酒井ゆうじ原型 M1号 50cmモスゴジ



 ここ数年は、ゴジラの造型師といえばまず酒井ゆうじ氏のお名前があがるのではないかと思います。ゴジラ2000のひな形が酒井氏の手によるものだったというのも記憶に新しいところです。(ゴジラ2000は完璧なまでの失敗作だったと思いますが、数少ない収穫が酒井氏のひな形モデルだったかもしれません)   また、驚くほどの低価格で素晴らしいクオリティのゴジラモデルを提供してくれた食玩のゴジラシリーズの原型師でもあります。



 このモスゴジは、M1号からリリースされた酒井氏原型による全高50cmの巨大ソフビモデルです。購入したのは1997年か98年頃だったように思います。このころ私は大型のソフビモデルが好きで、M1号のレギオンガメラや、井上雅夫氏原型のビオゴジ等を飾っては悦に入っていました。(もっとも、最近では置く場所がなくってどちらかといえば30cmぐらいの中型モデルに移行してますが…)
 というわけで、このモスゴジもそのプロポーションはもちろん、何より大きさにひかれて購入したのでした。


 とはいえ、実はこのモスゴジ、あまり良い思い出がありません。私が手にした品物はソフビの変形が大きかったようで、その修整にけっこう時間がかかったのですが、それでも違和感が残ってしまいました。パッケージの写真や作例などを見ると、もっと胸のあたりにボリュームがあるのですが、私のものはかなり細い印象を受けてしまいます。(このあたりがソフビモデルの難点ではあります。とはいえ、これがキャストならばとても購入できない価格になるわけで…)
 また、塗装もあまり良いできとは言い難く、特に眼の表現はこうやって改めて見るとやっぱり修正しなければと思ってしまいます。

 しかしながら、組立・塗装はヘタでも、原型の良さはわかっていただけるのではないかと思います。全体的には静的なイメージで、酒井氏の他のゴジラ作品などとくらべるとちょっと雰囲気が違うかもしれません。


 M1号というショップは、最近でこそオールドファッションのソフビ人形を多くリリースしていますが、リアル系の怪獣キットもいろいろあって、福島県という地方にありながら意欲的な商品を多数開発してくれています。私のサイトでも撮影用プロップレプリカガメラや、撮影プロップ群体レギオンなどを紹介しています。



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