イノウエアーツの熱海城キンゴジを作る

イノウエアーツの熱海城キンゴジを作る

 造形的にどのゴジラが好きか?というお話しになると、それだけで2〜3時間ぐらいつぶせる方もいらっしゃるのではないかと思います。初代ゴジラ、キンゴジ、モスゴジ、ビオゴジ、ミレゴジあたりがとりあえず定番かなとは思いますが、それぞれに味わいと思い入れがあったりするわけです。
 私としてはゴジラといえばモスゴジ・キンゴジです。この両者は甲乙付けがたいというのが本音であります。ところで、人気キャラクターであるキンゴジは多くのガレージキットがリリースされてきておりますが、私が個人的にベストだと思っているのはイノウエアーツの熱海城キンゴジです。
 この熱海城キンゴジ、造型はもちろん、全体のバランス、ポーズ、大きさなど実に良くできていると感じます。
 私が初めてこのキットを造ったのは10年ぐらい前でしょうか。そのときの作例はイノウエアーツのページにも掲載しております。

 さて、一年近く前に、ホビットのウェブサイトからイノウエアーツのモスゴジなどを購入したときに、この熱海城キンゴジも併せて購入しておりました。(ちなみに、そのときは50センチ立ちバラゴンの購入が主たる目的だったのですが、こちらは未だに製作にとりかかれておりません)

 新しい年を迎えて、ふと買い置きしてあった「熱海城キンゴジ」に再度挑戦したいという思いが湧いて参りました。というわけで、(旧1号ライダーの塗装は棚上げにして)熱海城キンゴジを作ることにしたのでした。

 例によってパラダイスブランドのパッケージとインストはそっけないことこの上ないですね。ちなみに、価格はホビットさんの通販価格で5584円でした。

 パーツ構成です。


 冬場は室内に石油ファンヒータなんぞがあったりしますので、その熱を使ってソフビをあたためたりしながら、パーツの切り出しと接着などを行っていきます。
 このキンゴジ、尻尾が宙に浮いている躍動感が魅力のひとつだと思うのですが、ソフビの場合どうしてもバランス的に尻尾を浮かせるのが難しくなります。今回は、脚部に釣り用のおもりを入れ、更にプラキャストを流し込んで、飾り台などがなくてもバランスが取れるようにしました。
 右側にいるのは、以前に作った同じキットです。
 さすがに全く同じものを作るのも芸がないので、塗装で工夫してちょっと変化を持たせたいと思っています。


 例によってグンゼのエポキシパテで継ぎ目を埋めました。別のページでも書いていますが、グンゼのパテはタミヤのエポキシパテよりも柔らかくて作業性がよいため愛用しています。ところで最近模型やさんはとんとご無沙汰だったのですが、先日塗料を買いに行って「軽量エポキシパテ」というのが出ているのを初めて知りました。マテリアルもいろいろと進歩しているんですねえ…


 以前作ったキンゴジは緑色系でしたが、今回は暗いブルーグレーっぽい感じを基調にしてみました。まずは基調色を全体に吹き付けました。冬場の塗装、しかも雨模様の一日とあって乾燥が遅くて作業ペースが上がりませんでした。


 今日は、このキンゴジの他にも以前作ったイノウエアーツのモスゴジやゲーセンプライズの酒井ゆうじ原型初代ゴジラのリペイントも並行して行いました。モスゴジはダークグリーンを、初代ゴジラは黒を基調としています。
 ちなみに、ゴジラの作業の合間にちゃんと旧1号ライダーの塗装もやってます。


 基調色の上に明るめのダークグリーンを吹いて、ちょっと緑系にしてみました。うーん、何だか前に作ったキンゴジとほぼ同じ感じになってしまいそうな雰囲気です。


 いや〜、写真がまずいんで申し訳ないですが、なんとか完成まで持っていくことができました。以前に作ったキンゴジに比べて、少し暗い色調になったとは思いますが、結局たいした違いはありませんねえ。


 モスゴジの方も並行して塗装してしまいました。前述のように、キンゴジと色調を変えるつもりだったのですが、完成してみたらほとんど同じになってしまいました。うーむ。




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