■ガルダ級問答


久々の語源シリーズ 投稿日 11月28日(土)10時22分 投稿者 桑衝去場

Zに登場した巨人輸送機のウチ「スードリ」ですが、
以前、男爵さんの「アウドムラ」のレポートの中で「4機の名称は四方を守る聖獣
の名前」という話が出てましたが、この「スードリ」なる名前は何を調べても見あ
たりません、そこでひとヒネリ(笑)

四聖獣といえば、「玄武」「白虎」「青竜」「朱雀」が一番に連想されます、
この中の、「朱雀」=東西南北を司る四神のうち南(夏)の方位を司り、 炎の鳥の
姿をしていて、招福を意味する。
この「スザク」こそ「スードリ」の由来では?
「雀=スズメ」この字は、「少さい」と「隹ふるとり=鳥の古字」合わせた文字で、
意味的には、スズメ以外にも「孔雀」「雲雀」と書くように、鳥類一般を指して使
われるので、「朱=ス」の「雀=トリ」と考えれば、語調を揃える為に、長音符と
濁点をつけて「スードリ」としたのではないいでしょうか?

ところで、下記のURLのパンデモニウムというページ
古今東西の天使、悪魔、怪物etcの辞典があるので、語源ネタ拾いに便利です。
最近、「ア・バオア・クー」の解説もUPしてました。
http://www.na.rim.or.jp/~end3/frame2.html

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桑衝去場さんへ 投稿日 11月29日(日)14時57分 投稿者 与謝野折檻

>以前、男爵さんの「アウドムラ」のレポートの中で「4機の名称は四方を守る聖獣
>の名前」という話が出てましたが、この「スードリ」なる名前は何を調べても見あ
>たりません、そこでひとヒネリ(笑)
 「聖獣」というか、折檻が知るかぎりガルダ級の命名については「当初はアウドムラ、スードリ、メロウドなど、四方を守る神にちなんで、4機が製作され、次いで数機が建造され運用されている。」(『プロジェクトZ』(大日本絵画 1986)とする資料があるのみです。ちなみに、この資料ではメロウドが「Melord」、アウドムラが「Audmura」となっております。また、スードリについてはプレイステーション用ソフト「機動戦士Zガンダム」で「Sudri」とされています。

 さて、名前も謎ならガルダ級が何機製造されたかも謎でして、「当初は4機」とする資料が多いのですが、一部に5機とする資料もありまして混乱しています。

 メインになる資料としては、「●ガルダ型巨大輸送機 連邦軍が開発した史上最大の輸送機である。全長317メートル、翼長524メートル、最大積載量は9800トンに達し、熱核ジェットエンジン10基により、無補給で地球を2周できる。軍用機ではあるが、民間シャトルの打ち上げにも使用される。開発は0075年から開始され、1番機ガルダは0082年に就航、現在までにアウドムラ、スードリなど5機が建造されている。なお、この輸送機に合う滑走路はほとんどなく、直陸(ママ)、離陸は主に海上を用いている。また、低速飛行用に船底にはホバーノズルが装備されている。(離水時にも使用)」『機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』(BANDAI 1989)がありますが、この資料が5機説の根拠です。解釈のしようによっては「当初4機製造され、その後の第2期製造分のうち、この記事が書かれた段階で1機しか完成していなかった」とも考えられるので、折檻は現在そう解釈しています。

 ところで、この「10発機」説が困ったちゃんでして、他の資料ではほとんど20発機です。設定画の後方パース稿でもノズルは20基確認できます。ムリヤリ解釈すれば双子エンジンなのかもしれません。第二次大戦中に試作されたキ64戦闘機はドイツ製ダイムラー・ベンツDB601を国産化した「ハ40」を串形(要は直列)に2基結合した「ハ201」エンジンを搭載していました。これなどは普通「双発機」とされますが、確かに「ハ40」の双発には違いありませんが「ハ201」の「単発機」といっても間違いではありません。性能諸元でも「基礎形」を「双発串型連結低翼単翼」としつつ「発動機」の項では「装備基数」の欄に「1」と明記されています。こう解釈すると、「ノズルは20基あるが実は反応炉は10基」とか、いろいろな逃げ道がありそうです(^^)

