■バズーカ問答


コウナッタラ、ふぃすと・ふぁいとダ! 投稿日 3月19日(月)21時33分 投稿者 かぷちの

ところで、ザク・バズーカの口径なんですが・・・240mmというのは、あまりにも小さいと思われませんか?映像的にも、例えば24.0in(約61cm)とした方が納得できるのですが。
ひょっとして、とっくに討論されて、解決済みの事なんでしょうか?
御意見ございましたら、拝聴させていただきたく。

それでは失礼します。
かぷちのでした。


早起きしなきゃ、そろそろ寝ます 投稿日 3月20日(火)01時00分 投稿者 ムクすけ

>ザク・バズーカの口径なんですが・・・240mmというのは、あまりにも小さい
 確かに。パンダラブ‐さんのようにプラモデルで考えると、1/100モデルでは、240 mm / 100 = 2.4 mmとなってしまいます。嘘っぽいですね。興味深いところです。

それではこれにて。


先日 投稿日 3月20日(火)02時08分 投稿者 amigo

>ザクバズーカの口径

私のスタンスとしては、多くの資料に「240mm(280mmという記述もありますが)」と書かれている以上、出来る限りそれを尊重したいと思います。多くのガンダムファンもずっとそれを信じ、拠り所にしてきた訳ですから。もしそれをひっくり返すのであれば、20年近くそれを信じてきた人々の目から鱗を落とすような、かなり説得力のある論拠を示さなければならないと思います。

「ミリではなくインチだった!」というのは確かに面白いですが、これに説得力を持たせるためには、他の火器についても考えなければなりません。バズーカじゃなくてザクマシンガン(120mm)はどうなのか。やグフの左手の固定式マシンガン(75mm)やドムのジャイアントバズ(360mm)はどうなのか。MSの火器に限らず、ジオン全体の火器はどうなのか。あるいは連邦の火器はどうなのか。一年戦争以降はどうなのか。ここら辺りまで視野に入れとかないと、単なるアイデアの域を出るのは難しいでしょう。

一年戦争中の、ジオン軍の、ザクバズーカの口径「だけ」がインチ表示というのは、ちょっと無理がありますよね。またインチという単位は、西暦2001年現在では英語圏でポピュラーな単位ですが、しばしばドイツ語圏との関係を指摘されるジオンで、なにゆえインチが採用されているのか。ここら辺はいかがお考えでしょうか。


いろいろ足りませんで・・・ 投稿日 3月20日(火)06時39分 投稿者 かぷちの

>cmとinch
これは「実はinだった!」と主張してるのではなくて、「例えば・・・という」
異説を目にした方はいらっしゃいませんか?・・・とお聞きしたかったのですが。
分かり難かったですね。m(_ _)m
見た目だけで言えば、ハイパー・バズーカもジャイアント・バズも36・0in
(約92cm)あるいは38.0in(約97cm)の方が、しっくりきますけど。
<まだ言うし
バズーカだけに(?)この傾向があるのは面白い、と思いませんか?

ちゃんと数値の設定があるものを、見た目の違和感だけで否定する、というのは
いささか不遜な態度ですが・・・「MiG−29/F−117の全長事件」という
苦い経験がありまして。
プラモデルまで出た後になって、それまで信じられていたデータと実機の全長が
2mも違った事が判明したという(笑)
しかし、航空雑誌とかで図面引いた人は、ハナからおかしいと思ってたそうです。

私個人としては、(inとの誤記が有り得ないのであれば)
「ザク・バズーカは、その見た目からそう呼ばれているが、実体はレールガンの
一種である。その砲身は加速コイルとその冷却機構が組み込まれているため肉厚であり、
かなり太く見えるが、砲身の内径は240または280mmである。」
あたりが落とし処かな、と思ってみたりしています。(レールガンかどうかはともかく)
あと、弾体が火を吹いて飛んでる事については、「宇宙では翼安定が使えないので、
推力制御で弾道を安定させているから。」で説明してみましょう。
画像や立体資料と、数値資料を合わせるだけでイッパイイッパイって感じですが、
例えば、という事で。
・・・・・・さもなくば捏造?Σ( ̄口 ̄;

BITの数とMS用バズーカの口径。どちらも映像/画像資料と数値資料の接点を
探るものですが・・・難しいですねぇ。ヒネリも足りないですし。

それでは失礼します。かぷちのでした。


ここのタイトル書くの面倒くさいです 投稿日 3月24日(土)03時09分 投稿者 amigo

>バズーカだけに(?)この傾向があるのは面白い、と思いませんか?
あんまり思わないですが、まあその辺は個人の感覚なんでおいとくとして……面白い面白くないだけでは、説得力に欠けるとは思います。

まず、バズーカ「だけ」かどうかがわかりません。かぷちのさん自身も(?)ですし、他の火器についても調べてみるべきではないでしょうか。肝心のバズーカに関しても「しっくりくる」という、言ってみればご自身の主観的な感覚が中心です。したがって少なくとも、かぷちのさん自身の感覚で他の火器はどうなのか、是非聞いてみたいところです。

そもそも私は、バズーカに関しても別に違和感持ってないんですよ。べつにあれくらいでいいんじゃないのって。それはそれで私の「個人的な感覚(=オレ説)」な訳ですが、こうした個人の感覚同士を雪合戦的に投げっ放し合うだけでなく、うまくキャッチボールに持っていけないか、というのがミレニアム的な遊び方ではないかと思います。

で、感覚の違う人間同士が唯一共有し、手がかりにできるのが「資料」なんすよね。これに拠らないと、単なる個人的感覚のすれ違いだけで終わってしまいます。ということで、どこにもそんな資料がない以上、レールガン云々はパスさせてもらいます。ちなみにジャイアントバズですが、センチュリーには「ドムの手の部分からパイプを通して送られる液体燃料を炸薬として射出され、後にロケットモーターに点火して増速するタイプ」との記述があり、これはジオン系のバズーカを研究する上で重要な一文となっております。

とにかくなんでも一度資料に目を通しておくと、エントロピーも広がらなくなると思いますよ。


大暴投 投稿日 3月24日(土)04時49分 投稿者 かぷちの

>バズーカのサイズ
これは、絵/映像と数値を見て抱いた疑問です。
全高18MのMSを、身長180cmの人間に置き換えて考えてみましょう。
するとGMやザクの実体弾ライフル/マシンガンの90〜120mmという口径は
現用の短機関銃が9mm〜11.4mmの口径である事を考えれば、ほぼ(見た目の)
違和感は無いものと思います。
一方、バズーカと呼ばれた米軍の個人携行対戦車ロケットランチャーの口径は
60mmまたは89mm。つまり2.75nまたは3.5inです。
(ちなみに60mmバズーカは、頼り無いほどほっそりした外見です。)
MSの携行火器を、安易に歩兵用火器を等倍したものとして考えるのは危険ですが
ハイパーバズーカの設定画、3連星のジェットストリームアタックの時の映像など
見ておりますと、上のような疑問がふつふつと・・・・・・
面白い・・・じゃなかった、興味深い点だと思ったんですが。
いや、本当に見た目だけなんですけど。

>捏造品(笑)
すみません。これは端的に書くべきでした。
上記のように映像資料から割り出されるサイズと、数値を整合させるには
「(例えばレールガンのような)極めて肉厚な砲身を持ってると考えるほか無い」
と書いとけば良かったです。
レールガンだ!と主張するのは、無茶に過ぎるので出来ない事でしょう。
しかし、センチュリーの記述通りとすれば、理論上は無反動砲ですよね。
あんまり分厚い砲身は要らないなぁ・・・
ちなみに個人携行用無反動砲"カール・グスタフ"の口径は84mmです

なんですか。見た目と史実の兵器からの引用ばかりで、ミレニアム以前に
ガンダム的ですら無くなってきたような・・・。
大暴投でしょうか(^^;

それでは失礼します。かぷちのでした。


零細な国庫補助事業はやめといた方が賢明(実感) 投稿日 4月4日(水)20時36分 投稿者 与謝野折檻

■口径について
 このあたりについては、いわゆる「なりきり派」と「メカニズム派」のせめぎ合いというのが実状でしょう。単純にいえば、MS用の火器を「=人間用の10倍」と捉える考え方と、「用途から割り出した理論値」として捉える考え方が、それぞれの見地から「おかしい。おかしい。」と言い合っているんですね。
 その端的な例が「ラケーテンバズの口径」です。演出上の必要性と、人間の10倍、という暗黙の了解を考えれば、ラケーテンバズの880mmというのは妥当な数字でしょう。ですが、これが実在の砲弾だとして考えた場合、同じような自噴式の砲弾を使用したシュトゥルム・ティーガーで360mm、一種のバケモノとして有名なカール自走臼砲ですら600mmに過ぎません。これらに比べると、880mmというのはさすがに途方もないのではないか?という考え方ですね。実際、今日的な880mm砲弾を5発も装填したのでは、ラケーテンバズはメチャクチャな重量になってしまいます。寸法が倍になれば表面積は4倍、重量ならば8倍になりますので、特別な技術革新がないかぎり、寸法が10倍ならば、重量は1000倍ということになるでしょう。重量1kgの砲弾を単純に10倍規模にスケールアップすれば、その砲弾の質量は1tと見るべきです。

