■グワジン問答


「おじゃまします。」投稿日 9月9日(水)23時23分 投稿者 くわっく・さるう゛あー

ところで、Zのジオンの亡霊で出てきたグワジン級は何だったんでしょう?


「さっそくですが質問です」投稿日 9月10日(木)00時42分 投稿者 人形男爵

 さっそくですがグワジン級で質問があります。
 「MS大図鑑PART.1 一年戦争編」には「1番艦グレート・デギンは、友軍の放ったソーラ・レイにより誤って沈められ、キシリア少将の3番艦もア・バオア・クー戦で撃沈された。なお、2番艦は行方不明である(小惑星基地アクシズに逃げたという説もある)」(原文のまま)と書かれています。と、すると2番艦はアサルム? でもセンチュリーと矛盾してしまいます。3番艦がグワジンでキシリアの旗艦でしょうか? 

 あと「ロマン・アルバム50機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編」では「大型戦艦グワジン」の大きさは全長235m、全幅214.6m、全高67.6mですが、「ニュータイプ100%コレクション20 機動戦士ガンダム0083オペレーション・プログラム」では「グワデン」の大きさは全長440m、全幅320m、全高103mとなっており、フォルムこそ同じですが、両艦の大きさはまったく別物です。グワデン以降はグワジン級というよりグワデン級、またはグワジン改級(改グワジン級)とすべきではないでしょうか?


「みなさん いらっしゃいませ〜(^^)/」投稿日 9月10日(木)00時49分 投稿者 与謝野折檻

 「ジオンの亡霊」に出てきたヤツには明確な固有名はないと思いますが、資料には「グワジン級」ではなく「グワジン」と表記してありますよね。こういうのが一番困るんですが、「グワジン」であっても問題はないように思います。ア・バオア・クー戦には「グワデン」「アサルム」「グワジン」の3隻が参加していますが、このうち何隻が脱出に成功し、何隻が失われたかは明記されたことはないと思いますので、あそこから脱出した「グワジン」のなれの果て…ともとれますよね。それより、あの漂流箇所が宇宙のどこら辺なのかが知りたいです。あれって、たしかジャマイカンのコロニー落としの次の回?だったですよね。グラナダの近くですかね?グラナダ近海かア・バオア・クー近海が一番それっぽいところですが…。こういう観点でみると、またそれなりに発見があるかも。


「人形男爵さんへ」投稿日 9月10日(木)01時55分 投稿者 与謝野折檻

 EBシリーズは同じシリーズで矛盾することを書いてるんで始末に困るんですが、キシリアの旗艦として考えられているのは通常「アサルム」ですよね。キシリアが図体ばかりデカくて戦略的機動性のないグワジン級に見切りを付け、ザンジバル級(「ズワメル」と思われます)に乗り換えた際、マ・クベに下賜されたのでは…と考えています。

 ここ(EB1)で言う2番艦ってのは文脈から判断して「アサルム」ですが、「最後の赤い彗星」では「アサルム」は5番艦でマ・クベ専用艦となっています。また「センチュリー」の「グワメル」説とも矛盾しますから、このキシリア少将の2番艦というのはものすごく困る記述なんです。(もちろん、この記述も読んであの文章は書いてます)

 そもそも、この文章は3軍の指揮官用に3隻しか造られなかったかのように書かれていますから、それだけでもうお手上げです。こうなったら、前後の文脈を一旦解体して3軍の指揮官用に建造された…りはそのまま解釈するとして、そのあと余裕があったから4番艦以降も作りましたよ…らにここから、この当時喪失していた艦を抜いて、終戦直前に再編でもしたのでしょうか?その場合、現用戦力の中で新たに番号が振られたってのはムリですかね。そうすると1番艦が「グレートデギン」、以下2番艦「アサルム」、3番艦「グワジン」の順ってことで。かつ、これに独立旗艦の4隻目「グワデン」が後から参加するってのはダメでしょうか? 「グワデン」が後から参加ってのは当初のア・バオア・クー防衛艦隊には勘定に入ってなかった…という意味です。というのも、ある作戦に参加する艦艇に艦隊内で勝手に番号を振る…ってのは結構あるんです。たとえばジークフリート級の1番艦は「ジークフリート101」ですが、「ヴァルキューレ103」の方は「103」ですから普通に考えれば3番艦ではないのか?ということになりますよね。ですが、あのヘルシング艦隊では1番艦、2番艦とし ていました。出渕自身、「3番艦が出たらニーベルングに…」というようなことを言っています。また、ドレンのキャメル艦隊でも旗艦「キャメル」以下「スワメル」「トクメル」の順で1番艦から3番艦となっています。(これに関しては、2砲塔型の1〜3番艦が偶然ドレン艦隊に配備された…という逃げは打てますが)そういうところから判断して、猛烈に苦しいですがこういう解釈はダメですかね。かつ、著者が若干勘違いしていた…とか、この当時はこう思われていたらしい…という逃げは許されませんか。やっぱダメか。

 全長問題も含めて、猛烈に矛盾する設定ってのはいくらでもあるもんなんで、自分自身に基準をつくることをお勧めします。折檻の場合、出版物なら基本的に早いもの勝ち。これは過去の設定に検討を加えていないことが明白な場合。つまり今回の「EB1」です。もうひとつは「改訂」という概念です。古い設定がいかんせんツラくなった場合に、涙を飲んで「改訂」する場合があるということです。その場合は過去の全ての設定を考慮に入れて、それらの調停を図り、誰にでも納得のいく説を打ち出す必要があります。最近のMGシリーズの解説書なんかが、この辺を無視していて恐ろしいんですが、まあ、そういうことです。「グワデン」の全長の方は「改訂」。「EB1」の記述の方は「シロウト記者の誤り」という風にとらえています。


「グワジン級について戯言を」投稿日 9月11日(金)00時09分 投稿者 人形男爵

 1番艦は置いておくとして、2番艦ですが、「センチュリー」の記述を生かせば、大気圏突入テストに失敗して四散したのは「2番艦グワメル」ですよね。「EB1」の記述では「2番艦は行方不明」。この2つを同時に生かすために「2番艦グワメルは大気圏突入テストで四散。ただこの事実はジオン国民の士気を落とすという理由で秘匿されたため、この艦は行方不明と戦後長らく思われていた」とするのはどうでしょううか? もちろんアクシズへ逃げたという説は、あくまでも説ですので、正しくなかったとしてもそれほど問題ではないでしょう。シロウト記者なら間違えそうです。

 そして「EB1」でいうキシリア少将の「3番艦」を「アサルム」とし、2番艦ではなくこちらがアクシズへ逃げたとするならば話がわかりやすいのですが、「5番艦アサルム」説と矛盾します。それ以前に、男爵は3番艦が「アサルム」ではないと思います。理由は1番艦グレードデギン、2番艦グワメル、3番艦アサルムだとすると、「グワジン」は4番艦以降ということになりますが、いくらなんでも4番艦以降の艦が、先行の3艦に先駆けて就役するか、というものです。竣工・就役の理由で1番艦問題を解釈する以上、グワジンが4番艦以降ではまずいでしょう。だから3番艦こそが「グワジン」ではないでしょうか? 「EB1」の記述を生かすためには「3番艦グワジン」はキシリアの専用艦で、ア・バオア・クーで撃沈されたと解釈します。もちろん5番艦は「最後の赤い彗星」の記述を生かして「アサルム」で「マ・クベ専用艦」でしょう。そしてアクシズへ逃げている。

 なぜマ・クベがキシリア艦以外のグワジン級を所有しているのだ? そう思う方も多いと思います。しかしキシリアの艦だからマ・クベと思い込むのは大きな落とし穴。もともとグワジン級はザビ家クラスの人物の艦です。これが基本なのですから、基本に返りましょう。今までのところザビ家の中でグワジン級を持っていないのは誰でしょうか。ドズル? これは「EB1」の記述を受ける形で「2番艦グワメル」、ギレン? デラーズの関係から「6番艦グワデン」がそれぞれ濃厚ではないか? 他には? 忘れてはいけません。ガルマです。地球攻撃軍司令になる以前は宇宙で戦っていたのでしょうから、彼がグワジン級を所有していたとしても不思議ではないはず。そしてガルマの直属の上司は誰か? これはキシリアです。ガルマの死後、ガルマ所有のグワジン級は上司キシリアの突撃機動軍に編入され、それをキシリアが腹心のマ・クベに与えたのだとすると筋が通ります。ガルマのグワジン級こそ「5番艦アサルム」なのではないでしょうか?

 以上、いろいろな資料を生かす形で矛盾点を解消したつもりですが、どうでしょうか? これが正しいとすると、4番艦には「グワラン」を持ってくるのが妥当でしょう。

 グワジン級の大きさの違いですが、簡単に「改訂」と言われますが、これはいかがなものでしょうか。両資料を生かす形で考えれば、6番艦以降、MS搭載量を増やすのを主目的に再設計された艦と考えるほうがいいのではないでしょうか。ムサイ級もチベ級も戦争末期には再設計されているのですから、グワジン級が再設計されていたとしてもおかしくはないはずです。そしてこの新型グワジン級をギレンは自分の艦にしたのでは? 1番艦という「名」より、新型艦という「実」を取ったというところが、ギレンっぽくもあります。


「男爵さんへ」投稿日 9月11日(金)02時09分 投稿者 天津甕星

 横槍のようですが、すいません。
 ご意見、面白く読ませてもらいました。
 それでちょっと気になった点は、ガルマ=アサルム説というのはまったくの新作で、状況証拠だけで具体的な証拠がまったくないという点です。原典がない説を創作するのは、まずいのでわ? 上手い具合に1番艦からつなげているのはわかるし、その意気は良しなのですが………。じゃあ、どう説明するといわれても難しいです。あえてこうだと決め付けるより、わからなかったら「不明」と放置する方が大人のような気がします。でも面白い説だとは思いますよ。断定調ではなく、疑問形で記述しているのには好感が持てます。6番艦以降の設計変更とか、2番艦の説明とかは自分も賛成です。