 さて、正史においてガルダ級で固有名が判明しているものは「ガルダ」「アウドムラ」「スードリ」「メロウド」の他には「ガーウィッシュ」がありますが、「ガーウィッシュ」が活躍するのはUC0122を舞台にしたSFCソフト「機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122」でして、この「ガーウィッシュ」を5番機とするのは少しツライかもしれません。ですが、「6機以上製造された」とする根拠もないわけですから、絶対に違うということも言えないと思います。戦間期にはモスポールされていたとすれば、それなりに使用できたとしてもおかしくないと思いますが、皆さんはどう思われますか?

>この「スザク」こそ「スードリ」の由来では?
>濁点をつけて「スードリ」としたのではないいでしょうか?
 うーむ。面白いとは思いますが、ちょっとコジコジな感じがしないでも…(^^;)
 折檻は人形男爵の言われるとおり「スズリ」が語源ではないかと睨んでいます。「スズリ」のスペルが判明すればもっとはっきりするんでしょうが、今までみたことがありません(;_;) もちろん、北欧神話が文字資料として成立するまでにはかなりの時間的、空間的広がりがあったでしょうから、スペルもそれを伝える民族によって様々でしょうし、発音もまたしかりです。一つのスペル、一つの発音で判断できることではありませんが「ウルズール」を「ウルド」と呼んでる我々です(笑)、「スズリ」=「Sudri」=「スードリ」っていうのは「ほとんどOK」って感じがするんですがどうでしょうか?(^^;)

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「ガーウィッシュ」 投稿日 11月29日(日)15時05分 投稿者 与謝野折檻

 それから、「シャー・ナーメ(王の書)」という書物(高校の世界史で習いますよね(^^;))のなかに「ガーウィーシュ・ドラフシャ」という言葉が出てきます。ペルシャの言葉で「牝牛の旗」という意味だそうですが「ガーウィーシュ」が「牝牛」を意味するのか「旗」を意味するのか判然としません。ですが、もし「牝牛」ならば「アウドムラ」とも関連してきて、それなりにシリーズ名としての規範もありそうな気配です。これも調査を続けていきたいと思います。

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折檻さんへ 投稿日 11月30日(月)00時17分 投稿者 桑衝去場

>うーむ。面白いとは思いますが、ちょっとコジコジな感じがしないでも…
「カラバ」なんかは、どう考えても「カバラ」のアナグラム(文字列転換)のよう
ですので、当時のスタッフ内でこの手の文字遊び的ネーミングが有ったのではない
かという、センで考えてみた軽薄系発想で、思いっきりこじつけですから(^^;)

>折檻は人形男爵の言われるとおり「スズリ」が語源ではないかと睨んでいます
>スペルもそれを伝える民族によって様々でしょうし、発音もまたしかりです。一
>つのスペル、一つの発音で判断できることではありませんが「ウルズール」を
>「ウルド」と呼んでる我々です(笑)、「スズリ」=「Sudri」=「スード
>リ」っていうのは「ほとんどOK」って感じがするんですがどうでしょうか?
男爵さんが「スズリ」説を出してましたね、記憶が曖昧だったもので(^^;)

確かに、どの言語でも外来語の場合、発音とかスペルはかなり変化しますから、
「スズリ」=「Sudri」=「スードリ」は、ほぼドンピシャと言っても良い
でしょうね。
しかし、文献によっても表記がまちまちだったりするし、ほとんどの場合は
「原語」→「英語」→「カタカナ」というプロセスでしょうしから、さらに途中に
数カ国語入れば、ほとんど原型をとどめていないケースも少なくないので、頭痛い
ですよね。

