■ガルバルディ問答


ガズR〜 投稿日 3月25日(木)07時21分 投稿者 与謝野折檻

■nuts さんへ
>(AMX−117L(R)は異なる法則で付けられたと思われる)。
>AMX−117にはガズL、ガズRが重なりますが、これらは末尾
>にL、Rが付けられ区別されていますし、17番目の意味で付けら
>れたナンバーではありません。
 話が脇道へ逸れますが、ガズR、ガズLって位置的にはどういう機体なんでしょう?
 MS−17から繋がる正当なガルバルディ系列に則った機体なのか、あるいは連邦から接収したガルバルディβを改造しただけの安直なMSなのでしょうか?
 EB.2等では「一年戦争時量産されたMS−17Bの改造機。」としていますが、データコレクション6等では「RMS−117ガルバルディβの改造機」となっています。お得意の「こっそり差し替え」なのかもしれませんが、個人的には「MS−17直系の機体だと思い込みたい」というのがありまして、いろいろ気になってます。

 まず、真っ先に気になるデザインですが、これは時期的な「アップデイト」や「デザイナー個性理論」で考えています。そもそも「MSX版ガルバルディ」と「Zのガルバルディβ」とは形はそんなにかわらないハズだと思うんですよね。ですからガルバルディβにそっくりなガズRであっても、それはMSX版MS−17にも「そっくりである」と捉える必要があると思うんです。見た目優先で話を進めると、安直な方へ安直な方へ行ってしまいますから注意が必要だと思うんです。MS−17BからRMS−117への「変化」って、胸のダクトが側方排気になったことや、脹脛部のフィンがセンターから外寄りにオフセットされたこと等、ほんのささいなことだったと思います。ハイザックとは違って、それほどいじらずに素直に量産したんだと思うんですよね。それに、0088年にはそれほど高性能でもない機体を、接収したからといってロイヤルガードに据えるでしょうか?

 逆に、型式番号から考えれば、おっしゃる通り「RMS−117」を接収してアクシズに編入した時点で「AMX−117」となり、便宜上の識別法として(L)(R)を加えただけのようです。それならば、やはりRMS−117を経由した機体なのでしょうか?

 実は、MS−14J「リゲルグ」等もそうですが、一年戦争中に開発された機体や、その発展機には「MS−○○」の旧型式番号が継続使用されるのがアクシズでの法則ですよね?そう考えれば、「AMX−○○○」を頂いている「ガズR・L」は、やっぱりMS−17の直系ではないんでしょうか? なんかちょっと悔しいです(^^;)
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ガルバルディβ 投稿日 3月25日(木)13時51分 投稿者 かつらマン追跡

>まず、真っ先に気になるデザインですが、これは時期的な「アッ
>プデイト」や「デザイナー個性理論」で考えています。そもそも「
>MSX版ガルバルディ」と「Zのガルバルディβ」とは形はそんな
>にかわらないハズだと思うんですよね。
僕もこの意見に賛成っス。
なぜならば、以前に永野護氏が書き下ろされたという「永野版ガルバルディα」ってのがあるんですが、これが永野氏のガルバルディβから逆算してリファインされたデザインなんです。手元に資料が無いので恐縮なんですが、HJ誌に過去2回、このタイプの模型が忠実にフルスクラッチされてます。

>「変化」って、胸のダクトが側方排気になったことや、脹脛部の
>フィンがセンターから外寄りにオフセットされたこと等、ほんのさ
>さいなことだったと思います。
す、するどいっスね!(いや、既にご存知なんでしょうね)
正にその通りで、この永野版αとβの相違点は、胸部ダクト、腰部腰アーマー前部(いずれも大河原版αのパターンをβのラインにあしらった感じです)、頭部、そして大河原版と同じくギャンと同型の脚部を装備といった感じです。あとはほぼ共通と解釈して良いみたいです。

>ですからガルバルディβにそっくりなガズRであっても、それは
>MSX版MS−17にも「そっくりである」と捉える必要があると思
>うんです。
つまり、リゲルグの時みたいに、物資の少ないアクシズ時代に在来機を改修したって事ですね。連邦経由のガルバルディをベースにって事じゃなく。
ただし、このガルバルディβ、少々誤解されてる様ですが、この機体はジオンが既にMS−17Bとして開発を終えていて、連邦軍がさらに量産して使った事になってます。その際にライフル(ゲルググの物が基本)やサーベル、そして装甲等に手を加えられ、連邦軍機として正式に登録された機体がRMS−117です。あのZに登場したヤツはいわばガルバルディβ(連邦仕様)といった所です。
いわゆるMSXのMS−17A ガルバルディαは大気圏内飛行能力を実現させる為に制作された機体で、それをさらに宇宙機として開発を続行した機体がMS−17Bガルバルディβです。

各資料で確認してみます。
●「(ガルバルディαの)開発が続行され、宇宙戦専用のB型が生まれた」(EB1 MS−17Aの項目より)
●「コードネームMSXのMSの多くは局地戦仕様の為、再生産はされなかったが、MS−11アクトザクとMS−17Bガルバルディβは、その優秀な性能が買われ、量産されている(ガルバルディβは後に連邦型式ナンバー、RMS−117に変更された」(「MS大全集」より)
●「MS−17Aの後継機。外装を全面的に再設計し、軽量化している。(注:ここら辺がポイント。永野版αからβへの変化を想像して下さい)そのため運動性が向上した。終戦後、連邦軍が部分的に改修し、量産した」(「MS大全集」 ガルバルディβの項目より)
●「一年戦争時に量産されたMS−17Bの改造機」(「MS大全集」ガズアル(ガズエル)の項目より)

この連邦仕様と純ジオン仕様の機体にどれ程の差異があったかは計り知れませんが、アクシズにあったMS−17Bガルバルディβ(ジオン仕様)がカズL、ガズRに改造されたとみても良いのではと思います。仮に「RMS−117から改造」って記述があっても、ま、同じガルバルディβだから、あながち間違いではない、と。

>AMX−117
ガザCの解説に「MMT−1はアクシズ内でのナンバーで、連邦ではAMX−001としている」ってのがありますよね。僕が思うに、「アクシズに存在したMS−17Bもそれなりの改修を受けているだろう」って判断から、連邦は自軍のRMS−117と差別化を図る為に、アクシズ〜ネオジオンが使用しているMS−17Bを「AMX−117」と呼んでみたのではないでしょうか。
だから案外、アクシズ側ではガズR・Lは「MS−17B(R)」とかで呼ばれてたのかもしれませんよ。
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ガルバルディ問答 投稿日 3月25日(木)21時01分 投稿者 nuts

>いわゆるMSXのMS−17A ガルバルディαは大気圏内飛行能力を実現
>させる為に制作された機体で、それをさらに宇宙機として開発を続行した
>機体がMS−17Bガルバルディβです。
このB型が宇宙戦用という記述があるのは承知しているんですが、一方で
MJ誌では地上戦用って事になっているんですよね。地球侵攻での低緯度
地域への投入が想定されていたと思われ、機体・装備がエスニックなライ
ンでまとめられているとか・・・。ちなみにこの機体と開発チームは、
ズワール級巡洋艦「ガールアウス」にてソロモン戦前日の12月23日に
アクシズへ脱出しています。

ところで連邦軍はこのMS−17Bの存在を認識していたのでしょうか?
とりあえず手元にある資料では全て、RMS−117はMS−17Aの
改修機とされています。唯一MS大全集だけが
「MS−11アクトザクとMS−17Bガルバルディβは、その優秀な性
能が買われ、量産されている」
としていますが、次のページのRMS−117の欄では「MS−17Aの
改修機」と明記しており、一貫性に欠けます。私が思うに、終戦一週間前
に脱出してしまったMS−17B及び開発陣について、連邦軍は詳しいデ
ータを得られなかった、もしくはMS−17Bは地上用で、宇宙戦用局地
MSであるRMS−117の開発には必要なく、あえてMS−17Aを
ベース機に選んだのではないか、と思えるのです。

MS−17Aを「重力下での運用を重視しながらも宇宙でも使用可能な
MS」と考えると、これをベースに連邦軍が深宇宙用に特化させたのが
RMS−117ガルバルディβでも不自然では無くなり、EB本の
「(ガルバルディαの)開発が続行され、宇宙戦専用のB型が生まれた」
という記述も解釈可能で、MJ誌の記述も生きてくるのではないかと
思うのです。つまり連邦製ガルバルディβは宇宙専用、純正ジオン製の
ガルバルディβは地上用で全くの別物、しかし根っこは同じガルバルディ
αで必然的に外観も似てくる・・・という訳です。EB本の記述にある
「開発が続行」というのは戦後の連邦による開発続行で、B型とは連邦製
ルバルディβを指す、と解釈します。

こう考えてくると、アクシズ軍がガズLのベース機に地上用MS−17B
では無く、MS−17Aを連邦軍が育ててくれたRMS−117を選んだ
のも不自然では無くなるのでは、と思うのです。RMS−117とガズL
は装甲材質からジェネレータに至るまで別物ですから、在来機の改修では
なく全て新規製造でしょう。MS−17系の発展機を開発する際、一年戦
争時のMS−17Aをベースにしたり、地上用のMS−17Bをベースに
するよりは、連邦製ではあっても基本はMS−17で純正品より高性能の
RMS−117をベースにした方が自然だと思います。すると型式番号問
題もスムーズに解決するのでは、と思うのですがどうでしょうか?

