■ZII・百式改・エプシィ・リガズィ問答PART.3


リ・ガズィが熱いの。 投稿日 8月20日(日)21時12分 投稿者 与謝野折檻

■リ・ガズィ問題
 個人的に最近の疑問は、RGZ-91「リ・ガズィ」は大気圏突入できるのか?という問題です。「え、できないんじゃないの? パッと見そんな気がするけど…」という答えはよく聞きますが、どうもそれじゃ納得できないんですね。
 私としましては、どこかに「大気圏突入能力はない」という記述がないかぎり、「できる」として考えたい衝動に駆られます。

 そもそも、RGZ-91はどこで運用することを想定したMSなのでしょうか? 「ロンドベル」に配備されたことから考えても、実際の運用実績からみても、おそらく宇宙で運用することは最低限考慮されていたと言えます。それでは、大気圏内での運用はどうだったのでしょう? 俗に「ガンダムタイプ」と呼ばれるMSが「地上で運用できない」というようなことがあるのか?という感情論は別にしても、Zの設計を流用している点から大気圏内での機動に不都合があったとは考えにくいですし、さらにはBWSに主翼と舵面を備えている点から考えて、最低限、大気を利用した機動を想定していたことがわかります。「主翼状に見えても、実はスラスターブームである」という例は、ガトル戦闘機を見るまでもなくもちろん十分にあり得ることですが、RGZ-91の場合にはフラッペロンというかエレボンというか、いずれにせよ明確に動翼を備えており、空力制御を念頭に置いた設計であることが明瞭に見てとれます。

 以上から、おそらく大気圏内外両用の機体であったことはほぼ確かだと思われるのですが、それだけでは「大気圏突入ができたかどうか」の証明にはならないですよね。そこで、以降は「当時の技術レベルから考えて不可能なのか?」という方向性で考えてみましょう。
 まず、初代RX-78を思い出して下さい。シールド一枚で大気圏に突入し、まんまと成功させています。それではRGZ-91のシールドはどこに固定されているでしょうか? 設定画を見るまでもありません。変形後は腹に固定されていますよね。では、逆に考えてここに装着する必要って何でしょうか? わざわざ複雑なプロセスを経てこんな部位に固定しなくても、腕のラッチに付けたまま、もっと他に保持する場所はあるはずです。それがなぜか、機体を隠すように胴体下面に装着されるのです。純粋に宇宙空間での対艦戦闘に用いるのならば、こんなところに装着するよりもっと良い場所があるはずです。もっとも敵弾を食らい易い機体前面などが妥当でしょう。それを腹部に固定するとなると、その目的は大気圏内での空力処理と機体中枢部の断熱くらいしか思いつかないのです。これがまず一点。

 次にMS部分の変形です。RGZ-91本体は、大した変形もしませんが、それでも足を折り曲げるなど、(方向は逆ですが)原型たるZ系に準じた変形も一部に残しています。それでは質問。なぜ膝を折り曲げる必要があるのでしょう? RGZ-91は「コスト低減」が第一命題であるハズ。それが、いかに原型機が採用していたからといって、無意味な変形を残すでしょうか? 私はそんなことはないと思います。複雑とは言えないまでも、変形機構を残していることには、それなりに意味があると思うのです。それでは膝を折り曲げることの意味ってなんでしょうか?
 真っ先に思いつくのが、原型機であるZ系と同じ理由。つまり、大気圏突入時の断熱(シールドの陰に入るように)と、大気圏内での整流であろうと思われるのです。以上の2点は、ともに大気圏内運用にまつわる機能ですし、断熱機能にいたっては大気圏往還機以外には不必要な機能です。

 さらに、RGZ-91以外のその他の機体の技術も検証してみましょう。Sガンダム用コアファイターFXA-08GBはA、Bパーツのコクピットをぶら下げた状態で難なく大気圏突入をやらかしていますし、MSZ-006C-1もウェイブライディングボードを備えることなく、VG翼装備のまま大気圏に突入しています。何も、大気圏突入にZ型のウェイブライティングボードは必須アイテムでないことがわかります。特に、プロペラントを断熱剤に使用した(要はバリュートや初代RX-78と同じ発想)と思われるFXA-08GBに対し、単なるVG装備機でありながら、それとは違う空力制御による減速をやらかしたと思しきMSZ-006C-1には興味をそそられます。

 ショックウェイブを発生させるのに効率の良い形状というのは確かにありますが、そうでなくてはダメという類のものでもないでしょう。例えば、もう30年前の機体であるSR-71なども、機体の空力中心補正のためにウェイブライディング効果を設計段階から組み込んでいます。ハブのエラのように見えるチェインが、音速突破後に後ろに下がり出す空力中心を前に引き戻し、マッハ3で再び機体が安定する位置にまで戻しきります。Zとは似ても似付かぬ形状ながら、確かに「衝撃波に乗る」ことによって揚力を得ているのです。翻って問題のRGZ-91ですが、そのBWSは一見不必要にも見える逆ガル翼を採用しています。翼に主脚があるならいざ知らず、そうでもないのにこれはどうしたことでしょう? 思うに、この逆ガル翼で良好なショックウェイブを発生させ、うまくそれに乗れるよう設計されているのではないでしょうか?

 いずれも状況証拠だけですが、これらの理由から、私はRGZ-91が大気圏突入できたのではないか?と考えます。皆さんはどう思われますか?

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ReGZの大気圏突入能力 投稿日 8月22日(火)00時03分 投稿者 Scull


 上記について、つらつら考えてみましたが、やはり突入能力はあってもおかしくありませんね。
ReGZって、事実上アムロ専用のカスタムメイドですよね(実戦に投入された物は)。
アムロと云えば、史上初の「MS単体で大気圏を突破したパイロット」。
意図して行ったわけではありませんが、あの事件はアムロに「MSには大気圏突破能力が
備わっていた方が良い」という認識を抱かせるに充分な事件だったのではないでしょうか。
つまり、積極的にその能力を戦略に組み込む、と云うこと(大気圏外からの降下作戦など)ではなく、
その方が大気圏上層での作戦が気兼ねなく行える、と云うレベルで。
当時のMSが標準的にもっていなければ、作戦に組み込むことはできませんけれど、
アムロ専用機であれば、もっていてもおかしくない能力かもしれません。

 νガンダム?アクシズの落下を阻止するために、躊躇いなくアムロが行動していることからして、
フィンファンネルを利用した突破能力がある、のかもしれませんけど、
いつものようにこっちは根拠薄々です。

 申し訳ありません・・・。

 なんにしても、ReGZに突破能力がないという積極的な理由はないように思えます。

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飾りじゃ無いのよ翼はハッハァ〜♪ 投稿日 8月22日(火)00時14分 投稿者 桑衝去場

ご無沙汰しております。

折檻さんへ
>さらにはBWSに主翼と舵面を備えている点から考えて、最低限、
>大気を利用した機動を想定していたことがわかります。
劇中で、その翼に被弾し破壊されたケイラ・スウが「飾りをやられただけなんだから!」と言っておりましたが、アレは強がりや負け惜しみではなく、宇宙空間では本当に不要な装備だったんでしょうね。

と、RGZ-91に関しては、私の見識では突っ込む糸口が見あたりませんので、チョット話を逸らしますが。 翼で思い出したんですけど、ペガサス級ってホワイトベースしかりグレイファントムしかりアルビオンしかりで、みんな翼が着いてますよね。
ふと、アレは何の為に着いてるんだ? と考えたところ、ミノフスキークラフトで浮遊している以上、アノ翼で積極的に揚力を発生させて飛ぶワケでもなさそうですし、土台空力無視無視な形状で羽だけ生やしてるから翔べますよ。というのも何か不可解な気がします。 対して、独力では大気圏離脱出来ないと言われているアーガマ級には、この翼が装備されておりません。 
では、今度は、大気圏突入の際のホワイトベースとアーガマを比較いたしますと、ホワイトベースは第5話『大気圏突入』ノンオプションで大気圏突入しているのに対してアーガマはZZ第23話『燃える地球』において、バリュートを使っております。 アーガマはそれ以前に、Z第20話『灼熱の脱出』でブースターを使って大気圏離脱してきたカミーユのMkIIを回収する為にバリュートで(ギリギリというのは成層圏付近まで?)降下してますから、地球の重力に捕まっても独力で離脱できる推力を有している様です。
で、何が言いたいかと言いますと、アノ翼は大気圏離脱に際して最大の効果を発揮するのではなかろうか?という考えに至ったのでありまして、先日話した様にミノフスキークラフトは、高高度向きの浮遊機関ではなさそうですから、空気抵抗の無くなる成層圏付近までミノフスキークラフトで上昇すると言うのは一寸考えにくいですし、そうであればアーガマにも可能である。と言うことになってしまいます。
 そう考えると、ホワイトベースとアーガマの決定的な違いである2点が独力で大気圏離脱出来るか否かを決める要素ではなかろうかと思うのです。

ホワイトベースがバリュートを必要としない理由は、Iフィールドによって船体を包み込むことで空気抵抗を軽減するという事になってますし、後年、Ξガンダムがこの技術の応用でMS形態での音速飛行に成功してますから、Iフィールドには整流効果が有るようです。

と言うわけで仮説
ホワイトベースは大気圏を離脱する際に、先ずミノフスキークラフトで離陸、クラフトの有効高度まで上昇しながらメインエンジンで加速、有効高度を越える辺りで、船体をIフィールドを包み込み空気抵抗を軽減させ翼の揚力で更に上昇しつつ更に加速して一気に大気圏離脱というのは如何でしょ?

