10年目の再挑戦・イノウエアーツのモスゴジを作る

 イノウエアーツのページを作るときに、モスゴジと熱海城キンゴジをじっくり見て、その造型の素晴らしさに改めて感じ入りました。
 その一方で、前記のページに掲載したモデルは数年以上前に製作したもので、今から見ると自分の技術のなさに目を覆ってしまうようなものも少なくありませんでした。折りもおり、ちょっとした臨時収入がありましてここはひとつイノウエアーツ作品をもう一度作り直してみようと思い立ったのであります。
 早速東京ホビットさんのWEBサイトから通信販売でパラダイスブランドのイノウエアーツ作品を取り寄せました。購入したのはモスゴジ、熱海城キンゴジ、立ちバラゴンの3点です。

 さて、件のモスゴジですが、上の写真がパッケージとインストです。パラダイスのキットはけっこうそっけないボール紙の箱入りです。インストもイラストすらない紙切れ一枚でありました。これこそガレージキットという感じでありますな。


 これがパーツ構成です。ゴジラキットとしてはスタンダードな分割でしょうか。


 いつものパターンで、パーツをお湯と中性洗剤で洗った後バリを切り離して組んでいきました。上あごと下あごは接着する前にあらかじめ塗装しておきます。
 このモスゴジ、2本足で立たせるのはちょっと無理がありそうなので、後ほど飾り台を使うことにしています。


 パーツの継ぎ目には、例によってグンゼのエポキシパテを埋め込んで適当にモールドを入れました。(以前はタミヤのエポキシパテを使っていたのですが、最近はグンゼのMrエポキシパテばかり使っています。タミヤに比べてグンゼのものは柔らかくて作業しやすいように思います)

 毎度ゴジラの体色には悩むのですが、今回はちょっと凶悪なモスゴジというイメージを出したいと、少し暗めにしてみました。
 まずは、全体に(黒+フィールドグレー)を吹き、その上に明るめの色をハイライトとして吹いてみました。


 イノウエアーツのモスゴジは、なんといってもその表情が荒々しくて素晴らしいと思います。


 以前に作ったモスゴジと今回作ったものを並べて見ました。以前の作品は、筆塗りで仕上げもあまり丁寧とは言い難かったのですが、今回のものはそれよりも良くなっているでしょうか…



 新しいモスゴジを見るにつけ、以前作った筆塗りの作品がどうにも気に入らなくなってきました。ちょうど熱海城キンゴジに再挑戦するのにあわせて、ついでに筆塗り作品をリペイントしてみることにしました。
 少し緑っぽい感じの雰囲気にしてみましたが、いかがでしょうか。



 これは2003年の年賀状用に撮影したモスゴジです。陰影を強調してみたのですが、いかがでしょうか? 右側に書いてある文言は太宰治の「右大臣実朝」からの引用です。「キャプテン・ハーロック」のアニメシリーズの最終話でも引用されていたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
 なんだか最近の社会状況などを見るにつけ、この言葉が思い出されてならないのであります。




不器用モデラーの展示室インデックスページへ

サイトのトップ Yamakenの自主制作映画ページ へ