「天津甕星さんへ」投稿日 9月11日(金)18時52分 投稿者 人形男爵

 アサルムの件は、確かに男爵も苦しいと思っています。
 とはいえ、「最後の赤い彗星」の「5番艦=アサルム=マ・クベ専用艦」説もきついです。それに「EB1」の「3番艦=キシリア旗艦説」も。これらの資料をすべて生かすための説を、男爵はあれしか考え出せませんでした。折檻さんは「EB1」は「誤」、「最後の赤い彗星」を「正」とする形をとり、その根拠を「古さ」としていますが、一般的認知度があり、よりオフィシャルに近いのは「EB1」のはずです。「最後の赤い彗星」の方を「誤」とすることも可能でしょう。ゲームブックですし、内容の方もかなりアレで、資料としてどこまで扱っていいのかが難しい代物ですから。

 そうなってくるとどちらの資料の方が正しいのかと考え、どちらかを切り捨てる際には、そこに必ず本人の「解釈(センス)」が入ります。その解釈で納得できればいいのですが、「変な絶版資料を持っているからといって自慢するな」と納得できない人も多いはず。だからできうる限り、考えられうる限り古い資料も新しい資料も同時に生かせるような説を作り出すことがベストではないか、というのが自分なりの基準です。男爵はこういう行為に知的興奮を感じます。もともと矛盾しているものを整合させるのですから、どうしてもアクロバッチックな説になってしまうのですけど。

 天津甕星さんのおっしゃるとおり、わからないものは「不明」とする方が大人でしょうが、でも「こうだ!」とある程度は主張したいじゃないですか。ホビージャパン等だけが好きなことをしているの横目で見ているだけなんてシャクです。
 でも、絶版資料を重視し、最近の資料を「不勉強」となじることには男爵もやぶさかではないのですが、それでも一般的な浸透度を加味すれば、より新しい資料の方を優先した方が逆にいいのではないかとも最近思います。難しいものです。


「みなさん熱いですね(^^;)」投稿日 9月12日(土)07時59分 投稿者 与謝野折檻

 ところで、「すべて」を生かす方向性で行くなら「ガンドワ」も上手く組み込む必要があると思いますが、そうした場合、どういった意味付けをされます?

 ドズルの立場上、グワジン級の受領はかなり早期に行われたと思われます。と、すると、デギン公王の艦は完成前から専用艦扱い、2番艦は飛ばして3番艦がキシリア、4番艦が謎で5番艦がガルマ、6番艦がギレン…となりますかね。すると、ドズルは2番艦か4番艦ということになりましょうか?2番艦「グワメル」なら順番として分かり易いですが、1月15日の「ルウム戦役」時に、ドズルの旗艦がムサイ級「ファルメル」なのが気になります。「グワメル」の喪失が1月24日ですから、「ルウム」戦役に参加していてもよさそうなものです。「グワメル」受領>「グワメル」喪失>仮旗艦「ファルメル」受領>「グワラン」(ガンドワ)受領=「ファルメル」下賜・・・という風に流れれば理想的だと思ったのですが、上記のとおり日付の問題が出てきます。「戦略戦術大図鑑」によれば「ルウム戦役」参加艦艇のうち戦艦は「グワジン級以下4隻」となっています。「以下、」ですので、グワジン級は「グワメル」1隻で、ダニガン中将あたりが使用していたのでしょうか。同資料によれば、「ルウム戦役」では結局のところ戦艦に損失はありませんでしたから、この後実験中に事故で喪失…と いうことになり、3番艦の嫁ぎ先が決まっている、あるいは既に配備されている都合から、4番艦が再びドズルに与えられた…と見るのはキツイですかね。

 で、この4番艦が「グワラン」又は「ガンドワ」だと思うのですがこういう解釈はどうでしょうか? 認知度から言えば「ガンドワ」はほとんど認められていないのでしょうが、無視するわけにもいかないと思うのです。「〜旗艦−ドズルのガンドワ〜」というくだりもあります。なにぶん小説版の世界ですから、ダメな人はダメなんでしょうが、明らかに矛盾する部分以外はなるべく拾いたいのも人情というものでしょう(^^;) この辺どうでしょうか?

 また、2番艦「グワメル」ガルマ艦説というのはどうでしょうか? 2月7日に始まる地球降下作戦は、名目上はガルマが指揮をしたことになっています。それならば、これに先立つ降下実験にリフティングボディ艦(として設計された)である同艦を使用したとみるのは極めて妥当だと思われます。


「ありがとうございます。」投稿日 9月13日(日)00時04分 投稿者 くわっく・さるう゛あー

 ところで、グワジン級2番艦「グワメル」ガルマ艦説ですが、私はこれを押します。ルウム戦役はジオンにとっていわば緒戦なわけで、当然その後の地球降下作戦は戦略上重要なモノであったのは必然です。

 ルウム戦役は巨大艦船よりも、ミノフスキー粒子とMSという新型兵器を用いた戦術で
圧勝しているわけですから、2番艦は温存して、大気圏突入用の最終調整をしていたというのが順当の様な気がします。
 連邦軍の地球と宇宙の戦力バランスを考えても、本陣攻めの方が多くの戦力が必要でしょう。
 まさか、コロニー落としだけで地球を制圧するつもりは無かったでしょうし。

 それから、大気圏突入テストの件ですが、戦時下に最新鋭艦をいきなり単独でテストというのはあまりにも乱暴すぎる様な気がします。MSでもサイコミュ試験機とか飛行試験型が存在するのにです。四散したのは、いわばアクシデンタルなもので、これによって第一次降下作戦が2月7日に延期になったとか? この事故が無なくグワメルが地球に降下していればグワジン級戦艦の重力下での戦闘能力はともかく、地球攻撃軍の旗艦としてシンボライズなものになっていた筈です。

 一連の記述は全て事故の隠蔽工作で、テスト云々はスッパ抜きの記事であるとか?(チョット都合が良すぎますか?)では、何故ガルマ大佐が乗船していなかったか? ドズル中将であれば乗ったかもしれませんが、数%でも不安要素があったので、デギン公王が猛反対したことでしょう(笑)

 ただ、何故ガルマが地球攻撃軍指令に任命されたのかは放送当時から疑問だったのですがそれはまたの機会に。


「グワジン級についての戯言ツヴァイ」投稿日 9月14日(月)00時51分 投稿者 人形男爵

 男爵が「5番艦アサルム=ガルマ旗艦」説を唱えたのは、『EB1』における「2番艦=ドズル旗艦(というニュアンス)」説と『最後の赤い彗星』における「5番艦=アサルム=マ・クベ専用艦」説を矛盾なく解決するために生み出すためです。別に2番艦がガルマの旗艦でもいいわけですが、そうなると『EB1』における記述が成り立たちません。そして5番艦アサルムがマ・クベの専用艦になった理由もわかりません。キシリアの旗艦を譲り受けたのだとすると、これまた『EB1』の「3番艦=キシリア旗艦」説と矛盾してしまうからです。この点を解決しなければ、男爵は「2番艦=ガルマ旗艦説」を納得することができません。

 さて折檻さんが指摘された『戦略戦術大図鑑』のルウム戦役における「ムサイ級ファルメル=ドズル旗艦」説ですが、これは男爵も気になっていました。この説は「2番艦=ドズル旗艦」説と相互矛盾するからです。男爵なりに屁理屈をつけてみましょう。グワジン級は大型艦ですから、最前線に位置すれば敵艦からの格好の目標になってしまいます。それゆえにグワジン級は後方に下がって構えるべきですし、もともと艦隊司令官が乗艦する艦ですから後方にあるのが当然なのです。しかしドズルは当のルウム戦役で自らMSに乗って出撃したという困った司令官。当然、最前線での指揮を望んだのではないでしょうか。そのためグワジン級では目立つため、ムサイ級に乗艦してルウム戦役に臨んだと考えるのはどうでしょうか。すなわちルウム戦役における仮旗艦がファルメルであるという考えです。そもそもファルメルが旗艦だとすると、ルウム戦役後に一パイロットに過ぎないシャアにそれが下賜されたという事態はあまりに不可解。ですがファルメルが仮旗艦だったとすると、ルウム戦役における勝利で既に用済みなったわけですから、シャアに下賜されるもうなづける話です。

 その後、本来の旗艦、グワジン級2番艦グワメルを喪失した後、受領したのが4番艦ガンドワ(グワラン)というのには賛成です。ですが、小説版はアニメ版と時間軸を異にするパラレルストーリーですので、資料的価値が低いといわざるを得ません。ガンドワを認めるとペガサスJはどうなる、という風になって収拾がつかなくなってしまうからです。
 あと最後に1点。本当に2番艦グワメルは1月24に大気圏突入実験を行ったのでしょうか。MSの解説には痺れる『センチュリー』ですが、日付に関しては困った資料です。それは一年戦争の開始を「79年11月1日」としている点です。こればっかりは公式設定における年月日と整合性を取ることができません。完全に誤りとするしかないでしょう(もしくは宇宙世紀には公式に使われる暦以外に、約9ヶ月ばかり遅い暦が存在したのでしょうか?)。『センチュリー』によればグワメル四散は「80年1月24日」ですが、これは『センチュリー』における開戦から84日後ということになります。公式設定では開戦は1月3日ですから、その84日後は3月28日です。『センチュリー』の「80年1月24」の記述を無批判に1年違いとするのは、いかがなものでしょうか。

 ここまで日付にこだわるのは1月24日という日は、16日のルウム戦役勝利から1月31日の南極会議までの間にあたりますが、この時期は降伏を迫るジオン政府とそれを受諾すかるかどうかでゆれる連邦政府との間で、激しい政治的駆け引きが続いていたはずです。このような時期に軍艦の大気圏突入実験などを行っては、連邦側の態度を硬化させるだけです。連邦側への威圧という考えもあるでしょうが、成功するかどうかわからない降下「実験」など、失敗したときのリスクを考えれば、政治家ギレンが許可するはずがありません。もし3月28日ならば、ちようど第3次降下作戦が終了した時期ですし、地球攻撃軍司令ガルマが自分のアサルムで地球に直接降りるというセレモニーが計画されたのかもしれません。本番で失敗するわけにはいきませんから、それに先立つ28日に弟思いのドズルが自身のグワメルを使って降下実験を行わせたと考えるのはどうでしょうか。


いまさらグワジン 投稿日 2月20日(土)15時10分 投稿者 ZAKOVSKY

来るべきJAF・CONのために、グワジンについて少しお勉強しようと、グワジン問答やグワジンについてを読んでいましたら、少し気がついたことがあったので、古いネタですが、少々お付き合いを。