この考えで説明が付かないのが
「一年戦争時に量産されたMS−17Bの改造機」
というガズLに関するMS大全集の記述ですが、厳密に言えばMS−17
Bは一年戦争時に量産されていませんから、額面通りに受け止める必要性
は低いでしょう。
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ブレンドナンバーの付いたコーヒー「117」 投稿日 3月25日(木)21時40分 投稿者 与謝野折檻

>「永野版ガルバルディα」
>す、するどいっスね!(いや、既にご存知なんでしょうね)
 もちろん、そんなデザインは見たことありません(^^;)
 というか、センチネル連載時のMG以外は、模型誌はミリタリー部分しか読んでませんでしたから、模型誌系の情報にはてんで疎いんです。

>ただし、このガルバルディβ、少々誤解されてる様ですが、この機体はジオンが既にM
>S−17Bとして開発を終えていて、連邦軍がさらに量産して使った事になってます。
>その際にライフル(ゲルググの物が基本)やサーベル、そして装甲等に手を加えられ、
>連邦軍機として正式に登録された機体がRMS−117です。
 正確に言うと、「誤解している」わけではなくて、「認めていない」んですね(^^;)
 MS−10を「ドワッジ」と呼ぶか「ペズンドワッジ」と呼ぶか、というのと同じことなんですが、MS−17Aはあくまで「ガルバルディ」だと思うんです。さらに言えば、宇宙用のMS−17Bも「ガルバルディ」であって、これを生産した連邦軍が便宜上RMS−117を「ガルバルディβ」と呼んだだけではないか?と考えるわけです。オレ説かもしれませんが、例えばMS−09GもZZの劇中では単に「ドム」と呼ばれています。正式名称ではMS−10が「ドワッジ」、MS−09Gはやはり「ドム」なんでしょう。
 UC0087の時代から遡ってUC0079年のMS−17Aを「ガルバルディα」と呼ぶことがあったとしても、同時代人がMS−17Aのことを「ガルバルディα」と呼んだことはなかったのではないか?と思うんです

 たとえば、私達は便宜上「ティーガーB型」重戦車のことを「ティーガーII(ケーニッヒス・ティーガー」と呼び、「ティーガーE型」のことを「ティーガーI」と呼んだりしますが、同時代のドイツ兵が「ティーガーI」と呼んでいたわけではありません。現在のわれわれが区別のためにそう呼んでいるに過ぎないわけです。MS−05が製造された時点で、この機体を「ザクI」と呼んでいたわけではないですよね? 「α」「β」といった記号は、連邦側で付したものだと思うのですが、突飛な発想でしょうか?

>この連邦仕様と純ジオン仕様の機体にどれ程の差異があったかは計り知れませんが、ア
>クシズにあったMS−17Bガルバルディβ(ジオン仕様)がカズL、ガズRに改造さ
>れたとみても良いのではと思います。仮に「RMS−117から改造」って記述があっ
>ても、ま、同じガルバルディβだから、あながち間違いではない、と。
 うーん。個人的に型式番号ってのは重視したいんですよね。RMS−117>AMX−117って流れはすごく分かり易いと思うんですよ。ガズR・Lが基本的にはMS−17直系の機体であると思いながらも、引っかかるのがこの型式番号の問題なんですよね。実際はカタチ以上にこの辺が問題なんです。
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自己ツッコミ 投稿日 3月26日(金)06時48分 投稿者 与謝野折檻

>RMS−117>AMX−117って流れはすごく分かり易いと思うんですよ。ガズ
>R・Lが基本的にはMS−17直系の機体であると思いながらも、引っかかるのがこの
>型式番号の問題なんですよね。
 自分で言っといてアレなんですが、ドライセンは「AMX−009」ですよね?
 そこで考えたんですが、既存の機体を単に改装して使用する場合は「MS−○○」そのままなんでしょうが、「当初の設計を継承しながらも独自に改良を加えて新規に製造した機体についてはアクシズナンバーを与えた」というのはどうでしょうか?
 そして、ここからがミソなんですが、そのアクシズナンバーを与える際、製造ラインによって「000」番台と「100」番台の番号が割り振られたのではないか?と思うわけです。(3ケタになっている理由って、つまりはそういうことなわけでしょう?)
 そうした場合、ドライセンは「MS−09」にアクシズの国籍記号を加えて「AMS−09」、さらに少量生産の試作機なのか何故か皆(スウィートウォーター軍以外)「X」を加えているので「AMX−09」、さらに「000」番台の開発班が担当したため「09」に「0」を加えて「AMX−009」となったのではないでしょうか? 単にドム系だから「9」が付く、というのでは「お粗末」ですし、こう考えればそれなりに納得できると思います。
 で、この考え方を応用すれば「MS−17」をアクシズナンバーに移して「AMX−17」、これを「100」番台で開発したために「AMX−117」となったのではないか?と考えられるわけです。ただし、「000」番台が○○社で、「100」番台が◇◇社系の開発スタッフ、というような解釈をしている人には辛くなるので敢えて強弁はしません。実際、折檻も今まで「000」と「100」の関係はメーカーの別が関係あるのではないか?と思っていたのですが、同じツィマッド系の機体が両方に振り分けられてしまいますので、ちょっと問題ありでしょうか?(実際は「ズサ」と「ズサ・ダイン」の例もありますし、ザクIIIの「AMX−011」と「AMX−110」を両方認めようとして、途中で製造が移管されたとかいう解釈をしようとしたら、どのみち引っ掛かる問題なんですけどね。)

 いきなりですが、自分の説を展開するだけではなく、「他人の説にも配慮する」という姿勢は大事だと思うんです。というのも、折檻は個人的には模型誌、松浦、近藤系MSは認めていないんですが、だからといって新MSを設定する場合に、ことさらにこうした場で発表されている設定にバッティングさせていく必要はないだろう、と考えています。世の中にはこうした世界観も含めて考察している方もいらっしゃいますし、「アンオフィシャルだから」といって無碍に否定してしまうよりは「灰色」のままで維持していくことの方が、ガンダム世界にとって得なことだと思うのです。RX−78Eを認めるか認めないかの二者択一ではなく、サンライズ主導でこれからRX−78のバリエーションを増やしていくなかにあって、「RX−78E宇宙用先行試作ガンダム!」とか「RX−78E偵察用ガンダム!!」なんて機体を登場させないでおくことは重要なことだと思います。

■nutsさんへ
>つまり連邦製ガルバルディβは宇宙専用、純正ジオン製のガルバルディβ
>は地上用で全くの別物、しかし根っこは同じガルバルディαで必然的に外
>観も似てくる・・・という訳です。EB本の記述にある「開発が続行」と
>いうのは戦後の連邦による開発続行で、B型とは連邦製ルバルディβを指
>す、と解釈します。
 「α」「β」を「A」「B」と対応させて考えない、という方針はどうでしょうか?
 下でも書いてますが、一年戦争時にジオンが開発していたMS−17AもMS−17Bも、ともに「ガルバルディ」であって、「α」だの「β」だのは付いてなかった、という考え方です。戦後に連邦軍がコクピット、装甲等に改良を加えて量産する際に、ジオン製の機体に対して、連邦製の機体を「β型」とし、それ以前のジオン製機を便宜上「α」と呼んだのではないでしょうか? ですから、連邦の機体はご指摘のとおりMS−17Aの改良機でしょう。
 EB.1等の記述はnutsさんの解釈に賛成します。個人的には「開発は続行され、宇宙戦専用のB型が生まれた。」の記述は「ガルバルディβ」の「β」を短絡的に「B」と解釈したために起った誤記ではないか?と解釈したいです(^^;) もちろん、連邦軍がMS−17Bの存在を知らず、接収したMS−17Aをベースに開発した機体を当初MS−17Bと呼んでおり、83年?の命名法改訂後にRMS−117へと改訂したとも考えられます。RGM−79R改めRMS−179みたいな感じですね。

 ところで、ガルバルディの記述で注目したいのは、「ことごとく過去形で語られている」ことだと思うんです。実際、ほとんどのガルバルディに関する記述はRMS−117ガルバルディβを知ってしまった後に書かれているんですね。つまり、「UC0087年以降の常識で書かれている」ということです。ですから、「一年戦争中の呼び名」ではなく、「当時の便宜上の呼び名」で書かれていてもおかしくないわけですよね。さきに「ティーガーI」の例をあげましたが、こういう資料はやはり頭から信用しないで考察してから受け入れる必要がありそうですね。実際、同時代人の記述(特に日記等)以外は一言一句に批判を加える、ってのは歴史学では当然の工程ですよね。

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ボスニア所属のガルバルディ 投稿日 3月26日(金)10時13分 投稿者 かつらマン追跡

>エスニックなアイツ
MS−17A自体「汎用MS」とされる事の方が多いですから、アレは大気圏内飛行の実現を目指してはいるが、あくまで汎用機(特に「地上用」とはされていない)、つまり宇宙でも使用は可能って事じゃないですか?
MS−17Aは地上での使用に重点を置いた装備が主にされていたが、B型ではそれが宇宙での使用に重点を置き換えた。でも汎用。(「宇宙戦専用」って書いてるけどな!)
B型の地球侵攻作戦に投入される事を想定したという機体は、A型から「外装を中心に改修」を受けたB型をベースに、「機体・装備をエスニックなライン」でまとめた機体なのでは。
・・・複数の資料がバッティングした場合は、アタマから「認めてない」とか言わずに、両方に良いように解釈しましょうよ(笑)
「MS大全集」が間違い(誤植)だらけなのは承知してますが。

nutsさんの「純正ジオンのB型(地上用)と連邦が開発を進めたB型(宇宙用)は別系統」って説も大いにアリですが、α型とβ型の頭部、そして新造された脚部ってかなり違うんで、別人が別々に開発して似てくるって事は無いと思うんです。地上用にしろ、ロイヤルガード機用にしろ、連邦の宇宙仕様にしろ、素体(シャーシ)としてのガルバルディβ型はジオンが既に製造していたと思うんです。ここは「ジオンがαの外装を全面的に改修したβは、既に開発を終えていた」ってラインをギリギリ死守しときたいっス(笑)

α・βの名称が仮に戦後の物だとして、しかし、ジオン時代にMS−14Aから外装を中心に改装を受けたMS−17B(この時点で一応βとして区別されている)を、戦後に連邦が量産(部分的に手を加えてはいるが)した機体がRMS−117とする記述が確かにあるとなると、それは完全に無視できないんじゃないでしょうか。
連邦版ガルバルディは、細かく数えていけば三代目という事で「ガルバルディγ」って事になりませんか?