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ガルダ級のキーワード 投稿日 12月5日(土)00時47分 投稿者 桑衝去場

折檻さん&男爵さんへ
語源集拝見しました(^^)
「スードリ」朱雀説では、コケけてしまいましたが、
今回は結構イケてると思いますよ(笑)

「メロウド」の語源ですが、どうやらケルト神話に登場する人魚、メロウ「Merrow」のようです。
アイルランド語のモルーア「Moruadh」もしくはモラーハ「Murrughach」
が語源で、同語の「Muir」海と「Oigh」娘の合成語だそうです。
『プロジェクトZ』の「Melord」とのスペルの違いが若干、気になりますが、
「リック」の時に紹介した各国語の「Rockt」のスペルを見ても判るとおり、スペルは言語によって、かなり変化するので「Moruadh」のスペルであれば「メロウド」になる可能性は非常に高いと思います。

 この「メロウ」海中では、世界中の伝説に登場する「人魚マーメイド」とほぼ同様の姿なのですが、
特筆すべき点は、「陸に上がるときは、角の無い牡牛の姿になる」という事です。
>もし「牝牛」ならば「アウドムラ」とも関連してきて、それなりにシリーズ名と
>しての規範もありそうな気配です。
と折檻さんが書いた通り、メロウドの語源がコノ「メロウ」であれば、まさに「牡牛」がガルダ級の名称のキーワードだと考えられます。
本来であれば「L」と「R」の違いは、かなり致命的なのですが、「Audmura」は(Audhumra)と綴るケースもあり、日本人はLとRの発音を明確に区別できない為『プロジェクトZ』編集部のスペリングミスと考えることも出来ると思いますが、如何でしょうか?

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ガルダ 投稿日 12月5日(土)03時45分 投稿者 人形男爵

 しばらく忙しくてアクセス不能になっていたんですが、いろんな話題で相変わらず盛りあがってますね(^○^)
 ガルダ級についても桑衝去場さんが考察を進めてくれていて、しばらくサボっていた男爵としては頭が下がります。
 メロード=メロウ説ですか。確かにこれはありそうです。アウドムラ、メロウド、ガーウィッシュは「牝牛」のカテゴリーでくくれるかもしれませんね。しかしガルダはご存知の通りヴィシュヌ神の乗り物でもある神鳥ですし、スードリがスズリだとすると小人です。ガルダではなく、同じインド神話に登場するアウドムラ的な原初の牝牛スラビという名前であれば良かったのですが。1番艦なのに2番艦以降はそれに倣っておらず、鳥系がその他に見られません。困った1番艦で、その名前だけ浮いています。

 そもそも「ガルダ」は「ガルダ級」なのでしょうか。そういう呼称をしている書物はないと思いますし(かなり曖昧)、画面に登場したのはアウドムラ、スードリ、メロウドだけで、ガルダは登場していません。もしかしたら同じ輸送機である「ミデア」が「ミデア社」製であるように、ガルダも「ガルダ社」製であり、ガルダ社製航空機全般の愛称であるのかもしれません(ミデアもそうですし)。ガルダ語源のガルーダ航空があるぐらいですから、航空機メーカーがガルダ社を名乗ってもそれほど不思議ではありません。「ガルダ型」の呼称も「ガルダ(社)型」とすればおかしくはありません。そうであるのならば、ガルダ社は自社の由来でもある神話系の名前を自社製航空機に採用していたと想定できましょう。件の超巨大輸送機の場合は、1番艦(1号機)アウドムラ(書籍中の説明のとき、常に1番最初に書かれるところから、ここではそう勝手に判断(^_^;) アウドムラは巨大な牝牛なので、超巨大輸送機に最初に付ける名前としては至極妥当)に即して神話の中から牝牛系がその名前に採用されていたが、スードリだけがアウドムラ=北欧神話という連想から、北欧神話のスズリが採用された とか。