先日「めぐり合い宇宙」を見ていて気がついたのですが、ア・バオア・クー会戦の前にシャアがキシリアと会見するじゃあないですか、ザンジバルで乗りつけて手の震えが止まりませんていうところ、あのシーンにはグワジンが二隻映っている。
まあグワジンの艦橋にマ・クベがいてこれに先立つシーンでマ・クベはグワジン級でグラナダを発進、ミネバを救出しているんですが、このままア・バオア・クーにこの二隻がそのまま参加したとするなら、片方はキシリアの座乗艦「グワジン」としてもう1隻は「アサルム」なのか、

そしてもう1点、ソーラ・レイスタンバイ時に画面にはやはりグワジンが1隻映っている、タイミング的にア・バオア・クー戦には参加不可能なこの艦はいったいなんなのか、折檻さんのまとめたものを元に考えるのなら、グワリブしかないと思うのだが、はたして、


たいへん遅くなりました(^-^;) 投稿日 2月22日(月)02時39分 投稿者 与謝野折檻

■ZAKOVSKY さんへ
>ア・バオア・クー会戦の前にシャアがキシリアと会見するじゃあないですか、ザンジバ
>ルで乗りつけて手の震えが止まりませんていうところ、あのシーンにはグワジンが二隻
>映っている。
 まだ確認していませんが、今度確認してみますね。
 ちなみに「田中芳樹好きの人によくある表現」の「会戦」ですが、折檻も好きな言い回しです。ところがです、厳密には「会戦」とは「一連の戦闘が継続的に行われてそれが数日間にわたる場合」に用いられる用語で、「たった一日」の戦闘には「〜の戦い」等の表現を用います。わりと専門の方でも用法が徹底してないようですが、どうもそういうことらしいです。参考までに(^^;)

>「アサルム」なのか、そしてもう1点、ソーラ・レイスタンバイ時に画面にはやはりグワ
>ジンが1隻映っている、タイミング的にア・バオア・クー戦には参加不可能なこの艦は
>いったいなんなのか、折檻さんのまとめたものを元に考えるのなら、グワリブしかない
>と思うのだが、はたして、
 そうですね、まだそのシーンは確認していませんが、個人的には「グワリブ」の可能性は高いと思います。そもそも、センチュリー等かなり古い時代の書物にも「グワリブ」の名は登場しますが、そうすると「グワデン」等の後付け設定ではなくてTV版放映当時の設定か、あるいはTV版を元にした考察で出てきた名前だと思うのですよ。もしそうなら、当時の研究家達はTV画面に写っている全てのグワジン級を説明するくらいの心意気は持ってたと思いますし、そこから出てきた考察ならば(あるいはシナリオに明記されているのかもしれませんが)、逆に、TV画面に当てはめて考えることも出来ると思うのです。

 ところで、「グワジンについて」ですが実は訂正があります。
 「グワランはソロモン戦で轟沈した」などと根拠もなく書いてしまっていますが、「グワラン」は轟沈していないと考える方が妥当です。おそらく、ソロモン戦でしばらく戦闘能力を失うほどの被害を受けたのでしょうが、その後はどうも月へと回送されているようです。そして、「めぐりあい宇宙」のエンディングで写っている「あの艦」こそが「グワラン」なのだそうで、よく言われるように「アサルム」ではなかったようです。折檻自身が確認したわけではありませんが、あのシーンのシナリオには「グワラン」と明記されているそうです。そこで、「アサルム」はア・バオア・クーまでシャアを乗せていったが、グラナダかカラマあたりでシャアは「グワラン」に移乗し、そのままアクシズに向かったのではないでしょうか? 「めぐりあい宇宙」のシーンはその時のものであって、ア・バオア・クー離脱直後のものという証拠はない、という解釈です。ちょっとこじ付けですが、「全ての記述を活かす」となると、こういう解釈しか思い付きません。どんなもんでしょうか?


グワジン級について 投稿日 2月22日(月)16時36分 投稿者 ZAKOVSKY

>たいへん遅くなりました(^-^;)
いやいや、こちらこそ今ころな話しだったので若干心苦しかったのですが、
Reつけていただいて光栄です。
LDなどからの説明の場合、スタート時から何分、といった表現のほうが適切なのでしょうが、なにぶん当方所有のLDが古いやつなので変則的に2枚組みになっており(映画3作で4枚組み)そのようには説明しにくいのでシーンで説明せざるを得ないのを御了承ください。
ところで「アサルム」なのですが、Zの小説版にそのような表現がなかったでしょうか(エンディングのやつがアサルム、あれ? あれにはアクシズにいったのがアサルムとしか書いていなかったのか? なにぶん引っ越しやらで資料が散逸しているものですから確認できないのが現状で)誰か確認してはいただけないでしょうか。


アサルム&グワラン 投稿日 2月22日(月)20時05分 投稿者 nuts

>アサルム
小説版をパラパラみた限りでは、「アステロイドベルトに移動する戦艦」という表現があるだけで、アサルムという単語は出ていません(細かく見たわけではないので確実ではないですが)。しかし、ラポートのZ大事典にも「アサルム 一年戦争終結時、キシリアを殺した後にシャアがア・バオア・クーからアクシズまで乗艦していったグワジンタイプの戦艦の名称」という記述がありますし、「最後の赤い彗星」だけの記述というわけではないようです。

>グワラン
「しかしドズルが期待したグワラン隊はティアンム主力艦隊の猛烈な火力の前に敗れ去っていた。確かにグワランのようなグワジン級大型戦艦の一隻あたりの火力は連邦軍艦艇よりも遙かに勝っている。ところが仮に相手が1つで自分の1/10の力を持つとした場合それが20隻集まればその差は2倍なのだ。」(センチネル0079)確かにグワランが撃沈された、とは明記してありませんね。しかし戦闘不能なダメージをうけた大型戦艦が、1週間で月へ回航され、修理を済ませ (1年と3ヶ月にわたる長期航海に耐えられる状態へ復帰)ア・バオア・クーでの残存兵回収に間に合った、というのも少しきつい気がします。実物の記述を見てないので、何ともいえないのですが・・・。


この辺は確かに苦しい(^-^;) 投稿日 2月23日(火)03時16分 投稿者 与謝野折檻

>アサルム
>ラポートのZ大事典にも「アサルム 一年戦争終結時、キシリアを
>殺した後にシャアがア・バオア・クーからアクシズまで乗艦してい
>ったグワジンタイプの戦艦の名称」という記述がありますし、「最
>後の赤い彗星」だけの記述というわけではないようです。

 「めぐりあい宇宙」当時から何らかの設定があったのだと思いますが、センチュリーには登場しない艦名でもあり、裏事情は不明です。ただ、ラポートはわりと俺説が好きな出版社なので、何らかの資料をもとに字数を稼ぐため「ア・バオア・クーからアクシズまで」のあたりを水増しした可能性も否定できないと思うんですよ。折檻としては「映画の脚本」(とされるもの)の方を優先せざるを得ない、という事情もあり、困っているところです。

 とにかく、ハッキリ確認したわけでもないのに俎板に乗せたのはマズかったですね(^^;)
 ちなみに、Zに登場した幽霊船ですが「Z大事典」では「ザビ家の長女キシリアが使用していた、一年戦争に投入されたジオン公国の大型戦艦。26話ではその残骸の中で戦闘が行われた事があった。」として、アレこそ「グワジン」としています。これは決定でいいんでしょうか?

>ところが仮に相手が1つで自分の1/10の力を持つとした場合
>それが20隻集まればその差は2倍なのだ。」(センチネル0079)
この記述の何が凄いかって、ランチェスターの二次法則が分かってないという…(^^;)
それはさておき、

>確かにグワランが撃沈された、とは明記してありませんね。しかし
>戦闘不能なダメージをうけた大型戦艦が、1週間で月へ回航され、修理
>を済ませ (1年と3ヶ月にわたる長期航海に耐えられる状態へ復帰)
>ア・バオア・クーでの残存兵回収に間に合った、というのも少しきつい

とのことですが、これを言い出すと最もキツイのはサラミス級「フィラデルフィア」でしょう。『最後の赤い彗星』をお持ちのようですから、もしよかったらアムロとセイラが復員艦でア・バオア・クーを後にするシーンを読み直してみてください(よろしければ引用レポートもお願いしたいのですが…)。同資料には「フィラデルフィア」なる艦が登場すると聞き及んでおおります。ですが、『戦略戦術大図鑑』では12月31日の10時から11時にかけてのア・バオア・クーをめぐる乱戦時に「中には、自らの反応炉を暴走させ、続く艦艇の血路を開いたサラミス型巡洋艦"フィラデルフィア"のような例もある。」として同名の艦が登場してきます。同名の艦が同時に就役することは絶対にありませんから、同じ艦と考えるしか、このバッティングをクリアする方法はないと思いますが、どうでしょうか? 折檻なりの回答はG-ROOM>一覧表>艦艇名鑑>連邦系>巡洋艦の「フィラデルフィア」の項に簡単に書いておりますが、どう思われますか?(^^;) ちなみに「フィラデルフィア」は、その後、サラミス改級に改装されて3度目のご奉公にでるという、ガンダム史上もっとも多忙な艦 として活躍しておられます(笑)


脱出するシャアが乗ったグワラン 投稿日 2月23日(火)09時28分 投稿者 虎威借狐皮被狼

>檻自身が確認したわけではありませんが、あのシーンのシナリオには「グワラン」と明記されているそう
>です。そこで、「アサルム」はア・バオア・クーまでシャアを乗せていったが、グラナダかカラマあたりでシ

ロマンアルバムV「めぐりあい宇宙」のシナリオ紹介のシーンにありますね。
ところで,「カラマ」って,初耳な地名なんですが,何処なんでしょう。
何に出てきた地名でしょうか?