 見た目とイメージを大切にするのなら880mmは妥当なところですが、MSの携行火器としては、戦場に展開する各種兵器のヒエラルキーを考えるに、いささかアンバランスな感じがしないではないでしょう。おそらく、実際の兵器としての妥当性を考えるとジオンの240mm、360mm等、連邦の380mmあたりが落とし所ではないでしょうか?
「いや、絵的にそんな感じには見えないし、実際の無反動砲をモデルにした10倍モデルなんだったら、やっぱり360mmはおかしいんじゃないか?」という考え方でみると、今度はハイパーバズーカの700mmやラケーテンバズの880mmという数字が俄かに浮かび上がってきます。
 それでも世の趨勢は「実際の兵器としてどうか?」という方向に傾いているようで、マスターグレードの解説ではラケーテンバズも360mmとなっておりますし、ハイパーバズーカも380mmとなっています。これをどう取るかは自由ですが、「なんとなく世の中はそっち方向なんだなぁ」というのは踏まえておいたほうが都合が良いと思います。


たのむぜブッシュ米中戦争だけは回避しろ! 投稿日 4月5日(木)12時46分 投稿者 パンダラブー

>弾のサイズ
 オフィシャルズでハイパーバスーカの口径70mmという異説ありとしていましたがコレ70cmの書き間違いでしょうね。関係ない話ですが。
 実際マスターグレードのドムに360ミリの無反動砲を持たせたら細いボールペンって感じになると思うんですが万人のビジュアルイメージではさすがにそうならないでしょう。弾のサイズはともかくあの太さは360mm説をとるものとしてもせめて残したいところです。そこでレールガンじゃなくて防護を兼ねた冷却用のジャケットと考えるのはどうでしょうか?。宇宙ではチリでも凶器になりますから頑丈に装甲で包むというのは結構有効な気がします。それに冷却問題もからめればアレくらいブッとくなっても結構いけるんじゃないでしょうか。(地上では完全にデッドウェイトですが…)
もしくは数本の360mm筒を大きな筒に束ねて入れて連射性を向上させたとか。ようするに見かけ上の口径は880なり700だが内部は小型のものが入っているという折衷案です。
 上の説はともかく、「取り敢えずでも納得できる説明」が欲しいイメージとリアルの板ばさみで苦しむ「メカニズム派」でありました。


またやらかした。 投稿日 4月5日(木)21時17分 投稿者 またやらかした。

■弾のサイズ
>そこでレールガンじゃなくて防護を兼ねた冷却用のジャケットと考えるのはどうでしょうか?。
 『GUNDAM MILLENNIUM vol.1』のRX-77系解説でもチョロっと書いておりますが、私はずっとこの説です。というのも、この問題については1981年発行の『GUNDAM CENTURY』におけるRX-77の解説で、既に「冷却ジャケット」説が唱えられているからです。この機体にかぎらず、ジャイアントバズ等についても宇宙で使用することが前提なわけですし、「外径と内径に差がある」という考え方は、「絵」と「理屈」を共存させる説得力のある説だと思います。また、RX-77-4の組立て説明書を見ますと、右肩のビームカノンのジャケットは外して組み立ててもよいとされており、その場合は、非常に弱々しい「麦わら」のようなバレルで完成します。「GMライフル」とかの実体弾系の兵装には、MSの手が触れて火傷するわけでもないでしょうに、当然のようにサーマルジャケットが巻かれています。RX-75やRX-77の主兵装、いわゆる「バズーカ」と呼ばれる各種ロケット砲などにも、そうしたものが巻かれていて何の不思議がありましょうか。


後宮建設計画露見 投稿日 4月6日(金)02時11分 投稿者 かぷちの

こんばんわ、かぷちのです。
バズーカの口径について、ちょっとした疑問を表明したわけですが、どうやら
決着済みのようですね。(^^;
実際のところ、240mm(280mm)という数値が、どの程度認知された
ものなのかを知ろうとしただけの事だったんですが。
私としてもレールガンなんか持ち出さなくても、サーマル・ジャケット説でも
良かったよなー、とか思ってました。
その、宇宙空間だと、陰日向の温度差って物凄いですし。

とはいえ、多少の心残りがございますので、与太話などさせて下さいませ。

「人間の10倍サイズの個人用火器」を持ち出したのは、「見た目の違和感」を
説明するためだけのもので、当然次は「口径61cm(24in)または91cm
(36in)のロケットランチャーとは、如何なる兵器なのだろう」という事を
考えなければなりません。
ここで、私の頭の中にあったのは、現代の対艦ミサイルでした。
デカくて重量が心配なジャイアント・バズを持ち出しますと、その口径が360mm
ではなく、36.0inである、とした場合。
その場合は、例えば旧ソ連のSS−N−3/12"シャドック"やAS−5"ケルト"
対艦ミサイルが思い浮かびます。(いずれも弾体直径90cm、重量3.5〜4.6t)
これらのミサイルは、第一に排水量5〜9万tを誇る米大型空母に1t爆弾を放り込む
ための兵器です。
これを考えれば、直径90cm、弾頭重量1tの対艦噴進弾というものは、
別段異様なものではなく、むしろ主力兵器となる程にポピュラーなものだと
言えると思います。
すると36in対艦噴進弾が約4t、ジャイアント・バズの重量を(カール・
グスタフM3無反動砲の1000倍として)16tとして、砲弾4発込みで
32tです。
これをトンデモとみるか、現用戦闘機がエンジン推力の半分程度の爆装をする
事や、英国の肩射ち式無反動砲"バーニー砲"が33kg(MS換算で33t)
だった事を踏まえてイケると見るか。

一方、弾体直径240mmの噴進弾というと、これはマヴェリック・ミサイル
(AGM−65:直径305mm、発射重量300kg)より小さいんです。
マヴェリックといえば、時に戦車1輌を狙って発射されるミサイルです。
240mm噴進弾の重さは推定約半分以下で、150kg。対艦兵装としての
非力さは否めません。
それでは24.0in(約61cm)とした場合は、といいますと。
これはRBS15F対艦ミサイル(50cm、600kg、弾頭200kg)
以上の破壊力を望めるでしょう。

こうしてみると、ザク・バズーカの口径240mmというのは、「決して疑問を
差し挟む余地の無いものとも思えないな」と。
そう思った次第です。

しかしながら、肯定的な面も大いにあります。
劇中では、バズーカをバンバンMS目掛けて撃ってます。マヴェリック級の
ロケット弾なら、MS目掛けて撃つのもアリでしょうしね。
また、ザク・バズーカが対艦兵装として有効だったのは核の威力故で、通常弾
仕様の場合は、実際非力だったのかもしれません。
そこでジャイアント・バズの登場となるわけですが、直径360mmの噴進弾と
いえば、エグゾゼ、ハープーン、我が国のASM−1/2といった西側標準の
対艦ミサイル(いずれも直径40cm弱)と同程度の威力を見込めます。
なるほどな、と思わせる符合ではあります。

>多連装バズーカ
これは、私も考えてしまいました。あの砲身の中に、240mmのチューブが
4本くらい束ねて入ってたりしないかなー・・・とか。
ジャイアント・バズやハイパー・バズーカに応用出来ないので諦めましたが(w

とまあ、以上のような次第だったのですが、ただの御騒がせで終わってしまった
ようですね(汗)
それでも「ハイパー・バズーカ=70cm」「ラケーテン・バズーカ(元ネタは
ラケッテン・パンツァー・ブクセ?)=88cm」といった数値には、心騒ぐ
モノがありますな(苦笑)

それでは失礼します。
かぷちのでした。


人間用兵器で例える 投稿日 4月6日(金)13時07分 投稿者 きたがわ

ども、おひさしぶりです。きたがわです。

>>バズーカのサイズ
>これは、絵/映像と数値を見て抱いた疑問です。
>全高18MのMSを、身長180cmの人間に置き換えて考えてみましょう。
>するとGMやザクの実体弾ライフル/マシンガンの90〜120mmという口径は
>現用の短機関銃が9mm〜11.4mmの口径である事を考えれば、ほぼ(見た目の)
>違和感は無いものと思います。

自分も以前同じ事(人間用の兵器で例える)考えてました。
どんなにプロテクターで固めた人間であっても、24〜38mmのロケット弾なら「直撃すれば」充分過ぎる程の殺傷力があると思います。至近弾でもかなり効果があるでしょう。
60mmバルカンを22〜25口径拳銃弾で例えても、至近距離なら充分効果があるのではないかとか。
120mmを45ACPに例えるなら、弾速、貫通力は劣るが、打撃力は高いとか。
(いくら装甲の厚いガンダムとはいえ、可動部や内部機器が壊れそうである)

ただ、どうしても許せないのが1つ。
アレックスの腕に内蔵されているのは「90mmガトリング砲」、人間用に例えるなら9mmパラ辺りなんですよね。
9mmパラを100発も持ったら重くて嵩張る事請け合いなしなんですけど。
「60mmガトリング砲」で、22〜25口径のマグナム弾辺りが妥当かと思いますが、どうでしょう?