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お久しぶりです 投稿日 8月26日(土)01時15分 投稿者 与謝野折檻

■RGZ-91「リ・ガズィ」について
 色々と調べていて興味深い記述にぶつかりました。ネタ振っておいて自分で答えてるってのも相当マヌケな事態ですが、とりあえず徳間版『逆襲のシャア』(いわゆる「ハイストリーマー」)と『ガンダムマガジンNo.1』から少し引用してみますね。

 まずは、『ガンダムマガジンNo.1』から国語読解能力テストです。
 本文115ページに「B・W・Sとはなにか?」と題して、次のような簡単な文章が添えられています。
 曰く、「B・W・Sは,飛行ユニットとシールドの間にリ・ガズィをはさみこむようにして,合体する。大気圏突入が主目的ではなく,2門のビームキャノンで宇宙戦艦を攻撃するために開発された。」だそうです。皆様はこの文章をどのように解釈されますか?
 私個人としては、この「大気圏突入が主目的ではなく」という表現、「主な目的ではないが、目的としてはいる」という意味にしか解釈できないと思います。この場合、大気圏突入をまったく想定していないのならば、「大気圏突入が目的ではなく」と「主」を抜くべきです。日本語として。
 そうなると、結果的に「主目的ではないが、できないというわけでもない」とするのが妥当ではないでしょうか。

 話は変わって徳間版『逆襲のシャア』の記述についてですが、ちょいと気になる会話がありました。ブライト、アムロ、チェーンの会話ですが、以下に引用します。
「どうしたんだ? 上の空で?」
「心配事あるんですか? ご婦人のことかなにかで?」
口数の多い娘のようだ。
「……違いますよ。この数日、リ・ガズィの改造の指揮で寝ていられなかった」
「ああ……その話はなかでしよう。入れ」
「ン……」
〜中略〜
「本当にお前は粗忽だな、パイロットの仕事以外は」
「モビルスーツの改造もでしょ? リ・ガズィ?」
「ああ、あの改造モビルスーツか? アムロ、つまらんことに精力を使うんじゃない」
「仕方がないだろう。Zガンダムのフレームは、簡単にコピーできてバカみたいに強度があるんだ。それに、メガ粒子砲のエンジン・コアをランドセルにして、巡洋艦的攻撃力を持たせた。なぜ、いかん?」
「分かるがさ、戦力になるか?」
「使いようさ」
「お前が使えばな。しかし他の連中には使えないな……」
「ラー・カイラムのケーラ・スゥなら使えるかもしれません」
「あのはねっかえり? ハハハ……そうだな」
チェーンとブライトは、アムロの知らない名前の話をした。
「しかし、アムロ。リ・ガズィは、ラサが知らない装備だぞ。」
「だからって、今日まで、参謀本部の抗議は聞いていない」
「分かった。申請しておく。この時期なら制式採用になっちまうさ。しかし、チェーン、リ・ガズィも少しは使えるようにしておかなくっちゃな」
「はい、少し調べましたが、あれはホビーですね。改造にはちょっと時間がかかりますよ」
「すみませんね」
アムロはチェーンの素直すぎる反応にムッとした。
「あたしはメカニカル的に、マシーンの動作効率を考えているだけです」
「ここでは、あれしかできなかった」
「努力は認めますが、悪あがきです」
 というような感じの会話なのですが、この期におよんで「リ・ガズィが改造されている」という点が目を引きます。アムロはこの直前に身一つで「ラー・ザイム」から「ラー・カイラム」に移ってきたばかりであり、リ・ガズィを搬入したわけではありません。ということは、リ・ガズィはもともと「ラー・カイラム」に搭載されていて、これをアムロがチョコチョコと改造したのでしょう。そして、その具体的な改造箇所は、「バックパックにジェネレーターを搭載し、メガ粒子砲を増設して巡洋艦的性格の機体へ仕立てた」という点に尽きると思います。おそらく、B・W・Sの機首ともなっている大型メガ粒子砲のことでしょう。この「主砲」がこの時点(既にシャアはスウィートウォーター入りしている)に初めて装着されたということになれば、『ガンダムマガジン』の言う「2門のビームキャノンで宇宙戦艦を攻撃するために開発された。」という表現は、改造前の姿を描写したものではないか?などと考えることも可能でしょう。
 制式採用の時期とRGZ-91という型式番号の関係など、色々と考えてみる余地がありそうで個人的に面白そうな予感を覚えますね。もう少し突っ込んでみたいところです。

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まとまらない文才の無さ…。 投稿日 8月29日(火)00時34分 投稿者 TOGU

 一つ疑問があるのですが、私達が目にしているReGZ(+B.W.S)の姿はアムロがラー・カイラムで改造した後の姿な訳ですよね。主として改造された部分は折檻さんが引用した箇所でしょうが、それ以外に手を加えていないとは断言できるものではない事は確かだと思えます。(ちなみにプラモの組立説明書の表紙には『「リ・ガズィ」(アムロ・レイ搭乗機)』と、私達が目にする機体がカスタム化されている可能性を含むとも取れる言葉になっています。)

 つまり、本来の姿であるアナハイムから出てきたホヤホヤのReGZ(+B.W.S)の姿がハッキリと解らない限り、そのカスタムされた後の形状から色々推察する事は無理があるのではないでしょうか?黒や白から灰色を導きだすのなら納得できる部分も多いのですが、「元のままかも知れないし、改造されているかも知れない(部分)」な灰色から「できる可能性があるかも知れないし、出来ないかも知れない」という灰色を導きだすのは「なんだかなー」な印象をもちます。もちろん灰色からでは黒や白を導き出してもイマイチ感は拭い切れません。

 それは置いておいて、「大気圏突入出来たかどうか」という範囲は広すぎないでしょうか?出来る出来ない、で言われたら、それはできるでしょう。雑誌「ガンダムマガジン」NO.1でも大気圏突入ができるMSの条件の一つがガンダリウム合金であるかのような構成になっています。ガンダムがシールドとガスでやってのけた例から、MSの装甲材がルナチタニウム以上の大気圏突入時の耐性を備えていて、同性能のシールドを装備していれば「出来る」と言えてしまうのではないでしょうか。
 この論理ではまだReGZが大気圏突入出来たかどうかを可能性として高める事にはならないと思います。同時に他のMSにも出来る可能性を高めるだけではないでしょうか。(それでも一応ReGZの可能性は高まっているのだからいいのでしょうか…。)

 出来る出来ないより、量産機として開発されたReGZは元の機体Ζガンダムの何の性能を欲していたのでしょう?その点を考えてみるのも面白いかと思います。
つまり、「大気圏突入出来るのか?」ではなく、「何が目的で開発され、その開発コンセプト中に充分に大気圏突入能力は含まれていたのか?」というのがポイントだと思うのです。

 プラモHGΖガンダム組立説明書の解説にはΖplusのB.W.Sテスト型であるRタイプ(C1派生型)の存在が書かれていますが、文中には「高額化を抑えたB.W.S」と記述されています。恐らくこれがReGZの開発目的の一つ(というより目標)であろうと思います。そして、そのΖplus C1は別冊「GUNDAM SENTINEL」解説によると「細かいセッティング手続きを行う必要があるが再突入は一応可能で」と記述されています。この「細かいセッティング手続き」とわざわざ記述してあるという事はそれがまさに主目的ではない事の現れではないでしょうか。きちんとした大気圏突入能力をもっているΖガンダムに関する記述ではこういった記述は見た記憶がありません。
 ReGZはΖガンダムの「MS単体での航続距離」(HGΖガンダム組立説明書)を求めて量産されたのではないでしょうか。そこに大気圏突入能力は含まれてはいなかった様に思われます。HG&MGΖガンダム組立説明書を読んでみると大気圏突入能力よりもその航続距離や機動力が主眼であった様に受け取れます。大気圏突入能力はあくまでもエゥーゴの事情が密接に絡んで要求された節を強く感じます。Ζガンダムが大気圏突入能力を持っている理由の一つは、エゥーゴのジャブロー侵攻作戦に備えてだと考えている私にとって、その後のMS開発においてこの能力をもつ事がメインで開発する可能性は低いと思うのです。その能力の必要性を強く感じないからです。地上や宇宙に多くの部隊をもつ連邦軍にとって非常に広範囲な活動領域をもつMSの必要性は少ないのでは?と思うのです。

 Ζplus C1同様、ReGZ(+B.W.S)も「細かいセッティング手続きを行う必要があるが再突入は一応可能で」という可能性はあると思いますが、やっぱり「一応」ぐらいでありReGZの開発目的の主目的ではないと思うのです。
 この「一応可能」レベルではバリュートシステムや(量産すれば、の)フライングアーマーより強くアピール出来るだけのものではない様に感じます。

 漫画「ムーンクライシス」において大気圏突入をしたΖpulsはC4でした。ベクトラにはC1等も配備されているのにC4を使用した事。これは「細かいセッティング手続きを行う必要」がなく大気圏突入が充分可能なC4だからこそ使われたのであって、「一応可能」レベルのC1を大気圏突入に使用するのは現実的でない事を示していると思います。おそらく「一応可能」レベルのMSで大気圏を突入した場合、摩擦熱を直に受ける機体下部はほとんど交換しなければならない程の(ΖやΖplus C4以上の)消耗だったと思います。開発の主目的の一つであろうと思われる「高額化を抑える」ReGZにとって大気圏突入という大幅に部品を消耗する(かもしれない)使い捨て行為はコンセプトに反していておかしいのではないでしょうか。

 ReGZが選定で落されたのはあくまでもコスト面の問題であって開発目的は一応成功したと思われます。「運動性、長距離巡航能力、火力など量産機とは思えない性能を発揮する。」(ReGZプラモ組立説明書)他にもこの三点の優秀さを指摘する資料は多いです。ReGZは開発目的を果たすには申し分ない性能を持っていたと思えます。勿論、開発目的に大気圏突入能力が含まれていないとする明確なものはありませんが、コストダウンを計ろうとするReGZに頻繁に使用する機会・状況が少なく、その都度パーツ交換をしなければならない(であろう)大気圏突入は、かなりコストダウンを妨げる材料にしかならないのではないでしょうか。

※膝の変形
 ReGZプラモ組立説明書には
「複雑な変形機構は量産の妨げる障害になった。そこで、モビルスーツ本体の機構をできるだけ省略し、」
とあります。つまり、省略しきれなかった部分も存在したという事にも取れます。単純にその省略し切れなかった部分の一つが膝を折り曲げる部分だったのではないでしょうか。(私達が見ているReGZがノーマルReGZと同じだとしたら)その変形のどの部分が必要で作られたのか、どの部分が省略し切れなかったのかひとつひとつ検証みる事も必要かも知れません。(個人的には、変形箇所の全てが省略し切れなかった部分だった、もアリかなと思っています。)