グワジン 投稿日 2月23日(火)11時47分 投稿者 nuts

虎威借狐皮被狼さんへ
>ロマンアルバムV「めぐりあい宇宙」のシナリオ紹介のシーンに
>ありますね。
情報ありがとうございます。シナリオにしっかり明記してあるのに無視するわけにもいきませんし、どうしたらいいでしょうね?
突貫工事でグワランは修理をすませた、と考えるしかないのかも。

>カラマ
ア・バオア・クーを脱出したジオン残存艦艇が一時集結した場所がカラマ・ポイントと呼ばれていたようです。「MS WARS」のCDシネマ紹介ページによると、「ルンガ沖砲撃戦」のアバンタイトルで、0080年1月15日にカラマ・ポイントでシーマ艦隊が離脱していく場面があるらしいです(実物を持っていないので未確認)。

与謝野折檻さんへ
>これを言い出すと最もキツイのはサラミス級「フィラデル
>フィア」でしょう。
確かにそうですね。私は戦略戦術を持っていないので、折檻さんのレポートを読むまで「最後の赤い彗星」の記述を脳天気に信じていました。めぐりあい宇宙のラストの、ホワイトベースのランチの背後に見えるサラミスを、「あれがフィラデルフィアなんだな」と想像していましたが、まさか戦略戦術であんなことになっていたとは・・・という感じです。戦略戦術と「最後の赤い彗星」はどちらもスタジオハード編集らしいですから、当然意識して書いている筈ですが、キツいですね。フィラデルフィアは自力航行不能で、他の艦に曳航されてグラナダ入りしたというのはどうでしょう、と思ったんですが、さらにキツいでしょうね。

>幽霊船はキシリア艦?問題
ア・バオア・クーに参加したグワジン級は3隻で、その内グワデンとアサルムが脱出している事は確定事項でしょう。問題はのこりの「グワジン(キシリア艦)」がどうなったかで
すが、確かテレビや映画のア・バオア・クー戦のシーンで、グワジン級とサラミス(マゼランだったかも)が正面衝突して双方爆沈するシーンがあったように記憶しています。幽霊船は大破していますが原型は留めていますから、この正面衝突艦とは別の艦では、と思ってしまうのですが計算が合いませんね。ただ、「最後の赤い彗星」ではシャア達はアサルムを宇宙船ドックから盗みだした、としており、元々のアサルムのクルーも乗艦していません。なにしろ乗艦しているのはアポリーら、シャアの同志達7名のみなのです。もしかすると主(マ・クベ)を失ったアサルムはア・バオア・クーのドックに係留されたまま戦闘には参加していなかったのでは?という疑惑もあります。そうこじつけると、別のグワジン級が戦闘に参加していて、「グワジン」「グワデン」と併せて3隻だったのではという説もなりたつかもしれません。

>ランチェスターの二次法則
この法則を無視すると、アスターテなんかが成り立たなくなってしまいすね。


グワジン2 投稿日 2月23日(火)12時25分 投稿者 nuts

>ソーラ・レイスタンバイ時に画面にはやはりグワジンが1隻映
>っている、タイミング的にア・バオア・クー戦には参加不可
>能なこの艦はいったいなんなのか

 ふと疑問に思ったのですが、ソーラレイ(サイド3)とア・バオア・クーの距離ってどの程度なのでしょう。数枚の大雑把な地図を見る限り、月とア・バオア・クーの距離と同程度に見えます。
「最後の赤い彗星」の描写に頼ると(この本に頼ってしまって良いのか我ながら疑問ですが)、ア・バオア・クーから月まで1日程度で間に合うようです。すると、12月30日にソーラレイを制御していたグワジン艦(グワリブ?)が、31日のア・バオア・クー戦に間に合う可能性もあるのではないか、と思うのですがどうでしょう。もしやこいつがアサルムの替わりに参戦していた3隻目なのでは・・・とふと思ったもので。オレ説にも入らない単なる思いつきで申し訳ありません。

 ついでに質問してしまいますが、このグワジン級を指揮していたアサクラ大佐はシーマの上官だった、という設定がCDシネマにあったらしく、最近出版されたパイロット名鑑にも載っていました。しかし何故ギレンの部下(らしい)のアサクラ大佐の配下に、「キシリア子飼い」と評されるシーマがいたのでしょう?シーマはシャアの様に引き抜かれたのでしょうか?CDを聞いていないのでマヌケな質問かもしれないですが、よろしくお願いします。


グワバンとグワンバン 投稿日 2月23日(火)14時31分 投稿者 かつらマン追跡

アクシズに逃げ込んだグワジンって一体、何隻位なんですか?
「グワジン級」とされるグワンバンとグワンザンはアクシズの手によって旧ジオンのグワジン級から改造(しかし次期主力戦艦としてほぼ新規に設計されている)されたという戦艦らしいですが、少なくとも2隻のグワジン級がアクシズにあったんでしょうか。
グワジン級「グワバン」なる名前が確認されている(EB3)ので、「アサレム→グワンバン」というよりも、「グワバン→グワンバン」ではなかろうかと思いたいのが人情っス。
という事で、勝手に「あれはアクシズに到着したのはグワバンで、他にもう一隻『グワザン』なるグワジン級戦艦もあって、それが改装されたモノ」と解釈してたんですが。もちろん、アサレムもアクシズに到着していた事を否定してる訳じゃないです。

アクシズに逃げ込んだアサルムなりグワバンなりを母体に開発したか、それともグワジン級の設計を下敷きに新たなグワジン級戦艦を再設計し、それを基に一から建造したのがグワンバン、グワンザンなんですかね?それって「グワジン級戦艦の発展型の超大型戦艦(EB3)」である「グワダン級(センチネル)」とされるグワダン、グワレイだけだと解釈してたんですが。
それだと「グワジン級(EB3)」のレウルーラはどうしたって気もします。
旧グワジン級を改装するよりグワダン級を改装した方がマシじゃないかって感じになります。

「グワンバン級(仮)」も「グワダン級」も「レウルーラ級」も含めて「グワジン級」なんでしょうか。それともグワダンタイプだけ超大型で、グワジン級の規格から外れていたって事でしょうか。

ま、このEBの解説にかかれば、ムサイもファルメルもジークフリートもムサイ改もエンドラもムサカも全部「ムサイ級」にされてしまうんですが。
それともEB3にある「グワバン」っていうのがそもそも誤植なんでしょうか?


引用レポート 投稿日 2月23日(火)20時31分 投稿者 nuts

>よろしければ引用レポートもお願いしたいのですが
書こう、と思っていて書くのを忘れていました。以下、「最後の赤い彗星」ラストからの引用です。

「ア・バオア・クー戦を終えた連邦艦隊は、グラナダに集結しつつあった。今からここ、グラナダで1年に渡る大戦に終止符が打たれようとしてるのだ。そしてア・バオア・クーからやって来たサラミス級巡洋艦"フィラデルフィア"にはあのホワイトベースのクルーが乗っていた・・・。彼らはア・バオア・クーで母艦ホワイトベースを失い、小型艇で脱出したところをフィラデルフィアに救助されたのだ。今や彼らの眼下にグラナダがある。(中略)他のクルーたちは、グラナダに降りていく連邦軍の1隻の艦を見守っている。その艦には、連邦政府の高官たちが乗っているのだ。(中略)宇宙世紀0080・1・1・
2355。地球連邦政府とジオン共和国の間で、終戦協定が結ばれた」

うーむ。12月31日にア・バオア・クーで反応炉を暴走させた艦が、翌日の1月1日には月のグラナダに到着しています。コロンブス級改装ドック艦で応急修理を済ませたか、他の艦に曳航されて月まで来たかぐらいしか思いつきませんが、自力航行不可能な艦に救助される、というのもマヌケな話です。戦闘行動不可能になったフィラデルフィアのクルーたちは、生存者救出に専念していて、ランチを何隻も出動させていた、というのはどうでしょうか?フィラデルフィアが自力で動き回って生存者救出を行えたとはとても思えないもので・・・。


グワジン等 投稿日 2月23日(火)23時07分 投稿者 与謝野折檻

■かつらマン追跡 さんへ
>「グワジン級」とされるグワンバンとグワンザンはアクシズの手によって旧ジオンのグ
>ワジン級から改造(しかし次期主力戦艦としてほぼ新規に設計されている)されたとい
>う戦艦らしいですが、少なくとも2隻のグワジン級がアクシズにあったんでしょうか。
>アクシズに逃げ込んだアサルムなりグワバンなりを母体に開発したか、それともグワジ
>ン級の設計を下敷きに新たなグワジン級戦艦を再設計し、それを基に一から建造したの
>がグワンバン、グワンザンなんですかね?それって「グワジン級戦艦の発展型の超大型
>戦艦(EB3)」である「グワダン級(センチネル)」とされるグワダン、グワレイだけ
>だと解釈してたんですが。

 新造戦艦だと思いますよ。この場合の「改造」は「改設計」と捕らえた方が妥当ではないでしょうか。資料によっては「グワジン級を上回る超大型戦艦グワダン級をさらに上回る巨大戦艦」という扱いになっているものもありますし、通常のグワジン級の全長は294mですが、グワンザンのそれは415mもあります。もっとも、0083では誰の許可を得たのか「グワデン」の全長が440mになっており、0083内だけでは辻褄があってることになってますが。

 バーミンガム級の398mを上回るドゴスギア級をさらに2回り上回るグワダン級ですが、これよりさらにデカイとされるグワンザンは415mということになっています。「この式のどこか」がおかしいのか、あるいは数値がおかしいかですが、皆さんどう思われます?

 こんなこと言っておいてなんですが、個人的には「グワンザン」「グワンバン」はグワジン級より小さいと思います。根拠は、それだけ凄い艦ならば、最初から旗艦にしていればいいのであって(「グワンザン」は最低でも0083年には就役している)、「グワダン」が沈んだあと、苦し紛れに臨時旗艦とする理由が見つからないからです。

>それだと「グワジン級(EB3)」のレウルーラはどうしたって気もします。
>旧グワジン級を改装するよりグワダン級を改装した方がマシじゃないかって感じになり
>ます。
 アニメ的な解釈ではなく、実際に建造して運用することを考えたら、艦艇にはそれぞれの軍の置かれた様々な事情が反映します。個艦としての性能を云々するのであれば、連邦軍はラーカイラム級など建造せずにドゴスギア級を改良すれば良いでしょうし、折檻は認めていませんが「ベクトラ」が10隻くらいあれば世界征服が可能でしょう(笑)

 ですが、仮にベクトラが10隻あったとしても、それならばそんな厄介な相手は避けて進めばよいのであって、1930年代に開発されたソ連の多砲塔戦車や、第一次大戦末期にドイツ軍が計画していた「Kヴァーゲン」や第二次大戦の「マウス」などがあればドイツは負けるはずがありません(^^;)