>バズーカのcmとinch
もう一つ案として「弾頭重量」もしくは「炸薬重量」というのはどうでしょう。
爆弾とかkgやポンドで表現したりしますから。
もしくは「昔ながらのTNT火薬換算」とか。
まぁあくまで一つの案という事で。

しかしMSのバズーカの使用目的は、
1.対戦車
2.対MS
3.敵艦へのピンポイント攻撃(艦橋、エンジン、砲塔を狙撃する)
と考えております。
対艦攻撃はミノフスキーの影響で接近できるどころか、敵艦自体に取り付く事すら可能な世界(なはず、WBも取り付かれた事もあるし、ガンダムもビームサーベルで敵艦落としてるし)ですので、240mmでも充分期待できるのではないでしょうか。


バズーカあれこれ 投稿日 4月7日(土)18時33分 投稿者 与謝野折檻

<マルチ・キャニスタ説>
 たとえばザクバズーカの後端には4本の排気口?が開いていますが、今までは「発射時の反動を相殺するためのもの」であり、「ここの構造は1本だろうが10本だろうが特に性能に関係はない」ものだと考えていました。
 しかし、「ザクバズーカが複数の砲身を持つ可能性」を踏まえたうえで、改めてよく見てみますと、実はザクバズーカって240mm弾体発射筒4基をおさめた一種のキャニスタではないのか?という疑問が湧いてきます。
 いわゆる「ザクバズーカ」は、第08MS小隊で弾倉付きのバリエーションが確認されるまで、「1発撃ったらそれっきり」な武器として受け止められていました。再装填は可能でしょうが、戦場でそんなことをしている余裕はないでしょうし、そういう姿も確認されていません。
 ところが、実際にはマシンガン等を携行せず、バズーカ一本だけを携えて戦場に突入していくザクのなんと多いことでしょう。ジャブロー降下作戦の折には、その虎の子のバズーカに被弾してこれを失ってしまうザクもいたりして憐れを誘います。「お、降りられるのかよぉ〜?」って、アンタそんなこと心配してる場合じゃないでしょう。固定武装のないザクでバズーカを失ってこれからどうするんだ?っていう…。(実際には『MS戦記』でそういう描写があったように、武器だの補給物資だのを収めたコンテナもちゃんと投下されていたのでしょう)
 とまあ、「再装填が難しい」という特性から考えて、ザクバズーカの場合、「4発装填キャニスタ」という考え方も「ないことはない」という感じでしょうか(でも、さすがに抵抗ありますよね)。

<弾体径と弾頭径は違う説>
 ふだん、気軽に「弾体」とか「弾頭」とか色々似たような言葉を使っていますが、いま一つの考え方は「砲弾径と弾頭径に差があるのではないか」というものです。たとえば現用のSLBMなど、ミサイル本体の大きさと搭載されたRV(再突入体)の大きさに直接の関係はありません。1基のミサイルに複数のRVが搭載されているわけです。トマホーク巡航ミサイル等でも、細かいサブタイプの違いによって搭載している弾頭の種類が異なり、例えば核弾頭搭載型のBGM-109Aと通常弾頭のBGM-109Bでは弾頭の直径が異なります(ミサイル自体の外径は同じ)。
 「ジャイアントバス」の場合、砲内径(砲弾外径)880mm、砲弾(あるいは弾頭)長880mm、弾頭径360mmということになれば、ほぼ全ての資料が肯定できるのではないでしょうか?
「ジャイアントバズ」の設定は360mm、「ラケーテンバズ」はアニメ設定880mm、マスターグレード解説360mm(弾長880mmという解釈)、この両者が「リックドムII」や「ケンプファー」の使用した後期型ジャイアントバズを間に挟んで同じ系列に属す兵装ならば、おそらくその口径も同じはずであって、食い違うのはオカシイ…というのがおおかたの人の感じ方でしょう。また、それにならって「設定の読み替え」を行ったのがマスターグレードの解説だとも言えます。しかし、それだと「せっかく880mmに設定した」0083スタッフの思いは「切られて」しまうことになります。それではバズーカのスケールにまつわる問題点を是正しようという前向きな精神で「880mm」と設定した人に悪いですし、ここはぜひ両方並び立つように考えたいものです。

 あらゆるプラットフォームから発射でき、既に世界標準の一つとなったトマホーク巡航ミサイルを例に考えてみますと、外径は520mmと、ラケーテンバズの880mmには及びませんが、それよりも注目したいのがその弾頭直径です。通常型のBGM-109C(現在はRGM-109C/UGM-109C等へ改称されている)に搭載されるWDU-25B弾頭は俗に「ブルパップ」と呼ばれていますが、これは空軍の空対地ミサイルAGM-12「ブルパップ」の弾頭から派生したためにそう呼ばれているものです。空軍型AGM-12の外径は460mm、WDU-25B弾頭が本家のAGM-12搭載のものよりボリュームアップしている可能性もありますが、おそらく460mmのままでしょう。ということは、ミサイルの外径としては520mmですが、弾頭の直径は460mmということになり、直径にして60mmほど食い違いが出てくることになります。これがBGM-109AのW-80核弾頭や、地上発射型BGM-109GのW-84弾頭となるとさらにコンパクトであり、その食い違いはもっと大きなものとなります。
 こういったことは、モジュラー構造を採用した今日的なミサイルにはごく普通にあることで、ハンバーガーやサンドイッチのように誘導部分と推進部分だけは同じでも、間に何を挟むかによって色々な局面に使用することができるわけです。水上艦艇であろうと潜水艦であろうと、これらを運用する側は、ミサイルの外形に合せた発射装置を備えているだけで、瞬時に戦術的性格を変化させられるわけです。いわゆる「ザクバズーカ」が、戦術核兵器から、瞬時に通常弾頭装備の対艦攻撃兵器に変身したように、「ジャイアントバズ」やその他のランチャーも、そういった汎用ランチャーだったのではないでしょうか? 現代の潜水艦は、魚雷発射管からハープーンやトマホークを発射したりしますが、魚雷だろうがミサイルだろうが、発射管の形状に合せたそれ相応のキャニスタに収めることで、自由自在に発射できたんじゃないでしょうか。

<徹甲弾芯の直径説>
 なにってことはないんですが、「第08MS小隊」の劇中でマゼラアタックが「ペネトレイタ」を使用していることから、当時既に「無反動砲用の徹甲弾」というものが普通に存在していたことがわかります。「ペネトレイタ」というくらいですから、砲弾内にそれ相応の徹甲弾芯が備わっていたことでしょう。この弾芯ですが、重量はなるべく重く、直径はなるべく細くした方が貫徹力が向上するのでして、その場合、砲弾径880mmで弾芯径360mmというようなこともあったのではなかろうか? というのがこの考え方のミソです。ですが、こうした徹甲弾は初速が命であり、あんな簡便なランチャーシステムから撃ち出されたところでたいした効果も期待できないでしょうし、なんとなくインチキくさい考え方なのでした。それでも、いわゆる「戦車の人」なんかには理解しやすい考え方かもしれません。

<皮が分厚いうえに入れ子になってる説>
 2案と3案の折衷案ですが、要は「砲弾の殻が分厚い上に、成形炸薬弾頭の後に貫入弾頭を配し、先の成形炸薬で開けた穴に小径の貫入弾頭をつっこませる構造のため、この貫入弾頭の直径は砲弾外径に比してものすごく小さなものとなっちゃうよ」説、というような考え方です。ペイブウェーIII用のGBU-28とブローチ硬目標破壊弾頭のゴチャ混ぜにより思いついた説ですが、これなら口径に3つくらい異説があってもOKですし、見た目とスペックにどうにもならないような差があっても肯定できる上手い説だと思います。ちょっとこれから仕事ですのでペイブウェーとGBU-28、ブローチの説明は省きますが、ネット上でも検索等を駆使すれば何か引っ掛かると思います(←無責任)。


ジャイアンとバズ 投稿日 4月7日(土)23時08分 投稿者 パンダラブー

○バズーカ
もうジャイアントバズに関しては多層イレコ説で完璧じゃないでしょうか。スキ無さすぎっすよ(笑)
威力的にもハッタリ効きそうでいい感じです。あと蛇足ですが08小隊版のGバズはケツから弾体が丸見えなんでそれの肯定にもつかえますね(見た目サイズとして)。砲身太説にしがみついていた時あとから発見し青くなってたんすよ(笑)
連邦系バズーカも外径700中身は換装化ってことで異説が大量にあるのも全部解説できるワケですし数字合わせに関してはまさに完璧。(ところでHバズの弾サイズですが380・320・280の他に360ってあった気がするのですがどうでしたっけ?)