 漫画「ムーンクライシス」においてベクトラにはReGZが量産配備されている気配はありません。ReGZが次期主力MS選定に落ちた理由は製造コストの高価さ(プラモReGZ組立説明書)が理由であり、決して能力的に低かったからではない様です。製造コストの高低は、前記したΖplus Rの存在とMS大図鑑PART.3「Ζプラス以上に量産のための低コスト化を狙った」の記述から、Ζplus>ReGZとなると思います。ReGZが次期主力MS選定に落ちた理由「おおむね平穏が保たれて」(プラモReGZ組立説明書)高価で高性能なMSは必要無いと判断された時代と同様このU.C.0099も平穏であったのに、ReGZより高価なΖplusが量産配備されているのはどうしてでしょう。

 まったくのオレ説(説以下?)ですが、大気圏突入能力がひとつのキーポイントだったのではないでしょうか。仮にΖplus C1がウィング・バインダーを交換し疑似C4へ簡単に転換出来るのだとしたら、この部隊の中のΖタイプで大気圏突入出来ない機種は存在しない事になります(ΖΖもΖタイプとみなしてしまえば、崩れてしまいますが…)。もし、ReGZに充分大気圏突入能力を持つMSだとしたらベクトラに何機かは配備されていてもおかしくはないと思うのです。つまりReGZが配備されていない(とすれば)その理由は大気圏突入能力を持っていなかったからではないでしょうか。

※「主目的」
 雑誌「ガンダムマガジン」NO.1の「主目的」の表記ですが、かなりヨワヨワな解釈ですが、こうも考えられます。
 記事の冒頭は「Ζ型・変形MS大全科」のタイトル。続いてガンセイヴァー(SD)なのでパス。次のページに見出しで大きく「Ζ型 変形モビルスーツは大気圏を突破するために開発された!!」。件の「主目的」は、この見出しを受けての表記ではないでしょうか。このライターさん(やまだたかひろさん?)は充分に知識があった様に見受けられます。ReGZが「大気圏突入出来ない」という記述を過去の出版物等にない事を踏まえてこれから先「突入出来る」と明言された場合を考えての、「個人の考えでは出来ないと思うけど可能性は否定出来ないから」含みのある表記にしたのではないでしょうか。完全否定ではない、やんわりとした否定にし、そこを文の主部から外した文章にした様に感じます。「主」を外したり、前節(?)を除いて「2門のビームキャノンで宇宙戦艦を攻撃する目的で開発された。」ような文章にした場合かなり強く大気圏突入能力を否定する形になります。折檻さんと同じ所にライターさんも疑問を持ったのかも知れません。
 ハイ、考察とは無縁なトコロに話が及んでしまいました。

 話を変えていくつか。
 ふと思ったんですが、「大気圏突入能力を持つMS」を量産したい場合に高価になりがちなTMSよりフライングアーマーを量産した方がかなり安上がりだし、コストに対する効果を考えたらそうとう安上がりになる気がしてしまいました。

 ReGZの形式番号「RGZ-91」はかなり個性的な番号ですよね。「Ζガンダム」で形式番号のルールが設定されたのにこれに沿わないナンバリング。個性的な形式番号で思い出したのがガーベラ・テトラの「AGX-04」。アナハイム社内の形式番号ゆえ個性的な独自のものとなったのでしょう。ReGZもアナハイム社内で開発されていた頃に「RGZ-91」を付けられていたのではないでしょうか。もし、制式(正式?)採用が決まったとしたらルールにそった形式番号にリナンバリング(?)されたのでしょうか。「RMS−」「MSZ-」「MSA-」何になったんでしょう。やっぱり、そのまま?

 ダラダラと長くなってまとまりもないですが、ReGZが大気圏突入が「出来るか(、出来ないか)」で問われたら装甲材等のハード的スペックからは「一応可能」と言えるかも知れませんが、大気圏突入のためのソフトはインストールされていない可能性はあると思いますし、大気圏突入する必要性も要求も少なかったのではないでしょうか。

あぁ、ホントにダラダラと…。

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恥の上塗り(ReGZについて) 投稿日 8月30日(水)01時41分 投稿者 TOGU

※シールド
 シールドの盾としての効能には疑問を持っているのですが、今回は置いておいて。

 >わざわざ複雑なプロセスを経て
  あれは複雑なのでしょうか?あのシールドの位置はコックピット防御の意味ではまだ甘いですかね。シールドの機能をB.W.S装備形態でもデッドウェイトにせず有効に活かそうとしたら、腕にマウントしたままよりはあの位置の方が良いと思えます。

 また、分離後にシールドを構えている姿勢に近いというのも、意味があるのではないでしょうか。
 ReGZはB.W.S装備形態がメインだとしたら、分離する時はB.W.Sが被弾したり損傷し戦力が著しい低下をした時だと思います。そのときB.W.Sはいわばゴミであり不要です。そうなるとB.W.SはMSを保護するシールド代わりになる事も考えられます。シールドが設定の位置にない場合を想像すると、B.W.SがMSを覆い隠しきれていないあの部分は危険なのではないでしょうか。分離する瞬間が危険の確率が高いと考えると、一番狙われたくない場所が一番無防備な訳です。それを少しでも解消するためにあの位置にシールドをマウントするのではないでしょうか。

※「主目的」
 「主目的」ですが、開発開始時点で大気圏突入可能も開発目的に含まれた可能性を高く示すものだと思いますが、開発結果が大気圏突入可能になっている可能性になると話は怪しくなると思います。「大気圏突入が主目的ではないが、」は結果まで言及しているとは言い切れないのではないでしょうか。あくまで目的であり、結果ではないハズです。

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リ・ガズィの型番 投稿日 8月30日(水)02時34分 投稿者 しんしん

>ReGZの形式番号「RGZ-91」はかなり個性的な番号ですよね。
実はそうでもないです。
この時期、連邦軍のナンバリングの法則は1年戦争時の法則に戻っています。
・試作機 RX−○○(年代)
・量産機 R□□(略称)−○○(年代)
実際には略称の部分には、シリーズ名(GM系列なら"GM"等)が入る事もあるようです。
リ・ガズィの場合は略称に"GZ"(GundamZの略?)が入ってるわけです。

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ウムム・・・。 投稿日 8月30日(水)03時19分 投稿者 Scull

 でもでも、それでも「ReGZは大気圏突入できない」と積極的に否定するほどにはなっていませんね・・・。推力なんかはVectorさえ一致してればいいわけだから、わざわざあの姿勢で固定するのには、別の理由が必要ですし。

 もっとも、突入を考えてあの姿勢にしたけど、結局はできない物になり、あの姿勢は計画時の単なる名残、ってのもあり得ますが。
なんかジェガンにも「耐熱フィールド発生Box(仮称)」みたいなのが付いてるし・・・。

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塗り隠す 投稿日 8月31日(木)01時09分 投稿者 TOGU

>積極的な否定
 その通りです。そう思います。同じ様に折檻さんの発案も積極的に肯定するには弱いと私は感じるんですよね…。そう感じた私は同じくらいの弱さで構わない、と思ったんですけども…。

●次期主力モビルスーツとして量産化目指して開発されたReGZに大気圏突入能力は必要とされていたのか?

・例に出されたΖplus C1は「細かいセッティング手続きが必要」→その分コストがかかる(可能性)。
 ならば、(C1派生の)ReGZもその分のコストはかかるのではないか?→コストを抑えようとしていたReGZにおいて、コスト高になることをするのだろうか?

・MSの大気圏突入自体の必要性の疑問
(もし、ReGZが宇宙部隊所属のMSであったら、降下後、再び宇宙に機体を運ばなくてはならない。→打ち上げの費用がかかる分、高く付くのでは?)
(そんなに何度も大気圏突入を必要とするMSや部隊・任務があるのだろうか?無いとすれば、わずかな回数の為の装備が次期主力量産機に必要だろうか?)

※ただし、「主力」は何を持って主力とするかで話は変わりますね。

でも、一番は私の最初の書き込みの一段落めですね。
改造する前のReGZはシールドが無かった可能性さえ否定出来ないと思うんですよね。
一つ一つに対応する形であえて書いてみたので、膝とかシールドとか書きましたが、
やっぱり、私はあの姿から何かを導き出すのはちょっと「???」ですね…。

>形式番号
あぁ!制式採用されたら表記は同じでも「R」の意味だけ変わっている可能性もある訳ですね。
カミオカンデみたいだ…。

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帰りマン 投稿日 9月1日(金)01時21分 投稿者 与謝野折檻

■Scullさんへ
>なんかジェガンにも「耐熱フィールド発生Box(仮称)」みたいなのが付いてるし・・・。
 『B-CLUB』29号によると、「尚、RGM-89をベースにしたB・W・Sの研究も進められているが、RGZ-91リ・ガズィですらユニット離脱時の危険性が度重なるシュミレーター(原文ママ)テストで指摘されているため、ジェガンにこのようなユニットを搭載しようという発想は、もはや特攻兵器といっても過言ではないだろう。」ということらしいです。

 B・W・Sを装備した「ジェガン」が、アムロのRX-78よろしく股間から冷却剤を放出しながら大気圏突入する姿というのも、なかなか雄々しくてステキかもしれませんね。

■しんしんさんへ
>連邦軍のナンバリングの法則
「Refined(Refine) Gundam Zeta」の愛称が「Re-GZ」であることと、型式番号が「RGZ-91」であることは、一見深い関係があるように見えますが、「Zeta Another Refine Gundam」通称「ZARG」がMSZ-007AR(RGZ-91AO)であることから考えれば、少なくとも「R」については直接の関係はないのでしょうね。
 MSZ-006RがRGZ-006と改称された段階で、以降のZ系モデルは「RGZ」という新カテゴリーに分類されたのかもしれませんね。

■TOGUさんへ
>本来の姿であるアナハイムから出てきたホヤホヤのReGZ(+B.W.S)の姿がハッキリと
>解らない限り、そのカスタムされた後の形状から色々推察する事は無理があるのではな
>いでしょうか?
 仮に「アムロ機だけが大気圏突入できるorできない」という問題でも、さしあたって私自身は困らないのですが、それでは駄目なんですね?

