M1号 レギオンガメラ

 1995年に公開された「ガメラ・大怪獣空中決戦」は衝撃でした。東宝のゴジラにいささか食傷気味であったところへ、新しいガメラは実に我々が観たいと願っていた映像をスクリーンに投影してくれたのですから。その後、「レギオン襲来」「邪神覚醒」と製作されるごとに、新しい特撮映画の可能性を見せてくれたように思います。

 平成ガメラ3部作のなかで、私が最も好きなのが2作目です。ストーリィも、映像も実に間然するところがない。(というのは、いささか大げさですが) そんなわけで、M1号というメーカーから、映画撮影用に使用されたプロップのレプリカとしてこのモデルが発売されたときには、即座に購入しました。

 原型製作者は原口智生氏、高さ約40 cm、本体はソフビ製、眼と牙は彩色済みのものが同梱されていました。

 映画のメイキング映像などを見ますと、ラストで元気玉を出すときに腹部が落ち込むシーンをはじめとして、いろいろと使用されているようです。

 ホビージャパン誌あたりの製作記事で、「上半身が重く、脚部を適切に補強しないと次第に前傾姿勢になってしまう」といった内容があったため、できるだけ下半身を補強するために石膏を流し込んでいます。(M1号で発売していた完成品は、内部に樹脂を充填していたようですが、さすがに、これだけのモデルに樹脂を充填するだけの財力はありませんでした) このため、ただでさえ大きいモデルが、やたら重たくなってしまいました。ただ、その甲斐あってか製作から3〜4年経過した現在でも、体型は崩れていません。(過去に作ったソフビモデルのなかには、飾っているうちに夏の暑さなどで変形してしまったものもいくつかあったりします)

 さすがに大きなモデルは迫力があって、飾っていると存在感満点なのですが、やはり置き場所には困ってしまいます。私の部屋もそろそろスペースがなくなってきているので、これからは小スケールモデルが主体になりそうです。


 レギオンガメラの右にいるのは、バンダイから発売されたイリスガメラのソフビモデルです。プロポーションとかは良いのですが、眼と口の塗装が今ひとつで、リペイントしようとかねがね思っているのですが、なかなか重い腰が上がりません。


 M1号というショップは、「ガメラ2」の撮影協力としてあがっています。そのため、こういったレプリカモデルや実際の撮影で使用した群体レギオンの販売ができたようです。ちなみに、この3尺ガメラにはオマケとして同スケールの群体レギオンが付属していました。全長7mmほどのちっちゃなモデルです。これはM1号 群体レギオンのページに掲載していますので、こちらもご覧下さい。



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