んでザクバズなんですがこれは最大の280説にしても相当小さいんで応用は不可能ですね。第一マガジンないし。
具体的に決着付けていくとすればキャニスタ説がやっぱいい感じだと思います。妄想ですが08版はガトリングよろしく3本筒が一射ごとに回転してマガジンから装填されるってアクションはいかがでしょう。んでケツのパーツも同調して回転するって感じで。ライジングトータスのトリプルバズーカみたいでイカしてません?

まあそれはおいといてノーマルのザクバズです。見た目はともかく資料に5連装とあります(オフィシャルズ、初出は不明)。5連発のミスだと思うのですが内蔵砲身五連装ってことだった?なんて解釈にもってくことも又可能なのでは?反則ギリギリだと思いますが。ただケツの排気口と数が合わないんで今ひとつですが。
あと0080のトローペンがザクバズもってましたがその際マガジンを携行してるようです。キンバライド09Fの武装指定の図なんですが劇中で再装填しているシーンは無かったと思うので詳細は不明ですが。形状から想像するにグリップから後の筒が折れてセットするのだろうと思います。装弾数5に増えたとしても辛いと思うのでバズーカ系ザクパイロットは必携です(^^)。

ついでで悪いんですがGバズの型番につくアルファベット「K」ってなんでしょうか?リックドムのは「R」になってるんですが見当つきません。同じ図版だけにどこが違うのか気になります。
武器の型式は結構謎が多いです。特にザク系は迷走しつつあるのでいい加減やめた方がいいんじゃ…などと余計な心配したくなります(笑)。まあそれはそれで面白いんですが。


いーまだー いまこそー ふーんしーんだーん♪ 投稿日 4月8日(日)00時54分 投稿者 かぷちの

◇噴進弾筒(バズーカ)
あるいは、ザク・バズーカは、例えば艦砲用の240mm、あるいは280mm
砲弾をロケット弾化したものの投射機だったのかもしれませんね。
そして、その重い砲弾を急加速するために、英国の旧い艦対空ミサイル
"シー・スラッグ"よろしく、初期加速用ブースターを巻き付けるように
装備していたのかもしれません。
ブースターの大きさや数を塩梅してやれば、同一のバズーカから240mm、
280mmの口径の異なる砲弾を発射できても不思議ではないです。

(蛇足ですが、ブースターはチューブ内で燃焼を終え、砲口を出たところで
弾体から分離し、後は設定画通りの弾体だけが目標に向かって飛んでいきます)

つまり、ザク・バズーカは「240mm(280mm)砲弾の投射機」みたいな
呼び方をされていたのではないか、という。

ジャイアント・バズにしても36cm核砲弾あるいは徹甲弾を大仰なブースターで
加速してぶっ放していたんで「360mm(砲弾を投射するための)バズーカ」と
呼んでいたわけですが、後に常識的な口径表示に変更された、と考える、テが
あります。
与謝野様の指摘通り、バズーカだからといって対艦ロケット弾ばかり撃ってる
わけではなく、煙幕弾やガス弾、照明弾も撃てるようになっていくと、
砲弾の直径でサイズを表すのは不都合になったんでしょうね。

つまり、砲の口径は、初期型からラケーテンに至るまで880mmであり、
ただ初期には、「360mm(砲弾投射用)バズーカ」と呼ばれ、後に
「880mm(口径)バズーカと呼ばれるようになった、と。
辻褄合わせにはなってくれます。

この考え方だと、もうひとつ利点があります。
普通の240mmロケット弾だと、弾頭はMk.81通常爆弾(直径230mm:
123kg)程度と推定するのが適当と考えるんですが、これじゃ力不足です。
が、艦砲用24cm徹甲弾をベースとし、大きなブースターで艦砲並みの加速を
付けてやるんだとすれば、240mm弾でもサラミス級あたりには充分な威力を
発揮できるでしょう。
こういった高速徹甲ミサイルは、現在米陸軍が対戦車用に試験中です。

連邦のハイパー・バズーカも、同様の構造だったとすれば、700mm以内なら
280、320、360、380mmの各種砲弾(ベースの噴進弾)を発射
できる事になります。

問題は・・・・・劇中で、そーゆう超高速ロケット弾に見えます?(^^;

>キャニスター
やっぱりソコに目いきますよね(笑)←4コのブラスト噴出口
5連装という表現があるんなら、240mmRV5個のMIRV弾を撃ってた
というのもアリかも。(再突入しないからRVじゃ無いだろ)

色々御意見を拝聴させていただき、また、つらつら考えて上のように考証(どこが)を
まとめてみたのですが、如何でしょう?

それでは失礼します。かぷちのでした。


さすがにもう寝よう 投稿日 4月10日(火)03時56分 投稿者 与謝野折檻

■かぷちのさんへ
>あるいは、ザク・バズーカは、例えば艦砲用の240mm、あるいは280mm
>砲弾をロケット弾化したものの投射機だったのかもしれませんね。
 ジオンの艦砲で実体弾というのもザンジバル級の主砲くらいでしょうか? そのザンジバル級もおそらくペガサス級に対抗できるだけの打撃力ということでオーバー500mmクラスではないでしょうか? となると、艦砲用の240mmというのもはたして存在していたのかどうかアヤシイと思うのです。

 それから、バズーカ系装備の最も原始的な姿を示すものに、MS-05用のバズーカがあります。これは本当に「パイプを切っただけ」みたいなショボイもので、とても色々と難しい機構を組み込んだようには見えないシロモノです。このあたりから考えると、また違った考え方ができるかもしれません。いずれにせよ、ここでは「事実はこうだ」というような結論を出す必要はありませんので、「変じゃないか?」という疑問を持たれた皆さんが、それぞれ自分を納得させられるだけのものが得られれば、それでいいんじゃないでしょうかね。

>普通の240mmロケット弾だと、弾頭はMk.81通常爆弾(直径230mm:
>123kg)程度と推定するのが適当と考えるんですが、これじゃ力不足です。
 それはさすがに未来のことですから、なんとも言えないでしょう。
 私はなるべく兵器の知識のない人にも読んでいただけるよう、できれば具体的な表現は避けるようにしていますが、やむを得ず現用の技術で説明するときには、まず現用の技術の特徴を挙げ、それを一般法則として抽出したのち、それを宇宙世紀に援用する、という手順を踏むようにしています。この「一般化」というのが大事なところで、「シリーズ生産によって部品を流用すれば、別用途の機体でも、一から設計するより製造コストが安くてすむ」といったような単純な「法則」にしてから宇宙世紀に持ち込むのなら良いのですが、「通常の火薬発射式の120mm砲弾では、初速の向上は既に頭打ちであり、今後どんなに技術進化があったとしても、その破壊力で○○mmのチタン装甲を撃ち抜くことはできない」なんてことは言えないと思うんですよ。この差が大事なんでして、これをゴッチャにしてしまうと、ガンダム世界の面白さを壊してしまうと思うんですね。あんないい加減な世界、シビアな現実を持ち込めば、一夜にして崩壊してしまうのは自明なのであって、それを守り育てていくためには「本質的に未来のことなんだから今の我々にはわからない」という謙虚な姿勢が必要だと思います。

>5連装という表現があるんなら、240mmRV5個のMIRV弾を撃ってた
>というのもアリかも。(再突入しないからRVじゃ無いだろ)
 複数の個別目標を攻撃できないのでMIでもないですね(^^;)

■パンダラブーさんへ
>(ところでHバズの弾サイズですが380・320・280の他に360ってあった気
>がするのですがどうでしたっけ?)
 自信ありませんが、それは後に採用された(0083やZ等で使用されているタイプの)「ハイパー・バズーカ」ではないでしょうか?