>例えばMS−09GもZZの劇中では単に「ドム」と呼ばれてい
>ます。
「Z」のガルバルディβも劇中では単に「ガルバルディ」でした。

「本」ではガルバルディβをして「旧ジオン軍により開発され、その後、連邦が量産」と解説してますが、やっぱりガルバルディβはMS−17Bとしてジオンが既に開発してたんですよ。MS−17BとRMS−117の決定的な違いといえば、リニアシート(ハイザックやMK−Uとは違い、普及型のシートを採用している)ぐらいのささいな物だったのでは。この辺は確かな解説が無いので推測の域を出ませんが。

>とりあえず手元にある資料では全て、RMS−117はMS−17
>Aの改修機とされています。
これは「ガルバルディβ」そのものを指して「MS−17Aの改修機」って事じゃないですか?RGM−79R改めRMS−179「ジムU」は「一年戦争のジムの改修機」ですから。

>厳密に言えばMS−17Bは一年戦争時に量産されていません
>から
「MS−17 ガルバルディα」に関して言えば、EBでは「量産機」として紹介されてるんですよね(笑)
これは何かの間違いか、初期生産分が他のMSXよりもちょっと多かったとかで、これだけ「少数量産」って事になっちゃったとか。
実際の所は、少なくともたった一機では無かった、しかし再生産はされていないって事みたいですよ。

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アクシズ型番法則 投稿日 3月26日(金)13時20分 投稿者 nuts

与謝野折檻さんへ
>「α」「β」を「A」「B」と対応させて考えない、という方針は
>どうでしょうか?
これは名案だと思います。前述したMJ誌の記述、既にお気づきかも
しれませんが「MS−17B ガルバルディα」というタイトルにな
っていて、地上用としているんですね。これだとBの部分とαの部分
のどちらかが誤植で、本文にMS−17Bと繰り返されている以上、
αが誤植なのでは、と考えていました。しかし折檻さんの説で考えれ
ば、αとβの区分は戦後の連邦によるもので、当時のジオン軍にとっ
てAもBも単なるガルバルディ、MS−17Bは一年戦争時の機体で
戦後のβと区別して考えた場合、Bであっても便宜上αと呼べるので
は(あくまで戦後の視点に立った場合ですが)と思います。

>型式番号
AMX−009に関しては、確かにMS−09との関連が感じ取れる
んですが、一方ではMS−15とAMS−104みたいな例もあるん
ですよね。ドライセンとドムの格差と、Rジャジャとギャンの格差っ
てそこまで明確なんでしょうか。どうも、アクシズの型番法則は難し
いです。私も「100番台チームがMS−17を発展させたから11
7」というのは考えたんですが、Rジャジャやザク3はどうなる、と
考えて諦めたんですね。
在来機    ・・・そのまま   例 MS−06F(旧軍そのまま)
在来機改修  ・・・そのまま   例 MS−14J(旧軍の法則)
捕獲機    ・・・そのまま   例 RMS−099B(敵軍ナンバー)
捕獲機の発展型・・・数字そのまま 例 AMX−117(一部変更)
在来機の発展型・・・新規ナンバー 例 AMX−110(011?)
                   AMX−009(偶然9)
                   AMX−104
これは表に出ている例だけで、シュツルムディアスがアクシズ軍内部で
AMX−099Bとか呼ばれていた可能性も否定しきれないんですが、
ザク3がAMX−006(106)とか、RジャジャがAMX−115
とか呼ばれていない事は事実ですよね。でも、この問題は重要ですので
自分でもこれで決定だとは考えていません。やっぱりザクはアクシズ軍
内部ではAMX(AMS)−06Fだったのでしょうか。階級を無くす
ぐらいの大改革&大粛正がハマーンによって断行された際に、法則が一
変している可能性も大です。

>自分の説を展開するだけではなく、「他人の説にも配慮す
>る」という姿勢は大事だと思うんです。
我が身を振り返ると反省しきりです。映像以外の資料をもとに説を展開
している時点で「オレ説」なんですよね。オレ説同士、正当だの異端だ
のある訳ないですし。

かつらマン追跡さんへ
>MS−17B
MS−17Bに関する詳しい記述やデザインって、MJ誌のエスニッ
クなアレ以外にあるんでしょうか?他に「宇宙用」って断定している
詳しい資料があるなら、どちらを重視するか考える必要があります。
とりあえず情報格差がある状態で互いに主張しても、誤解が生じるお
それがあります。既にここで公開された記述以外に、MS−17Bに
関する資料があれば、出典を明記してお互いに確認しましょう。
 私はMS大百科を、単純に否定しているわけではなく、MS−17
Bに関してはMJ誌の方が1ページを費やして解説しており、他の意
味に解釈する(宇宙用B型の改修機とか)のは今のところ難しいと考
えています。Z10倍本あたり、どんな感じなんでしょうか?

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これが既に「強引な俺説」なんでしょうか。 投稿日 3月26日(金)14時54分 投稿者 かつらマン追跡

>既にここで公開された記述以外に、MS−17Bに関する資料
>があれば、出典を明記してお互いに確認しましょう。
無いです。全く。EB系の各資料のみです。

>MJ誌の方が1ページを費やして解説しており、他の意味に解
>釈する(宇宙用B型の改修機とか)のは今のところ難しいと考え
>ています。
そもそも、ページ数を費やした方、より詳しく書いた方が正解(だから重要)、あとは間違ってる、否定って考えは違うんではないかと。他に異なった記述がある場合、アタマから切り捨てずに考えてみるのはどうですか?「他の意味に解釈する事」じゃなくて「取り入れてみる」っていう。
「本」ではガルバルディαは「高機動の大型MS」(汎用?)、βは「主に局地戦用」(?)って事なんで、EB1の「大気圏飛行能力〜宇宙用に」云々はどっから出てきた物か個人的にも不思議な所なんですよ。でも「MS大図鑑」も含めて、EBには確かにβに関してああやって書いてあるし、やっぱり無視できない、「エスニックなアイツ」の存在も否定しかねる(←こういう言い方なのは、まだその資料を見た事ないからです。スンマセン)んですよ。なんとか円滑に全部とは言わなくても、取り入れられない物かと。
単純に「あ、その本はアテになんないよ」とか言われると、こっちは金払って買ってるのにハラ立つでしょ(笑)・・・こりゃ関係無いか。

ゲルググの時もそうだけど、あっちにもこっちにも確かな「正解」がある場合、一旦、客観的に考えてみる必要があるのでは。
・ ・・無意味にエラそうな言い方になってるな。スンマセン。

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アクシズナンバーとか 投稿日 3月26日(金)22時44分 投稿者 与謝野折檻

■nutsさんへ
>前述したMJ誌の記述、既にお気づきかもしれませんが「MS−17B
>ガルバルディα」というタイトルになっていて、地上用としているんで
>すね。
 あ、これは気が付きませんでした(^^;)
 それにしても、これは結構ありがたい記述ですね。

>型式番号
>AMX−009に関しては、確かにMS−09との関連が感じ取れるん
>ですが、一方ではMS−15とAMS−104みたいな例もあるんです
>よね。
>ザク3がAMX−006(106)とか、RジャジャがAMX−115
>とか呼ばれていない事は事実ですよね。でも、この問題は重要ですので
>自分でもこれで決定だとは考えていません。
 MS−15とAMS−104の間には直接の関係ないと考えています。「ギャンのコンセプトを」とかの表現が多用されていると思いますが、あくまでコンセプトであって、純粋な発展型とは言い難いと思うんです。「Rジャジャ」が「ギャン」の正当進化型なら、「ガルバルディ」の方がはるかに近い位置にいるように思います。また、AMX−110(011)「ザクIII」ですが、この機体も「ザクのコンセプト」を継承しているだけの機体であって、似て非なる機体だと思います。パイプ等も、たまたま同じような位置に配置されているだけで、用途は全く異なる(メガ粒子砲用のエネルギーサプライヤーらしいですね)みたいです。ですから、これら「コンセプトを受け継いだ機体」と「ガルバルディを改修した機体」とは扱いが違っても当然なのでは?と思っています。