>ガンダムがシールドとガスでやってのけた例から、MSの装甲材がルナチタニウム以上
>の大気圏突入時の耐性を備えていて、同性能のシールドを装備していれば「出来る」と
>言えてしまうのではないでしょうか。
 思い切って極端な表現ですが、有り体に申し上げればそのとおりです。
 私はここ数日、そういう方向に話を持って行こうとしていたわけですし、シールド装備位置の問題も、まさにそのためのネタ振りです。「アムロが再突入したときのシールド位置はどうだった?」というのが、リ・ガズィ再突入可能説のミソと申しますかキモなわけです。

> この論理ではまだReGZが大気圏突入出来たかどうかを可能性として高める事にはな
>らないと思います。同時に他のMSにも出来る可能性を高めるだけではないでしょうか。
 結論としては、まさにそう言いたいわけです。

 今回の「リ・ガズィ」は話の枕であって、「大気圏に突入するのは難しいようで難しくなく、簡単なようで簡単でなく、一概に決め付けられるものではない」ということが、次のネタへの引っ張りになることを期待していたのです。

 例えば『ガンダムマガジンNo.2』の「宇宙を越える者」で、シャアは「リック・ディアス」の脱出ポッドで大気圏突入を果たしています。ボストークのカプセルが突入できるのですから、GP02Aゆずりのディアス用脱出ポッドが大気圏突入できて悪い道理がありません。ですが、この手の話をいきなり振ると、「同じアナハイム製のマラサイに乗りながら、どうしてカクリコンはああいう死に方をしなくちゃならなかったのか? やはりフィルム重視で考えた場合、脱出ポッドに突入能力はないとせざるを得ない」というような生理的拒絶反応が出そうだと思ったんですね。

 私が思うに、脱出ポッドに突入能力があったとしても、機体自体の爆発によってポッドが損傷するかもしれませんし、それによってポッドごと燃え尽きてしまうパイロットが存在していて悪い道理もありません。今回は、そうしたことを理性的に話せる土壌作りとして、敢えて「リ・ガズィ問答」を持ち出したわけです。是が非でも「リ・ガズィは大気圏突入できる」という見解を認めてもらおうという主旨ではございません。

 最終的な結論が「出来ない」というなら出来ないでも構いませんが、それを立証するのは並大抵のことではないと思います。現在は「もし出来るとしたら、これが証明になるんじゃないかな?」という提案をめぐって「そうは言い切れないだろう」「断言はできないハズだ」というやり取りをしていますが、これが「出来ないことの証拠はこれだ」というところまで持って行くのはやはり難しいと思います。

> 出来る出来ないより、量産機として開発されたReGZは元の機体Ζガンダムの何の性
>能を欲していたのでしょう?その点を考えてみるのも面白いかと思います。
 これは「ZII・百式改・エプシィ・リガズィ問答PART.2」の方で延々とやっていた話ですね。
 結果的に、そういう方向での分析も試みたわけですが、謎な試作機群MSZ-007/TMS-007系に翻弄されるだけで、確たる目的は導けなかった経緯があります。個人的には006系と007系の思想の違いみたいなものは掴めたと思いますが、この辺も難しい問題ですね。

>Ζガンダムが大気圏突入能力を持っている理由の一つは、エゥーゴのジャブロー侵攻作
>戦に備えてだと考えている私にとって、その後のMS開発においてこの能力をもつ事が
>メインで開発する可能性は低いと思うのです。
 私は「使用する場面が少ない」ということと「必要ない」ということは、かなりかけ離れたことだと思います。宇宙空間から大気圏内に突入して任意のポイントに急行できる機体というのは、地上の基地から展開するよりも早く目的地に到着することが可能でしょうから、まったくの無意味ではないでしょうし、翻って「それほどの性能は必要ない」という点では、仮に突入できようができまいが、「リ・ガズィ」という機体自体が時の軍部に否定されたわけですよね。「単なる長距離侵攻能力」ですら「無用」と言われたわけです。

 アメリカのステルス爆撃機にしたところで、確かに大量に保有するほど効率の良い機体ではありませんが、決して「無意味」な機体ではないと思います。

> この「一応可能」レベルではバリュートシステムや(量産すれば、の)フライングア
>ーマーより強くアピール出来るだけのものではない様に感じます。
 バリュートでは降下時にましな機動ができず、フライングアーマー等を装備した機体に一方的に駆逐されてしまいます。バリュート×フライングアーマーの交換比率はかなり高い数字になるんじゃないでしょうか? ということは、仮にバリュートとフライングアーマーを比べた場合、フライングアーマーのアピールってのは群を抜いていたと思うんです。まさに「一方的」な戦いが可能なわけで、この装備があるとないとでは、雲泥の差が出るはずですよね。そうすると、もしフライングアーマーの量産化が可能ならば、それはものすごく美味い商売になるような気がします。

 で、ここからはかなり希望的観測なんですが、アナハイムにおける「フライングアーマー」と「Gディフェンサー」の融合(+メガライダー)こそがB・W・Sだったんじゃないか? と思うわけです。

> ふと思ったんですが、「大気圏突入能力を持つMS」を量産したい場合に高価になりが
>ちなTMSよりフライングアーマーを量産した方がかなり安上がりだし、コストに対する
>効果を考えたらそうとう安上がりになる気がしてしまいました。
 私の場合、この考えが先にあって、それにB・W・Sを当てはめようとしたわけです。

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続き 投稿日 9月1日(金)01時24分 投稿者 与謝野折檻

>敢えてシールドといわず、モジュールの移動について
 MSの装備する各種モジュール、およびオプションについて、その装着位置移動方法は大きくわけて二種存在するものと考えます。一つはムーバブルフレームの特性を活かした回転・スライド式のブロック移動法で、もう一つは汎用性の権化ともいうべきMSのマニピュレーターを使用した「ある箇所から手で外し、おもむろに別の箇所へ付け直す」という方法です。長ったらしいので、ここでは「フレーム移動式」と「付け替え式」とでも呼びましょうか。

 実はこの二種は作品中でも明確に区別されておらず、完全変形を謳いながらも「見えざる消費者の手」がない限り変形が完遂できない「自称可変MS」というのがたくさん存在しました。その最たる例がMSZ-006「Zガンダム」であり、いわゆるシールド(F・S・S)でしょう。この部分の腕に対するスライド・ロック機構というのは製作中に明確な回答がなされておらず、長いあいだ可変MSマニアの考察対象となっていたのですが、過日発売されたパーフェクトグレード「Zガンダム」で一定の解答案が示されました。その解答の是非はともかく、さしあたって現在は「フレーム移動」という解釈に落ち着いているようです。

 これに対し、どうやってもフレーム移動ではないし、そもそもムーバブルフレームがない時代の産物として、GアーマーからRX-78がボルトアウトするときの「シールド二枚重ね」とか、ムーバブルフレーム時代になってもMSZ-010「ZZガンダム」のダブルビームライフルなど、「実はどうやって変形しているのか良くわからない部品」というのは多々あるのです。

 おおまかな線引きとして、「オプションといえども本体設計の中に組み込まれており、それなくしては機体のコンセプトが成立しない装着物」は「フレーム移動式」、対して「完全なオプションであって出撃時に選択して装備するような各種アーマメント」は「付け替え式」が主に用いられるようです。

 ただし、これも「おおまかな線引き」であって、U.C.0087あたりからアナハイム製MSを中心にフレーム接続式アーマメントが全盛を迎えるため、例外も多く存在します。具体的にはMSZ-006「Zガンダム」、MSZ-010「ZZガンダム」あたりが過渡期のMSであり、MSA-0011「Sガンダム」(時期的にはMSZ-010と同時期の完成だが、MSZ-010の基本設計はMSZ-006より遡る)の頃になると、もはやほとんど全ての装備がフレーム接続されており、最悪、マニピュレーターを全損しても戦闘が継続可能なほどです。この方式の利点としては、手持ち式に比べてアーマメントの保持が確実なこと、咄嗟の場合に備えてマニピュレーターがフリーになること、複雑化する一方の各種アーマメントの装備変更(持ち替え)にかかるタイムロスを軽減できること、当時、加速度的に進化し続けていた大出力ビーム兵器への電力供給機構が随時バージョンアップでき、かつメンテナンスが容易なように単純な構造になっていること等が挙げられます。もちろん、デメリットもあって、「Aという武器とBという武器を手で持ち替えて使用する場合」と「両者をともにムーバブルフレーム接合で機体のどこかに備え付けにした場合 」とでは、後者の方がよりデッドウェイトを抱えていることになりますし、もちろん専用フレーム分だけ「メカニズムの総量」も増えるわけですから、その分は整備も複雑になります。

 やはりこれらは一長一短であって、MSZ-006「Zガンダム」がビームライフルを背中に背負ったり、MSZ-010「ZZガンダム」がダブルビームライフルを腹にセットしたりするように、技術レベルの問題ではなく、TPOに合せて使い分けていると考えるのが妥当でしょう。

 ところで、「付け替え式」が「フレーム移動式」にくらべて幾分でも有利ならば、可変MSはいちいちフレーム変形などせず、「戦隊ロボ」や「勇者シリーズの強化パーツ専用2号ロボ」のように、任意にパーツの装着位置を変更した方が得です。つまり、モジュール移動に「手」を使えば良いことになります。「手」といっても、この場合は「見えざるお子様の手」ではなく、MS自身の汎用マニピュレーターということになります。MSZ-006「Zガンダム」がライフルを背中に背負うように、実機ではフレーム移動している両足を、自分の手で外して背中に付け直し、ウイングバインダーを外して腹に付け直すくらい、難なく可能となるでしょう。しかも、この場合「フレームがちょっと曲がってしまったために変形不能」とか、「間接にゴミがつまって変形不能」といった「高度化しすぎた機械にありがちな脆弱さ」から解放され、かつ機体を大幅に軽量化し、さらにコストも一気に削減できるというメリットがあります。それでは、なぜ可変MSは「セルフ付け替え変形」を採用しないのでしょう?

