ひろがるものすべてを前にする
もし大人がいなくて、勉強がなくて
自分の好きなことが出来る世界なら
鳥になってすべてを一度に見てみたい
前髪に風を感じながら瞳をとじた
そして、地面を強くけってみた
でも、次の瞬間
また、ぼくは大球(おおたま)のりのピエロ
大きく息をすって瞳をあけた
入ってくるものは、にごったものばかりだった
僕は明日(あす)またこうしてここへやってくる
飛べないのはわかっているのに…