>まあそれはおいといてノーマルのザクバズです。見た目はともかく資料に5連装とあり
>ます(オフィシャルズ、初出は不明)。
 いやいや、MS-10の使用する8連装ロケットバズーカなんてのもありますから侮れません。

>あと0080のトローペンがザクバズもってましたがその際マガジンを携行してるよう
>です。
 あ、そうですね。確認しました。なんかものすごく「砲口から落とし込んで装填されそう」な顔してますね。

>ついでで悪いんですがGバズの型番につくアルファベット「K」ってなんでしょうか?
 さて何でしょうか? 今度このあたりも調べてみることにします。

■きたがわさんへ
>自分も以前同じ事(人間用の兵器で例える)考えてました。
 私の考えを書かせて頂きますと、それってあまり有効な方法ではないと思います。
 というのも、MSの場合、見た感じこそ人間に似ていますが、組成から比重まで生物とはまるっきり違います。どちらかといえば外骨格生物により近いでしょう。MSと人間の対比というのは、「カニと人間が同スケールで殴り合いをしたらどっちが勝つか?」という話より、もっと荒唐無稽な比較ではないでしょうか? 以前「寸法が10倍になれば重量で1000倍になる」と書きましたが、この一点だけでも人間をたとえに使うのはあまり適切でないと考えます。

 また、先にも書きましたが、現用兵器の「ディティール」にあまりに目を奪われるのもどうかと思います。アレックスのは90mmといっても、ガンキャノンばりに液体装薬を用いていれば薬莢は必要ないでしょうし、砲弾1発の大きさも重量もかなり節約できると思います。
 OTOメララ社の試作したオトマティック自走砲は、最大発射速度120発/分の62口径76mm砲を搭載していますが、同車はこの砲弾90発を携行しています。ちなみに車体の重量は47tですが、これがいわゆる本体重量なのか全備重量なのかはよく分かりません。いずれにせよ、通常の薬莢式75mm砲弾を90発もかかえてウロチョロする車輌が存在しているのですから、宇宙世紀のことですし、90mm砲弾でもなんとかなりそうな気がしませんか?
 そもそも、ザクマシンガンのあの円盤型マガジンの中には、あきらかに薬莢式の120mm砲弾がワンサカ(装弾数については諸説ある)詰まっているんですが、それはどうなんでしょう? ザクにできることがガンダムに出来ないとも思えません。
 とはいえ、さすがに可能ではあったが取り回しに不便があったようで、当のザクマシンガンものちに90mmのものが採用されています。「意外と不便だったが技術的にやってやれないことはない」という程度の捉えでいいんじゃないでしょうか。

 Ps.そういえば、RB-79K「ボール」も速射砲チックなものを頭にのせていますが、これが180mmですよ。それこそスペック的に疑問なんですが、ボールにできることがガンダムに出来ないとも…以下略。


T2000暴れまくってたなぁプロレスはヤッパリいい…GFFも良い 投稿日 4月10日(火)11時03分 投稿者 パンダラブー

>トローペンの携行していたマガジン
たしかにまんまですね見た目は…
蛇足ですがボールの主砲って28cm砲だとよそで言ってた気がします。あれも同様の解釈でいけますな。いやー今回の一連のバズーカ談議は非常にためになりました。どうもありがとうございます。


もう行きます。 投稿日 4月13日(金)07時01分 投稿者 与謝野折檻

■パンダラブーさんへ
>蛇足ですがボールの主砲って28cm砲だとよそで言ってた気がします。あれも同様の解
>釈でいけますな。
 センチュリーでは180mmだったのですが、「ガンタンクの主砲を流用」説が囁かれ始めてから120mmというのが主流になったようですね。
 一方で「さすがにそうは見えないだろ?」派もあったみたいで、第08MS小隊の頃に「少しでも口径を大きくしよう」運動の一環?としてセンチュリー回帰の180mmが唱えられたんですが、またまた「ガンタンク連鎖」の堂々巡りで120mmに戻ってしまったみたいですね。これにはGジェネとかギレンとかの各種ゲーム用にデータ再確認の気運が高まったことも影響しているのでしょうが、とにかくもこのことによって一見重武装の通常型が120mm、対空型っぽいK型が180mmという素っ頓狂な状態になってしまったんですね。
 通常型280mm説というのは、この「素っ頓狂」な状態をなんとかするために「ガンタンク連鎖」にセンチュリー値を代入したアイデアでしょう。知恵者がいたものです。

 ボールに関しては、実際にRB-79、RB-79Kといったサブタイプがあるわけですし、120mm型、180mm型、280mm型といったバリエーションがあったのではないか?と考えていますが、このバラツキを利用して、ガンタンクの主砲も「実寸は280mmだった」という方向に持っていくのも面白いかもしれませんね。とにかく、ボールの場合は「ガンタンク連鎖」(最近は「ザニー連鎖」というのもあります)というオマケが付いてきますので、また趣が違うんですね。ちょっと別の味わいがあるわけです。


お久しぶりです。 投稿日 4月13日(金)12時54分 投稿者 NAVIちゃん

ご無沙汰しております。NAVIちゃんです。
お昼休みなので、ちょっとだけ。

■ボールの主砲
 実体弾火器の口径に複数説があり、一概にバリエーションの違いとして片づけられないのであれば、ゲルリッヒ砲(口径暫減砲)だと解釈するも一案かもしれませんね。バズーカ/無反動砲だと発射時のガス圧が後方に逃げてしまうので無理が有りますが・・・。

では。


ゲルリッヒ砲(口径暫減砲) 投稿日 4月15日(日)21時58分 投稿者 与謝野折檻

 ゲルリッヒ砲というのは面白いですね。実際、ガンタンクやボールの主砲にはイイ感じのテーパーが付いていますし、各種「バズーカ」系の兵装やガンキャノンの砲システムと対比させて考えた場合、口径漸減砲である可能性は高いと言えるでしょう。表記としては「180/120mm」「280/120mm」という感じでしょうか?
 問題としては、口径が2説ある場合はOKとして、3種類以上の説が乱立しているときに説明が苦しくなるかな?というのが一点。もう一点は、「砲弾の性質」といいますか、ああいう宇宙機が採用している砲システムが、どんなもんであったか?というところだと思います。ボールの場合はいいとして、大気圏内で使用されるRX-75系の機体の場合、砲口初速は極めて高いものの、射距離の延伸に伴い急激に速度が低下する口径漸減砲で役に立つのか?というのがあると思います。まあ、なんといっても未来のことですし、形態はゲルリッヒ砲に似ていても、その欠点を完全に克服した新型の砲弾が開発されているのかもしれません。そう考えれば、口径漸減砲というのは魅力のある説だと思います。
 あ、そうそう。もっとツライのが、第08MS小隊に登場した量産型ガンタンクの砲弾です。これってバッチリ設定画が存在しますが、見た感じゲルリッヒ砲弾という感じではなさそうですよね。いっそのこと「サボ弾」というのはどうでしょう? これはこれで分離薬筒がバラけて吹っ飛ぶ姿は確認されていないのですが、それこそ未来の話ですし、最後の最後に燃え尽きたりするのかもしれません。

 テーパー系に対して、ズンドウ系のいわゆるバズーカ型兵装ですが、これらの場合、初速というのはそんなに必要なくて、おそらく成形炸薬弾のような弾頭を装備しているのでしょう。見た感じ薬莢もないですし、テーパー系のゲルリッヒ理論とはまた別個の存在として考えればいいと思います。自噴式かどうか明確でないものもありますが、それでもドム系の兵装はセンチュリーの解説や「ラケーテン・バズ」という名称からもまず間違いないところであり、砲弾自体の設定画もリックドムIIのものやザクバズーカなど、安定翼が付いていたりと滑腔系の特徴を端的に示しています。リックドムIIのジャイアント・バズやRB-T27ラケーテン・バズの砲弾にはサボ弾的な分離装弾筒に見えなくもない部分がありますが、「MSの手から供給される液体装薬で発射したのち、砲弾側のロケットに点火して加速していく」という、センチュリーの「ジャイアント・バズ」評に照らして考えると、まず880mmのスリーブに収まった状態で装填され、口径880mmの砲腔内を液体装薬によって加速、スリーブは映像で確認できないので適当なところで燃え尽きるか何かしたのち、砲口からはロケットモーターに点火した360mmの 弾体が飛び出していくんじゃなかろうか…と。

 そういえば、先に「ザク・バズーカ」の後方ノズルが話題になりましたが、「4本」というのはそれなりにイイ数字のような気がしてきました。
 というのも、いわゆるイギリスの「バーニー砲」も、なぜか4本ノズルを採用しています。理由はわかりませんが、薬莢の周りから排気するという構造上、どうも4〜6本というのが妥当な数字のようです。


木牛流馬 投稿日 4月16日(月)04時24分 投稿者 かぷちの

こんばんわ、かぷちのです。

>240mm砲弾
艦砲でなくても、野戦重砲でも要塞砲でも良かったんですが、どっちにしろ
240mmという設定は私も知りません。
それだというのに「退役した宇宙艦用の弾薬の、山のようなデッドストックを見て
こんな事を思い付いた知恵者がいたりするとか」という辺りまで飛んでってた私は
とてもいけないと思います。
一から開発して"シー・スラッグ"なんだから、なにも設定すらないところから
由来を持ってくる事は無かったです。