 ガルダではなくアウドムラを1番艦にするすると、牝牛系と北欧神話系がアウドムラを通じてつながり、混在する理由が明確になります。とはいえ、折檻さんご指摘のEB2のグリプス戦争編では「1番艦ガルダ」とはっきり謳っており、ガルダ社説、アウドムラ1番艦説はあえなく没です。まあ、最高傑作に自社名をつけてもおかしくはありませんが、不自然でしょう。

 名前は鳥系、牝牛系、北欧神話系の混在、四方の神という不自然なキーワード。ガルダは非常に研究しがいのある素材と言えますね。

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いゃあ!またまた盛り上がってますね(笑) 投稿日 12月9日(水)00時37分 投稿者 桑衝去場

週末は、忘年会続きでヘロヘロになってたもんで、3日ぶりにアクセスしたら
色々と出てますね〜(^^)

男爵さんお久しぶりです。
>ガルダ級についても桑衝去場さんが考察を進めてくれていて、しばらくサボって
>いた男爵としては頭が下がります。
いえいえ、暇だっただけですよ。
「リック」に付いて調べていたら偶々「メロウ」の記述を見つけたモノで、
やっぱり語源シリーズは、男爵さんが居ないと盛り上がりませんね(^^)/

>四方の神という不自然なキーワード。
まったく謎ですねこのキーワード
北欧=北、ケルト=西、インド=東と考えたとしてもかなり不自然な配置になるし。

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ガルダ余話 投稿日 12月15日(火)23時50分 投稿者 ことにゅ

 ラポートから富野由悠季インタビュー集「富野語録」が発売されました。
内容は、今は亡きアニメック誌と、同誌別冊のムックに収録された富野監督のインタビューの再録です。
 トミノ作劇論としても面白いの本なのですが、初代〜Z当時はスタッフの露出も少なかったのでしょう。SF考証の説明も監督がしています。その中でガルダについての項がありました。以下、引用です。

編集 唐突ですが、ガルダは地球に何機あるのでしょうか?
富野 えーとねぇ、4機だと思いますよ。5機は予定していません。
編集 思ったより少ないんですね。ジャブローから飛び立ったのはふつうの輸送機ばっかりなのですか?何十機もあると思ってました。
富野 嘘、嘘、そんなに飛んでませんよ。その辺はちゃんとやってます。普通の輸送機が多かったんです。
編集 確かに数が少ないからこそ、あれだけ両軍が大切にするんでしょうね。
富野 もし他にあったとしても6〜7機でしょうね。もともと僕は東西南北の4人の神様の名前を付けたかったので、4機のつもりだったんです。けれど、今ですね36話のシナリオをやっておりまして、もう1機別のガルダが出てきますので少し増えますね。

以上。
 本放送時の8月と日付があるので、これがおそらく最初に表に出たガルダの数に関する発表でしょう。もちろん、その後で設定がまとめられていってるでしょうから、一概に「ガルダは6〜7機だ」と言い張ることはできないでしょうが、少なくとも36話のガルダ「スードリ」は4人の神様に当てはまらないものだと言われています。

 宇宙世紀を一つの歴史としてとらえるこのページのスタイルとはズレますが、一応そういった発言があったことはお知らせしときます。

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ボケてました(^^;) 投稿日 12月17日(木)07時09分 投稿者 与謝野折檻

●ことにゅさんへ
>富野 もし他にあったとしても6〜7機でしょうね。もともと僕は東西南北の4人の
>神様の名前を付けたかったので、4機のつもりだったんです。
ってことは「付けたかった」の過去形なんですね?
じゃあ、その設定>四方の神様ってのは無視していいのかな。
そう考えると楽になりますが…(^^)

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ガルダの話は誤字脱字ナシのはずです。 投稿日 12月17日(木)11時35分 投稿者 ことにゅ