 ちなみに、ガルバルディですけど、「β」にドワスの技術が流用されている!といったら許容できます? 駄目ならいいんですが、今日仕事中にアイデアを閃いたもんで、できれば展開してみたいかな?と思います。あんまりトンデモであれば自粛しますが(^^;)

■かつらマン追跡さんへ
>・・・複数の資料がバッティングした場合は、アタマから「認めてない」とか言わずに、
>両方に良いように解釈しましょうよ(笑)
 「認めてない」のは両方に良いように解釈した結果ですよ(^^;)
「Z」や「ZZ」以前の設定を「否定」しないためには「MS−10ドワッジ」「MS−17ガルバルディ」という名称を認めなくてはならないと思うんです。これに対して「後付け」で「ペズン・ドワッジ」「ガルバルディα」等の名前が与えられたとして、その両方を尊重するには、「便宜上そう呼ばれた」説くらいしか思い付かないんです。「名前」に対する信仰ってのが世間一般と異なるんでしょうが、戦後に連邦軍によって「発見」され、「MSX」といって騒がれていた時期の(UC0080年頃?)認識は「ドワッジ」「ガルバルディ」だったと考える以外に何か良い方法がありますでしょうか?(;_;)

 ちなみに「ペズン・ドワッジ」「ガルバルディβ」という名前も、UC0087(実際にはもうちょっと前)以降の名前としては認めています。というか、認めていなければMS−06を「ザクII」と呼べなくなります(^^;) UC0075にMS−05を「ザクI」と呼んでた人はいない、というのと同じことなんですよ。ホントに。

>α・βの名称が仮に戦後の物だとして、しかし、ジオン時代にMS−14Aから外装を
>中心に改装を受けたMS−17B(この時点で一応βとして区別されている)を、戦後
>に連邦が量産(部分的に手を加えてはいるが)した機体がRMS−117とする記述が
>確かにあるとなると、それは完全に無視できないんじゃないでしょうか。
>「本」ではガルバルディβをして「旧ジオン軍により開発され、その後、連邦が量産」
>と解説してますが、やっぱりガルバルディβはMS−17Bとしてジオンが既に開発し
>てたんですよ。
 ここも上手く伝わってないみたいですね。
 ジオンが「MS−17Bという機体を開発していた」こと、「実質的にRMS−117に相当する機体を開発していた」こと、この2点はほぼ完全に認めています。問題は、「そのふたつが同じものかどうか?」ということだと思います。例えば、汎用のMS−17Aの発展機MS−17A2という機体があったとしましょう(仮定ですよ)。この機体はMS−17Aの宇宙空間での機動性を向上させた機体で、主戦場が宇宙へ移った一年戦争末期に試作段階を迎えていました。外形は後のRMS−117とほぼ同じで、ほぼRMS−117の原型といってよい機体でした。後に連邦軍によって量産されたこの機体はジオン製の機体を「α」とし、RMS−117「ガルバルディβ」と呼ばれました。一年戦争末期には、この機体とは別にMS−17Aの地上戦能力を向上させ、不必要な装備を省いた型も開発が進んでいました。この機体がMS−17Bで、外観は若干特殊化していました。
 って感じでしょうか。この設定でゴリ押し、というのではなくて、
MS−17A(汎用)
MS−17B(地上用)
ジオン軍による事実上のRMS−117(宇宙用)
RMS−117「ガルバルディβ」(連邦製宇宙用)
くらいに分けて考えましょう、ということなんです。
 少なくとも、型式番号「MS−17B」=機体名称「ガルバルディβ」という公式は「絶対ではない」ということにしてもらえないでしょうか? 何も「この公式を否定」してるわけではなくて、「そもそも公式なのか?」「勝手に思い込んでるだけではないのか?」と考えてみたんですね。

>「MS−17 ガルバルディα」に関して言えば、EBでは「量産機」として紹介されて
>るんですよね(笑)
 公式に量産にGOサインが出ていれば、実戦機が1機も完成していなくても量産機ですよ(^^)こうした「未完成の量産機」と「試作機」はどこが違うのか? と思われるかもしれませんが、実は決定的に異なります。それは「量産体制」と「試作ラボ」の違いと言っても差し支えないのですが、量産体制というのは工場施設や治具、部品や工員など、量産に必要とされるあらゆるファクターが整備されていた(されつつあった)ということなんです。「連邦軍が戦後に工場施設を接収し、量産を行った」ということが、そうした体制が整いつつあったことを如実に物語っているのではないでしょうか?

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ドワスとガルバルディ 投稿日 3月27日(土)16時31分 投稿者 nuts

与謝野折檻さんへ
>ちなみに、ガルバルディですけど、「β」にドワスの技術が流用されて
>いる!といったら許容できます? 駄目ならいいんですが、今日仕事中
>にアイデアを閃いたもんで、できれば展開してみたいかな?と思います。
ドワスといえば、戦後アナハイム社に渡り、リックディアスの原型になっ
た機体ですよね。MJ誌89年11月号に、リックディアスの武装に関し
て「隠密生産のため専用のものが用意できなかったのでライフルはガルバ
ルディβと同型のものを使用している」という記述があります。
 私の知っている限り、この記述はMJ誌のみのマイナー設定ですが、リ
ックディアスの原型ドワスと、ガルバルディ系列に関わりがある(根っこ
が同じ)というのは、一定の説得力があると思います。
 それ以外にも「ツィマッド系」「空間戦闘重視」等のキーワードが重複
しますし、接点はあると思います。

>AMX−110(011)「ザクIII」ですが、この機体も「ザクのコン
>セプト」を継承しているだけの機体であって、似て非なる機体だと思い
>ます。
確かに正論なんですが、ザクIIIが名機ザクの名を冠した意味、というのも
重要だと思います。ザクの名を与える以上、もし「番号をキープして与え
る」事が出来るなら、やりたくなるのが人情だと思うんですよ。ザクIIIは
「ザクのコンセプトを継承」というより「ジオンの象徴としての名機ザク
の復活」がテーマで、技術陣の過剰な思い入れが暴走し、あれもこれもと
詰め込みすぎた結果、抜群の性能は得たもののコストが馬鹿高くなってし
まった問題作ではないかと。結果的にドーベンウルフ(原型は連邦オーガ
スタ研製のガンダムマークV)にザクIIIが負けた、というのもジオン生え
抜きのスタッフにとっては屈辱的な結果だったことでしょう。
Rジャジャはともかく、ザクIIIが006ナンバーを付けなかった理由は
「ザクとの関係の薄さ」ではなく、ネオジオン内部に「意味のある数字を
キープしておいて、開発順とは別に与える」習慣が無かったのではないか
と思います。

 そもそもMS−17系とはジオン(アクシズ)内部でどの程度評価され
ていたのでしょうか。性能自体はガンダム以上と評価されていますが、一
方で「中途半端な妥協案」という評価もありますよね。私はアクシズが旧
軍の開発を引き継ぐ際、終戦間際に開発され中途半端な妥協案になってし
まったMS−17の開発を続行せずに、あえてMS−14とMS−15か
ら「やり直した」のではないか、と考えました。元来別系統の機種を、短
期間で融合したMS−17ではなく、根っこの部分から発展し直したので
は、という考えです。MS−14系は14Jにて十分過ぎる性能を得るこ
とに成功し、一方でMS−15系は15Kで行き詰まり、コンセプトだけ
を継承し再設計したAMX−104で再び袋小路に入ってしまった、と。

 しかしアクシズが地球圏に復帰し、連邦軍と再接触した際に連邦軍は
MS−17Aに独自の改修を施しRMS−117として使用していました。
旧ジオン技術者達は、自分たちにとって不本意だった(中途半端な妥協
案)MS−17系が、意外にも優れた機体であると認識を改め、連邦製
RMS−117をベースに発展機の開発に取りかかります。こうして
誕生した高性能機AMX−117は優雅なスタイリング故、親衛隊機と
して使用されました・・・というのがここ数日考えたお話です。

かつらマン追跡さんへ
>そもそも、ページ数を費やした方、より詳しく書いた方が正解(だから
>重要)、あとは間違ってる、否定って考えは違うんではないかと。
それは確かにそうなんですが、詳しい記述に読み手の解釈を入れる余地は
少ないですし、逆に1行だけの記述を読み手が(都合良く)解釈できる、
というのも事実だと思うんですよ。どっちも生かそう、と思ったら詳しい
方をベースに、簡単な記述の方を、詳しい方へ近づけて解釈する、という
考えなんですね。自分の資料の方が正しくて、人のは間違い、って決めつ
けている訳ではなく(そうお感じになっていたら、誠にすみません)、な
るべく被害(切り捨てる記述)を少なくしようと努力した結果が、ああい
う解釈だった、と。
 「MS−17Bは地上用」という記述があるのは事実です。もしMS−
17Bが宇宙用で、エスニックなアレは宇宙用B型のバリエーションだと
したら、不自然ではないでしょうか。汎用のA型があるのに、宇宙用B型
をベースに地上用バリエーションを作る意味がないというか。逆にMS−
17Bを地上用と解釈すれば、多くのMS−17A→RMS−117の
記述ともしっくりきますし、「宇宙用B型(MS−17Bとは明記されて
いない)」というEB本の記述も救えるのではないかと。私の個人的な
価値観としてMJ誌(イコール模型情報)を重視しているのは事実ですが
それ以外を間違っている、と決めつけている訳ではなく、一応救済するよ
う努力はしているんだ、という点を理解して下されば幸いです。