 例え話ばかりではアレですが、そもそもグワダン級があれほどの搭載数(一説には100機)を誇るのも、主に畳んで収納できるガザ系MSを想定しているからであって、これが少し大きい22m級のMSであればそうはいかないでしょうし、なにより入港できる港湾なども制限を受けることでしょう。戦間期の米海軍戦艦の最大幅はパナマ運河通過のために制限を受けており、例え望んだとしても大和級以上の幅を持たせることはできませんでした。逆に言うと大和級の設計というのはそこから逆算されたわけですが。レウルーラ級もそうした艦で、グワジン級を基礎にしながらも、時代にあわせて新たにアイランド型の指揮ブリッジ(戦闘ブリッジは別にある)を新設し、スキージャンプ式の2面カタパルトを配置したものでしょう。

 ところで、このスキージャンプ式カタパルト、宇宙空間で何かメリットがあるのでしょうか?なんでもかんでも流行を取り入れるのではなく、ある程度考えてから流行を導入したいですよね(^^;)

>ま、このEBの解説にかかれば、ムサイもファルメルもジークフリートもムサイ改もエ
>ンドラもムサカも全部「ムサイ級」にされてしまうんですが。
 これはかなりマトモな説だと思うのですが?
 ペガサス級もサラブレッド級も大まかに言えばペガサス級であって、実際の艦艇にもそういう例は多々ありますよ。

■nuts さんへ
>略戦術と「最後の赤い彗星」はどちらもスタジオハード編集
>らしいですから、当然意識して書いている筈ですが、キツい
>ですね。フィラデルフィアは自力航行不能で、他の艦に曳航
>されてグラナダ入りしたというのはどうでしょう、と思った
>んですが、さらにキツいでしょうね。

 面白い話として、こんなのがあります。
 第二次大戦終戦直前、1945年3月15日に竣工した駆逐艦「梨」は、同年7月28日に米軍機の攻撃を受けて沈没しますが、戦後になって引き揚げられ、警備艦「わかば」として1971年まで就役しています。

 この「フィラデルフィア」も反応炉を切り放してから暴走させたのかもしれませんし、案外、爆発せずに艦体が上手く真っ二つに折れたりしたのでしょう。それならば、ア・バオア・クー内のドックで"ニコイチ"したとか、自力航行可能なところまで修復するのは不可能ではないと思われます。あるいは「リーンホースJr.」のように、儀装の一部だけを移植したに過ぎないツギハギ艦に、殊勲艦「フィラデルフィア」の艦名を与えたのかもしれませんが、いずれにしろ時間的な余裕がなさ過ぎます。しっかりしてくれスタジオハード(^^;)

>すが、確かテレビや映画のア・バオア・クー戦のシーンで、
>グワジン級とサラミス(マゼランだったかも)が正面衝突し
>て双方爆沈するシーンがあったように記憶しています。幽霊
>船は大破していますが原型は留めていますから、この正面衝
>突艦とは別の艦では、と思ってしまうのですが計算が合いま
>せんね。
 うう…画面で確認したいのですが、なかなか時間が取れません。週末あたりにまとめてTV版を見てみようと思います。案外、これも大爆発に見えて実際は推進剤に引火して派手に爆炎が上がっただけかも(^^;)

>>ランチェスターの二次法則
>この法則を無視すると、アスターテなんかが成り立たなくなって
>しまいすね。

 おそらく、空間戦闘クラスの何万キロといったオーダーになると、内線作戦の有利さが復活するんですよね。銀英伝の場合はワープなんぞが実用化されてるんですが、それでもワープできない軍艦はないみたいですし、艦隊が移動できる速度にそんなに差がないんですよね。しかも、通信妨害等が結構有効ですので各個撃破が可能になります。

 そこで前から思ってるんですが、ミノフスキー粒子なんてオイシイものがあり、しかも艦隊の移動にかかる日数は急いだからといって大幅に短縮できるものではありませんから、UC世界にもこの図式は当てはまりますよね? ナポレオン戦争期に猛威をふるった「内線作戦による各個撃破」ですが、これが廃れたのは鉄道輸送と無線通信の普及が原因です。現在ではこれに航空展開部隊のスピードが加わって、内線作戦の有利さはまったく失われてしまっていますが、部隊の高速機動と無線通信の2点が封じられれば外線作戦の有利さなど一気に消し飛んでしまいます。UC世界では大規模包囲戦という戦法は艦隊戦に限っては使えなくなっているのではないでしょうか?

 しかし、何が凄いってnutsさん、ランチェスターとか通じてしまうんですね。
なんか嬉しくなってしまいます(^^)/

>に、「キシリア子飼い」と評されるシーマがいたのでしょう?シ
>ーマはシャアの様に引き抜かれたのでしょうか?CDを聞いてい
>ないのでマヌケな質問かもしれないですが、よろしくお願いしま
>す。

こんなやりとりがありましたので、自分なりに解釈してみるのがよろしいでしょう(^^;)
シーマ「なぜであります!?我々にはアクシズへ脱出の権利がないのでありますか!」
アサクラ(通信)「何度も言ったように、お前の艦隊は軍律を逸脱しすぎた!我が栄光のジオンを汚した罪は重い!」
シーマ「逸脱!?我々の特殊任務は、すべて本国からの命令で!!」
アサクラ「知らんな!戦死なさったキシリア様の独断かもしれんが!とにかく、迷惑だ、自分たちの始末くらい自分でつけたらどうだ!以上だ!!」
シーマ「アサクラ大佐!!」
…ということで、仲間はずれにされたワケです。いろいろ邪推が可能な文脈でしょ?

■虎威借狐皮被狼さんへ
>ロマンアルバムV「めぐりあい宇宙」のシナリオ紹介のシーンにありますね。
そうそう、それです。
良かった。やっぱりガセじゃなかったんですね(;_;)/


グワジン問答さらに 投稿日 2月24日(水)00時34分 投稿者 nuts

与謝野折檻さんへ
>そこで前から思ってるんですが、ミノフスキー粒子なんてオイシ
>イものがあり、しかも艦隊の移動にかかる日数は急いだからとい
>って大幅に短縮できるものではありませんから、UC世界にもこ
>の図式は当てはまりますよね?

大賛成です。そういえばガンダム作品で、提督や指揮官の優劣が描かれるケースってデラーズの「星の屑」作戦ぐらいで、極端に少ないですよね。物量差やパイロット能力が勝敗を分けてしまうという。グラードル少佐なんか凄く有能そうな艦隊指揮官といった感じで、銀英伝世界に連れていきたいぐらいなのに、見せ場は殆ど無しで残念です。せっかくおいしい設定があるのだから、戦略の妙を見せて欲しいです。「ギレン」のルウム戦役のムービーで、ドズルが「指揮官はレビルか・・・連邦め、やけに動きがいいな」と呟いていますが、やはりUC世界でも艦隊指揮の能力には個人差がかなり有り戦局に大きく影響する筈です。それを見たい、というのが人情ですが残念ながら初代以降、大規模な艦隊戦自体殆ど見られません。メールシュトローム作戦とエンジェルハイロゥ攻防戦ぐらいでしょうか。シャアの反乱では結局、連邦の主力艦隊は参戦しませんでしたし・・・。

>ランチェスターとか通じてしまうんですね。
>なんか嬉しくなってしまいます(^^)/
恐縮です。まだまだ修行が足りていません。ここでもうしばらく鍛えさせて頂きます。

>アサクラ大佐
成る程、こういう関係だったんですね・・・って色々な解釈がなりたちそうで、自分自身まだ整理がついていません。もう少し考えてみます。ところでアサクラ大佐がカラマ・ポイントにいるという事は、やはりソーラレイを制御していたグワジン級に乗って、直通でカラマまで来たのでしょうか?するとこの艦もアクシズへ向かったらしいですね。「アサルム」「グワラン」にアサクラ艦が現在判明と。ちなみに「最後の赤い彗星」でキグナンが次のような台詞を口にします。

「しかしジオンを崇拝する一部の残党。そうです、マハラジャ・カーンひきいる愛国党の一派は、ドズル閣下の遺児ミネバ・ザビ様をザビ家の正当なる後継者とし、小惑星帯へと脱出しました。数隻の戦艦と共に」
「いつの事だ?」(シャア)
「ア・バオア・クーが落ちると同時にです。」

この会話が交わされたのは1月1日の終戦協定が結ばれる直前のグラナダです。どうやらグラナダからア・バオア・クー戦に未参加の数隻の戦艦が12月31日に脱出した様ですが、この中の1隻が応急修理を済ませたグワランの可能性もあります。またこの時期のジオン軍の艦艇で戦艦籍のものはグワジン級しか無いはずですが、この後の台詞で「10時間後に月の裏側の都市ルーニックから、チベ級戦艦が1隻出航します。」というものがあります。これがアクシズ行きの最後の艦らしいですが、チベ級のくせに戦艦と呼ばれています。すると先ほどの「数隻の戦艦」もチベ級が混じっているのでしょうか?

>駆逐艦「梨」
勉強になりました。先日の「会戦」の話とか、本当に面白いっす。

CDシネマのやりとりを読むと、シーマ中佐が可哀想になりました。
本当はアクシズにいきたかったんですね・・・。


グワジンについて等 投稿日 2月25日(木)02時12分 投稿者 与謝野折檻

■nuts さんへ
>またこの時期のジオン軍の艦艇で戦艦籍のものはグワジン級しか無
>いはずですが、この後の台詞で「10時間後に月の裏側の都市ルー
>ニックから、チベ級戦艦が1隻出航します。」というものがあります。
>これがアクシズ行きの最後の艦らしいですが、チベ級のくせに戦艦
>と呼ばれています。すると先ほどの「数隻の戦艦」もチベ級が混じ
>っているのでしょうか?

 『戦略戦術〜』ではソロモン戦参加艦艇の「戦艦」の項に「グワジン型以下3隻」とあります。ということは、逆説的に「グワジン級以外」の戦艦が存在したことになります。最も可能性が高いのが、本来は戦艦として建造されたチベ級です。一年戦争時には重巡洋艦として分類されていますが、それはかなり早い段階で就役した化学ロケット・ミサイル武装タイプを熱核ロケット・MS搭載型に改修したもので、それより少し新しい型は依然として戦艦として運用されていた可能性も「まったくない」というわけではないと思います。もちろん、チベ級の最新型である「ティベ型」は重巡洋艦に分類されていますから、この説はかなり問題があるのですが、新しい型ほど大型・重武装化するとは限りませんので(ジークフリート級参照)、それなりの説得力は有すると思います。(でも、同資料では巡洋艦の項にチベ級がカウントされているのでちょっと問題アリ)

 また、航続距離の問題ですが、ズワール級にも見られるオプションブースターを装着すれば、木星圏までの片道航行くらいは可能だったでしょう。最大の問題は人工重力ですが、チベ級って人工重力ブロックを持っていたのでしょうか?


