■「ホビーハイザック」型式番号問題


「いらっしゃいwalfischさん」投稿日 10月6日(火)01時03分 投稿者 与謝野折檻

賛同者2号ですね(^-^)/これからも宜しくお願いします。
さて、ザクの専門家と見込んでお聞きしますが、メディアワークスの『データコレクション7 機動戦士ガンダム逆襲のシャア』で、ホビーハイザックをRMS−116Hと解説しておりますが、これでいいんでしょうか?いろんな意味で(^^;)

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「ホビーですからね・・・」投稿日 10月6日(火)23時29分 投稿者 Walfisch

与謝野折檻さんへ
最近はどうもホビーハイザックをRMS−116Hとする資料が多いようです。
形式番号って軍とか開発者がつける物ですよね。
と、すればこの場合持ち主(ギュネイ?)が勝手に付けちゃったって事になります。
今の段階では「正式な形式番号では無い」としか言いようがありません。
そもそも、この形式番号の情報の出所って何処なんでしょうか?
「逆シャア」上映前後に発行されたMS大全集には形式番号は書かれていないのに
今年発行されたMS大全集98には載っています。
という事は制作段階で作られた設定ではなく後から作られた設定であるという事。
しっかりしてくれサンライズ&バンダイ・・・。

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「Walfisch さんへ」投稿日 10月7日(水)04時45分 投稿者 与謝野折檻

速攻レスありがとうございました。
>今の段階では「正式な形式番号では無い」としか言いようがありません。
>という事は制作段階で作られた設定ではなく後から作られた設定であるという事。
>しっかりしてくれサンライズ&バンダイ・・・。

 ということですが、公式資料に載ったからにはサンライズは絶対後戻りはしないはずなので、ファンやマニアが泣いて頼んでも、もはや後の祭りでひっくり返ることはないでしょう(;-;)/(男爵のいわれる「自覚と責任」ってヤツですね)

 泣いてばかりいたって良い事は一つもないので、「前向きに検討しましょう」というのが「MILLENNIUM」の趣旨です。そこでまあ、グリプス戦争期、ないしはその直後くらいの機体と想定し、型式番号もフレームナンバー等から割り出した公式のものだとした場合、どうなるでしょう?

 まず、ティターンズ内で付けられた型式番号にしてはお粗末ですよね。なんせ上二桁が「11」ですからルナツー製になってしまいます。ご存知のとおりRMS−106「ハイザック」は「10」のグラナダ製ですし、仮にルナツーで独自に改良したものであっても「よっぽどの大改造」をしないかぎり型式番号が変るなんてことはないはずです。

 折檻が一番好きな大戦機の一つ「Me(Bf)109」を例にとると、「Me209」とか「Fisk199」なんてのがそういうニュアンスです。当時のドイツの型式番号は登録順が原則ですが、メッサーシュミットの政治力と「傑作機の後継機を」という軍の意向があって「ムリめの型式番号」ゲットとなった例です。「209」の方はメッサーシュミット社自身による後継機で、結局コケましたが、懲りずに改良して「Me609」というバカみたいな機体にまで進化します。「199」の方はメッサーシュミット社が「109」の製造で手一杯なところに「軍部から戦闘爆撃機型を作りなさい」という指示が出て、仕方ないのでフィーゼラー社とスコダ社が開発・製造を受け持った機体です。ヨソ様の機体を独自に改良して自分トコの型式番号で登録し、しかも語呂合わせで「199」を取ってくるあたりが、なにか共通していませんか?

 また、戦後に中立勢力なりに払い下げられ、そこで一定期間軍役に就いた機体であれば、そこで独自の型式番号をもらっている可能性は大いにあります。マケドニアのヘビーガン等がそういう部類でしょう。史実でもチェコ・スロバキアが戦後生産したメッサーには「S−99」という型式番号が与えられています。で、それのエンジン換装型が「S−199」です。この型式番号も猛烈に語呂合わせです。さらにスペインでも「HA−1109」という名前でエンジン換装型を製作しています。どの国、どの軍もいい歳して語呂合わせに必死です(^^;)
(「メッサーシュミットBf−109」を例にするのは単なる趣味ではなく「ザク」を考える上ではずせないアイテムだと思うからです。少なくとも「センチュリー」や「MSV」のザク像には、この機体のイメージが色濃く反映されています)