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改装ガルバルディ 投稿日 3月27日(土)23時17分 投稿者 かつらマン追跡

>与謝野さん
いつも噛み砕いて「わかりやすく」してくださって恐縮っス(笑)
いや、感謝してます。

とりあえず、何でココまで「ジオンによる改装ガルバルディ」説に拘ってるかを言わせて下さい。「戦後にそう呼ばれた」って事はまず置いといて、ここで仮にMSXのヤツを「α」、Zに出てきたヤツと同型のが「β」って事にさせて下さい。
永野版「α」として、「β」の基になった機体としての旧ガルバルディを見てしまうと、単純に「外装的な改修」を受ける前がα、受けた後がβとして、この改修がジオンによって行われたという時期に、これらの名称が決まっていた、そして戦後連邦軍は、このβを採用、リニアシート等を増設して「RMS−117」としたっていう解釈だったんです。
このジオン軍の改修ガルバルディ(=β型)が「ガルバルディβ」として、MS−17Bとして紹介、その後RMS−117に改められたってなってると、ジオン軍の「ガルバルディβ」は「MS−17B」、しかもこの「17BはEBにA型の改修機」って書いてある、「大図鑑」の「ジオンによる改装」ってコレの事か?と考えたいのがお分りいただけますか。そこで宇宙用と書いてあれば、Bは宇宙用なんだ、と。

しかし、α&βの名称の付けられた時期、そしてこのジオン軍の改装ガルバルディが「MS−17B」っていう形式番号だったかは別として、僕的に拘りたいのは、この一年戦争時にジオン軍によって施された「外装的な改修」って所です。このα型の機体からβ型の機体を開発したのが、連邦では無くジオンだって事。それだけは切り捨てないで(笑)

一年戦争時に、ギャンのパーツを流用した所謂「α」とされている型の機体から、後の「β」型のスタイルになった機体があった、そして戦後、連邦がこの機体を量産し、リニアシート方式採用等の処理を施し、RMS−117として登録・採用、ガルバルディβと名づけ、一年戦争時代のガルバルディ(この時点で、ジオン軍の機体を便宜上αと呼称)との差別化をはかった、って所でしょうか?
で、ジオン時代に「外装的な改修」を受けていた、RMS−117のモデルになった機体は、アクシズに持ち込まれていて、後にガズL・Rに改造された。だからガズL・RはMS−17から改造された機体だけど、連邦のライラ達の機体とそっくりさん。
どうっスか?だめっスか?「外装ガルバルディ」を特に「宇宙用」、「B」、「β」って所に拘らなくしたってだけっスが、この辺でだいたい与謝野さんが提案されたラインに近づいたと思うんですが・・・。
ただ、AMX−117ナンバーがどの辺で出てきたか?やっぱ117はルナ2(11)の7番目って事なのかなぁ・・・。

関係ないけど、「オフィシャル設定」の実態(?)がわかっちゃった今、これはいちど「オフィシャル」と「認める事の出来る設定」について考えてみる必要があると思いません?いや、いまさら考える必要も無い事でしょうか・・・。

>nutsさん
nutsさんのおっしゃっている事は、まさしくその通りだと思うんですが、ただ「救済する努力はした」ってのは、誤解を招く言い方だと思いますよ。

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申し訳ないです 投稿日 3月28日(日)00時00分 投稿者 nuts

>ただ「救済する努力はした」ってのは、誤解を招く言い方だと思いますよ
まずかったでしょうか?救済っていうのは、はなからダメなものを
救いあげる、というニュアンスではなく、切り捨てなければならな
い部分を少なくしよう、というニュアンスだったんですけど。表現
に問題があったらお詫びします。

完全に矛盾する記述があれば、絶対にどちらかを切り捨てなければなら
ないですよね。EB本も大事です。基本的には私もEB本は第一級
の資料だと思っていますし、頼り切っています。でも他の資料と矛
盾している部分もあれば、現在では明らかに間違っている部分もあ
りますよね。今回の例で言えば、EB本やMS大全集の記述を完全
に受け入れた場合、MJ誌の記述は完全に切り捨てなければなりま
せん。救済の余地もなく完全に・・・。MS−17Bのイラストに
関しては、ライフルの形状を別物にするなど、作者も意識的にRM
S−117と別機種であると主張しているのでは、と思わせる部分
があり、私はこれを信用しました。姿勢として、「両方良いように
解釈しましょう」っていうのは異論の余地は無いんですが、実際
無理な場合もありますよね。もし両方の記述を「良い方に解釈」す
る方法があれば、私は大賛成です。でも今回の
>B型の地球侵攻作戦に投入される事を想定したという機体は、A
>型から「外装を中心に改修」を受けたB型をベースに、「機体・装
>備をエスニックなライン」でまとめた機体なのでは。
という解釈では(理由は前述しましたが)個人的に納得がいかない
部分があるのも事実です。

もし私が「一年戦争史」「MS大全集」を最初から否定して、自
分が重視している資料と矛盾していない所だけ「救済」してやってい
る、とお感じになられたら、それは私に責任があります。私の意見
(ゲルググ問題にしろMS−17B問題にしろ)は世間では、突飛な
意見でしょうし、他の方々に押しつけるつもりもないです。ここや
某所で盛んに書き込んでいるのは、ちょっと反応が見てみたかったか
らで、ごり押しするつもりは毛頭ないっす(笑)。

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ガルバルディのいろいろ 投稿日 3月28日(日)12時11分 投稿者 与謝野折檻

■かつらマン追跡さんへ
>このジオン軍の改修ガルバルディ(=β型)が「ガルバルディβ」として、MS−17
>Bとして紹介、その後RMS−117に改められたってなってると、ジオン軍の「ガル
>バルディβ」は「MS−17B」、しかもこの「17BはEBにA型の改修機」って書い
>てある、「大図鑑」の「ジオンによる改装」ってコレの事か?と考えたいのがお分りいた
>だけますか。そこで宇宙用と書いてあれば、Bは宇宙用なんだ、と。
 「RMS−117の設定画」を「MS−17B"ガルバルディβ"」として紹介している資料があるんですか? ちなみにnutsさんが引用されているように、バンダイ発行の雑誌「MJ」には「MS−17B"ガルバルディα"」という記事があります。
 ただ、これは指摘しておきたいのですが「MS−17B=地上専用型」とは書かれていません。「MS−17は、MS−14以上に機体・装備がエスニックなラインでまとめられ、地球侵攻での低緯度地域への投入が想定されていたと思われる。」とあるのみです。MS−17(AもBも含めて)がエスニックなのであって、B型だけがそうではないようですし、「地球侵攻時には低緯度地域への投入が想定されていた」というだけでは汎用MSの可能性は否定できません。イラストの掲載されている機体が「B型」であることは疑い得ないのですが、この機体が「地上専用」とは書かれていないのですね。なお、このデザイン画自体は「*型モノアイスリット」や「三面窓付き首ガード」を備え、「側方排気でない」「上腕にクランクがない」「サイドスカートに増加スラスターがない」等、大河原MSX版の特徴を端的に示しています。ですから、「MS−17B」という機体は「RMS−117に特徴的な装備を一切施していない、かなりMS−17Aに近い機体」であるということが言えると思います。この機体が「MS−17B」だとすると、RMS−117へ至るにはもうワンステップ必要な感じ です。なお、そのワンステップがジオンによってなされた可能性は最初から否定していません。十分に有り得ることです。ですが、それはMS−17A=ガルバルディα、MA−17B=ガルバルディβという公式を証明するものではないと思うのです。MS−17Bが宇宙用である可能性や、後のRMS−117がB型をベースにしている可能性は否定しませんが、MS−17Bが「ガルバルディα」と呼ばれている点だけは私も譲れません(笑)

>しかし、α&βの名称の付けられた時期、そしてこのジオン軍の改装ガルバルディが「M
>S−17B」っていう形式番号だったかは別として、僕的に拘りたいのは、この一年戦
>争時にジオン軍によって施された「外装的な改修」って所です。このα型の機体からβ
>型の機体を開発したのが、連邦では無くジオンだって事。それだけは切り捨てないで(笑)
 切り捨ててないですよ〜(^^;)
 下で言ってる「事実上のRMS−117」ってのがそれです。
 ただ、何度も繰り返しになりますが、「α型」、「β型」を「型式の違い」と認識していると色々とつじつまの合わない点が出てくるんです。まったく同じ機体(事実上のRMS−117)が「α」であり「β」でもあり得る、という発想は駄目ですか? RMS−117に相当する「事実上のガルバルディβ」がジオンで開発されていた時には「ガルバルディ」で、連邦に接収されて外装に小改良が加えられた戦後型を「ガルバルディβ」とし、以降、ジオン製の戦中型を「ガルバルディα」とした、ってのは不可能な解釈でしょうか?