 私の個人的な考えですが、U.C.0087〜0088あたりにかけて、これらを分けているのはおそらくスピード、それも「応答速度」というヤツではないでしょうか。マグネットコーティング技術の応用により、コンマ数秒で変形する可変MSも、「セルフ付け替え変形」では徒に時間ばかりかかってしまうことでしょう。これではせっかくの応答速度が台無しです。

 「Zガンダム」は変形に先立ってライフルを背中に背負い、しかる後にクルッと一瞬で変形しますが、この描写が全てを物語っていると言えましょう。アーマメントの付け替えはもともと非変形のMSでも行いますし、ちょっとした合間に行えば良いのです。ところが、これがトランスフォームと密接に関係しており、すばやくポジションを変更しないかぎりウィークポイントが無防備になってしまうような部品なら、そんな悠長なことはやっていられません。もちろん、敵の面前で変形することなど実際には希でしょうし、センチネルの言うように多くは後方の基地で変形を済ませて出撃するとなると、「ウィークポイントがどうのうこうの」というのもナンセンスに聞こえるかもしれませんが、その時には「可変MSがなぜにあれだけ高速で変形するのか」という疑問に対して納得できる解答を用意する必要があるでしょうね。

 私の場合、リ・ガズィがいわゆる「Z系」の直系機であるならば、シールドもおそらくフレーム移動であろうし、それならばPG「Zガンダム」同様に「異常に面倒臭いフレーム移動」をこなした上でようやくあの位置に納まっているのだろう…という発想で「複雑」と表現したわけです。これが「量産」を前提に「モードチェンジのスピードを犠牲にしてでも付け替え式にしてコストを引き下げた」というのであれば、それはそれで納得できる考え方だと思います。

>シールドが設定の位置にない場合を想像すると、B.W.SがMSを覆い隠しきれていない
>あの部分は危険なのではないでしょうか。分離する瞬間が危険の確率が高いと考えると、
>一番狙われたくない場所が一番無防備な訳です。それを少しでも解消するためにあの位
>置にシールドをマウントするのではないでしょうか。
 もちろん、おっしゃるように「そのような方向性で考えること」も可能ですが、方向性を変えるなら変えるで、今度はそっち方向で検証しなければならないことが発生します。この場合、「Gアーマー」「Gフライヤー」は、どうしてシールド(ないし増加装甲)を側面に装備しているのか?という疑問に答える必要があるでしょう。また、「ガンキャリー」についても、ボルトアウト時にコクピット付近の防御がガラ空きになりますが、その対策は考えられているのでしょうか?

 端的に申し上げて、連邦軍の装備した各種巡航MS(巡航形態を持つMS)のなかで、シールドを胴体下面・コクピット直下に装着した機体は「Zプラス」等のZ系と、フライングアーマーを装着した「ガンダムMk-II」くらいだと思います。そして、これらの機体に共通する要素としては、どのようなことが考えられるでしょうか。因果関係を立証しろ、と言われれば困りますが、概ね大気圏突入機に多く見られる特徴と言えるのではないでしょうか。

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水差し 投稿日 9月1日(金)01時42分 投稿者 与謝野折檻

 せっかく盛り上がっているところを水を差すようで非常に申し訳ないのですが、またもや一人相撲になりそうです。

 や、けっして事前に筋書きを描いて演出していわけじゃなくて、あくまでライブ感覚で資料を漁っているのですが、何故かこうなってしまうのですね。
 というのも、今日(正確には昨日)出張先から少し寄り道して古本屋を覗いてみると、前から欲しかった『SD-CLUBスペシャル SD大図鑑』が並んでるじゃないですか。「これはしめた!」と手にとって中身を読んでいると色々と発見もありまして、これは良い掘り出し物だった…とホクホク顔で眺めていると、なんと37ページに「リ・ガズィ」のイラストが載ってるじゃないですか。

 どれどれ、なにか参考になるような記述はあるかな? と読んでみると…

■ RGZ-91リ・ガズィ(BWS)
「BWシステムを使い、変形機構を簡略化。そのため大気圏突入はできない。」

…だそうです。

 一気に気力が抜けました。
 今度ばかりは「探さないでください」とか言って旅に出るのも一興かと思いましたが、なんとか思い直し、こうしてレスを書いている次第であります。
 資料準拠派の考察というのは、得てしてこういう結末になりがちなのですが、あまりにもタイムリーだったので腰砕けになりました。今回はさすがに。

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ここに書くのも久しぶりだなぁ。 投稿日 9月1日(金)23時47分 投稿者 Syu-Cho

 折檻さんが既に冷めてしまったかもしれないネタですが。

>『SD-CLUBスペシャル SD大図鑑』
>「BWシステムを使い、変形機構を簡略化。そのため大気圏突入はできない。」
 実は私もつい最近この本を手に入れて、この記述を見つけて書き込もうか悩んでいたんですよ。
 しかし、変形機構を簡略化したから大気圏突入が出来ないというのもおかしな話ですよね。Zの変形機構上大気圏突入に必要な部分がオミットされたって事でしょうか。それがどこにあたるのか私には見当がつきません。それが立証できなければこの記述は「この記述を書いた研究家の思い込みである」として扱ってもいような気がしますが、どんなもんでしょうか?

 もうひとつ、『B-CLUB THE PLASTIC 1 機動戦士ガンダム作例集』のF90−Pの解説はなかなか興味深いです。MSの大気圏突入の歴史が書かれており、「RX−78が初めてだが、方法が余りに強引だったため、試験で失敗が相次いだ」とあります(この後、バリュート、フライングアーマー、MSZ−006と解説が続く)。どのような機体で試験を行ったかは解りませんが、その後も耐熱フィールド(フィルム)による試験が行われたようですね。もしガンダリウム合金を使った機体でも試験が失敗していたとすれば、RX−78−2の成功は「運が良かった」のかもしれません。

 この解説は「このPタイプは、そんなMSZ−006の血を引き、機動性の向上を目指して作られている。宇宙空間ではMA的運用が可能で、(中略)現在主翼にミサイル懸架用のハードポイントを付ける改良が進んでおり、それが成功すれば、宇宙戦闘機的運用も可能。MSZ−006というより、RGZ−91に近いかもしれない」と続きます。最後の一文がどこまでの記述を踏まえて書かれているかは判断が難しいですが、「大気圏突入も可能で、宇宙戦闘機的な運用も可能な機体がRGZ−91である」との解釈も可能かと思われます。

>「ZII・百式改・エプシィ・リガズィ問答PART.2」
 改めて読み返しますと、情報量の多さと思考経路の見事さに圧倒されっぱなしでした。この掲示板を見ている方の中で読んだ事の無い方はいないとは思いますが、「掲示板REMIX」は絶対全部読むべきだと思いました。
 で、その中で触れていなかった事なんですが、MSZ−007S「Zイージィ」のイラストが顔以外ほとんどリガズィなのが個人的に気になってます。
http://webclub.kcom.ne.jp/mb/syu-cho/

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考察じゃなくて妄想ですが・・・ 投稿日 9月3日(日)02時08分 投稿者 Walfisch

どーも、お久しぶりです。

最近話題の(収束しつつある?)リガズィ&BWSですが、アレって、Gフライヤー(ガンダムMk−II+Gディフェンサーの巡航モード)に似てますよね。
で、このGフライヤーなんですが、Gディフェンサーのプラモデル解説書によりますと「作戦行動時間と運動性に限界はあるが、設計上は追加装備としてフライングアーマーを使用し『Gフライヤー』モードのまま大気圏突入も可能」なんだそうです。

リガズィも、BWSだけではなくフライングアーマー(または、それに類似する装備)をつけることにより、大気圏突入可能になるのではないでしょうか?『SD大図鑑』の突入不可能説は、あくまでもリガズィ+BWSの時のことを指しているのだと考えるわけです。アムロ機については「変形構造の簡略化」を最優先したために、採用は見送られたと・・・そのように考えれば、『ガンダムマガジン』の「主目的」云々の記述も生きてきます。
ちなみにGフライヤー+フライングアーマーという取り合わせは、「システムの肥大化によって実際は使用されていない」(Gディフェンサー解説書より抜粋)そうです。
http://www.linkclub.or.jp/~banri/main.html

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文章だけは長々と…。 投稿日 9月4日(月)23時33分 投稿者 TOGU

>仮に「アムロ機だけが大気圏突入できるorできない」という問題でも、
>さしあたって私自身は困らないのですが、それでは駄目なんですね?

 いえいえ、そうであれば構わないです。ネタの対象はノーマル機であってカスタム機ではないのでは?と、読んで受け取ったものですから。

>今回の「リ・ガズィ」は話の枕であって

>是が非でも「リ・ガズィは大気圏突入できる」という見解を
>認めてもらおうという主旨ではございません。

 全然「枕」だとは読めていませんでした。

>「大気圏に突入するのは難しいようで難しくなく、
>簡単なようで簡単でなく、一概に決め付けられるものではない」ということが、
>次のネタへの引っ張りになることを期待していたのです。

装甲材や装備などのハード的なものから見れば印象よりも簡単であり、ミッションとして見れば危険度は高い、といった所なのかも知れないですね。

>現在は「もし出来るとしたら、これが証明になるんじゃないかな?」という提案をめぐって
>「そうは言い切れないだろう」「断言はできないハズだ」というやり取りをしていますが、
>これが「出来ないことの証拠はこれだ」というところまで持って行くのはやはり難しいと思います。

 私も絶対的に不可能という結論を出したかった訳ではなく、五分五分ぐらいまでしかいけないだろうと想定しての書き込みです。(資料に書かれていない事は想像の範囲内にしか留まらない事もありますし…。)


>「使用する場面が少ない」ということと「必要ない」ということは、
>かなりかけ離れたことだと思います。

 (恐らく軍全体の)主力量産機としてコストダウンを懸命に図るMSとしての視点からの事でした。

>宇宙空間から大気圏内に突入して任意のポイントに急行できる機体というのは、
>地上の基地から展開するよりも早く目的地に到着することが可能でしょうから、
>まったくの無意味ではないでしょうし

 雑誌モデルグラフィックス1988.5月号には「特殊部隊用に特例として量産ラインは引かれた」とありましたし、私は「宇宙空間から大気圏内に突入して任意のポイントに急行」するというのは、主力量産機の通常任務としてはないだろうと思えたので「不要」という言葉が出てきたのです。

>「リ・ガズィ」という機体自体が時の軍部に否定されたわけですよね。
>「単なる長距離侵攻能力」ですら「無用」と言われたわけです。

 単純に連邦軍が求めるコストまで下げられなかったのが次期主力MSから外された理由であって、能力に申し分なくてもコストがネックで蹴られてしまう事もあり得るのではないでしょうか…。(言葉の受け取り方の話にもなってますが)