 で、以上を参考に折檻なりに前向きに解釈すると、「11」という生産拠点番号があっていると仮定した場合(つまりグリプス期に製造されたとした場合)、生産に手一杯なグラナダに代わってルナツーが開発を代行し、自分トコの型式番号を取った機体で、「116」という番号自体に深い意味はなく、欠番になっていた「116」が「語呂合わせに丁度良いから使ってやれ」程度の感覚で与えられた、という説はどうでしょう? もちろん、時期的に「−117」ガルバルディに先行する必要はありません。(順当にガルバルディの前に製造されていても大きな問題はないでしょうが)

 で、もう一つは戦後の機体ないし別国の機体だとした場合です。この場合には「10」とか「11」にはほとんど意味がありません。登録制度自体が違います。混乱しない程度に元の型式番号を尊重するか(多くの枢軸国)、まったく無視して自国用の型式番号を与えるか(スイス・スウェーデン)、大まかに言うと二通りがあります。「116」の場合ですが、「106」を払い下げられた国がジェネレーターなりを換装して改良し、その機体に与えた番号としては「イイ線」です。まず、「106」をそのままの番号で採用し、その改良機に番号を与える必要に迫られた時に思い付く方法なんてそんなに多くはありません。>「107」>「108」と順次番号を加算していく方法を採るか、>「116」>「126」という風に「ハイザック系」を表す「6」を固定して他の桁を加算していく方法くらいしかないでしょう。そういう考察を踏まえて、「イイ線」と表現しているわけです。
 折檻としては払い下げになって民間に降りそうなのは後者だと思っているのですが、どうでしょうか?

 最後にホビー機としての価値ですが、「戦中の機体、しかもマニアックな珍しい型、かつ実戦を経験している」と「別国で生産された機体、しかも戦後で、かつ当たり前だが実戦を経験していない」の間には雲泥の差があります。100倍じゃきかない位の差があってもおかしくありません。ですから「イイ趣味してるじゃないの〜」「〜ちょっと売れないね」のくだりから考えると前者のような気もします。いずれにしろ、これは折檻の提案ですので「こうに違いない!」という類のものではありません。もっと良いアイデアがありましたら教えてください。

ps.ザクを肌で感じるためには、くどいようですがメッサーを研究なさるのがよろしいかと存じます。僭越ながら、参考までに(^^;)

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「ホビーハイザック」投稿日 10月8日(木)00時08分 投稿者 Walfisch

与謝野折檻さんへ
とっても勉強になりました。
私も泣くのをやめて自分なりに考えてみました。

ホビーハイザックは趣味で作られた機体ではないだろうか?という説です。
まず、気になる機体の形状ですが、あの程度ならジャンク屋に特注するなりすれば改造できてしまうのではないでしょうか?
シャングリラの某ジャンク屋が「ゲゼ」作ったり、ダブルフェイクのDガンダムはジャンクパーツで出来ていたり(この場合は会社が絡んでますが)していますし。

現実の軍事関係とかには詳しくないので良く分からないのですが、もし、ホビーハイザックが戦時中作られたマニアックな機体であるなら、それを大金はたいて買うようなマニアが、あんな派手な塗装をしてしまうでしょうか?
ミリタリーマニアなら実際に使用されていた時の塗装を維持したくなるのでは?
例の「イイ趣味〜」は、かなりいじってある改造と塗装を見ての発言ではないでしょうか。
で、肝心の形式番号ですが、改造したジャンク屋なり所有者なりが完成にあたり、与謝野折檻さんの理論のパクリになってしまいますが、ザク系(?)としての6をのこし十の位を1挙げたのでしょう。
最後のHはホビーのHという事で・・・。
以上が私なりの「前向き」な考え方です。
まだまだ未熟なWalfischですので、容赦なくツッコミいれて下さい。
メッサーについては勉強させていただきます。

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「ホビーハイザックに対する見解」投稿日 10月8日(木)02時23分 投稿者 与謝野折檻

Walfisch さんへ
 なるほど。これまたミリタリーな人には意外と盲点な発想ですね。
 ですが、折檻は「塗装が派手」、「結構いじっている」の2点は軍の払下げをベースにしたレーサー機故のことだと考えています。

