（財）日本障がい者スポーツ協会 公認障がい者スポーツ指導員
アダプテットスポーツ ドリームスポーツクラブ 代表 角 千春
鳥取県障がい者スポーツ協会「鳥取県ふうせんバレーボール協会」紹介ＨＰへ
★バリアフリー、バリアインスポーツからユニバーサルスポーツへ
これまでの障がい者スポーツは、ほとんどが、障がい者のための特別ルールによる競技
であったり、障がい者という枠組みの中での競技スポーツがほとんどでした。
また、「ふうせんバレーボール」のボールの動きを見て、障がい者・介助者・ボランティアとの
交流を目的とした交流ゲームとして捉えられる場合が多くありました。
しかし、「ふうせんバレーボール」は、障がい者・健常者・高齢者・幼児など全ての参加者が
同じ土俵の中でチームとして競い合う、ユニバーサルデザインの競技スポーツです。
同じ競技者、チームの一員として練習を重ねることで、互いを意識しあい、仲間意識やチーム
ワークが生まれ、更に相手チームとの競い合いの中で生まれる、対抗意識や対戦相手選手・
チームの素晴らしいプレーに対するあこがれや挑戦意識により交流が生まれるのです。
「ふうせんバレーボール」のルールには、１０回のふうせん回しの中で、全員がふうせんに触れ、
一人一人の能力と一人ツータッチまでのルールを有効に活用しながら、守りを固め、１・３・５番の
障がい者で攻撃を仕組むという、チームワークと個々が持っている総合的な能力による戦いの
場が仕組まれています。
こうした観点から、「ふうせんバレーボール」の「ふうせんのコントロール」と「競技者」の動きを
下記掲載の動画（ＹＯＵ ＴＵＢＥ）でご覧下さい。
２４．９．２２関西大会は全国大会ルールで行っている動画ですが、鳥取県大会は上記考え方
によるパラレル・ルールで行っています。
ふうせんバレーボール・パラレルルールと審判の役割・ゲームの流れ ←ＰＤＦ
◎主なルールを紹介します。
ふうせんは直径が４０ｃｍ？ぐらいで、中に鈴が２個入っており、視力の弱い方や筋力の弱い方も
みんなが参加出来ます。
１０回以内に全員（６人）がボールに触れ、相手コートに返します。
同じ人が連続してふうせんに触れてはいけませんが、他の人に触れたら２回目まではＯＫです。
ジャンプして相手コートに打ち返すのは反則ですが、味方につなぐのはＯＫです。
サーブでは、小学生や自分でトスを上げられない方はチームの仲間にトスを上げてもらったり、
味方がサービスボールの軌道修正をしても良いです。
また、サーブは１本目を失敗したら２本まで打てます。ポジションの移動は有りませんから、みん
なでどんなポジションを、そしてどんなパス回しをするのかを決めていくのが、勝敗を大きく左右し
ます。
車椅子での競技者に合わせて、相手チームもみんなが交代して車椅子に乗りプレーもします。
ふうせんバレーボールゲージ
ふうせんバレーボールの普及・発展に繋がればと、ふうせんの大きさが測定できる簡易ゲージを
開発しました。米子市内の障がい者作業所に作成を依託し、鳥取県ふうせんバレーボール協会で
１つ３００円で販売しています。持ち運びにも便利です。購入希望が有りましたら、鳥取県ふうせん
バレーボール協会 角千春さんへご連絡下さい。【連絡先は、鳥取県障がい者スポーツ協会、加盟
団体紹介ページ（http://ts-sawayaka.jp/groups）をご覧下さい。】
ふうせんバレーボールの購入について ← リンクしています