>アナハイムにおける「フライングアーマー」と「Gディフェンサー」の融合(+メガライダー)こそが
>B・W・Sだったんじゃないか? と思うわけです。

>>フライングアーマーを量産した方がコストに対する効果を考えたら
>>安上がりになる気がしてしまいました。<br>
> 私の場合、この考えが先にあって、それにB・W・Sを当てはめようとしたわけです。<br>

コストの話から考えてB.W.SのMSはReGZでなくとも良く、ジェガンを使用すれば安くなるのでは?と寄り道したりもしたんですが、

>尚、RGM-89をベースにしたB・W・Sの研究も進められているが、

だそうで。
 想像ですが、ReGZの開発過程において、性能面からTMSである必要性が絶対的なものでないと判断されたとも思えます。だからこそ、コストダウンを図る段階で変形の簡略化が行われたのかも。(変形機構が重要で意味のあるものであればある程、変形機構の簡略化はしづらくなる事もあり得ましょうし、ReGZ開発時ですでに ΖPlus量産の際、コストダウンを狙ってTMSのままでの簡略化が行われていた可能性も無い話ではないと思います。)だからReGZ自体はTMSとしては意味を成さない(と一見思わせる)程度の機構になったのかも知れません。Gディフェンサーやメガライダーなど、既存のS.F.Sや強化ランチャー類からみればアナハイムは積極的にそのモノへの能力付加を行っていましたし、こうした一連の追加ユニットシステム(?)はアナハイムのMS運用コンセプトの一つのパターンとなっていたのかも。

 ここからは折檻さんの話を受けての完全な妄想ですが、そのアナハイムのMSへのGディフェンサー等の追加ユニットシステムの(量産配備という意味での)集大成がB.W.Sであり、しかしながら主力量産機RGM-89ジェガンへの対応の失敗と、戦乱も収まり新型機種自体不要となった事で結局日の目を見る事が出来なかったシステムなのかも。

>『SD-CLUBスペシャル SD大図鑑』
>『B-CLUB THE PLASTIC 1 機動戦士ガンダム作例集』
 何処に何があるのか油断出来ませんね…。

>「ZII・百式改・エプシィ・リガズィ問答PART.2」
 二度三度といわず、モニタに穴が空く程読み直します。

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大気圏突入で、 投稿日 9月6日(水)00時18分 投稿者 Scull

 一番難しいのは、「設計」とかではなく、突入時の「姿勢」・「速度」などでしょうね。アポロ宇宙船と云えば誰でも「大気圏突入可能」だと思うはずでしょうが、ちょっと角度が深ければ燃え尽き、浅ければ弾かれてどっか行ってしまいますから。
MSでも似たようなことが言えるのではありませんか?

 もっとも、ザクやマラサイなんかは、シールドの取り付け位置などから標準装備のままでは「無理そう」に感じられますが。

 決め手はやっぱり「耐熱性の高いシールドを全面に展開できること」、「高推力スラスター・パラシュートなどの減速装備があること」あたりでしょうか・・・?

 装備面だけで見るなら、意外と容易なんでしょうね。

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もうちょっとリガズィ 投稿日 9月16日(土)09時27分 投稿者 与謝野折檻

■大気圏突入について
> 決め手はやっぱり「耐熱性の高いシールドを全面に展開できること」、「高推力スラス
>ター・パラシュートなどの減速装備があること」あたりでしょうか・・・?
 ウェイブライディングないし、それ以外の方法で揚力を得ることができれば、専用の減速装置は特に必要ないと思います。スペースシャトルやX-20、その他のリフティングボディ機でも多くは降下時に燃料を使いません。十分な揚力を発生させ、大気中を「滑空」することにより、位置エネルギーを上手に相殺して安全な速度で直陸することができます。

 「リ・ガズィ」にとって、「シールドの展開」は最初からクリアできていますし、「位置エネルギーの相殺」についてもイイ感じの主翼を持っているわけですから、これで「なんとかなる」のではないか?というのが当初の主張なわけです。

 「あの形式の主翼では衝撃波を発生させられない」というような主張もあるでしょうが、それはそれで別問題なのだと思います。Sガンダム用コアファイターFXA-08GBは単機で大気圏突入に成功していますが、こちらの方こそ衝撃波を上手く発生させられるとは思えません。それを「センチネルはアンオフィシャルだから認めない」というのなら別ですが、MSZ-006C1を含め、単なるVG翼装備で突入した機体は存在します。これらを片っ端から否定しないかぎり、「技術的な問題」で「リ・ガズィの突入能力」を否定することはできないのではないか?と思います。

■フライングアーマーについて
 「Gフライヤー」の他に、「メタスマリナー」などもフライングアーマー装備を予定していましたよね。
 それにしても、フライングアーマーはどうして量産化されなかったのでしょう?
 Z系を少数量産するよりも、フライングアーマーをたくさん作った方が気が利いていると思うのですが…。
 たとえば、ジュドー様御一行が大気圏に突入した際に、ZとMk-II以外はバリュートで突入しています。ウェイブライダーのZはともかく、ZZがバリュートを使用して降下することのメリットはほとんどないような気がします。

 MSによる一般的な突入ミッションを想定した場合、実際のところ「大気圏内での長距離フェリー能力」は特に必要なく、目的地上空に降りられるように突入ポイントを選び、そこまではゼンガーロケットよろしく大気圏上層をスキップしていればいいわけですよね。その方が燃料もかかりませんし、なにより進出速度が天と地ほども違うわけですから、より高速の出せる宇宙空間で最適突入位置まで移動する方が「早くて安くて美味い」と思うんです。MSZ-006「Zガンダム」にしたところで、あの翼形では大気圏内を長距離移動するのには向いていないわけで、だからこそ「ウェイブシューター」を開発していたわけでしょう。実際、最終的な目標地点に合せて突入ポイントを選べば、大気圏内でそれほど長距離を移動する必要はないような気がします。エゥーゴによるジャブロー降下作戦などが、まさにそれでしょう。

 逆に、そうした能力のない機体だからこそ、「ZZガンダム」や「Sガンダム」には長距離巡航形態「Gフォートレス」や「Gクルーザー」といった専用モードが求められるのでしょうね。「リ・ガズィ」のMA形態(この言葉も問題アリだなぁ)も、やはり大気圏内での長距離進出を考えた巡航形態であって、ZZやSに近い運用を考えていたのかもしれません。

 でも、ウェイブシューター装備のZや、ZプラスC1が「絶対に大気圏突入できない」というわけでもないので、決め付けるのは難しいんですよね。いずれにしろ、「ちょっとしたセッティングの調整」だけで突入できる可能性を残すわけで、「リ・ガズィ」にしたところで、「いきなり突入はできないけども、ちょっとした設定変更でなんとか可能」なのかもしれないんですよね。また、これは『SD-CLUBスペシャル』の記述ともかろうじて整合していると思うのです。

 ところで、そう考えていくと、「リ・ガズィ」の「B・W・S装備」ってそもそも何なのでしょう?
 まず、見た目の印象からなんとなく「B・W・Sを装備することによって航続距離が飛躍的に伸びるんじゃないか」と思いがちですが、もう少し設定画を良く見ますと、それがどうも幻想であったことが読み取れます。

 実際、B・W・S自体にはなんら推進装置がなく、航続距離に関係ありそうなのは「増槽2本」と空力デバイスである「主翼」くらいであり、確かに宇宙/地上両方で多少は伸びるのでしょうが、その効果は微々たるものだと思われます。プロペラントタンクなど、ZプラスC型系などそこそこの容量のものを4本も装備していますし、牽吊用のパイロンさえ設置すれば、どこにでもぶら下げられる装備でしょう。
 プロペラントの増量に比べれば、B・W・Sを装備したことによる大気圏内での行動半径の拡大には大きな意味があると思いますが、それだけならば各種SFSで十分に代用可能です。考えれば考えるほどB・W・Sの利点というのがわからなくなるんですね。

 また、大気圏内での運用を考えてみても、相対速度差が宇宙空間ほど生まれにくく、「高速一撃離脱」というような運用法はほとんど無理だったと思われます。確かに海上艦艇やガルダ級などよりは優速でしょうが、通常型の戦闘機より高速だったとは考え難いですし、それほど使い勝手の良いユニットではなかったものと推測します。

 次に「使い捨てユニット」という観点から論じた場合、これはS・F・Sとちょっとニュアンスが違うような気がします。「(おそらく)推進機関を搭載していない」ということは、端的な「使い捨て」の証でしょうし、製造コストにしても、破格の低価格を実現したものと思われます。そもそも、「リ・ガズィ」のB・W・Sはジェネレーターを搭載しているのでしょうか?「使い捨て」「推進機関を搭載していない」という2点から、ジェネレーターは搭載していないのではないか?と思うのですが、そのあたりどうなのでしょう。

 確かに「強力な対艦兵装」を備えてはいますが、それがつまりジェネレーティブなビームディバイスであることの証明にはならないように思いますし、「Gディフェンサー」のロングライフルなどは、MS本体側から電力供給を受けないかぎり、出力6.8MW程度の威力しか持ちません。(ビーム・ライフルとしてはかなりの威力ですが、「ZプラスC1」のスマートガン50MWと比較すると、かなり見劣りします)「Gディフェンサー」のロングライフルがMS側からの電力供給を必要とするということは、「リ・ガズィ」のB・W・Sが本体から電力を供給されていたとしてもおかしくはないと思います。「使い捨て」ということを考えれば、搭載されていなかったか、あるいは搭載されていたとしても、通常「コ・ジェネレーター」と呼んでいる程度のものだったのではないでしょうか?