>サボー弾
実体弾系だと、「弾芯径表記」説は説得力あると思います。
徹甲弾系は細いのがいいし、榴弾系はサボーなしでも構わないわけですから。

>UCの弾頭威力
漠然と、むしろ「矛盾のバランスは、盾有利なのかなー」と考えてました。
WBの主砲は58cmのビッグサイズですし、ビッグトレーやダブデ陸戦艇などは
かなり頑張って巨砲を搭載しているように見えますので。
(もちろん現在より遥かに進歩したと思われる材料工学や無反動技術の賜物だと
いう事はありえるわけですが)
もっとも、超弩級戦艦時代の砲戦は、一艦を葬るに十数発の自艦と同等の
主砲弾を要する、とされてましたから、結構ブラディな戦闘形態を見せるUS世界に
同じ感覚を持ち込んでるのは間違いかもしれません。

>弾頭威力
ザク・バズーカの弾が240mm弾で、かつ威力十分な成形炸薬弾であるとすれば。
一年戦争末期に登場したシュツルム・ファウストの弾頭は、いささかオーバーな
サイズではないかな、という気もします。
高速徹甲弾ではない対艦攻撃用の通常弾頭(だと断言していいのかどうか^^;)には、
あのサイズが必要なんじゃないかなぁ・・・と思っちゃうんです。
するとやっぱり240mmバズーカ弾による対艦攻撃は核使用が前提で、対艦用の
通常弾頭は、そのままでは力不足だったのではないでしょうか?
・・・・駄目ですか?(^^;

>有翼弾
宇宙空間での使用を考えればフィン安定は出来ませんから、旋転式か、推力制御
方式あたりが、弾道を安定させる妥当な方法なんですが。
(フィン付き弾は地上用、あるいはフィン状の推力制御機構?)
バズーカも旋転式じゃないでしょうか?ザンジバル級のタイプJミサイルも、
確かスピンさせてから射出する、という描写があったと記憶しています。
かなり大型で一応誘導弾でもあろうタイプJが、いろいろ考えられる不利を
承知で旋転式を採用してるのであれば、バズーカ弾も簡便な旋転式であったと
考えるのですが。
もっとも、ザクバズーカは推力制御方式などを採用してたのが、使った結果
「旋転式で充分じゃん」と判断されて、そうなったのかもしれませんが。

>複数の個別目標を攻撃できないのでMIでもないですね
ぎゃふん。<ォィ

それでは失礼します。かぷちのでした。


ガンダム・インチネル 投稿日 4月17日(火)06時50分 投稿者 ベルガミノV

初めて投稿します。以前より関心を持ってましたバズーカの口径についてのオレ説を開帳させてください。
RX-78が携行するハイパーバズーカの口径については設定資料といういわば「1次史料」に「口径70cm、弾体の長さ2m」という記載があります。「ガンダム オフィシャルズ」では「異説」扱いだそうですが。
翻ってジオン側ですがずっと「ガンダムセンチュリー」の記載が「通説」とされて
来た訳です(MS自体のスペックに関してはすっかり無視されているのですが)。
以前は「280mmや360mmってちょうど倍だと具合がいいのになぁ」とぼんやり考えて
いたのですが「かぷちの」さんの「実はセンチじゃなくてインチ」説には目から鱗でした。あとはamigoさんが提起した「他の火器との整合性」の問題なのですが
「ジオンの偽装工作」説、というのを提案いたします。大和型の嘘16in砲ですね。
ジオンはMS開発に当たって数々の偽装工作や情報操作を行ってきたようです。具体的にはよちよち歩きの映像公開やMS-05のモノアイガードなどですね。
その流れでバズーカを実際には28inの物を28cmバズーカと呼称したのではないでしょうか?情報を入手した連邦軍が「280mm程度では巡洋艦や補助艦艇に通用しても
マゼラン級には有効なダメージを与えられない」と評価してくれれば良し、と。
実際にはザクはムサイ級やチベ級では手に余るマゼラン級を撃沈あるいは撃破できる兵器として開発されたのですがこれに連邦が気付くと対抗手段を講じられる(MSの開発等)のでこうした措置を取った、という説です。360mmバズーカは開戦前から開発が始まったのでザクバズーカと同様の措置を取り、880mmラケーテン・バズは開戦後の開発なのでそのまんまの口径、という具合で。他の火器については120mmや75mmという口径からして対艦兵器とは思われないだろうという想定で実寸、と。
MS相手にザクバスーカを多用したのはザクマシンガンが連邦MSの装甲に対して威力不足を露呈したための苦肉の策でしょう(HJ社のムック本には「マゼラ・トップ砲の砲弾を使用する175mmマシンガン」なる頼もしい銃が紹介されてますが)。
ザクマシンガン改の配備後はこちらを対MS用として多用しているようですから「バズーカというのは対艦兵装である」という認識は的外れではない、と愚考します。
そうすると「かぷちの」さんが仰る旧ソ連の対艦ミサイルクラスの弾頭を発射するイメージは別に過大でも無いと愚考します。核融合炉を前提にして開発されるなどザクは人型戦車では無く人型攻撃機あるいは人型駆逐艦(水雷艇?)と言える兵器だと私は思っています。それに30tやそこらの装備が担げないような代物ではギレン総帥も開戦に踏み切れないでしょう(笑)。
連邦のハイパーバズーカはビーム撹乱幕、という戦術を採用している関係で開発されたのではないでしょうか。あるいはジオンが同様の戦術を取ってくる、という想定でしょうか。こちらの360mmという「異説」に関してはGMキャノンの装備しているのが「360mmロケット(アシスト?)砲」が手がかりになるかもしれません。


バズーカ面白いですね。久々に掲示板REMIX殿堂入りさせますか… 投稿日 4月17日(火)22時07分 投稿者 与謝野折檻

>「センチじゃなくてインチだった」説
 個人的にはかなり「ズッコケ」な感じです。
 というのも、今の自分に説明できないからといって、未来の自分や他の研究者に説明できないとは限らないわけで、それを「間違い」とか「実は嘘」といった消極的方法で塗りつぶして行くのはちょっと「違う」と思うんです。
 実際、このムードに乗って突っ走れば、将来エライことになってしまうと思います。「もう何を信じたらいいのかわからない」状態とでも申しましょうか、それこそ「アムロは実はガンダムに乗ってなかったが、戦後の連邦軍のプロパガンダ戦略によってニュータイプのエースパイロットとして喧伝されただけだった」なんてことも言いようによっては言えてしまうわけです。
 「ガンタンクは本当はRX-75だったが、ジオン情報部を誤魔化すため一時RX-76を名乗っていた」とか、「ゲルググは9月の段階で既に1000機以上が生産されていたが、本土決戦にそなえて極秘に温存されていた」とか、「実は」を言い出せばきりがないんですね。
 単純に「つじつまが合わないから」というだけの理由で、ライターの数だけ「実は」が大安売りされてしまうと、それはもう「考察」とか「正史」とかそういった観点自体が成り立たないわけで、仮に世間がそういう方向に向かったとしても、安易に同調してはいけないんじゃないか?などと自分などは思ってしまうわけです。

>ジムキャノンの備砲
 これは色々と面白いんですよね。『MJ』155号の「ジムキャノンIIプロトタイプ」などは、そのあたり端的に表わしていて好感が持てます。一方で、360mmロケット砲を装備したRGC-80の装備する「バルザック380mmバズーカ」というのが存在しますので、初代ハイパーバズーカについては700/380mmで良いように思います。
 そういえば、のちにアフリカのロンメル隊などが運用したジャイアントバズは、見た目は旧ジオン公国軍のものと同じなのに、380mm砲弾を使用していたとされています。これまで漠然と「ジオン純正の360mm砲弾が入手困難になったため、連邦規格の380mm砲弾を使用したのではないか?」等と考えておりましたが、これなども880mmスリーブに挿入して発射するタイプならば、360mmが380mmになるくらいはさして問題でもなかったのでしょう。一方で、RMS-141等の使用するビームライフル用グレネードがありますが、あれなどは700mm規格というよりは360mm規格という感じもしますね。このあたりは下手に現在とからめるより前に、ガンダム世界での横方向の摺り合わせがもっと必要なような気がします。

>砲弾の回転について
 さて、私そもそも「宇宙を飛ぶ砲弾は安定しないのか?」というのがわかりません。それなりに安定しているのであれば、特に回転させてやる必要もないでしょうし、言われてみると悩んでしまいますね。
 素人考えでは、空気抵抗等がないのだからそれなりに安定しているような気もしますし、一方で、発射された砲弾に微妙な力がかかっていたりするとどんどん横滑り回転してしまうような気もします。
 参考になるかどうかはわかりませんが、F-15が運用する対人工衛星ミサイル「ASAT」は、ミサイル本体が回転していない(あたりまえか)のに対し、実際に人工衛星に突入する弾体(缶詰みたいなもの)は回転していたと記憶しています。他に良い例が思い浮かばないのですが、これから考えると、やっぱり回転していた方が安定するのでしょう。

