ミュージックが楽しさをさらに倍増させている。
ジョージ・クルーニーって、歌うまい!
ちょっと見直してしまった。
○映画「ヴィドック」…★★★★(5つで満点)
なんと冒頭、主人公のヴィドックが仮面の殺人鬼に殺されるシーンから始まる。
そのヴィドックに伝記を書くよう頼まれた作家が狂言回しとなり、
「誰がヴィドックを殺したか?」を追っていくという展開。
ヴィドックと仮面の殺人鬼の対決シーンのアクションが迫力満点で、つかみはオッケーである。
やはり、こういったミステリーにはヨーロッパの古い町並みがよく似合う。
一応私も犯人を予想したのだが、全然外れた(^_^;)。
まさにミスディレクション。
トリックとしてはクリスティの「アクロイド殺し」以来の古典的なものだが、それでも驚かされた。
ミステリー好きの人にぜひ観てほしい。
○映画「バンディッツ」…★★(5つで満点)
男2人組の銀行強盗が、同じ女を好きになったために身を滅ぼす話…かと思ったら、
人生に退屈していた女が自己解放する話だった。
なんて女性に都合のいい展開。
2人の男から愛されて、「どっちも好きなの」なんていってハッピーエンドだなんて、
あまりにも虫が良すぎる。
まさか、スタントマンが伏線だったとは…。
1月9日(水)
○LOVE PSYCHEDELICO「LOVE PSYCHEDELIC ORCHESTRA」
待ちに待ったLOVE PSYCHEDELICOの2ndアルバム。
その第1印象は、ハッキリいって暗い。
「THE GREATEST HITS」のセンで作れば売れるのに、彼らはあえてそうしなかった。
だからといって聴くに堪えないかというとそうではなく、案の定何回も聴いているうちに耳に馴染んでくる。
英詞の部分が増え、洋楽テイストがますます強くなった。
ビートルズやカーペンターズの風合いとでも言おうか。
そういえば、ジャケットのデザインもビートルズっぽい。
現時点でのお気に入りは、「days of days over you」。
またしばらくハマりそうである。
1月5日(土)
あけましておめでとうございます。
今年も「主水のおたく日記」をよろしくお願いします。
それでは新年1発目のレビューをどうぞ。
○映画「シュレック」…★★★★(5つで満点)
アメリカのアニメもここまできたか…。
あちらのアニメといえば、単純明快なストーリーと流麗な絵と相場が決まっていた。
だからこそ広く万人に受け入れられているのだが、
私のようなすれっからしの日本のアニメファンからすればストーリーの面で喰い足りなかった。
この「シュレック」ももちろん絵はフルCGで、
特にロバのドンキーなどは本物のぬいぐるみのような質感である(それに比べると人間はまだ人形のように見える)。
今回特筆すべきはそのストーリーはこびで、ひねりにひねってあるのだ。
まず主人公が醜男である点。
ヒロインのフィオナ姫は美女なので、当然「美女と野獣」パターンと思いきや、最後にシュレックが王子様になったりなどしない。
シュレックは最後まで醜いままなのである。
そしてシュレックがフィオナ姫とドンキーの会話を立ち聞きして誤解をするシーンなどは、まるで「めぞん一刻」である。
しかしあまりにもひねり過ぎたために、オチはちょっと腑に落ちないものとなっている。
ちなみに私は日本語吹替え版で観たのだが、浜ちゃんも藤原紀香も違和感なかった。
特に藤原紀香が上手いのには驚いた。
山寺宏一と伊武雅刀は言うに及ばず。
○宇多田ヒカル「traveling」
しばらくLOVE PSYCHEDELICOにどっぷりハマっていて、
宇多田ヒカルも倉木麻衣も興味が薄れていたのだが、CD屋でたまたまかかっていたので買ってしまった。
「FINAL DISTANCE」も買ってなかったので、久しぶりに聴いたのだが、相変わらず歌も曲作りもうまい。
キャッチーなサビはもちろん、ファニーな感じのAパート、盛り上がるBパートと、曲構成が完璧。
いい曲だ。
しかしこれってカーセックスの歌?