今、再確認しました。
神様の名前を「付けたかった」ので、4機のつもり「だった」んです。
4神説からメロウドは外れる可能性が高いって事ですよね。
とは言え、この後にオフィシャルが出てたら何の意味もないんですよね(涙)

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さて、どう解釈したらいいんでしょ? 投稿日 12月20日(日)00時09分 投稿者 桑衝去場

>もし他にあったとしても6〜7機でしょうね。もともと僕は東西南北の4人の神
様の
>名前を付けたかったので、4機のつもりだったんです。けれど、今ですね36話の
>シナリオをやっておりまして、もう1機別のガルダが出てきますので少し増えますね。

このもう1機がスードリである事は明白な様ですから、4人の神様の名前を付けた4機のつもりだつたけど、もう一機別のガルダ「スードリ」が増える、とも取れますよね。
しかし、男爵さんの考察では、東西南北にあたるのは「スズリ」のみだし、ガルダもアウドムラも人と数えるのはどうも?です。
ますますもって、訳がわからん(^^;)
各ガルダ機の配備先の神話をモチーフにして命名されたとかだと判り易いのですが。

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あ、あれ? 投稿日 12月20日(日)00時42分 投稿者 ことにゅ

>名前を付けたかったので、4機のつもりだったんです。けれど、今ですね36話の
>シナリオをやっておりまして、もう1機別のガルダが出てきますので少し増えますね。

36話登場機が追加ですよね。
キリマンジャロだから、メロウドでは?

確認するために、久々にLD引っぱり出したんで、
ブックレット見てたんですが、
テンプテーションってMSとほぼ同じ大きさだったなんて知りませんでした。

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失礼しました(^^;) 投稿日 12月20日(日)01時20分 投稿者 桑衝去場

ことにゅさんへ
36話は「メロウド」なんですね。
いゃぁ〜私ってガンダムの資料は殆ど持って無くて、もっぱら工学書とか辞典ばっかり読んでガンダムの考察するという、変な奴なモノで(笑)

どちらにしても「ガルダ」「アウドムラ」「スードリ」「メロウド」以外にもう一機のガルダが存在していたって事になるのかな?

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しつこい様ですが、ガルダの事(笑) 投稿日 1月5日(火)23時14分 投稿者 桑衝去場

男爵さんの考察によれば、
>北欧/ゲルマン神話において四方を司っているのはイミルの死体にわいた蛆から誕生し
>たドヴェルグ(=ドワーフ)小人「アウストリ(東)」、「ヴェストリ(西)」、
>「スズリ(南)」、「ノルズリ(北)」であり、神話的世界観では四方に立つ彼らが天球
>(天空)を支えていることになっている。
これら4ドワーフの名前はゲルマン語族系の言語ではそのまま東西南北を意味しており
ドイツ語の場合では、「Ostolichエストリひ(東方)」、「Westlichヴェストリひ(西方)」、
「Sudlichズードリひ(南方)」、「Nordlichネルドリひ(北方)」となります。
過去に何度か書きましたが、発音やスペルは言語によってかなり変化しますから、
これらのドイツ語をローマ字読みすれば、「オストリ」(Oの発音はカナ表記困難(^^;)
「ウェストリ」「スードリ」「ノルドリ」(ch=「ひ」は喉音なので消えてしまいます)
となりますネ(^^)
(ノルウェー語とか他のゲルマン語経由なら男爵さんの考察のような発音にもなりえるでしょう)
富野語録によれば、
>東西南北の4人の神様の名前をつけたかったので4機のつもりだった

と語っており、四方を守るでなく、「東西南北の〜」と言っているところがポイントです。
もともとシャトルの高高度基地としてのガルダ型輸送機の性格(天空を支える)と四方神というキーワードを考えると、その名称にこれ以上適合するモノはないのではないでしょうか?