メールシュトローム作戦 投稿日 2月25日(木)22時51分 投稿者 nuts

>アクシズ行き艦隊の航続距離
これ気になります。アサルムは、キシリア派残党に襲撃された際、タンクを爆破して目をくらませて逃げた、という事になっています。一応、その後秘密基地で補給を済ませたそうですが、タンクを爆破しちまってガス欠にならなかったんでしょうか。また、0083のアクシズ先遣艦隊には後期型ムサイ級が主体ですが、これらの艦は航続距離は大丈夫だったのでしょうか?アクシズが地球圏へ移動を開始したのは年表では0086年2月になっていますから、距離的には「行き」と変わりない筈です。パプア級、パゾク級輸送艦が計10隻随伴していますから、これらの艦の補給をこまめに受ければ大丈夫だったのでしょうか。

ついでに疑問。私の大好きな脇役、アポリーですが一年戦争時は軍曹です(最後の赤い彗星より)。ところが「THE FIRST STEP」では何故か(アクシズ内での階級が)中尉になっています。連邦の軍籍をとる時に、勝手に昇進してしまったのでしょうか。


グワジン問答三度。
投稿日 2月27日(土)19時33分 投稿者 与謝野折檻

■ZAKOVSKYさんへ
>ア・バオア・クー会戦の前にシャアがキシリアと会見するじゃあないですか、
>あのシーンにはグワジンが二隻映っている。
>片方はキシリアの座乗艦「グワジン」としてもう1隻は「アサルム」なのか、

 確認しました。この艦のヒントですが、その前にエルメスがドムとともに実戦参加する際に、後に「グワリブ」が合流する旨を告げています。増援のキシリア艦のことか?と思いきや、当のキシリアは自艦を「このグワジン」と呼んでいます。グラナダからの艦隊には2隻のグワジン級が含まれていたようですから、問題の2艦は「グワジン」「グワリブ」でしょう。また、『最後の赤い彗星』を信じれば、これらに先立ってマ・クベが使用した艦が「アサルム」であり、これはいち早くア・バオア・クーへ入港したようです。

 さらに、決戦前の有名な演説をバックにア・バオア・クーを捉えたロングショットでは、グワジン級が同時に3隻フレームインしています。この時点でキシリアの「グワジン」は到着していないはずですから、ア・バオア・クーには最終的に4隻のグワジン級がいたことになると思われます。

 『戦略戦術大図鑑』では「(ア・バオア・クー戦における)両軍の総兵力」と題して「戦艦(空母)」の欄に「グワジン型3隻。ドロス型2隻(最終的な撃沈数不明)」としており、折檻も今までこれを鵜呑みにしていました。しかし、本文を読み直してみると「この空域に集められた戦力は、戦艦4隻以上、重巡30隻以上、軽巡80隻以上にもなる。これは稼動可能な全ジオン艦艇の、70%近い数である。」とあり、また、挿図のキャプションでも「グワジン型も数隻(グワジン、グワデン、アサルム他)が参戦。」としています。最低でもグワジン級が4隻参加していないと、これらの要件を満たし得ません。

 そこで、表の「グワジン級3隻」は戦闘開始前の初期配置であって、途中から参戦した「グワジン」は算定されていないものと好意的に解釈します。すると、ア・バオア・クー戦に参加したグワジン級は「グワジン」「グワデン」「アサルム」と、もう1隻はおそらく「グワジン」と同時にグラナダを発した「グワリブ」でしょう。ただ、キシリアのセリフの中に「(増援艦隊は?)このグワジン1隻になってしまった。」というものがあり、ホワイトベースとやりあった時に画面外で轟沈している可能性はあります。また、もし生き残っていればア・バオア・クーには同時に入港するはずであって、例の演説シーンには間に合っていないはずです。これは、ちょっと苦しいですが、キシリアのグラナダ艦隊がシャアの「ザンジバル」と合流した際に「グワリブ」は一部兵力を率いてア・バオア・クーへ先行したのかもしれませんね。もしそうなら、グラナダ艦隊が「1隻になってしまった」理由も説明がつきますし、「グワジン」より先にア・バオア・クーに到着していても不自然ではなくなります。

>ソーラ・レイスタンバイ時に画面にはやはりグワジンが1隻映っている、
>タイミング的にア・バオア・クー戦には参加不可能なこの艦はいったいなんなのか、
>折檻さんのまとめたものを元に考えるのなら、
>グワリブしかないと思うのだが、はたして、

 これでもいいのですが、まず、上記の理由で「グワリブ」の定宿はグラナダであることが推測されます。つまり所属を考えると「グワリブ」はキシリア配下の艦ということになろうかと思われます。それがソーラレイ護衛に回る、というのも不自然な気がしますし、もしそうなれば先のア・バオア・クー4隻目を「グワリブ」以外で説明しなくてはならなくなります。加えて、もし「グワリブ」がア・バオア・クーに到着していなかったとしても、それは戦没したからであって、キシリアの増援艦隊と共に出撃しながら、ギレンの作戦に編入されたとは考え難いです。

■nutsさんへ
>ア・バオア・クーに参加したグワジン級は3隻で、その内グワデンとアサルムが脱出し
>ている事は確定事項でしょう。問題はのこりの「グワジン(キシリア艦)」がどうなった
>かですが、確かテレビや映画のア・バオア・クー戦のシーンで、グワジン級とサラミス
>(マゼランだったかも)が正面衝突して双方爆沈するシーンがあったように記憶してい
>ます。幽霊船は大破していますが原型は留めていますから、この正面衝突艦とは別の艦
>では、と思ってしまうのですが計算が合いませんね。

 確認しましたが、大破したかどうかは不明です。あの爆発の「後」が写っていないので、それこそ推進剤タンクかなんかが破裂しただけかもしれません。どちらにしろ五体満足ではありえませんから、可能性としては「グワジン」か「グワリブ」ではないかと思います。


「グワジン級」について を更新! 投稿日 2月27日(土)21時13分 投稿者 与謝野折檻

 新たに「グワメル」=ギレン艦説というのを唱えてみようと思うのですが?
 というのも、
1番艦「グレートデギン」デギン公王
2番艦「グワメル」ギレン総帥>事故で喪失
3番艦「グワジン」キシリア
4番艦「グワラン」ドズル
5番艦「アサルム」ガルマ(死後、マ・クベに下賜)
6番艦「グワデン」ギレン代替艦として受領
となり、ザビ家の序列と完璧に対応し、且つ「ザビ家に優先的に引渡された」説と矛盾しないのです。このうち、デギンと「Gデギン」、キシリアと「グワジン」、ドズルと「グワラン」、ギレンと「グワデン」の深い関係は納得していただけると思います。また、小説版の「ガンドワ」は「グワラン」に改名したと解釈します。

するとどうでしょう、非常にスッキリしませんか?


どうする!どうなる?グワジン級 投稿日 2月28日(日)00時06分 投稿者 nuts

与謝野折檻さんへ
>1番艦「グレートデギン」デギン公王
>2番艦「グワメル」ギレン総帥>事故で喪失
>3番艦「グワジン」キシリア
>4番艦「グワラン」ドズル
>5番艦「アサルム」ガルマ(死後、マ・クベに下賜)
>6番艦「グワデン」ギレン代替艦として受領
この「グワデン」ギレン代替艦というのは、ギレン艦で艦長がデラーズ
という事なんでしょうか。それともギレンが、自艦をデラーズに下賜し
た、という事でしょうか。前者なら、「グワデン」はデラーズ専用艦で
はない事になりますが。

 グワジン級は全部で8隻しかない貴重な艦ですから、ギレン直轄の親衛軍、ドズルの宇宙攻撃軍、キシリアの突撃機動軍にバランスよく配分されたのでは、と私はこれまで考えてきました。ところが1〜6番艦の配備状況をみると、親衛軍3隻(内1隻喪失)宇宙攻撃軍1隻、突撃機動軍2隻となります。これに残りの7,8番艦だと思われるグワリブとソーラレイ制御艦を考えてみると、グワリブは突撃機動軍所属、ソーラレイ制御艦は親衛軍所属と考えるのが自然ですから、けっこうアンバランスな配備状況になってしまいます。即ち、親衛軍4隻、宇宙攻撃軍1隻、突撃機動軍3隻となってしまうのです。何しろ、MSの戦力を認めながらも宇宙艦隊の力も必要不可欠、と考えていたドズルの配下にグワジン級が1隻しかいない、というのが不可解です。ギレンとキシリアの政治力の前に屈した、とみるべきなのでしょうか。

 ジオン新報には、ドロス級2番艦ドロワが、グラナダへ配備される予定だったのが、ソロモンへ急遽変更になった、という記事があります。ドズル中将とキシリア少将の間で何らかの合意があったのでは、という憶測が書かれていますが、この辺りの政治的駆け引きも面白そうです。


不均衡 投稿日 2月28日(日)05時07分 投稿者 与謝野折檻

■nuts さんへ
>>6番艦「グワデン」ギレン代替艦として受領
>この「グワデン」ギレン代替艦というのは、ギレン艦で艦長がデラーズ
>という事なんでしょうか。それともギレンが、自艦をデラーズに下賜し
>た、という事でしょうか。前者なら、「グワデン」はデラーズ専用艦で
>はない事になりますが。

 戦艦の場合、MSのように「デラーズ専用」というような扱いではないと思っています。
 「デラーズ艦長に与えられる」のではなく、「デラーズが艦長に就任する」というようなニュアンスですね。まず「艦ありき」だと。その後になって艦長が配置されるものと思います。
 ですから「マ・クベ専用艦」という表現もありますが、これはもう少しさっぴいて受け取る必要があるように思います。ザビ家の人間以外の「個人」にグワジン級は与えられていないのではないでしょうか。

>配備状況をみると、親衛軍3隻(内1隻喪失)宇宙攻撃軍1隻、突撃機
>動軍2隻となります。これに残りの7,8番艦だと思われるグワリブと
>ソーラレイ制御艦を考えてみると、グワリブは突撃機動軍所属、ソーラ
>レイ制御艦は親衛軍所属と考えるのが自然ですから、けっこうアンバラ
>ンスな配備状況になってしまいます。即ち、親衛軍4隻、宇宙攻撃軍1
>隻、突撃機動軍3隻となってしまうのです。何しろ、MSの戦力を認め

 「8隻説」というのはあくまで「説」だと思っています。世間には「3隻説」というのもまことしやかに語られていますが、どう考えても3隻ということはないですよね。また、現在名前が判明している艦だけでも、あと「グワバン」(「EB.3」参照)と「グワダン」(「一年戦争史」参照)がありますから、これらを加えた場合、既に9隻の固有名詞が出ていることになり、「8隻説」も案外根拠はないように思われます。好意的に解釈して、開戦時の保有数が8隻だった、というのでどうでしょう?