 ところで、世間ではMS−17Aの「脚」とRMS−117の「脚」は「別物」という解釈なんですか? 個人的にはここも「同じもの」だと解釈してます。

>ただ、AMX−117ナンバーがどの辺で出てきたか?やっぱ117はルナ2(11)
>の7番目って事なのかなぁ・・・。
 RMS−117に関しては「そういうこと」になっています。「なって」というのはネーミング(ナンバリング含む)は一義的なものでは決まらない複雑な事情を持つからです。
 第二次大戦中の英国の自走砲は「英国国教会の役職名」を与える、という法則が確立していますが、これが確立したのはどの時点なのか?というのが「謎」です。「教会」自走砲の1番手は「ビショップ」ですが、2番手の「プリースト」が問題なんですね。プリーストはアメリカ製の自走砲ですが、「その機銃座が円筒形で教会の説教壇に似ていることからプリーストと呼ばれた」とする資料にも一定の信頼が置けます。どうもこのプリーストの時に初めて法則が確立したみたいでして、1番が「ビショップ」、2番手はどういうネーミングにしよう?前線では「プリースト」って呼ばれているらしいぞ、それなら「ビショップ」とも釣り合いがとれて良いし、いっそのこと教会系のネーミングで統一しよう、というのが真相のようです。
 型式番号にも一義的に決められないところがあって、米軍などはわりとしっかりしてるんですが、大戦中のドイツなどはハチャメチャです。「9」が付く番号はほとんどメッサーシュミットに使われていたりします(^^;)
 ネオジオンがルナツー製であることを特に意識する必要はないのですが、連邦ナンバーが「そういう理由」で117である以上、捕獲した機体であれば117を採用した可能性はあります。

■nuts さんへ
>て「隠密生産のため専用のものが用意できなかったのでライフルはガルバ
>ルディβと同型のものを使用している」という記述があります。
> それ以外にも「ツィマッド系」「空間戦闘重視」等のキーワードが重複
>しますし、接点はあると思います。
 もちろん、そういう状況証拠もあるんですが、注目して頂きたいのは「リアスカートに増設された2基のスラスター」です。裏を返せばこれは「永野氏の趣味」なんですが、リック・デイアスとガルバルディβのデザイン上の共通点でもあります。さらに「リックディアスの原型」としてデザインされたドワスにも、このリア・スラスターは「最大の特徴」として描かれています。つまり、この段階で「単なる永野の趣味」から「リックディアスの特徴」に転換しているのですね。ここで、他のツィマッド系MSにこういった設計は採用されていないのか?という疑問が出てきます。すると、やっぱりあるんですね。
MS−09S「ドワス」
MS−10「ドワッジ」
AMX−009「ドライセン」
RMS−099「リック・ディアス」
RMS−117「ガルガルディβ」
AMX−117「ガズR/L」
…と、ドワス以降の機体には結構多いことがわかります。
逆に、当然といえば当然なんですが、ドワス以前の型にはこうした特徴は見られません。
これらの点から「増設リア・スラスター」はドワス以降のツィマッド系MSを図るメルクマールになるのではないか?と愚考するわけです。
 また、このスラスターが「ありそうで無い」機体については「設計がドワス以前」ということが言えるのではないか?と思うんですね。もちろん地上専用等の特殊型は除いてです。すると
MS−17A「ガルバルディ」
RX−098「プロトタイプ・リックディアス(後世の名前)」
等のMSには、ありそうでいて「ない」ことがわかります。MS−17Aに関しては時期的にそれでも問題ないですし、RX−098については、シャアがガンダリウムγと共にドワス系の技術を渡したのかもしれませんね。そう考えれば納得がいくと思うんですが…。

>確かに正論なんですが、ザクIIIが名機ザクの名を冠した意味、というのも
>重要だと思います。ザクの名を与える以上、もし「番号をキープして与え
>る」事が出来るなら、やりたくなるのが人情だと思うんですよ。
>Rジャジャはともかく、ザクIIIが006ナンバーを付けなかった理由は
>「ザクとの関係の薄さ」ではなく、ネオジオン内部に「意味のある数字を
>キープしておいて、開発順とは別に与える」習慣が無かったのではないか
>と思います。
 これでもいいんですが、それだとAMX−117も「たまたま偶然」ということで処理しないといけないような気がします。
 そういえば、某MG誌オリジナルのAMX−108「マラサイII」ってのもありましたね(^^;)実はAMX−106はアクシズの使用した「ハイザック」に与えられていたりして…。

> そもそもMS−17系とはジオン(アクシズ)内部でどの程度評価され
>ていたのでしょうか。性能自体はガンダム以上と評価されていますが、
>一方で「中途半端な妥協案」という評価もありますよね。
 この「評価」というのはクセモノでして、後世の歴史家が言うところの「評価」というのがどれだけアテにならないか?というのは、銀英伝等を読まれていれば実感していただけることだと思います。ヤンは後世からみれば「民主共和制擁護の偉人」であると同時に「徒に戦乱を長引かせただけの男」ですよね。「タイガー戦車は当時の水準を遥かに越えて高性能な戦車だった」とする評価もあれば「タイガーは燃費が悪く、機動性が低い上に故障が多くて実戦では使い物にならなかった」とする評価も成り立つわけです。こういうのは原稿執筆者の主観だけが評価の基準であり、客観的な資料として研究に使用することができないのは歴史学の常識です。当時のアクシズで「そういう評価がなされていた」という客観的な資料があれば別ですが、「宇宙世紀のMS図鑑」を編集した「宇宙世紀の編集者」が勝手に下した判断ならば忖度する必要はないと思います(笑)

>MS−14系は14Jにて十分過ぎる性能を得ることに成功し、一方で
>MS−15系は15Kで行き詰まり、コンセプトだけを継承し再設計し
>たAMX−104で再び袋小路に入ってしまった、と。
 リゲルグを買ってきたので解説書を読んでみると、リゲルグはア・バオア・クー等から搬入された機体を練習機用に改造したものであって、新規製造機ではない旨が書かれています。MS−14Jという型式番号自体、個人的には一年戦争時からあったのではないかと考えていますので、これは大変ありがたい設定です。どうでしょうか?

 それからガズL/Rのキットも買ってきたんですが、この解説では「親衛隊機は旧ジオン軍が一年戦争末期に開発したガルバルディβをチューンナップした機体である。連邦軍もガルバルディを使用しているが、これは接収した旧ジオン施設をそのまま用い、量産したものですでに旧式化した機体となっている。いわば本家筋にあたるネオジオンでは、改良が常に行われており、連邦製より性能は高い。」となっております。色々問題となりそうな記述ですね(^^;)

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117の意味 投稿日 3月28日(日)14時27分 投稿者 nuts

与謝野折檻さんへ
>リゲルグ
リゲルグが新規に製造された機体ではない点は認識していたんですが、
リゲルグ以降にゲルググ系の新型MS(ドムに対するドライセン、ザク
に対するザク3等)が開発されていない点、リゲルグが0088年時点
で並み居る新型機に引けを取らぬ性能を誇っている点を考慮すると、ゲ
ルググ系はリゲルグが終着点ではないかと思ったんです。これは本来、
ゲルググ系アクシズ軍MSとしてデザインされたアレが、制作者側の事
情でああいう事になったのが響いているんでしょうが・・・。
 でもキットの解説によれば、ガズL/RはRMS−117経由ではな
いみたいですね。ジオン製の機体から直接進化した、という様に読みと
れます。ではそうなるとAMX−117はやはり100番台プラス、
MS−17の17、という意味なんでしょうか。データコレクションに
は「RMS−117ガルバルディβの改造機」という記述もあるにはあ
るんですが・・・。

MS−17A  一年戦争末期に、MS−14とMS−15の折衷案として
        ペズン計画により開発された。重力下の使用も考慮されて
        いる。終戦直後、キシリア派残党によって1機が使用され
        た。
MS−17B  MS−17Aの地上戦能力を向上させた発展型。武装や外
        見が多少変更されている。試作機が完成し、終戦一週間前
        にアクシズへ脱出した。
MS−17?  MS−17Aの宇宙戦能力を向上させた発展型。試作機が
        完成し量産ラインも整っていたが、終戦により実戦への投
        入はなされなかった。MS−17Bと混同される事が多い。
RMS−117 上記の機体の生産ラインを流用し、戦後連邦軍が量産した
        タイプ。リニアシートなど、ごく些細な改修が施されてい
        る。連邦軍は、戦時中のジオン製の機体と区別するため、
        本機を「ガルバルディβ」と呼称した。
AMS−117 アクシズ軍が独自にMS−17系列を発展させた機体。オ
        ーソドックスなMSを得意とする100番台開発部門が担
        当し、117のナンバーが与えられた。原型機が同一の為
        連邦制RMS−117とは外見が非常に似通っている。

こんなところでしょうか。MS−17Bに関しては、折檻さんが指摘された
様に「地上専用」とは断言されていません。私は「地上戦用」とか「地上用」
といった記述でお茶を濁してきましたが、事実です。ですから汎用の可能性
もあるんですが、一応「低緯度地域への投入」など局地戦っぽいキーワード
が推定ながら書かれていたので、その点は重視したいです。でもこうなって
くると、AMS−117ドーガ説はアウトですね。

ところで「ドワスの血」が何処で混じったかを考えると、上記の表でMS−
17Aから17?(RMS−117の原型機)への発展の過程で、空間戦闘
能力を向上させる為に導入されたみたいですね。そもそもMS−15の空間
戦闘能力はMS−06並みですからゲルググやらドワスやら、優れた血をど
んどん混ぜていかないと、戦後7年間も通用する性能には至らないでしょう

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FZ 投稿日 3月28日(日)17時55分 投稿者 かつらマン追跡

