与謝野折檻
昭和46年(1971年)、情報僻地(陸の孤島)鳥取県に生まれる。
(いまだにTV朝日とテレビ東京はネットされていない)
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小学校時代、「機動戦士ガンダム」と出会う。
実際のところ、当時は「たくさんあるロボットのひとつ」だった。
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小学校高学年の時、友人の持っていた『コミックボンボン』にて
MSV(モビルスーツバリエーション)と出会う。
情報僻地故にそれほど深入りはしなかったが
思想の根底に響くものは十分にあったと記憶している。
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中学校時代にはありがちな美術部員。
それでも、この時のデッサン修行は後々役に立つ。
下積みというのは絶対に必要なことだ。
この頃「機動戦士Zガンダム」を見るものの、
MSV時代より「シーン」が退化していることに失望。
それでもストーリーが充実していれば…と思ったが
結果はご承知のとおり。
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高校では美術部に出入りしていたものの、中学時代の反省を踏まえ、
夕方5時台のアニメをエアチェックするために「部」には所属せず。
とはいえ、時あたかも「ロボットアニメ氷河期」であり、
熱心にエアチェックしたほとんど唯一の作品が
「トランスフォーマーV」という情けなさ。
高校時代の代表作「スターセイバー・エクステンディッド」
はいまだに夢に出てくる。
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「不思議の海のナディア」と「ガンダムセンチネル」が楽しみだった頃。
久しぶりに「胸をときめかせて次回を待つ」作品たちであった。
この頃からオタク傾向に拍車が掛かり、本は初版を入手するため
発売日をチェックし、当日は書店行脚をするようになる。
このため片道10km以上ある通学路を風雨に負けず自転車通学で通すことに…
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大学時代は最初の二年間を埼玉県の熊谷で過ごす。
オリンピック・Kマートの小さな書籍売り場が情報収集の拠点だった頃。
駅前ダイエーのキディランドには世話になった。
この頃、「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」と出会い
この付き合いは今に至るまで続くことになる。
この年は近年まれな当たり年であり、
「絶対無敵ライジンオー」「太陽の勇者ファイバード」など
パトレイバーにまさる影響を受けた作品が目白押しであった。
世間の流れとは関係なく、この頃友人に薦められて「銀河英雄伝説」を知る。
もともと高校時代より最も得意な科目は世界史であったが、
積極的に西洋史に興味を持ったのは、まさにこれ以降である。
第二次大戦以前の戦史の面白さに目覚め、資料を買い漁るうちに、
必然的にナポレオニックにハマっていくことになる。
女性兵士の事蹟に興味を持ったのもこの頃。
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3年からは上京。品川区戸越の商店街脇のアパートで暮らす。
大学は歩いて5分の距離。
今思えば、ここで「風呂のない生活」に慣れたのだ。
銭湯に行くために300いくらを握りしめて部屋を出るのだが、
その道すがらに模型店と書店があったのが運のつきである。
しかし、この時なぜか買っておいた「Vガンダム武器セット」は
MSの塗装研究家にとっては、近年まれに見る情報量であった。
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この当時、最も風呂代をつぎ込んだのが洋書である。
思い起こせば、池袋の西山洋書とはこの頃からの付き合いということになる。
ナポレオニック、クラインヴァーゲン、女性兵士、小国陸・空軍兵器…
日本ではそれなりにマイナーな情報が、ここだけには満ち満ちていた。
分厚いDo335の資料本をレジに持っていって
「あれ、こんな普通の本買うの?」
などと言われる店はそうそうあるまい。
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大学時代は友人の薦めで色々な物に手を出した時期でもある。
同人誌というものに手を出したのもこの頃であった。
しかし、「買う」側ではなく、まず「描く」側から入ったのは重畳であったと思う。
この「姿勢の違い」というものは、存外体に染み込むものらしい。
やはり、欲しいものは自分で生み出すべく努力すべきなのだ。
「アリスシンドローム」代表の青旗氏には足を向けて寝られない。
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僕の通った大学の漫研は、この時期、妙に人材に恵まれていた。
実際に現在第一線で活躍されている作家さんも多く、
こうした人達の影響をもろに受けられる距離にいたことは、なかなか得難い経験だったと思う。
P.N.として「与謝野折檻」を名乗ったのもこの頃。
語源はともかく、フィーリングとしては安直なもの。
描いていたネタがネタだけに、必然的に付いた名である。
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機械音痴の僕が「パソコン」などに手を出したのも、ある友人のお陰だ。
本音は竹井正樹氏のイラストを見て「同級生」がやりたくなったから…
などとは口が裂けても言えない。
しかし、この当時のエルフによる竹井三部作はどれも傑作であった。
「同級生」・「ドラゴンナイト4」・「同級生2」
僕の中で、この3作に匹敵するインパクトを持ったエロPCゲームは
現在に至るも、ぼうのうと氏原画による「雪色のカルテ」くらいである。
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とまれ、草の根BBSで過ごした数年間は、僕の人生に大きな影響を与えたように思う。
多くのCG作家さんと知り合うことができたのも、自分にとって大きなプラスであった。
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大学に通った4年間、おそらくこの頃が「最もガンダムと離れていた時期」だと思う。
世はSDガンダム全盛。僕自身はというと、ミリタリーとエロマンガに命を賭けていた。
結局のところ、今でもそれほどガンダムが好きというわけではない。
だから、今では天津氏がガンダムから足を洗った気持ちもわかる。
実際、世の中には研究に値するものがいくらでも転がっているのだ。
まだ世間に「注目」も「認知」もされておらず、そういうジャンルさえ確立していない…
さもガンダム草創期の如く、世はそんな面白いネタに満ち満ちているのである。
もったいなくて、とてもガンダムだけに人生は賭けられないというのが正直なところだ。
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スタート地点がガンダムであることは良い。
だが、今振り返ってみると、ガンダム研究に最も有益だった時期は、
つまるところ最も距離をとっていた時期なのである。
僕がガンダムだけ学者が嫌いな理由のひとつがこれだ。
「ガンダムの世界を外へ広げようとする者」がガンダムしか知らないのであれば、
その手になる「俺ガンダム」は、原型よりも小さくまとまっていくだけである。
そのガンダムを見て影響を受ける次世代も、その影響下に生まれてくる。
これでは創造的発展などあり得ない。
ガンダムを一般化させたいのであれば、ガンダム以外をもっと知るべきである。
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僕自身はどうしてもガンダムと関わるのなら、ガンダムに対して外界から何かをもたらす者でありたいと思うのだ。
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好きなもの
人文系ガンダム・実在の女性兵士・小国空軍の塗マ・謎のダメ戦車
クラインヴァーゲン・エロ同人誌・19世紀以前の古戦史/軍装
紋章・バーチャロン・エルフの竹井正樹ゲー
秋葉原ラホールのカツ乗せカレー
好きな漫画家
上山徹郎・余湖ゆうき・清水洋三・木尾士目
山田南平・芦菜野ひとし・北道正幸
すがわらくにゆき・船戸明里・内藤泰弘・宇河弘樹
胃上奇嘉郎・水無月十三・西安・浅草寺きのと
いのうえたくや・あまのよーき・やまむらはじめ
CHOCO・すずきめい・山本七式
好きな機体
アルセナルVB10・コールホーヘンFK58・フィアットG55・アビアS199・D−3803・Me−209V5
ブラックバーン−ファイアクレスト・リパブリックXP−72・B&V155・HA−1112L・ピヨレミルスキ他