 某「一年戦争史」でも開戦時に既に8隻出揃ってますし、「戦略戦術」にも開戦時の戦艦保有数として「8隻」(全てがグワジン級とは言っていないのだが)と書かれています。開戦後に建造された艦も当然あったでしょうし(本当はグワデンをそれに充てたいんですが…)、本当はもっとあるんじゃないでしょうか? 8隻以上存在していたとなれば、「偏り」はあまり意味をなさないと思います。建造順でいう5、6番艦までは家庭の序列に即して引渡されたと考えられますし、不均衡はこの後になって是正したんじゃないでしょうか?

 ただ、もともとドズルのもとにはそんなに大型戦艦がなかったようで、ルウムには「グワジン型以下4隻(うち2隻が大破)」、ソロモンでは「グワジン型以下3隻(3隻ともに撃沈)」と、いつも「グワジン型以下〜」という表現で書かれています。これは「グワジン型3隻」と明言したア・バオア・クー戦の記述と好対照であり、最小限を見積った場合、「グワラン」1隻と後は別クラスでも、この要件は満たしてしまいます。

>ドズル中将とキシリア少将の間で何らかの合意があったのでは、という
>憶測が書かれていますが、この辺りの政治的駆け引きも面白そうです。
 これは「戦略戦術」からのパクリでしょう。参考文献にも挙がっていますから、おそらくそうだと思います。同資料には潜水艦隊設立のいきさつについて、以下の記述があります。

<せっかくの潜水艦建造施設であるが、ドズルなどは、「宇宙艦艇建造施設、もしくはガウ型攻撃空母の生産に回すべし!」と唱えた。海のない、生粋の宇宙の戦士である。そう考えるのが普通であろう。しかし古き戦史から、海洋制圧こそが地球制圧につながると学びとっていたキシリアは、頑強に潜水艦隊設立を提唱。完成後は月に配備されるはずだったドロス型宇宙空母2番艦"ドロワ"をドズルに譲ってまで、その考えを実行に移させた。>
まんまでしょ?(^^;)


グワジン級・超級俺説 投稿日 2月28日(日)20時59分 投稿者 nuts

与謝野折檻さんへ
>好意的に解釈して、開戦時の保有数が8隻だった、というのでどう
>でしょう?

基本的には賛成なんですが、2番艦の大気圏突入実験って開戦後でしたよね(日付に関しては諸説あるようですが)。すると「代替艦として受領」したのでは無く、「完成当時のグワダンはギレン艦では無かったが、2番艦の喪失を期に旗艦にされた」という様に多少ニュアンスが変わってくると思います。

>8隻以上存在していたとなれば、「偏り」はあまり意味をなさない
>と思います。

 開戦当時に8隻が就役していた、と考えると、バランスを保つためには、開戦後に1〜2隻完成した、と考える必要が出てきます。ここから先は、あくまで「バランスを重視」という前提のもとでの勝手な憶測ですから、資料的裏付けはありません。まず、7番艦は順番的に宇宙攻撃軍になろうかと思います。6番艦までにドズルはグワラン1隻しか受領していませんから。この艦はソロモン戦に参加した可能性が強いです。8番艦は突撃機動軍、という事はグワリブの可能性が強いです。9番艦以降は開戦後の就役になる訳ですが、9番艦1隻しか存在しないなら、必然的に9番艦はソーラレイの隣にいた艦です。もし10番艦も完成していたのなら、宇宙攻撃軍にもう1隻配備される筈で、9番艦と10番艦の順番が逆のケースもあり得ます。
 以上の推測(妄想)は、あくまで「開戦時に8隻が就役し、3軍にバランスよく配備された場合」を想定したものです。バランスなんか考えずに、ギレンとキシリアが政治力を駆使して自軍に優先配備していたかも知れませんし、グワジン級が11隻以上存在していたかもしれません。

>グワダン
1年戦争時のジオン軍に、「グワダン」という固有名詞のグワジン級がいた、とするなら、その艦はミネバにとって何らかの意味を持った艦だと思われます。アクシズで新たに建造した新造戦艦(しかも旗艦)に襲名させるほどですから。すると、ドズル麾下の宇宙攻撃軍所属のグワジン級で、ソロモン戦で戦没した艦が初代「グワダン」だったのでは、と思うのですが。まあ、グワダン自体の存在が怪しい、という気持ちもあるので、強くは主張できません(笑)

>ドロワ
成る程、そういう事情だったんですか。ところでEB一年戦争編にはドロスがルウム戦役に参加した、と書いてありますがこれって戦略戦術ではどうなっているのでしょう。他の資料と矛盾するのですが。

長々とオレ説を続けてしまって、失礼しました。


グワデンの謎 投稿日 3月1日(月)00時25分 投稿者 与謝野折檻

■nuts さんへ
>>好意的に解釈して、開戦時の保有数が8隻だった、というのでどう
>>でしょう?
>基本的には賛成なんですが、2番艦の大気圏突入実験って開戦後でし
>たよね(日付に関しては諸説あるようですが)。すると「代替艦とし
>て受領」したのでは無く、「完成当時のグワダンはギレン艦では無か
>ったが、2番艦の喪失を期に旗艦にされた」という様に多少ニュアンス
>が変わってくると思います。

 これは、折檻自身は「開戦時グワデン就役済み」説を信用していないので、こういう表現になったわけです(^^;)
 何故そうなるか?といえば、それは「グワデン」の設計が他のグワジン級に比して「極めて特殊」だからです。まず、全長が全然異なり、ほとんど倍にスケールアップしています。こんなことは常識では考えられませんから、グワジン級の設定が294mから440mへ改訂されたか、あるいは姿だけ似せた全然別の艦として建造されたか、どちらかだと考えます。全長くらいは「ストレッチされた」で説明できなくもないのですが、主砲塔や対空砲、ブリッジや推進剤タンクまで、ことごとくスケールアップされているのです。もはや説明がつきません。お手上げです。こういう時のサンライズさんの姿勢ってのが批判の対象になるんですよね。RX−78−3のカラーリングのように、正直に「改訂」という勇気と誠実さが根本的に欠けているように思います。

 ここでグチを言っても詮無いことですが、「0083」はもてはやされているわりに、艦艇研究家にとっては鬼門です。「ほんのちょっと改修されただけ」のハズの艦艇のスペックが、もとの設定と全然違うのです。それはもう5%とか10%なんていう生易しいものではなくて、このグワジン級くらいの猛烈な落差なんです。はっきりいって、艦艇研究家への冒涜です。こんだけ言って、ちょっと冷静になってきたので論を進めましょう(^^;)

 まず、額面どおり受け止めて「グワデン」のスケールが他のグワジン級に比してダントツに大きいとすれば、なぜそのような設計変更が必要になったのでしょうか? 考えられるパターンとしては、実戦で使用してみて不具合があったか、テストによりそれが発見されたかのどちらかでしょう。双方ともに開戦後でなくては出来ないでしょうから、「グワデン」は開戦後に既就役艦運用の教訓を取り入れて新たに設計された改良型で、「グワンザン」「グワンバン」とほぼ同等の規模に設計されたのではないでしょうか。もちろん、このグワデン級を参考にして両艦が設計された、というオレ設定です。つまり、まず通常のグワジン級があり、運用実績からそれをスケールアップしたグワデン級(仮称)が設計製作され、技術の進歩と戦術的要請から改設計を施したのがグワンバン級、ということでどうでしょうか? でも、そうすると「グワリブ」と「グワジン」が同規模に見えるのは目の錯覚なんでしょうか(笑) やっぱり、ここは0083のスタッフに納得のいく説明をして欲しいところです(^^;)

>成る程、そういう事情だったんですか。ところでEB一年戦争編には
>ドロスがルウム戦役に参加した、と書いてありますがこれって戦略戦
>術ではどうなっているのでしょう。他の資料と矛盾するのですが。
 戦略戦術には空母が参戦したことは触れられていません。
 それよりも、指摘されて「EB.1」を読み直してみたらルウム戦役に「グワジン級×3隻」が参戦していますね。戦略戦術では「グワジン級以下4隻」ですから、矛盾することなく、相互補完的にいろいろなことを教えてくれます。(もちろん「正しい」と仮定した場合にですが)

 ところで、ジオン軍内部の派閥による対立って、どの程度まで影響を及ぼすのでしょうか? 確か、ルウムの時にはキシリア派からも兵がレンタルされてるんですよね。意志を持った集団がレンタルできて、グワジン級といえども戦艦の1隻くらいレンタルできないもんなんでしょうか?

>長々とオレ説を続けてしまって、失礼しました。
 根拠と思考経路のハッキリした考察は読んでて面白いので全然OKです(^^)


幽霊艦問題 投稿日 3月1日(月)12時49分 投稿者 nuts

与謝野折檻さんへ
>ところで、ジオン軍内部の派閥による対立って、どの程度まで影響を及ぼ
>すのでしょうか? 確か、ルウムの時にはキシリア派からも兵がレンタルさ
>れてるんですよね。意志を持った集団がレンタルできて、グワジン級といえ
>ども戦艦の1隻くらいレンタルできないもんなんでしょうか?