 ガンダム的には、パブリクのビーム撹乱膜弾やビグザムの爪(これを引き合いに出すのも気が引けますが)は回転していないものと思われます。
 ザンジバル級の装備する「フィフ」ですが、これはザンジバル級が大気圏内・外両用艦であることも関係してくるのかな?とも思います。つまり、「フィフ」が回転するのは大気圏内での安定を得るためであって、宇宙ではことさらに回す必要はないのかもしれません。それでもロケットモーターに角度が付いていれば、宇宙でも勝手に回ってしまいますよね。
 うーん。それとも砲弾の種類によって使い分けていると考えた方が良いでしょうか? 「砲〜弾っ」という感じの「見るからに炸薬と鉄のムク」なタイプは、内部に複雑なメカニズムなどないでしょうし、手っ取り早く回転させて安定を得るという方法が適しているように思います。対して、「ミサイル〜っ」という感じの見るからに繊細そうな弾については、こちょこちょと細かく姿勢制御している方が合っているのかもしれませんね。


暫×漸○ 投稿日 4月18日(水)01時00分 投稿者 NAVIちゃん

こんばんは。NAVIちゃんです。

>ゲルリッヒ砲
友人から借りた『航空ファン別冊 グラフィックアクション No.14 ドイツ軍歩兵兵器大百科2』文林堂刊(平成5年3月5日発行)を片手に調べてみたところ、「ゲルリヒ砲」「口径漸減砲」と記述されています。「暫」は間違いでした。m(_ _)m
上記資料での口径の表記方式は、通常の砲が「37mm」と書かれているのに対し、ゲルリヒ砲は「砲口20mm、薬室28mm(口径漸減式)」と記述されていました。小学生のときに読んだジャガーブックスの本では「20-28mm」となっていたような気がしますが、うろ覚えですので、以下は与謝野折檻さんの表記方式(薬室側口径/砲口側口径)に従います。
紹介されている3種類の対戦車砲/銃、2.8cm sPZb41:28/20mm、4.2cm Pak41:40.6/29.4mm、7.5cm Pak41:75/55mmからみると、口径漸減による砲弾の絞込みは3割程度が一般的だったようです。それから考えると、ボールの280/120mmゲルリヒ砲説は約6割とチョット絞り込みすぎ。サボ弾の分離装弾筒径/弾芯径と解釈した方がしっくりきます。
ご指摘の口径説が3つ以上あるケース、量産型ガンタンク砲弾の設定画については、非常に苦しい。その点「サボ弾」説であれば説明可能となるのは魅力的ですね。

では、おやすみなさい。


砲弾のくるくる 投稿日 4月18日(水)18時42分 投稿者 かぷちの

だいたいサボー弾あたりで決着しそうですね。
「弾体の周りにブースター」だと、「手から液体装薬」との整合性が無いですし。

>cmじゃ無くてin"説"
"説"じゃ無いんですってば(泣)
「in表記の"史料"その他、ございませんか?」と御聞きしたかっただけ
なんですよう・・・

>砲弾くるくる
ジャイロ効果で、砲弾君に前向きな姿勢をとってもらおうという親心ですね。
回転もなく、推力制御とかもしないとなると、発射時の振動その他の塩梅で
下手にピッチ/ヨーのモ−メントが付いちゃったりした時に、なんだか戻ってきたり
ネズミ花火になったりしそうです。(いささか極端ですが)

それにしても、サボー弾説でいくと弾頭直径命の成形炸薬弾には不利ですよね。
それに艦艇の類は、舷側装甲の外側ににバルジを設けたり多層式の甲板防御を
とったりと、元々スペースド・アーマーな構造をしてますので、成形炸薬弾系は
効果薄いんじゃないでしょうか。
宇宙艦も、気密その他の関係で縦横に頑丈な隔壁持ってると思いますので、
まあ似たような理屈になると思います。
現代の対艦ミサイルはおおむね貫入炸裂弾頭ですので(マヴェリックミサイルも
海軍型は貫入炸裂弾頭を使用)240mmバズーカ弾の対艦用通常弾頭が存在するなら、
コレもそうなのじゃないかなぁ、と思うんですが。
ゲルリッヒ砲にしてもサボー弾にしても、砲弾初速向上のための工夫なので、
MS用バズーカがそのような原理の兵器であるならば、240mm対艦用通常弾は、
どちらかというと高速徹甲弾よりの弾なんじゃないかと思います。

>ベルガミノV様
>MS相手にザクバスーカを多用したのはザクマシンガンが連邦MSの装甲に対して
>威力不足を露呈したための苦肉の策でしょう
私もそのように考えていますです。
初期の単発式ザクバズーカ一本持って連邦MS狩りに出かけるザクのパイロットは
きっと泣きたい気分だったでしょう。←また飛んでいってる・・・

それでは失礼します。
かぷちのでした。


度量衡考 投稿日 4月20日(金)01時53分 投稿者 NAVIちゃん

■かぷちのさん
>cmじゃ無くてin"説"
私の知る限り(といっても高が知れていますが)インチ表記の資料は存じません。この時代の度量衡はメートル法が主流だと思います。MS、艦艇等のスペックもメートル法で記述されていますし・・・。
今ですとボルト/ナットの規格がインチ/センチが混在していて非常にややこしいのですが、コロニー公社の部品規格がメートル法を採用していれば、宇宙規模でそれに統一されていると考えるのが素直ではないでしょうか。
地球連邦の公用語等の政策、加盟国(地方自治体?)の主体性とあわせて考察しなければならないのでしょうが(そんな資料があるとは思えませんけれど)、ヤード=ポンド法は伝統芸能や宗教、スポーツといった文化的な面でローカルに使い続けているのではないかと愚考します。現代の、保守的な匂いがプンプンする日本相撲協会の規則でさえ「土俵の直径は4メートル55センチ」と尺貫法ではなくメートル法で表記しているあたり、ひょっとすると廃れているかもしれませんね。
でも、UC時代になってもイスラム圏ではヒジュラ暦、日系右翼団体は皇紀をつかってそうだなあ。(^^;

>手から液体装薬
センチュリーのこの説明を読んだとき「ハァ?」と思ったのですが、この時代ではランチャーから射出後にロケットモーターを点火するのが一般的なようです。MS用バズーカから歩兵用使い捨て兵器にまで利用されているらしく「08小隊」第8話のザクの股関節を狙ってシロー・アマダが携帯型グレネード・ランチャーを撃つシーンで確認できます。タコツボから真上に向けて撃っても大丈夫なことからバックブラストは発生していないようですが、発射の反動はどうなっているのでしょうね。

>貫入炸裂弾頭
私は成型炸薬弾だと思うのですが・・・。
たしかに成型炸薬弾は、かぷちのさんがおっしゃっているようにモンロー効果(ジオンではノイマン効果か?)による貫徹可能な装甲厚がコーンの大きさに依存する制約から、口径が小さいと不利です。しかし、正面から撃ち合う艦対艦戦闘と違ってMSの対艦戦闘の場合はパイロットが攻撃ポジションを選ぶことができます。歩兵の対戦車戦闘のように防御の手薄な個所を狙う、モンロー効果が最大に発揮できる装甲に対して垂直となるポジションから撃つ、などの工夫で充分な被害を与えられるのでないでしょうか。
貫入炸裂弾の場合はロケット推進式の弾である以上、加速するための距離が充分にないと運動エネルギーが不足するのではないかと危惧します。MSの対艦攻撃は肉薄戦闘が前提だと認識していますが、それだと貫通可能な速度に達しないのでは?スパイの秘密兵器として有名な(有用かどうかは知りませんが)ジャイロジェットピストルは、至近距離で当たっても何ともないそうです。過去レスに有る米陸軍のKEM(運動エネルギー・ミサイル)/HVM(超高速ミサイル)等を考えると、いらぬ心配という気がしないではないのですが、「0083」でドム・トローペンがゼロ距離射撃でパワード・ジムを撃破しているあたり、ちょっと苦しいのではないかと。射出直後はロケットモーターに点火されていないため速度が低く貫通困難、指向性爆発でない限り射手も被害を受けるのではないかと感じたのですが、どうでしょう。また同作では飛翔中の弾が目で追えるほど遅い(「0080」のシュツルムファウストと同じ位に感じます)のもネックだと思います。
これらのことから、少なくとも(口径が880mmに拡張され弾頭威力の増大した)ラケーテン・バズは成型炸薬弾頭であろうと考えています。
なぜ「少なくとも」と但し書きをつけたのかといいますと、ザクバズーカの弾の設定画は弾頭部がのっぺりしていて、ラケーテン・バズに見受けられる撃発信管が見受けられず、貫入炸裂弾頭の可能性も否定できないからです。
でも、アレックスの増加装甲がチョッバム・アーマーというところから、やっぱりHEAT弾かなという気がします。あれがスペースド・アーマーかリアクティブ・アーマーなら迷うことなくHEAT弾対策だとと言い張れるのですが・・・。


