口上

 こんにちは、Yamakenと申します。鳥取県米子市在住。海外SF読み。特撮愛好者。機械加工屋。怪獣属性を持つ不器用モデラーでございます。

 私のホームページでは主に私が携わっている自主制作映画の製作過程などを中心に掲載していきたいと考えています。

 まだ年号が昭和だった学生時代、自主制作映画などにも興味を持ったりした時期もあったのですが、企画ばかりで実行には至りませんでした。また、学生時代はヒマだけはありあまっていましたが、お金もないし、鳥取の田舎ではFRP造形の素材を入手することもままならないという状況でありました。 当時はそれらの状況を退けるほど映画を作りたいという衝動が大きいものではなかったのかもしれません。

 時は平成の御代。普通の(?)職業人として暮らしている今となっては、そこそこ自由になるお金もありますし、近所のホームセンターでFRPの素材一式が購入できるという状況となりました。ところが、世の中なかなかままならないものでありまして、今度は逆にヒマがない、映画の撮影をしたくても人を動員するのが一苦労という有様です。

 とはいえ、過去30年近くにわたって、ひたすら物語を消費し続けてきた身といたしましては、この年齢に至って、自分の物語を作りたい、このジャンルのミームのプールの多様化にわずかながらも貢献したいという想いがつのるようになってきました。

 というわけで、6年ぐらい前から自主制作映画を作りたいという仲間何人かと組んで、いろいろと映画を作ったりしているわけであります。私の所属しているグループでは、何か企画を持っている奴が監督になって制作を取り仕切り、それ以外はサポートに回るというシステムをとっています。そんななかで、私はかねてから作りたいと思っていた怪獣映画を3年ぐらい前から企画しはじめまして、99年の夏には人物だけのシーンを撮影いたしました。その後しばらく制作は停滞していたのですが、最近ようやく特撮シーンの撮影を行うべく小道具やセットの作成を始めた次第です。
 また、それと並行して、別のメンバーが監督となってバリバリの東映ヒーローテイストの作品を撮影する話が持ち上がりまして、そのためのマスクやスーツを作成する必要が生じました。こちらは、今年の秋から冬にかけて撮影することになりそうです。

 ところで、私がまだ学生だった頃に自主制作映画を撮影したいと思ったときに困ったのは、マスクとか怪獣とかのプロップを作りたくてもその作成ノウハウがほとんど入手できないということでした。唯一「宇宙船」という雑誌にそういった記事が掲載されていたぐらいです。今では広大なインターネットの海を探せば関連するページを見つけることができます。しかしながら、みなさん器用な方ばかりで、なかなか失敗例などは見受けられないようです。

 そんなわけで、私のホームページでは、ノウハウもなく恐れもしらない素人が失敗を重ねながら、いかにしてマスクやマペットなどの小道具を制作し、映画を作っていったかを記録として残しておきたいと思った次第であります。

 このページを読んでいる無謀な若い人の反面教師になることができれば幸いであります。

 …といっても、やはり失敗例ばかりではナニですから、このページを読んで「ここは違う」とか、「こうした方がいい」と思われた方は、是非そのあたりをご指摘いただければと思います。そのようなご指摘をいただいて実際的ノウハウも含めたページにすることができれば、私も冥利に尽きるというものであります。

Yamaken
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