 ところで、皆さんは世界で一番早いレースをご存知でしょうか?
 F−1? インディ? 答えはノンです。
 おそらくエアレースのアンリミテッドクラスでしょう。日本ではモーレツにマイナーなジャンルですが、アメリカでは結構人気がありますです。驚くなかれ、平均時速は800kmを超えるという某サイバーフォーミュラ真っ青な世界です。さすがスケールの違い、と言えばそれまでですが、結構細かなカテゴリーがあって、同一機種だけで戦うクラスもあります。折檻がホビーハイザックを当てはめて考えているのは、このクラスのレーサーです。市販車のレースとかには全然詳しくないんですが、日本でもシビックだけのクラスとかありますよね。ああいうイメージでハイザックだけのクラスがあるんじゃないでしょうか?(GMだけのクラスとかもあるでしょうね)

 さらに、民間の技術がどの程度のものかは不明ですが、10年前の第1線機をジャンク屋が製造できるものでしょうか?おそらく1から組むのは不可能でしょうから、基本となるベース機は軍用機の放出品を充てるしかないでしょう。折檻は脳味噌がミリタリー
なので、「RMS−116H」はこのベース機の型式番号としか考えられません(^-^;) 折檻の限界ですかね。

 参考までにエアレースですが、50年以上前の戦闘機が現在最強です。「アンリミテッドクラス」と呼ばれるモンスター級のカテゴリーでは、エンジンがピストンエンジンでプロペラで推進してさえいれば、あとはなんでもOKという豪快なレギュレーションで競技が行われていますが、民間企業が現在の超ハイテク技術を以って設計・製作した新造機(ポンドレーサー等)でも、50年前の戦闘機に全然歯が立ちません。それほど、「民間のホビー」と「国家間の戦争に使用される軍用機」の間には差があると思うのです。それから、忘れてならない塗装ですが、このエアレースでは(自動車やバイクの競技でもそうですが)スポンサーや自らのセンスによって満艦飾のカラーリングが施されるのが常です。

 以上の刷り込みにより、折檻の頭の中では「RMS−116Hはレーサー(というか競技機)」という図式が出来上がっておりました。そういう意味で「違う発想の見解」というのは参考になりますね。ダリーズガンダムまで出された日には、この折檻の認識の一角は見事に崩されてしまいますから>「軍用と民間機の差」

こういう見解でどうでしょうか?(^-^;)

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「ホビーハイザックについて質問です」投稿日 10月8日(木)22時53分 投稿者 天津甕星

 型式番号とは軍当局がその設計や仕様に対して与える番号だという認識を持っていたんで、他国に払い下げられた時に型式番号が変更されるのはうなづけるのですが(身内の話題で申し訳ないですが、ベッヘラーレン義勇軍の06Cも型番が違うのかもしれません)、民間に払い下げられた時にも変更されるものなのでしょうか? 中古RMS−106が払い下げられても、その型式番号をそのまま使用するのではないでしょうか。勝手に変更していいものなのですか?

 一度他国なりに払い下げられ、そこで型式番号が変更されて再度民間に払い下げられたのだとすれば確かにわかりやすいのですが、そもそも地球連邦に「他国」というのは存在するのでしょうか? 例えばアメリカ合衆国軍の兵器が各州軍に払い下げられた場合、型式番号は変更されるのでしょうか? 旧ソ連邦の兵器が各構成共和国軍に払い下げられた場合も型式番号は変更されるのでしょうか? 例え変更されるにしろ、大きな変更をせずに付け加える程度にとどめるのではないでしょうか。例として折檻氏があげたマケドニア仕様ヘビーガンの型式番号は「RGM−109−M5」です。M−5がマケドニアを指すものと思われ、このようにコロニー国家軍に払い下げられたとき、連邦軍の型式番号にコロニー国家を指すコード(各コロニー国家ごとに決められていたのでは?)を付け加えて、連邦軍の同種の機体と判別していた可能性が高いと思われます。

 もし「他国」が存在するとしたら、それはジオン共和国が唯一の存在でしょう。ジオン共和国にハイザックRMS−106が供与された時、連邦軍と同じ型式番号をつけるのを共和国軍が嫌がり、名機MS−06の後継機なわけですから「6」は外せませんし、結局RMS−116として登録したと考えるのはどうでしょうか? そのハイザック/ジオン共和国軍仕様RMS−116が民間に払い下げられた(又はその名目でネオ・ジオンが入手したか)のがあの機体ではないでしょうか。Hはホビーの意味で設定されたのは自明ですが、RMS−116Hでは少し不自然なのは否めません。MS−07Hシリーズというのがありますし。RMS−116Hobbyとかなら判りやすいのに。民間用(ホビー用)が市場に一定の割合を占めるようになったため、Hという記号がホビー用に使用されることになり、軍用では使用されないことになったんでしょうか。ここら辺は上手い説明が思いつきません。