FXA-05D「Gディフェンサー」
スラスター推力:84,800kg
ロングライフル6.8MW(外部ケーブルによってモビルスーツのパワーサーキットに継ぐと100式級メガビームランチャーとしても使える)

■非変形系Zタイプ
MSZ-006X「プロトZガンダム」
ジェネレーター出力:1,790kW
スラスター推力:99,000kg

MSZ-007「量産型Zガンダム」
ジェネレーター出力:1,830kW
スラスター推力:73,700kg

■変形系Zタイプ(突入可)
MSZ-006「Zガンダム」
ジェネレーター出力:2,020kW
スラスター推力:112,600kg

MSZ-006C1「ZプラスC1」
ジェネレーター出力:2,770kW
スラスター推力:124,200kg
スマートガン50MW

■変形系Zタイプ(突入不可・宇宙戦闘機へ変形)
MSZ-008「ZII」
ジェネレーター出力:2,130kW
スラスター推力:計114,300kg

■問題の機体
RGZ-91「リ・ガズィ」
ジェネレーター出力:2,550kW
スラスター推力:67,600kg

 アナハイム製の類似のシステムを考えた時、宇宙空間でのMA的突撃任務に使用される機体だと想定すると、「リ・ガズィ」は「ZプラスC1」にも「ZII」にも遠く及ばない推力しか持ち得ていないことがわかります。そんな機体が宇宙空間での突撃ミッションを想定して開発されたというのも、どこかアヤシイ感じがしませんか。スペックだけで見ると、非変形Z系に近い機体であり、あまり「空間高機動」にこだわった様子が見えません。いったい「リ・ガズィ」はZ系MSの何を継承しようとしたMSなのでしょうか?

※ちなみに、大気圏突入するのにスラスター推力はあまり関係ありません。スペースシャトルも突入時には燃料を使い切っており、グライダーのように滑空しているだけです。

■F90P
 ものすごく洗練されていなくて、ひたすら「突起物」や「空気抵抗の大きそうな不連続面」を持ってる機体ですよね。
 F90Pが大気圏突入できるのなら、「リ・ガズィ」や「Σガンダム」でも出来そうですね。実際、ΣのA・Bパーツは突入できた可能性はないのでしょうか?

■MSZ-007S
>MSZ−007S「Zイージィ」のイラストが顔以外ほとんどリガズィなのが個人的に
>気になってます。
 MSZ-007系の機体はファミリーソフト系のバラバラな設定が混乱させている部分もありますが、基本的にMSZ-007「量産型Z」の系譜に属する(ないしは同じ設計部局が関与した)と考えれば、MSZ-007系の「安上がりMS素体」とMSZ-006系の「ウェイブライダー/ウェイブシューター技術」が両立した機体としてRGZ-91が位置づけられると思います。そう考えると、RGZ-91のMS素体が、MSZ-007系列の機体と酷似していても問題ないのではないでしょうか。

 MSZ-007系の機体が変形するのも、しょせん「リ・ガズィ・カスタム」程度の簡易変形ですよね。我々は色々な場面で「変形」「非変形」という言葉に躍らされていますが、もともと「非変形」の「リ・ガズィ系」であろうと、「カスタム」などは変形MSであることがウリの「ウイングガ○ダム」よりはるかに複雑な変形をしていますからね。「変形する」「しない」にそれほど躍らされる必要はないと思います。

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ReGZ 投稿日 9月17日(日)03時44分 投稿者 Scull

 えと、お久しぶりです。艦船はあまり詳しくないので、最近もっぱらROMらせて戴いてました。
ReGZがまた復活してきたので、再び。

 僕はReGZのボディ形状による揚力は、「パラシュートなど」の減速装備に含んで良いと思っています。その「含み」がある「など」ですので。
もちろん、衝撃波が発生する形状であるかどうか、と云うのも「考えなくて良い」と思います。無理に発生させようとしなくても、超音速であれば放っておいても発生してしまうものですから。「Z」での、ウェーブライダーは、衝撃波に便乗することで、より効果的に運用できる程度の物ではないかと思いますので。

 しかし、そうやって考えていくと、「B.W.S」って、本当に「何のためにあるのかよう判らん装備」ですねえ・・・。補助推力はない、燃料の増分も、武装強化もそれほどではない・・・。後はやはり防御力強化か、特殊任務(大気圏突入?)のためか・・・。ムムムム・・・。

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非変形Z系のリファインが見てみたい
投稿日 9月17日(日)17時46分 投稿者 Syu-Cho

>F90
>ものすごく洗練されていなくて、ひたすら「突起物」や「空気抵抗の大きそうな不連続面」を持ってる機体ですよね。
 ウェイブライダーが小さくて、脚はどうにか内側に入れたとしても、肩やコクピットハッチは隠れてないんですよね。あれで大気圏突入できるんだったら、どんなMSでも出来そうな気がしてきます。

>MSZ-007系の「安上がりMS素体」とMSZ-006系の「ウェイブライダー/ウェイブシューター技術」が両立した機体としてRGZ-91が位置づけられると思います。そう考えると、RGZ-91のMS素体が、MSZ-007系列の機体と酷似していても問題ないのではないでしょうか。
 私もそう思ってます。MSZ−007系は2系統に分かれて、一つは軽量型のMSZ−007SとMSZ−006R(RGZ−006)のBWS構想が合わさってRGZ−91に、もう一つは非変形Z系の総合性能向上機としてMSZ−007AR(後にRGZ−91AO)に進化したのでは、と「ZU・百式改・エプシィ・リガズィ問答PART.2」を読みながら考えてました。
http://webclub.kcom.ne.jp/mb/syu-cho/

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仕事が早いですなぁ 投稿日 9月20日(水)11時09分 投稿者 Syu-Cho

 早速、MSZ−007AR/RGZ−91AOがリファインされているじゃないッスか!うーん、相変わらずイカス。
 なんとなく「変形しないっぽさ」も出てますね。背部のデカイのはやはりZZのようなミサイルポッドなんでしょうか。
 後は塗装ですね。そのうち会社の古い98でソフトを動かしてチェックしてみようと画策しているのですが、ホントに動くかなぁ。

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今日は20日分まで 投稿日 9月24日(日)19時17分 投稿者 与謝野折檻

 なかなか顔を出せなくて申し訳ないです。
 ここ最近、色々と忙しいのに加えて、自分自身「屁理屈」よりも「実際に手を動かす」方に重点をシフトしていこうかな?と考えているところでもあり、「文字」を書くまとまった時間が取れないでいるのです。

 考えてみると、自分の「考察」とは、つまるところ「MSデザインを統一感を持ってリファインするために必要な因果関係のスリ合せ」&「無意味なパーツに意味を与えていく行為」が主であり、結局、あらゆる情報伝達手段の中で、もっとも情報量が多いのは、出来上がった(あるいは出来つつある)リファイン画像を見ていただくことだと気が付いたわけです。

 例えば、先ごろTOPページに貼っていたRGZ-91AOについて、下の方で少し書いておりますが、今回のMSZ-007についても、いろいろと考えてリファインしているわけです。そのスジの人ならば、私が何を考えてどこをどう処理したのか、というのいくつかは上手く伝わることと思います。あるいは伝わらない部分もあろうかとは思いますが、そういう部分も、色々と考えをめぐらせた後にもう一度眺めていると、前には気付かなかったアイデアに気付くこともあるでしょう。あるいは、ここについてはもっとこうした方が「目からウロコ」だ、という方もおられるでしょう。

 いずれにせよ、言葉で説明していたのでは時間と文字数がいくらあっても足りないですから、今回のMSZ-007からでも、何か私の意図を汲み取っていただければなぁ、などと身勝手にも思ってしまうわけです。とにかく「イラストを見せつつ電話で説明」に勝るものはない、というのが、最近の実感です。そのおかげで毎月電話代が恐ろしいんですけどね。

■F90Pについて
>ウェイブライダーが小さくて、脚はどうにか内側に入れたとしても、肩やコクピットハッ
>チは隠れてないんですよね。
 それでも頭だけはしっかり保護しているのが殊勝ですよね。コクピットの方が先じゃないのか?という…
 一つの仮説ですが、F90Aがあのサイズでミノフスキークラフトを搭載しているとなると、F90Pのあのシャッポの中とかバックパックにペガサス級のような整流フィールド形成機器が内蔵されている可能性も否定はできませんよね。F90Aのアサルト装備はたぶんミノフスキークラフトの双発でしょうから、その程度の出力のものを単発で搭載しているのかもしれませんね。

>MSZ−007系は2系統に分かれて、一つは軽量型のMSZ−007SとMSZ−0
>06R(RGZ−006)のBWS構想が合わさってRGZ−91に、もう一つは非変
>形Z系の総合性能向上機としてMSZ−007AR(後にRGZ−91AO)に進化し
>たのでは、と「ZU・百式改・エプシィ・リガズィ問答PART.2」を読みながら考えて
>ました。
 ハイエンド007系の流れとして、私はRGZ-91B「リ・ガズィ・カスタム」もMSZ-007AR(RGZ-91AO)の延長上にあるんじゃないかな…と考えているのですが、どう思われます?

 MSZ-007(レイピア)廃案     MSZ-007AR(RGZ-91AO)――――→RGZ-91B(カスタム)
                        ↑                  ↑
MSZ-006X →MSZ-007(量産型Z)→MSZ-007C→MSZ-007S(Zイージィ)→RGZ-91(リ・ガズィ)
  ↓                                        ↑
 MSZ-006(カミーユ機)――――→MSZ-006A1―→MSZ-006C1―→MSZ-006R(RGZ-006)
  ↑
MSA-005――――――――――――――――――――→MSZ-008(ZII)

 ってな感じでどうでしょう? RGZ-91AOはノンオプション・ハイエンド007系というカテゴリーで括れるんじゃないでしょうか。扉の「ZARG」もその線で描いてみましたが、「リ・ガズィ・カスタム」と同じ流れ、ということですね。

■B.W.Sについて
> しかし、そうやって考えていくと、「B.W.S」って、本当に「何のためにあるのかよう
>判らん装備」ですねえ・・・。補助推力はない、燃料の増分も、武装強化もそれほどではな
>い・・・。後はやはり防御力強化か、特殊任務(大気圏突入?)のためか・・・。ムムムム・・・。
 個人的には大気圏突入ミッションに対応したオプションの発展型、として考えてみたわけですが、先の『SD-CLUB SPECIAL』を見たあとでは、あるいは「大気圏内運用を主眼に置いた長距離高速展開ユニット(戦車でいえば湾岸戦争に真っ先に投入されたシェリダンのような空挺戦車、航空機で言えば朝鮮戦争に一番乗りしたツインムスタングみたいな、長距離戦闘機)」と考えるのが妥当なのかな?とも考えたりしております。
 因みに、ツインムスタングは本来長距離爆撃機をエスコートする護衛戦闘機として設計された機体ですが、「朝鮮戦争一番乗り」エピソードに関しては、そのへんのニュアンスが違いますので敢えて引き合いに出してみました。

