ゲーセンプライズ 酒井ゆうじ原型 初代ゴジラ

ゲーセンプライズ 酒井ゆうじ原型 初代ゴジラ

 最近のゲーセンプライズはあなどれないというお話しはミレゴジのときにも書いたのですが、昨年(2002年)後半に酒井ゆうじ氏原型の初代ゴジラがゲーセンプライズとして出るという話しを聞いたときは、かなり期待を抱きました。
 ゲーセンでゲットするのは難しいので、プライズ品を販売しているお店から2500円ほどで買いました。(私の住んでいる米子あたりではそういったショップがないので、広島に住んでいる知人に頼んで買ってもらいました)

 さて、本品の大きさは約25cm程。成形色には2種類あり、ひとつはモノクロゴジラをイメージした黒とグレイを基調としたもの、いまひとつは茶色を基調としたものです。


 そのままでも十分鑑賞に堪えるのですが、ここはやっぱりリペイントしようと思い立ちました。ついでにエポキシパテで継ぎ目部分を埋めています。
 さすがに、ガレージキットとは少し違って、尻尾の部分とかはちょっと自然ではないような感じのポーズになっています。また、口の中もディテールが甘く、牙や舌などはもうひとつといった感じです。首から上は1パーツで抜いていますから、抜きの関係上口の中までディテールを入れられなかったのでしょう。本当ならば、いちど口を切り離して、牙などを作ってやるとイイ感じになるのでしょうが、今回はそこまでやる気力がありませんでした。


 脚の裏には「ゆうじ」の刻印があります。



 というわけで、イノウエアーツのキンゴジモスゴジを作るのと並行して塗装を行いました。基本的に初代ゴジラは「黒」だと思っていますので、身体全体に白をわずかに混ぜた黒を吹き付け、やや明るいグレイでハイライトを吹いた後、グレイでドライブラシを施しました。



 茶色のゴジラと並べてみました。うーむ、ポスターとかでは確かに茶色のゴジラというのもあるのですが、私としてはゴジラは黒とか緑、あるいは暗いネイビーブルーという印象が強いので、茶色のゴジラには少し違和感を持ってしまいます。



 さて、その茶色いゴジラなのですが、リペイントした黒ゴジラと一緒に飾っている内に、どうも口の中のディテールが気になってきました。
 怪獣の模型のなかで、キバというのは重要な要素だと思います。このページの初めでも書いておりますように、このゲーセンプライズゴジラは首から上が1パーツで抜かれているため、口の中の再現が極めて甘くなっています。前回のリペイントでは特に改造はせず、塗装でごまかしましたが、やっぱりキバを植えなければと思い立ったわけです。


 というわけで、顎の上からバッサリと切り離しまして、更に頭部を上顎、下顎に分割しました。その後、口の中のディテールをエポキシパテを使って再現してみました。キバもエポキシパテを使っています。


 口の中の塗装が終了した後、再び上顎、下顎を胴体に接着して、接合部をエポキシパテで処理しました。

 今回使用したゴジラの成形色は茶色だったのですが、前述のように私はどうも初代ゴジラというと黒というイメージを持っていますので、芸がないとは思いつつ、やっぱり黒を基調として塗装してみました。



 無改造ゴジラと改造ゴジラを並べてみました。写真だとちょっと違いがわかりにくいようですが、わざわざ改造の手間をかけただけの成果はあったと思っています。


 改造したのは口の中だけではなく、背ビレのモールドなども成形の都合でつぶれていた部分をディテールアップするなどしています。ただ、こちらの方はあんまり効果はなかったような気がします。




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