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「天津氏へ」投稿日 10月8日(木)23時56分 投稿者 与謝野折檻

 型式番号の件ですが、自国の事情で番号を変える国というのは極めて異端です。通常は本国と同じ番号を使用するのが当たり前だと思ってください。ただ、自国にまともな航空産業がなく、国営工廠が細々と設計しているような国では、普通にいけば設計順がそのまま採用順ですし、下手に設計から番号を与えると欠番や重複、採用時の逆転などが発生してかえって混乱するため、正式採用時に番号を与える場合があります。スウェーデンなどがそうした国の典型で、あの国では戦闘機はすべて「J−??」で統一され、採用時にナンバーが振られます。ですからアメリカ製のセバスキーP−35でも、イタリア製のレジアーネRe2000でも、あのP−51マスタングでさえ、スウェーデンでは「J9」「J20」「J26」といった無個性な番号で登録されています。

 また、他国の件ですが、折檻はジオン共和国だけでなく、月面諸都市(エアーズ市とか)、中立コロニー(一年戦争ではサイド6、逆シャア時ではサイド1等)などを想定しています。

 それから、番号変更の件ですが、折檻の主張は他国に売却された時点で即ナンバー変更というニュアンスではなく、ジェネレーター換装などの「生まれ変わった」と表現できるほどの大掛かりな近代化改修等を受けた場合にだけ変更される、というもので、先の書き込みでも一貫してそう書いているつもりです。ただ、読んだ限りではその辺のニュアンスが伝わるような書き方が出来ていません。すみませんです。例として挙げたS−199もHA−1109もエンジンを換装しており、機首だけ見れば完全に別機です。ホビーハイザックも胸部が形状変更しており、ジェネレーター換装という見方が出来ると思い、ああいう例を持ち出したわけです。ですから、ジオン共和国だろうが、その他であろうが、基本的に連邦の機体と同仕様ならRMS−106です。その発展型だから(連邦には存在しない、その国独自の発展型)RMS−116と付けざるを得ないわけです。A型とかB型とかで区別できるような目的別の小手先の改修ではなく、機体の基本性能に関わる大きな改良ですから、型式番号自体が変化するわけです。

 H型の件ですが、製作スタッフの意図は「ホビー」のHでしょうが、それをそのまま認めたのでは型式番号として変です。民間の機体には型式番号なんてありません。軍艦の書き込みでも挙げましたが、存在する機体全てが別仕様ならば型式分類は無意味だからです。それによって恩恵を受ける人も存在しません。それぞれ思い思いに改造したような民間機に型式番号は存在しないのです。どうしても型式を表現する必要が生じた場合、元の機体のフレーム番号等で代用します。断定口調ですが、事実そうです。例として挙げたエアレーサー機でも、「P−51改造"ストレガ"」とか「F−8−F改造"レア・ベア"」という風に表現します。これらに固有の型式番号などはありません。ですから、折檻の見解では「H」については「払い下げ前に既に付いていたもの」と解釈しています。おそらくサブタイプの一つでRGM−89J、M、Rなどと同様、特殊装備の頭文字ではなく発展順の記号でしょう。かなり断定口調ですが、酒が入っているので勘弁してください(^^;)

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「はじめまして!」投稿日 10月19日(月)20時42分 投稿者 supe

あとホビーハイザックの件は終わったようなのですが少しだけ…
アンオフィシャルなのですが逆シャア後の話でMSでレースをする、といった話が昔ありました。
具体的には重量のかさばる装甲を強化プラスチックに変更し、バーニアの数的制限、燃料タンクの容量制限、緊急時に備え安全性を高めた射出式コクピットの装備等、軍用だったものを厳格なレギュレーションのもとで改造したMSでレースするという話なんですが…
ここでこういうスポーツ、ホビー用の改造の基準が満たされているものを便宜上形式番号に「H」を付けるようにした、というのはどうでしょう?
素人の考えですのでおかしな点が多数存在すると思いますがそういうときは是非ツッコミをいれてやってください
少しずつでも学習しようと思いますので…


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