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レスです 投稿日 9月25日(月)23時17分 投稿者 与謝野折檻

■Syu-Choさんへ
>MSZ-007AR/RGZ-91AO
> なんとなく「変形しないっぽさ」も出てますね。背部のデカイのはやはりZZのよう
>なミサイルポッドなんでしょうか。
 ZZも意識はしましたが、系統としてはより近しいであろうFXA-05D「Gディフェンサー」のサイドポンツーンと「基本的に同じもの」として描いています。「Gディフェンサー」のミサイルポッドの脇にあるバルジは資料によるとレーザーガンのようですが、それに関してはコストその他の理由によりオミットされているものと解釈しました。
 ポンツーンの向きなどから、「Gフライヤー形態」というよりも、「スーパーガンダム形態」のまますっ飛んでいるのがMSZ-007AR/RGZ-91AOではないか、という発想です。

 ところで、「リ・ガズィ」をいじっていて興味が湧いたので1/144「Gディフェンサー」と1/100マスターグレード「スーパーガンダム」を購入してしまいました。またしても「説明書欲しさ」なんですが、MGスーパーの解説書にはFA-178「フルアーマーガンダムMk.II」用の増加オプションと思しき「FXA-03A」なる装備の記述があります。

 「FXA-」ナンバーといえば、FXA-07GB「コアファイター」、FXA-08GB「Gコア」などの例から、「Fighter-X Anaheim」の略だと勝手に思い込んでいたのですが、これをみるとどうもそうではないようですね。確かに言われてみれば「メガライダー」はFXA-08Rですし、どうも戦闘機とは直接関係ないみたいですね。すると、この「F」って何の略なんでしょうか? FXA-08GBとFXA-08Rがカブっているのも気になります。

 また、増加装甲(いわゆる「フルアーマー」)のコード上の分類が「FXA-」だったとすれば、「フルアーマーZガンダム」や「フルアーマーガンダムMk-III」「フルアーマーZZ」用アーマーパーツのコードも「FXA-」ナンバーだった可能性が高いと思われます。普通に考えて「フルアーマーガンダムMk-II」のオプションがFXA-03Aだった場合、同ZやMk-III、ZZはFXA-04A、(FXA-05Dは「Gディフェンサー」)、FXA-06A、FXA-07A、(FXA-08Rは「メガライダー」)あたりでしょうか。

 もっとも、MSF-007「ガンダムMk-III」の場合は開発班がZプロジェクトとはちょっと違う部署ですので、その辺の数字は繋がっていない可能性も多いにあります。Zプロジェクト派生(関連)部署であるところの「Ex-Sガンダム」や「フルアーマー百式改」も含めて、ぜんぜん別のコードであったほうがそれらしいとも言えますね。

> 後は塗装ですね。そのうち会社の古い98でソフトを動かしてチェックしてみようと
>画策しているのですが、ホントに動くかなぁ。
 なかなかDOSマシンって捨てられませんよね。うちにもいまだにハイパーフレーム付きのエプソンPC486GF3が転がってますが、こいつとMS-DOS Ver.3、Ver.5(ついでにFD)は手放せません。3.5インチと5インチ、両方ドライブが付いてるのがイイ感じです。

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御無沙汰しております。 投稿日 9月26日(火)11時18分 投稿者 無限

Re−Gzの考察とペガサス級の考察を楽しく拝見させて
頂いております。(さすがに自分も忘れていた事や
曖昧に覚えていた事が多いし、整理していない事柄を
主張するのは失礼かと思っていますので、ROMに
徹している事をお詫び致します。)
特にRe−Gzの大気圏突入云々なんか
言われてみればそうですよね!またペガサス級も沢山
建造された?様ですし色々な角度から研究されている
姿勢に感服しています。これからも頑張って下さい。

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情けねぇっす 投稿日 9月27日(水)20時35分 投稿者 Syu-Cho

 結局、私はまだまだ「ミ」版リファインの一ファンでしかないようです。折檻さんの意図を汲み取るだけのスキルは持ち合わせていないようで。まだまだ修行が足りんッス。

>F90Pのあのシャッポの中とかバックパックにペガサス級のような整流フィールド形成機器が内蔵されている可能性も否定はできませんよね。
 スーファミの攻略本で見られるゲーム中の大気圏突入シーンの写真では、衝撃波というか摩擦が起きている部分(文字で説明するのは難しいなぁ、伝わってます?)がやけに丸みを帯びてて、本体から分離しているような感じなんですよね。(今となっては)チャチいゲーム画面でどうこう言うのもアレですが、整流フィールドを形成しているように見えなくもないですね。

>ハイエンド007系の流れとして、私はRGZ-91B「リ・ガズィ・カスタム」もMSZ-007AR(RGZ-91AO)の延長上にあるんじゃないかな…と考えているのですが、どう思われます?
 すっかりその機体の事を忘れてました。バッチリですね。AO→Bというのも語呂がいいですし。結局、非変形といえどもZ系は飛行形態になる事を求められたのでしょうかね。
 プロトZ→量産型Zの流れは「なるほど」と思いました。他は私もほぼ同意見ですが、成功したカミーユ機のノウハウはMSZ−007CやZIIにもフィードバックされていると思うので、

 MSZ-007(レイピア)廃案     MSZ-007AR(RGZ-91AO)――――→RGZ-91B(カスタム)
                        ↑                  ↑
MSZ-006X →MSZ-007(量産型Z)→MSZ-007C→MSZ-007S(Zイージィ)→RGZ-91(リ・ガズィ)
  ↓                    ↑                   ↑
 MSZ-006(カミーユ機)――――――→MSZ-006A1→MSZ-006C1→MSZ-006R(RGZ-006)
  ↑                    ↓
MSA-005――――――――――――――――――――→MSZ-008(ZII)

 こんな感じでしょうか(位置合ってるかな?)。

>FA-178「フルアーマーガンダムMk.II」用の増加オプションと思しき「FXA-03A」なる装備
 へぇ、そんなのがあるんですか。そうなると、FXAナンバーの共通点は「MSと密接に関連したシステム」といった大まかな括りしか思い浮かびませんが、種別は型式番号の末尾1(2)文字で区別されているようですから、それくらいのものだったのかも知れません。
 こうなったら、メガバズーカランチャーもFXAナンバーに入れてみたいところです。

>FXA-08GBとFXA-08Rがカブっているのも気になります。
 「ミッションZZ」ではメガライダーがFMA−08Rとなってますね。カブったんで、後に変更になったのでしょうか?
http://webclub.kcom.ne.jp/mb/syu-cho/

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コケの一念 投稿日 9月30日(土)23時05分 投稿者 与謝野折檻

 『模型情報』第97号にこのような記述がありました。
「左のZガンダムと比べて見てもらえば分る通り、リ・ガズィはZの量産型であるが、特徴的な改良点は、ウェーブライダーシステムをユニット化し、大気圏突入時以外は取りはずして行動する様にした所だろう。」

 かなり初期の情報であり、劇中での使用方法すらマトモに伝わっていなかった時期の記事ではありますが、まるきり無視もできないと思います。
 それにしても、ここまでくると執念ですね。

> 結局、私はまだまだ「ミ」版リファインの一ファンでしかないようです。折檻さんの
>意図を汲み取るだけのスキルは持ち合わせていないようで。まだまだ修行が足りんッス。
 他人の考えていることがすべて理解できたら恐いです。「同じようなところに問題意識を持ち、いろいろと答えを摸索している人にとっては、何かしら参考になる部分があるのではないでしょうか?」という程度に受け取っておいてください。

>成功したカミーユ機のノウハウはMSZ−007CやZIIにもフィードバックされてい
>ると思うので、
 MSZ-008「ZII」なんですが、この機体って固定武装ないんですかね?
 対抗機種であるところのMSZ-006C-1にもロクな固定武装はなかったですから、それでも構わないしもっともな処置だとは思うのですが、ZIIが背中に背負ったあの長大なユニットが気になるんですよ。

 MSA-005に端を発し、MSA-005Sではビーム・キャノンを搭載するに至った「メタス系背負い式ユニット」ですが、これがMSZ-008を経てRGZ-091のB.W.Sへ受け継がれたとすると、なかなか面白いと思うのです。宇宙専用のZ系MSは、どうも対艦MSとしての能力が求められていたらしく、MSZ-006C-1にしろMSZ-008(厳密にはMSZ-005系?)にしろ、RGZ-91も含めて機体全長の半分以上を占めるような大出力ロングバレル・ビーム兵器を主兵装として搭載しています。その割に接近戦用ハンドウェポンは貧弱で、RGZ-091のビーム・ライフルがあるくらいでしょうか。RGZ-91Bになると、今度は途端に性格が変り、ライフルも取り回しに便利な突撃銃風のものになっています。もともとのRGZ-91オリジナルはこういう性格の機体だったものを、アムロがあのような機体に持っていったのかもしれませんが、ハイエンド007系(わりとショートレンジの格闘戦を重視)と006系(ロングレンジの砲撃戦を重視)で戦術用途に違いがあったのかもしれませんね。

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ZII 投稿日 10月1日(日)02時53分 投稿者 Syu-Cho

>MSZ-008「ZII」なんですが、この機体って固定武装ないんですかね?
 EB2には、ZIIの武装は「メガビームライフル、ビームライフル×2」と書かれていたので「お、固定武装あるじゃん」と思ったのですが、「MS大全集」や「データコレクション」には「ビームサーベル×2」と書かれてました…オイオイ。
 まぁ、Zなどのようにビームサーベルがビームガンとして使用できる可能性も否定できないですが(ジェネレータ出力はZより上だし)…それ以前に、どこにビームサーベルが収納されているんだろ?B-CLUBを読めば解るのかもしれませんが。

 背中のアレですが、手持ちのメガビームライフルがあれば強力な固定武装が無くても対艦用としてイケそうな気がしますね。
http://webclub.kcom.ne.jp/mb/syu-cho/


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