>「RMS−117の設定画」を「MS−17B"ガルバルディβ"」とし
>て紹介している資料があるんですか?
「MS大図鑑」(アレックスが表紙のヤツ)には「ジオン軍のMS−17Bガルバルディβはその優秀な性能を買われ、量産されている(後に連邦型式ナンバー、RMS−117に変更された)」とあります。ただ、逆に言えばこれ以外に「MS−17Bガルバルディβ」とした記述は他に無いですね。しかもコレは設定画とは別項のMSX解説で、設定画自体はMSXの欄に掲載されてますが、ここでは連邦登録後の型番、RMS−117として紹介されています。

ただ、いろいろ考えてみると、与謝野さんのと、最終的にnutsさんがまとめられた系統図の解釈が最も妥当な線だと思います。

>ところで、世間ではMS−17Aの「脚」とRMS−117の「脚」は
>「別物」という解釈なんですか? 個人的にはここも「同じもの」
>だと解釈してます。
例の「永野版α」では脛部に明らかにギャンの物が流用されてます。ココ以外は、頭部、胸部、腰アーマーの多少の形状の違いを除けば、あとはRMS−117と全く同じパーツです。
ただ、世間ではどうかは知らないですよ(笑)

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レスとか 投稿日 3月28日(日)20時23分 投稿者 かつらマン追跡

nutsさん
>申し訳ないです
いや、それはこちらこそです。
そもそも何様のつもりだ(笑)>俺

>表現に問題
いや、ちゃんと伝わってますので。ご安心を(←じゃあいちいち言うなよ!)

>個人的に納得がいかない部分があるのも事実です。
そうですな。いささか強引過ぎました。反省です。

>ここや某所で盛んに書き込んでいるのは、ちょっと反応が見て
>みたかったからで、ごり押しするつもりは毛頭ないっす(笑)。
いや、変な話、全員が全く同じ意見だと、それはそれで掲示板がヒジョーにつまらなくなるワケで(笑)

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フィルターとか。 投稿日 3月28日(日)22時50分 投稿者 与謝野折檻

■かつらマン追跡 さんへ
>「MS大図鑑」(アレックスが表紙のヤツ)には「ジオン軍のMS−17Bガルバル
>ディβはその優秀な性能を買われ、量産されている(後に連邦型式ナンバー、RMS
>−117に変更された)」とあります。
 設定画(宇宙世紀の写真として扱います)と解説が両方存在していると解釈が難しくなるのですが、この手の記述だと、「ジオン軍のMS−17Bガルバルディは、その優秀な性能を買われ、「ガルバルディβ」として量産されている(型式番号はこのときに連邦型式のRMS−117に変更された)」と読んでも大過ないと思います。

>例の「永野版α」では脛部に明らかにギャンの物が流用されてます。ココ以外は、頭
>部、胸部、腰アーマーの多少の形状の違いを除けば、あとはRMS−117と全く同じ
>パーツです。
 それをいったら流用パーツの関係でいろいろとんでもない部品が付いているMSは星の数ほどありますよ(^^;)別にシュツルム・ディアスの様に永野本人が設定画を起こしたわけではないんでしょ?

■nutsさんへ
>そうなるとAMX−117はやはり100番台プラス、MS−17の17、
>という意味なんでしょうか。データコレクションには「RMS−117ガル
>バルディβの改造機」という記述もあるにはあるんですが・・・。
 そもそも、ガズR/Lに関してはRMS−117関係アリ・ナシの2説あるのが偽らざる現状であり、そこが問題なんですよね。ですから、どうやっても曲解しないと辻褄が合わないんです。どれかがワリを食うはめになる、と。で、折檻が考えたのが下の説です。

MS−17A  一年戦争末期に、MS−15の発展機としてMS−14と
        可能な限り部品を共有することを条件に開発された機体。
        腕部にMS−14と同型の補助ジェットエンジンを装備し、
        大気圏内でも運用が可能であった。ペズン計画により開発
        されたが、実機の製造はグラナダで行われていたらしい。
        終戦直後、キシリア派残党によって1機が使用された。
MS−17B  MS−17Aの発展型。サイド3で製造が進められていた。
        一年戦争中に試作機が完成し、終戦一週間前にアクシズへ
        脱出した。A型やMS−14に比べて熱帯地用の装備が強
        化されており、地上戦が惹起した場合は低緯度地域に投入
        されることが想定されていた。空間戦闘能力もかなり向上
        しているとされる。写真で確認される試作機ではサイドス
        カートの増設スラスターは未装備で、リアスラスターの有
        無も確認できないが、これらを装備した機体も製作されて
        いた可能性がある。
RMS−117 上記の機体の生産ラインを徴発し、戦後連邦軍が量産した
        タイプ。リニアシート等が追加されている。連邦軍は、戦
        時中のジオン製の機体と区別するため、本機を「ガルバル
        ディβ」と呼称し、遡って戦時中の機体を全て「ガルバル
        ディα」とした。故に同じ仕様の機体でも戦中型は「α」
        戦後型は「β」と呼ばれることになったため、混同される
        ことが多い。
AMS−117 アクシズが独自にMS−17Bを発展させた機体。連邦軍
        仕様に比して、ジェネレータ出力等が優れている。オーソ
        ドックスなMSを担当した100番台開発部門が開発を行
        った。戦後の型式番号改訂に伴ってAMS−117のナン
        バーが与えられた。原型機が同一の為、連邦型とは外見が
        非常に似通っている。

>そもそもMS−15の空間戦闘能力はMS−06並みですからゲルググやら
>ドワスやら、優れた血をどんどん混ぜていかないと、戦後7年間も通用する
>性能には至らないでしょう
 これは私もそうだと思います。でも、「通用する」ってのもいろいろで、リゲルグなどは「使い道はあった」としてもやっぱり「弱い」んでしょうね。そもそも練習機ですし。扱いとしては「アッガイ」と同じですよね(笑) ガズR/Lもゲーマルクより強ければ「護衛機」にはならないわけで、0088年にはやっぱり「弱い」機体だったのだと思います。この辺、ゲーム関係とかの描写はどうなってるのでしょうか? やっぱり強く設定されているのでしょうか?

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MS−17BとRMS−117 投稿日 3月29日(月)00時13分 投稿者 nuts

MS−17BとRMS−117の関係をもう一度考えてみようと思います。

まずMS−17Bですが、地上戦への投入が想定されていただけで、宇宙戦
に未対応であるとは明記されていません。汎用もしくは地上専用のどちらか
でしょう。地上での勢力が瓦解しつつある末期の戦局を考えると、汎用機種
の可能性の方が高いかもしれません。

次にRMS−117ですが、重要な要素として「局地戦MS」というキー
ワードがあります。このガルバルディβ=局地戦という記述は初期の資料に
多く見られます。実際、作中でガルバルディβが配備されていたのがルナツ
ー所属の正規軍や、戦艦ドゴスギア所属部隊ですから、宇宙戦闘をメインに
配備された機体で、ハイザック等の汎用機とは区別された運用をなされてい
たようです。

個人的には「低緯度地域への投入が想定された機体」と「宇宙空間で使用さ
れている局地戦向けMS」に若干隔たりを感じます。もちろんMS−17B
からRMS−117へ、という記述もありますし否定はしないんですが、
少なくともリニアシートなどの些細な改修では済まなかったと思います。
間に1機種挟む、もしくは若干の改良を(連邦軍が)施した、と解釈した方
が自然だと思うんですが、どうでしょうか。ジオン軍がRMS−117とほ
ぼ同型の機体を戦中に開発していた、という記述があるなら、それは17B
とは別だと思いたいですし、17Bを連邦軍が局地戦向けに改良した、でも
構わないと思うんですが(この点はあまり拘っていません)。

Z関連本のガルバルディβに関する記述を読み直すと
「外装を全面的に改修」「外装を改修し軽量化」「およそ7年間の内に幾度
か改修作業を重ね」「ガルバルディを接収した連邦軍がそれを基に作り上げ
た機体」「装甲材の改良で機体重量を減らし」
と、連邦軍もある程度の改良は行っていたのでは?と思わせる記述が結構
あります。MS−17B=RMS−117ではなくMS−17B→RMS−
117だと思いたいです。その点以外は折檻さんの暫定案に賛成できます。

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元祖εガンダム 投稿日 3月29日(月)21時15分 投稿者 かつらマン追跡

与謝野さん
>永野本人が設定画を起こしたわけではないんでしょ?
当時のHJには、Zに参加した各デザイナーによるオリジナルアレンジのイラストや設定画(他誌で以前に描かれた物や、そのために描き下ろされた物もあります)を基にモデラーがスクラッチする企画があって、このガルバルディはその当時の物なんだそうです。
因みに、他には小林版メッサーラ、永野版百式とかがありました。しかし!この百式は小説版2巻のイラスト、つまり後にMG別冊で若干の手直しを受けて、「エプシィガンダム」として発表されるデザインをそのまま使用しとるんですわ(笑)

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これでどうでしょう?>ガルバルディ 投稿日 3月29日(月)23時15分 投稿者 与謝野折檻

■かつらマン追跡さんへ
>当時のHJには、Zに参加した各デザイナーによるオリジナルアレンジのイラストや設
>定画を基にモデラーがスクラッチする企画があって、このガルバルディはその当時の物
>なんだそうです。
 なんか、それって全然参考にならなさそうですね(^^;)