これらをふまえた上で、歴史上のガルダ機を推察すると
富野氏の発言ではUC0087当時の世界には「6〜7機」のガルダ型輸送機が存在していた様です。(富野発言って当時の政府スポークスマンの発言と同様と解釈しても良いのではないでしょうか?)
まず1番機「ガルダ」ですが、この機体はシャトルキャリアとしての性格から考えると、軍用ではなく民間で運用されたものだったかもしれません。

当時ガルダ社(便宜上男爵さん説のガルダ社を使わせて頂きます^^;)が社運を賭けて開発したこの機体、様々なデモンストレーションやPR活動によりその存在が知れ渡り、会社名がそのまま機体名となって、この型の輸送機を総じてガルダ輸送機と称するのではないでしょうか?

そして、ガルダ社の懸命な売り込みが功を奏し、はれて連邦軍に正式採用され軍用の艤装を施した4機が製造され、件の四神の名を与えられて配備されたのではないでしょうか?
レコア中尉がジャブローを飛び立つスードリと同じ色のガルダ型輸送機を目撃している事から考えると他にもう2機同色の機体が存在していた可能性は十分にあると思います。
その後ティターンズの台頭により、ティターンズ様ガルダ輸送機としてもう1機が製造され、同じ北欧神話から「アウドムラ」と命名され、以降製造された「メロウド」から後年の「ガーウィシュ」には各地の神話等から牡牛系の名称が採用されてシリーズ化したと言うのは如何でしょう?
(ガルダ)+4機+アウドムラ+メロウド=6〜7機で計算が合います(^^)

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今日はこれで寝ます(^^;) 投稿日 1月6日(水)01時58分 投稿者 与謝野折檻

■桑衝去場 さんへ
>これらのドイツ語をローマ字読みすれば、「オストリ」(Oの発音はカナ表記困難(^^;)
>「ウェストリ」「スードリ」「ノルドリ」(ch=「ひ」は喉音なので消えてしまいます)
>となりますネ(^^)
折檻が東京行の道中に読むために購入した
山室静『サガとエッダの世界 アイスランドの歴史と文化』現代教養文庫
では「アウストリ(東)、ウエストリ(西)、ノルドリ(北)、スードリ(南)という四人の小人」となっとります。少なくともアイスランドではこういう発音みたいですね。

>もともとシャトルの高高度基地としてのガルダ型輸送機の性格(天空を支える)と四方
>神というキーワードを考えると、その名称にこれ以上適合するモノはないのではないで
>しょうか?
折檻もそう思います。「スードリ」に関してはもう間違いないでしょう。
ただ、富野氏が何を語っていても、それが没ってしまった場合は必要以上に関わるのもツライような気もします。このネーミング法則は破綻した旨を富野氏自身が語っているわけですし…(^^;)公式設定?ではやはり4機、ないし5機ということになってますからね。

>まず1番機「ガルダ」ですが、この機体はシャトルキャリアとしての性格から考えると、
>軍用ではなく民間で運用されたものだったかもしれません。
小説版の冒頭でブライトのテンプテーションの母機となったのが1番機じゃないでしょうか? 特に1番機とは書かれていませんが、他の機体が「アウドムラ」だの「スードリ」だの細かく描写されるなかで、あの機体だけは一貫して「ガルダ」と表記されています。
折檻はこの機体を1番機としたいですが、どうでしょう?

>その後ティターンズの台頭により、ティターンズ様ガルダ輸送機としてもう1機が製造
>され、同じ北欧神話から「アウドムラ」と命名され、以降製造された「メロウド」から
>後年の「ガーウィシュ」には各地の神話等から牡牛系の名称が採用されてシリーズ化し
>たと言うのは如何でしょう?
付けられた順番としては面白いかもしれません。四方神>スードリ>北欧神話>アウドムラ>牡牛>メロゥド>…っていう連想ゲームってことですよね。
もう一つは、むりやり「アウストリ」改め「アウドムラ」とか、「ノルドリ」改め「メロゥド」とか、途中で名前を変更した、って解釈でしょうか? どっちにしろツライんですけどね(^^;)


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