【ポイント血統】
　母シルキーウィズは9戦して未勝利に終わったものの、軽快な先行力を持ち味に2着が3回と、勝利にあと一歩のところまで迫っていた。その足りない一歩を補うために配合されたのが、父ジャングルポケット。初年度産駒からフサイチホウオー、タスカータソルテ、トーセンキャプテンでクラシック戦線を沸かせ、2年目の産駒トールポピーは阪神ジュベナイルフィリーズとオークスを制覇。オークスにおける最後の直線での進路は物議を醸したが、他馬の前に入ってしまうのは、それだけ鋭い末脚を持っているということの裏返しでもある。ダービーとジャパンカップを制し、次々と有力馬を送り出す父の、たぐいまれなる瞬発力と勝負強さが、母が切望した勝利を味わうための特効薬となるだろう。

【ポイント馬体】
　本馬はスラッとした体型をしており、肩先から背中のラインの良さが際立つ１頭です。繋が柔らかく、素軽い動きを見せていて、全体的に洗練されたイメージを漂わせています。父母双方の特徴をバランス良く受け継いでいるようですので、芝ダート問わず、中距離からクラシックディスタンスを中心とした舞台で本領を発揮することになると思われます。顎の張りが良く品のある顔立ちをしていて、賢い性格ですが、闘争心も充分兼ね備えており、父ジャングルポケットの様に、ここ一番に強いタイプに成長するでしょう。現在は栗毛に見えますが、ローンとよばれる赤味のある芦毛になります。