>「準備稿」はあくまで「アニメーション制作用の設定の準備稿」であって、それ以外の
>何物でもないんですから。ラフ画がそのまま設定画として使用され、「宇宙世紀の写真」
>になったんなら別ですけど。
 そういう解釈には賛成です(^^)
 逆に言えば、「永野版ガルバルディがこうだから…」というのは考慮する必要はないと思います。たまたま、それが自分の解釈と同じだったら嬉しいけれども、「永野版なり準備稿がこうだから実際はこうだった」的に解釈するのには問題があるのじゃないか?と思います。それは製作側の事情であって、それがガンダム世界でのザクの捉え方に影響を及ぼすことはあってはならないのでは?と…(^^;)

■nutsさんへ
>地上での勢力が瓦解しつつある末期の戦局を考えると、汎用機種の可能性
>の方が高いかもしれません。
 MS−14各型のうち、腕のオプションが110o速射砲に換装されていない機体は全て汎用だと思われます。B型だとて、オプションを外せば単なるA型であり、大気圏内で運用が可能です。逆に、速射砲装備機は「純宇宙用」、それ以外の武装を施した機体は「地上重視(宇宙での運用も可能)」でしょう。MS−17の場合も、A・B関係なく、腕のアレが補助ジェットエンジンならば汎用と考えて良いと思います。

>次にRMS−117ですが、重要な要素として「局地戦MS」というキー
>ワードがあります。このガルバルディβ=局地戦という記述は初期の資料に
>多く見られます。
>少なくともリニアシートなどの些細な改修では済まなかったと思います。
>間に1機種挟む、もしくは若干の改良を(連邦軍が)施した、と解釈した方
>が自然だと思うんですが、どうでしょうか。
 上記のように解釈すると、連邦製RMS−117が腕に補助ジェットを装備していなかった場合、基本設計はなんらいじっていなくとも、大気圏内での機動性が大幅にダウンしますから「局地戦用MS」という扱いでも問題ないと思います。

 とか言いながら、実は「超訳」を考えました(笑)
「B型宇宙専用」説の最右翼であるEB.1ですが、「中断されていた大気圏内飛行能力を実現させるべく、機体の軽量化、スラスターの大推力化、腕部の熱核ジェットエンジンの増設が行われたが、結局は失敗した。だが、開発は続行され、宇宙戦専用のB型が生まれた。」とありますよね。これですが、「宇宙戦専用のB型」という表現を、単純に「B型=宇宙戦専用」と捉えていては解決の糸口にすらなりません。そこで、「超訳」の出番なんです。
 まず、最初に開発しようとした「汎用/大気圏内飛行型(A型)」の開発には失敗し、ものにならない腕部の熱核ジェットエンジンを撤去した、というのは納得できますよね。では、これに続くB型とはどんな機体だったのでしょうか? 先入観を一切捨てて熱核ジェット廃止型を考えた場合、「飛行できない純地上用MS」と「純宇宙用MS」が想定できると思います。ジオンの技師たちも、そう考えたのではないでしょうか?

 そこで、同じB型でありながら「純地上型」と「純宇宙型」の2種を開発したというのはどうでしょう。もともとが汎用機なのですし、デッドウエイトの腕部補助ジェットを廃止したあとにスラスターを搭載した型(宇宙用)と、マルチディスペンサーにでもした型(地上型)とはほとんど同じ設計で共用できます。ですから、「B型」には「地上戦専用のB型」と「宇宙戦専用のB型」があったとしても「全くダメ」ということにはならないと思います。

 では、この考え方を踏まえたうえで、「結局は失敗した。だが、開発は続行され、宇宙戦専用のB型が生まれた。」という文をもう一度読み直してみてください。「熱核ジェット搭載型(A型)は実用化できなかった。しかし、それを排除した地上専用型と宇宙専用型が計画され、共に基本設計を共有するB型として試作機が製作された。」と読むことが可能ではないでしょうか?

 また、地上専用型を開発していたスタッフは実機とともにアクシズへ逃れ、宇宙専用型を開発していたスタッフは連邦に投降して後のRMS−117開発に協力した、とすればさらにそれらしくなると思います。外装関係の改装も形状よりは超高張力鋼(MS−14からの推定)からチタン合金に変更されたことを指しているのだと解釈すれば、外形は気にする必要はないと思います。
 AMS−117が宇宙用なのは問題ですが、アクシズで地上用を開発しても意味がないですし、基本設計は同一なのですから宇宙用に改造するのも簡単だったのでしょう(^^;)

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アクトザクとガルバルディの差 投稿日 3月29日(月)23時28分 投稿者 nuts

>アクトザクは連邦によって一定数が生産され
弟と話していて突然思いついたんですが、アクトザクやザクキャノンと
ガルバルディって、基本的に同じ経過を辿っていますよね。
ザクキャノンはJ型ベースの地上専用機だった機体を連邦軍が接収し、
リニアシート改修の他に空間機動用のロケットモーターを装備する等、
宇宙空間でも使用可能に改造(一説には武装も改良?)という結構手の
込んだ(物好きな)改修を施して生産していますよね。にも関わらず連
邦ナンバーをもらえずにMS−06Kナンバーのままです。
アクトザクに関しても、明確な記述は無いですが、BOWA社製ビーム
ライフルを使用可能になっている、という事はジェネレータ関係に改良
が加えられている可能性があるにも関わらず、ナンバーはそのまま。

するとMS−17Bの生産ラインを徴発し、ほぼそのまま量産しただけ
では型式番号が変更されないはずだと思いませんか?少々の改修だけで
はRMSナンバーを貰えないようですし、戦後すぐは原型機を使用して
いたとしても、0087年時点の機体はルナツーでかなりの近代化を施
していたんじゃないでしょうか。ベータの愛称は、ひょっとすると戦後
直後ではなく、局地戦MSとしての近代化改修が行われた時点で付けら
れたのかもしれません。その近代化で性能が格段に進化したとは思えな
いですが、一応RMSナンバーがつけられるぐらいの改修が行われた・
・ ・というのはどうでしょうか?

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そろそろ最終局面? 投稿日 3月30日(火)00時00分 投稿者 nuts

与謝野折檻さんへ
タイミング悪く、入れ違いになってしまいました(笑)。
>同じB型でありながら「純地上型」と「純宇宙型」の2種を開
>発したというのはどうでしょう。
いいと思います。純宇宙型の方が優先されて、量産ライン稼働
寸前まで辿り着き、一方純地上型はやっと試作機が完成して小惑星基地
にまで疎開・・・と考えると開発スピードの違いも納得がいくと思いま
す。
>外観
外観に関しては私はぜんぜん拘っていないです。あのRMS−117と
素人には区別がつかない機体が終戦直前のジオンMS工廠にあったとし
ても抵抗無いです。ただ、下で書いたように7年間の間にはある程度
改良されて(外観が殆ど変化せず、性能的にもあまり向上しなかったと
しても)連邦軍によって新ナンバーを頂くまでになった、と思いたいです。

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「書き換え」は本社まで送付 投稿日 3月30日(火)00時09分 投稿者 かつらマン追跡

>なんか、それって全然参考にならなさそうですね(^^;)
確かに!(笑)
ただ、MSXの「ガルバルディ」とZの「ガルバルディβ」は、実はそうかけ離れたデザインじゃないって事を、わかりやすく証明する材料って程度にはなりませんでしょうか・・・?

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とりあえず兄弟拳モトクロッサー(爆) 投稿日 3月30日(火)02時43分 投稿者 与謝野折檻

■nuts さんへ
>>同じB型でありながら「純地上型」と「純宇宙型」の2種を開
>>発したというのはどうでしょう。
>いいと思います。純宇宙型の方が優先されて、量産ライン稼働寸前まで
>辿り着き、一方純地上型はやっと試作機が完成して小惑星基地にまで疎
>開・・・と考えると開発スピードの違いも納得がいくと思います。
 そうですか(^^)
 それじゃ、この線でほぼ決定、としましょうか?
 それにしても、「某エスニックなあいつ」の資料がなければ、とてもここまで来られなかったワケで、とても感謝しています。弟さんにも宜しく言っておいてください(笑)

>ただ、下で書いたように7年間の間にはある程度改良されて(外観が殆
>ど変化せず、性能的にもあまり向上しなかったとしても)連邦軍によっ
>て新ナンバーを頂くまでになった、と思いたいです。
 そうですね。ジェネレータを換装、あるいはチューンし、装甲材質を向上させ、リニアシートを導入し、さらに武装関係(特にビームサーベル)をまったく新たな規格に合わせて変更しているわけですから、数あるリサイクルMSの中でも、一番変更箇所は多かったと思います。それに、ジャブローにいたMSVや「ハリオ」のMS−06Kは「量産機」ではないと思うのです。予備部品を組み上げたものや、敵国の技術検証機(ベルX−5とかみたいな)だったのではないでしょうか?
 これに対して量産されたのはMS−11とMS−17だけだったんでしょうね。MS−11の場合は「外形までまったくそのまま」ですから、本当に「単に生産しただけ…」だったのではないでしょうか? マグネットコーティングを施したのが「ジオン」か「連邦」か、という問題はありますが、マグネットコーティングを施したからといって、RX−78−2がRX−79(笑)になるわけではないですし、逆にガルバルディの「αからβへ」の変化は、RX−78>RX−79くらいのインパクトはあったと思います。


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