ビリケン商会さんのソフトビニールキットのリアルさは異論のないところかと思いますが、とりわけこの「メカゴジラ」の再現度は群を抜いているのではないかと思います。私も模型雑誌で初めて写真が紹介されたときに、その素晴らしさに息をのみました。さすがに人気があったようで、発売直後はどこも売り切れだったようです。
原型製作はハヤハマオ氏、パーツ数は２７です。最近のパッケージもそれっぽいイラストが描いてあって、いい感じです。
パーツのバリを切り取って、あとは関節部を差し込むだけで、ほぼ完成となります。関節部は可動するようになっていて、ポーズをつけて遊ぶこともできます。ゴジラなどの怪獣モデルでは、身体に継ぎ目があるとちょっと違和感を感じますが、このメカゴジラの場合はパーツ分割なども工夫してあり可動部を残しても大丈夫です。
また、接合部の処理もほとんど必要ありませんでした。組み上げたらほぼ完成といった感じです。塗装も銀が基本なのでけっこう楽でした。
インストでも指摘してあるのですが、銀の塗装には車用のスプレーが効果的です。同じ銀色でも色調のバリエーションも豊富で被膜も強かったりします。私もウルトラマンの塗装などで車用のスプレー塗料を使ったことが何度かあります。とはいえ、今回は手元に車用のスプレーがなかったため、例によってグンゼのＭｒ。カラーの銀にフラットベースを混ぜたものを吹き付けました。
銀を吹いた後は適当にシャドウやハイライトを入れたりしてみました。
組立から完成まで４時間ぐらいというところだったでしょうか。日曜の昼下がりに缶ビールなんか飲みながら作ったりするのは、ちょっとだけ幸せなひとときでありました。