尺貫法について 投稿日 4月21日(土)22時52分 投稿者 はたひら

いつも勉強させてもらっております。

日本において尺貫法については昭和34年に廃止、昭和41年には尺貫法を取引および証明の計量に用いることが「禁止」されております。
私の家の家業は木工機械製造なのですが、もちろん建築などにおいては尺貫法が必要にもかかわらず、これにより尺貫法のメジャーなどが入手できなくなり、非合法化された尺貫法のメジャーをヤクザから購入したというエピソードを聞いたことがあります。
大相撲協会などはオカミの意向に反することは絶対にしないと思われますのでメートル法遵守ですが、大工などはまだ尺貫法です。
度量衡の改定はこれほどしないと改まらない、またこれほどしても改まらないものだと思いますので、コロニー公社がメートル法を採用しているんでインチポンドはもう存在しないというのもどうかと思います。

ただ軍(オカミ)に納入する物品の度量衡が統一されていない、というのもあまり説得力のある話とは思えませんが。さまざまな人種風俗の寄り合いであればあるほど「公用文書はMKS単位系以外は禁止!」ぐらいしないと混乱を招く(いた)と思われるので強力に統一する必要性は(昭和41年の日本以上に)あると考えます。


つれづれに 投稿日 4月23日(月)01時28分 投稿者 与謝野折檻

■U.C.の「バズーカ」の性格
 「いわゆるバズーカ」が本質的に「初速」重視なら、ああいう簡便な発射装置ではなく、もっと砲身の肉厚もあって砲身長もそれなりのものになるんじゃないかなぁ?などと考えておりますが、どうでしょう。
 パッと思いつくものとしてはRX-75、RB-79、MS-14C-2や、スケール的に差は大きいもののMS-16Mなどの装備する実体弾砲なんかがニュアンス的に近いんじゃないかと思います。
 これらはMSに備え付けの固定武装ですが、そういえばMS-06D等が使用する組立式移動砲座にC-92というのもありますね。

 開戦当初のバズーカの運用としては、280mm核弾頭モデルで対艦攻撃を行うのが主目的だったものと思われます。これが南極条約締結以降、通常弾頭を装備したモデルが登場し(もちろん、それ以前にも非核モデルはあったでしょうが、それは飽くまでバリエーションの一つとしてだったと思われます)、それが主流となっていったのでしょう。とすれば、単なる「核弾頭発射筒」に徹甲弾を専門に撃ち出す砲に求められるような初速は要求されないでしょうし、それならばより簡便で軽量な「単なるパイプ」に近いものが求められたものと思われます。実際、MS-05用に設計されたバズーカはそんな「ストーブ煙突」とたいして違わないものでした。
 これが私の考え方の基本ですが、問題は880/360mm「ジャイアント・バズ」がいつ頃設計されたものか?ということになると思います。これが南極条約以前に設計されたものであれば核中心の設計である可能性が高いですし、それ以降であれば徹甲弾である可能性も出てくると思われます。もちろん、徹甲弾も使用できたという記述は随所にありますが、「徹甲弾専用」であるとか「徹甲弾を主に」であるとかいった記述は一切ないはずです。
 弾種についての詳細な記述というと、思い浮かぶのはZZシリーズのキット解説ですが、1/144MS-09G/Hの解説では「口径380mmのHEAT(成形炸薬弾)ランチャー」と書かれています。また、参考になるかどうかわかりませんが、同シリーズの1/144MS-06D解説では同機の装備する290mm(270mm説もあり)ロケット・ランチャーの説明として「HEAT(成形炸薬弾)砲」と書かれています。どれも戦後についての記述である可能性が高く、もし戦中のことを言っていたのだとしても、南極条約以降のモデルについて言及している可能性は拭えないところですが、基本的に戦後のジャイアント・バズは380mmHEAT弾を装備していたものと思われます。

■サボ弾のような…について
 これはあれですよ、つまり「そういう感じの装弾筒に入れて撃ち出す」方式なんじゃないかなぁ?というユルユルな話であって、「サボ弾説」というのとはちょっと違うんです。
 理由にしても「初速を増すため」というわけでもなくて、南極条約で核兵器の使用が禁止されちゃったんだけど、当時大量に出回っていた(かどうかはわからない)880mmランチャーを使って、当時それなりに流通していた360mm砲弾を発射できるようにならないかな〜ってんで開発されたのが、360mmジャイアント・バズなんじゃなかろうか?というような「漠然とした」考え方ですね。
 もちろん、「流通してる色々な砲弾が撃てる」というのが売りなわけですから、徹甲弾や貫入炸裂弾も撃てますし、スリーブを装着しないで880mm径の成形炸薬弾頭だって装備できたんじゃないでしょうか?
 あくまで「簡便・軽量で取回し容易な携行式多目的ランチャー」でありつつ、様々な砲弾が使用できるよう設計されたものでしょう。

■KとR
 そういえば、前に問題になっていたジャイアントバズの「K」と「R」ですが、なんとなく見た感じ「地上型」と「宇宙型」という分け方になっていますよね。これって、「砲弾の安定させ方」といいますか、先に話題になっていたフィフの回転よろしく「弾道を安定させるために、どういう方法を用いているか」の記号じゃないでしょうか?
 「K」「R」等の記号については、サンプル数が少ないのでなんとも言えませんが、統計学的にABCDEFG…というような純粋進化を表わすのではなく、おそらく「二者択一」で表わされる大別分類あろうと考えられます。結論から言ってしまいますと、有翼タイプが「K」型、ロケット制御タイプが「R」型という単純な分け方ではないか?と思うのです。
 「有翼」というと、ミリタリャーな人には「それを言うならFSじゃないのか!?」と突っ込まれそうですが、何度もいうように「宇宙世紀は現代の延長線上にはあるけれども、決して現代ではない」ということを了解していただきたいと思います。前に「日本海軍の航空機に与えられる記号(A6Mとかの「A」)は何に由来するのか?」という話題がありましたが、答えは「特に考えもなく必要に応じて順番に与えていっただけ」というものでした。また、アメリカ海軍の艦種分類で「輸送」を表わす「Transport」の略号は「P」ですし、「揚陸」を意味する「Amphibious」の略号も「L」だったりします。これは額面通り「Transport」の「T」を使ってしまうと「練習(Training)」の「T」と区別が付かなくなってしまうために2音節目の「port」の頭文字をとったものですし、「Amphibious」の「A」は「補助艦艇」の「Auxiliary」とガチンコになってしまうために旧名称「Landing Sip」の頭文字「L」を引き継いだものです。宇宙世紀のジオン軍がそうでなかったという理由も特にないでしょう。「ふうん、そんなもんなんだ」と思ってしまえばそれでOKなんじゃないでしょうか?
 もちろん、これは「記号の与え方」についての話であって、実際には「K」は旋転式を指すのかもしれません。

■宇宙戦艦について
 宇宙戦艦は旧世紀の戦艦と同じ構造で作られているのか?というのはかなり疑問です。
 我々のイメージする、いわゆる「戦艦」は、「戦闘艦」である前にまず「船」ですから、何よりもまず、「多少の損害を受けても沈まない」ように設計されています。それはもうメタクソにやられたとしても、沈没さえしなければオーライみたいなところがありますよね。これに対して宇宙戦艦というのは「戦艦」や「船」である前にまず「宇宙船」であります。「浸水があっても船体が傾斜しないように」とか、「浸水が艦全体におよばないように」といったような「浮力」や「重心」といった面について、程度問題ではありますが、それほどシビアになる必要もないんじゃないでしょうか? 艦艇の構造にしたところで、一年戦争当時の連邦艦こそモノハル形式を採用していましたが、その後の艦艇はほとんどムサイ級の流れを組むトリマラン形式か、それに準じる設計を採用しています。ア・バオア・クー戦での「ホワイトベース」よろしく、やられたら反対側に注水するわけでもなく、それこそ一も二もなく「切り離す」というのがU.C.時代のダメージコントロールについての考え方なじゃないでしょうか。
 そういえば設定画の注意書きなどを詳しく読んでいて気付いたのですが、ドゴスギアの側面に開いている変な隙間は「開放型デッキ」のようですね。もちろん格納庫が装甲されていないからといってバイタルパートが無防備だとは限りませんが、「戦艦」といっても防御に対してはそんなものなのでしょう。


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