「13日未明、現在建設中の宇宙要塞ソロモンから宇宙攻撃軍の最高責任者であるドズル中将自らが指揮をとられる第一連合艦隊が発進した。それにやや遅れて、グラナダからはキシリア少将閣下の突撃機動軍艦隊が出撃した」(ジオン新報より)とあるので、ルウム戦役に参加したグワジン級には、突撃機動軍所属艦も混じっていたと思います(ルウム戦役に参加したグワジン級の数について、EB本は3隻、ジオン新報は4隻となっていますが、これは大本営発表と解釈し、実際は3隻だったのではないでしょうか。ただ、公国軍の損害について、ジオン新報は「戦艦・巡洋艦8隻が撃沈」としており、戦艦の損失なしとする戦略戦術の記述と矛盾します。
自軍の損害を大げさに伝える理由もありませんし、情報が混乱していたのでしょうか。)
 ただ、ルウムの決戦時に一時的に配下に納めるのと、正式な所属は異なると思います。激しい派閥対立の様子はあちこちに見られますし、やはりグワジン級の配備ともなればあまり不均衡に行われたとは考えにくいです。ドズルの補給要請が却下された例や、ギレンの「妙だな、出撃させてきた艦の数が合わんな」の台詞からも、あの兄妹の全軍の利益より自軍の利益を優先する性格が見え隠れしています。少なくとも私がドズルだったら、自軍のグワジン級が1隻で兄が4隻姉が3隻という状況には納得がいきません(笑)。いざという時にレンタルさせてくれそうにはないですから。

>グワデン問題
グワデンを9番艦へ移せれば問題は一挙に解決しそうなんですが、6番艦って明記してあるんですか?と書こうとしたんですが、あるんでしょうね。
う〜む。難しいところです。

>幽霊艦問題
EB一年戦争編に「キシリア少将の3番艦もア・バオア・クー戦で撃沈された」という記述がありました。宇宙空間での撃沈の定義もはっきりしないので、あの幽霊艦が「撃沈」された沈没艦なのか、大破漂流した艦なのかで解釈も違ってくると思います。ただ設定画をみると、意外に幽霊艦の損傷は激しくなく、その損傷の大部分は戦後の船荒らしの作業によるものらしいです。特に艦首付近に目立った損傷がなく、もし「正面衝突艦」だとしたら、もっとダメージがあるのでは?とも思えます。ア・バオア・クー参加艦で脱出が確認されていないのが「グワジン」「グワリブ」の2艦という事をふまえて、「撃沈されたキシリア艦」「幽霊艦」「正面衝突艦」をどのように関連づけたらよいでしょうか?


グワデン開戦後改設計(俺)説 投稿日 3月1日(月)12時56分 投稿者 虎ノイ

グワジン級戦艦は当初,大気圏突入能力を有する戦艦として設計されていた。しかし,開戦前は理論的シミュレーションしか出来ず,「一応可能である。」とされていたに過ぎない。結果として,2番艦は突入に失敗し,設計に誤りがあった事が判明,そして単なる改設計では改善の余地が無いことも同時に判明した。

これを機会にグワジン級は大気圏突入の能力を持たせることを諦め,その代わりに「大気圏突入のために制限されていた機能」を搭載するために寸法を大幅に拡大して設計し直された。
連邦の諜報機関に誤認させるために,グワジン級の名称をそのまま使用したが,その能力はグワジン級戦艦とはもはや一線を画す規模・性能となったのである。

艦型が似ている理由
米海軍ボルチモア級重巡洋艦とアイオワ級他の戦艦は似ています。もちろん,艦船に造詣が深い人間がみれば一目瞭然ですが,一般的な人には判りません。その程度の差しかないのです。もっとも,普通の人は長門級戦艦と金剛級戦艦の区別もつかないひとがほとんどですが。つまり艦の規模が違っても,必要とされる能力の方向性が一致していれば艦の外観は似たものになると思っています。

ここから先は「おおたわけモード」
「戦艦グラフ・シュペー号の最後」という映画が有るのですが,これに登場するシュペー号はもちろん本物ではありません。しかし,模型でも有りません。アメリカ海軍の巡洋艦を利用して撮影されています。エンディングのキャスティング一覧で,どの艦の役目をどの艦が演じたかが出てきます。

同じように,我々が「グワジンである」「グワデンである」と認識している画像が,実は「グラナダ工廠で連邦軍に押収された,建造途中のグワジン級戦艦(戦時簡略型)>連邦軍が試験目的で建造を再開し,連邦戦艦として就役した>戦後の映画にジオン戦艦としてたびたび登場した」ものかもしれません。


グワジン級他 投稿日 3月1日(月)23時07分 投稿者 与謝野折檻

■虎ノイさんへ
>艦型が似ている理由
>米海軍ボルチモア級重巡洋艦とアイオワ級他の戦艦は似ています。
>もちろん,艦船に造詣が深い人間がみれば一目瞭然ですが,一般的な人には判りません。
>その程度の差しかないのです。
>つまり艦の規模が違っても,必要とされる能力の方向性が一致していれば
>艦の外観は似たものになると思っています。

 確かに規模が違っても外形は似てくることは有り得ます。それも流体力学などに考慮しながら設計された物なら尚更です。しかし、逆に変わらない部分というのもあります。たとえば艦艇であれば通路や手摺のスケールは一定ですよね。人間に合わせてあるのであって、ゼントラ人に合わせてあるんじないワケですから(笑)

 ところが「グワジン」と「グワデン」の間にはそうした微妙な違いがありません。確かに手摺や通路が写っているわけではありませんが、例えばブリッジの窓の大きさなどはどうでしょうか?また、ニュアンスは異なりますが、対空砲や推進剤タンクなどは同率でスケールアップする必要があったのでしょうか? 連装主砲は百歩譲って口径を拡大しているとしても、この2点は納得がいきません。同目的の兵装をわざわざスケールアップしたのでしょうか? タンクなど8個から12個とかに増やせばよいのであって、わざわざ少し大き目なタンクを作ってやる必要があるのでしょうか? これはカトキ氏の持論でもあるわけなんですが、先鋭的な部分は別として「大きいものを大きく見せるためには比較物が必要」なのだと思います。対空砲もタンクも推進ノズルもキャビンも、皆同率で拡大されているってのは怖いものがありませんか?(笑)

 個人的には「グワジン級の全長を改訂」説が好きなんですが、そのためには「サンライズがファンに訂正を告知」することが必要だとも思います。「どうせ皆覚えてないだろうし、資料はみんな絶版だから分かりゃしないって。勝手に改訂して黙ってよう」的なニュアンスが少しでもあるならサンライズに正義なんてありはしないと思います。ちなみに、G−3に関しては正直に「95年改訂」と表明しています。できない相談ではないと思うのですが…

■nuts さんへ
>たグワジン級の数について、EB本は3隻、ジオン新報は4隻となってい
>ますが、これは大本営発表と解釈し、実際は3隻だったのではないでしょ
>うか。ただ、公国軍の損害について、ジオン新報は「戦艦・巡洋艦8隻が
>撃沈」としており、戦艦の損失なしとする戦略戦術の記述と矛盾します。

 某「ジオン新報」は言ってみれば「企画本」であって、徹底したリサーチよりはウケ狙いを重視した一般客向けの内容になっています。問題の「グワジン級4隻」の件も、おそらく「戦略戦術」のパクリであって、しかも「丸写し」したはずの記事でさえ、このように「伝言ゲーム」になっているところが悲しいところです。参考文献に「戦略戦術」が挙がっているからこういう資料批判もできるんですが、これが秘匿されていれば、これは正史になってしまう可能性があります。各出版社はもう少し気を付けて編集して欲しいところです。
 さて、問題の箇所ですが、先回引用した「グワジン級以下4隻」が正解です。「新報」はこの戦略戦術の記事を丸写しにしただけですので、こう断言できるわけです。

>グワデンを9番艦へ移せれば問題は一挙に解決しそうなんですが、6番艦
>って明記してあるんですか?と書こうとしたんですが、あるんでしょうね。
>う〜む。難しいところです。

「グワメル」2番艦
「アサルム」5番艦
「グワデン」6番艦
この3つは動かし難い不動のクリーンナップです(笑)
「グワメル」は「GUNDAM CENTURY」に、「アサルム」はご存知「最後の赤い彗星」に、「グワデン」は「CDシネマ・ルンガ沖砲撃戦」解説書に明記されています。特に、2番艦に関しては「EB.1」がニュアンスの異なる記述をしており手放しで肯定はできないのですが、5・6番艦に関しては異説が存在しません。故に完全無欠級の設定だと思っております(^^;)

>損傷は激しくなく、その損傷の大部分は戦後の船荒らしの作業によるもの
>らしいです。特に艦首付近に目立った損傷がなく、もし「正面衝突艦」だ
>としたら、もっとダメージがあるのでは?とも思えます。ア・バオア・ク
>ー参加艦で脱出が確認されていないのが「グワジン」「グワリブ」の2艦
>という事をふまえて、「撃沈されたキシリア艦」「幽霊艦」「正面衝突艦」
>をどのように関連づけたらよいでしょうか?

 宇宙艦艇は沈没するわけではありあませんから、「撃沈」というのは爆発して一気に吹っ飛んだ場合か、「総員退艦」の命令が出た場合を指してそう呼ぶのではないか?と考えております。ですから「グワジン」の場合、損傷は軽微であっても結果的に乗組員が退避してしまえば「撃沈」扱いだと思います。こう考えると幽霊船が「グワジン」で問題ないように思います。
 また、正面衝突艦ですが、これが「グワリブ」というのが一番しっくりくると思います。しかし、くどいようですが「その後」が写ってないのでなんとも言えません。正面衝突に見せて、実はかなり軸がずれてて、コスっただけかもしれませんし(こじ付けなのは承知しております)、断定はできないと思います。


ア・バオア・クー戦参加艦 投稿日 3月2日(火)00時10分 投稿者 nuts

与謝野折檻さんへ
>グワジン級
ア・バオア・クー参戦艦に関して、かなりまとまってきましたね。
3番艦グワジン   他艦より遅れて到着。キシリア少将を降ろした
          後、戦闘に参加。連邦軍の攻撃で損傷を負い、
          乗組員が総員退艦。以降、漂流する。
5番艦アサルム   当初より参加。陥落直前にドッグに係留されて
          いたところを、シャア一派に奪われ、グラナダ
          へ脱出。キシリア派残党との戦闘の後、アクシ
          ズへと向かう。
6番艦グワデン   当初より参加。Sフィールドで奮戦するが、ギ
          レン戦死の報をうけ離脱。3年後デラーズ紛争
          で戦没。
不明 グワリブ   グワジンに先行して到着し、当初より参加。
          戦闘中に敵艦と衝突。(以後不明)
といった感じでしょうか。こうなるとルウム戦役参加艦も考えて見た
いのですが。グワジン級以下4隻、という事は、グワジン級3隻と
改装前チベ級旧式戦艦1隻の組み合わせでしょうか。チベ級に関して
「改修前に比べて、火力や装甲面はむしろ落ちた」(一年戦争史)と
いう記述もありますし、他にはミサイル戦艦パプア級ぐらいしか思い
浮かびませんから。


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